仮面ライダーソング   作:天地優介

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最初は1話に纏めるつもりだったんですが、思った以上に時間がかかりそうだったので、とりあえず前編をあげます。
…最近新しい連載を始めようと思い、執筆も続けてるんですが、書いてると新しい作品をどんどん書きたくなってくるんですよね…こういう現象って何か名前とかないんだろうか。
あ、設定資料5は劇場版投稿後に纏めて書きます。刀奈や真司の強化フォームに、ドキのスペックなどを書く予定です。後は今の乙音ちゃんのスペックもかな…。

時系列的にはdisc1終了後ぐらいです。


Bounstrack・いわゆる劇場版や番外編
劇場版 仮面ライダーソング ザ・フューチャーソング 前編


「……では、行ってくる」

 

荒廃した大地に、一人の女性が立っていた。

その女性は、先程まで円形の、とある装置の内部で作業をしていたが、それも終わったようだ。後は、その装置の起動を、待つばかりである。

 

「……希望…か……」

 

自らそう名付けた円形の装置の内部で、その女性は嘆息する。

 

「…そうさ、全ては…」

 

 

「我らの、未来の為にーー」

 

そして、荒廃した大地から、その女性の存在が、円形の装置と共に消えた。

その女性の目的地は、遥か過去ーー2017年、乙音達の時代ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん美希!待ったー!?」

 

「ううん、私も今来たとこだよ、乙音」

 

あの東京タワーでの決戦から三ヶ月。もうすぐ待ち受けるクリスマスにむけ、賑わう街で、仮面ライダーソングである木村乙音は、友人である湊美希との休日を楽しんでいた。

東京タワーの戦いの後、天城音成による宣戦布告は世界中へと広まり、一時期は世界中が混乱の渦に巻き込まれていた。

しかし、今は乙音の周辺はすっかりとその日常を取り戻していた。ただ一つ、今までと異なる点といえばーー

 

「聞いたよ…また、新兵器のテスト?」

 

「うん…今の所、私達しかディソナンスに対抗できないから…」

 

ーー物騒な人との、物騒な仕事が増えたところだろうか。

 

「何か辛い事があれば言ってね?私が力になるから!」

 

「あはは…ありがと、美希」

 

そんな日常を送る乙音にとって、自身の正体ーー仮面ライダーであることーーを知りながら、それを気にせず、今までどうりに友人として接してくれる美希との休日は、数少ない心休まる時だった。対して、美希の方もまた、人のために戦う乙音の事を、好ましく思っている。

そんな二人は、今日共に映画を観に行く約束をしていた。映画のタイトルは、『マイ・フューチャー』。時間を渡る能力を身につけた男が、些細なこと、例えばかつて自分が落とした100円玉だとかを拾うために自身の能力を使うが、そうするうちに現代で自身の恋人が死んでしまい、その死の運命を変えるために奔走する話だ。過去を変えるための男の葛藤が魅力の映画で、ネットでの評価も高い。

 

「しっかし乙音がこういう映画好きなんて、意外だったな〜」

 

「あはは、こういう映画は、何回見ても飽きないからね」

 

意外なことに、この映画を観に行こうと誘ったのは、乙音の方だった。仮面ライダーとしての戦いのために、あまり学校へ行けていない乙音だったが、それでも授業やテストを悠々とこなせるあたり、頭のデキは悪くない方である。

 

「ポップコーンは何味を買おっかな〜」

 

「私はキャラメルかなぁ、乙音はどうするの?」

 

「私?私は……やっぱりキャラメルにしよっかな」

 

「じゃあ大きいの一つ買って、それを二人で分けあおっか」

 

「うん!」

 

そんな他愛のない事を話しながら映画館に無事到着した二人は、件の映画が始まる、30分前にはチケットを購入し、上映時間まで二人で談笑していた。その話の中で、乙音が、ふと気になっていた事を話す。

 

「そういえば、最近新しい兵器が特務対策局に配備させるらしいんだ」

 

「えっ…それ、私に教えて大丈夫?」

 

乙音の言葉に思わず動揺する美希。しかし、乙音は平然とした顔で美希の疑問に答える。

 

「うん、特務対策局の存在も世間に公表されたし、配備されたらすぐに世間に向けて発表するから、問題ないみたい」

 

「そうなの…それの、名前は?」

 

「グリモルド…だって、でも、なんだかな〜」

 

「どうしたの?」

 

「いや……なんだか、悪い予感がするの。なんというか…すごく」

 

そう言う乙音の表情は、あの決戦以来、ときおり見せるようになった、後悔や罪悪感の入り混じった暗いものとなっていた。その表情を見た美希は、すかさず「ていっ」と乙音の額を軽く叩く。

 

「あうっ……み、美希…?」

 

痛みはないが、思わず声を出してしまった乙音が恐る恐る美希の顔を伺うと、美希は少し悲しそうな表情を見せていた。それにますます暗い顔になる乙音を、美希が叱咤する。

 

「もう、そんな表情しない!乙音には頼れる人がいるでしょ?」

 

「あ、でも……みんなに迷惑は…」

 

「迷惑なんかじゃないよ。それに、誰かに頼ることは弱さじゃない、誰かに頼ることができるほど、その人は出会いを重ねてきたって事なんだから。だから、私達との出会いを否定しないで?」

 

「…美希ぃ……」

 

親友の言葉に、思わず涙ぐむ乙音。それに思わず焦る美希だったが、そうこうしてるうちに映画の上映時間が近づき、二人は慌てて上映スクリーンに移動する。

 

「はひぃ〜間に合ったあ〜」

 

「…乙音、元気になったね」

 

「え、あ……うん、ありがとう。美希」

 

「えへへ、どういたしまして」

 

こうして絆を深める二人、仮面ライダーとは人の自由を守る戦士。その戦いは辛く厳しいものだが、どの仮面ライダーもたった一人では戦い抜けていない。多くの人との出会いや支えがあってこそ、彼らは無敵のヒーローでいられるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わり、特務対策局。ここでは、午前中のトレーニングを終えたライダー達が羽を休めていた。

 

「ふぅ…だいぶやるようになったな、二人とも」

 

シャワー上がりの髪をタオルで拭きながら話す女性の名は、心刀奈。世界的に有名なアイドルであり、仮面ライダーツルギでもある。そのアイドルとしての活動はもはや一流のアーティストと呼べるほどの規模となっている。

そんな彼女だが、ディソナンスと、それに対抗する組織である特務対策局、そしてそこに属する仮面ライダーの存在が公になった現在でも、自身の正体は明かしていない。無用な混乱を避けるためーーというのももちろんだが、彼女自身は割とシャイな性格で、アイドルも自身の性格をなんとかしたいと始めた側面もある。そんな彼女が正体を明かせば、色々な意味で大変な事になるだろう。

 

「ああ……だが、まだ連携が不十分だな。いざという時に備えて、俺達は誰とでも連携できるようにしなければ…」

 

そんな刀奈の言葉に続くように発言するのは、刀奈と同じくアイドルであり、仮面ライダーファングの変身者の的場真司。ライダー達のまとめ役とでもいうべき人物で、強靭な精神力の持ち主である。そんな彼は今現在、シャワーを上がったばかりの美少女三人に囲まれているにも関わらず、眉一つ動かしていない。こいつ本当に二十歳前後の男なのだろうか?

 

「……そうね、いろいろ言いたい事はあるけど、真司の言う通りね…」

そんな真司に対していろいろと複雑なものを含んだ表情を見せるのは、二人と同じくアイドルであり、仮面ライダーダンスの変身者である佐倉桜。先程の訓練では真司や刀奈と、残る一人であるボイスと組んで戦ったが、結果は惜敗。そして、訓練後の反省会でも、なぜか敗北感を感じていた。真司の鍛えられた肉体に少しどきりとしてしまうあたり、他のライダー達と比べても常識的かつ普通の人であるが、美少女達に囲まれても心の底から平然としている真司を見て複雑になるあたり、激しく乙女でもあるようだ。

 

「ん……」

 

勝手に悶々と悩む桜の言葉に同意するのは、仮面ライダーボイス。故あって変身時以外は喋るのを控えている彼女だったが、変身時には男勝りな、荒々しい口調となる。普段は筆談などの手段でコミュニケーションをとる彼女だが、今は他のライダー達と一緒に一息ついていた。

彼等は今、トレーニングの後のミーティングをしていた。つい先程のトレーニングの内容を振り返り、自分達に欠けているものを探すライダー達。現在の技術では、システム面からの強化はこれ以上できないため、ライダーシステムを纏い、操る彼等自身が強くなる必要があった。

 

「よし、それでは午後からの訓練でーーむ、通信だ」

 

ミーティングを終え、午後の訓練に備えて休憩をとろうとした矢先、彼等をサポートする人物の一人である、大地香織から通信が入る。その内容はディソナンスが出現したというものだった。

 

「真司……」

 

「ああ…ちょうどいい、実戦で訓練の成果を確かめるぞ!」

 

「よーし!そんじゃ行きますか!」

 

「……ん」

 

かくして、ライダー達は出撃準備を始める。東京タワーでの決戦でその数を大きく減らしたものの、未だ多くのディソナンスが残っている。天城音成の件といい、彼等に休むことが許される日はない。そして、今は友人との日常を楽しむ乙音も、例外ではない。

 

「えっ……ディソナンスが…?わかりました。すぐに向かいます」

 

「……また?」

 

「うん…でも、映画見終わった後で良かったよ」

 

「……気をつけてね?」

 

「まかせて!」

 

美希と別れた乙音を、特務対策局の車が迎えに来る。その車に乗った乙音を、美希は不安げな表情で見送るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか…!性懲りも無く、ワラワラと!」

 

「皆、行くぞ!」

 

「「「変身!!!」」」

 

乙音よりも一足早く現場に到着した真司達が、一斉に変身する。レコードライバーにライダーズディスクを挿入し、一斉に変身ボタンを押すと、光の輪が現れて真司達の体を包む。

 

「さあ…俺の牙の餌食となれ!」

 

右手側に出現した光の輪が真司の体を通過すると、ライダー達の中でも随一の攻撃能力を誇る仮面ライダーファング・バスタースタイルに真司が変身する。ファングへと変身した真司は、その両腕に備わった牙で、ディソナンスの群れを切り裂いてゆく。

 

「私も続くぞ!真司!」

 

真司に続いてディソナンス達を切り裂いてゆくのは、左手側から現れた光の輪に包まれて、仮面ライダーツルギ・シャイニングスタイルへと変身した刀奈だ。その手に持つ刃で、次々とディソナンスを切り散らす。

 

「集団戦なら!」

 

真司と刀奈のコンビに負けじと変身するのは桜だ。桜の背後に現れた光の輪が彼女の体を通過し、彼女を仮面ライダーダンス・ライブスタイルへと変身させる。竜巻発生させ、多数の敵を巻き込める彼女は、このような集団戦に向いている。早速竜巻を発生させ、敵に突っ込ませる桜。

 

『そうすると思ってたぜ!オラァッ!』

 

桜の発生させた竜巻にエネルギー弾を撃ち込み、より強力なものへと変化させたのは、仮面ライダーボイス・ブラスタースタイルの仕業だ。ボイスと桜は、先程のトレーニングの続きと言わんばかりの勢いとコンビネーションで、ディソナンスを次々と撃破していく。

 

「凄まじい勢い…だが!」

 

「ああ、先輩として、あいつらにまだコンビネーションで負ける訳にはいかんな!」

 

桜とボイスに負けじと、真司と刀奈も熟練のコンビネーションを見せる。

 

『おいおい大人げねぇ!…でもな!』

 

「私達だって、強くなってるのよ!」

 

お互いに競い合い、高め合うライダー達。四人が気づいた時には、すでにその場にいたディソナンス達は全滅していた。

 

『なんだ、もう終わりか』

 

「被害ゼロ…上出来だな」

 

一息つく真司達の元に、ようやく乙音が到着する。車を降りる乙音は既にレコードライバーにライダーズディスクを入れていたが、既にディソナンスがいないとわかると、驚いた顔をする。

 

「せ、先輩!ディソナンスは…?」

 

「もう全滅させたさ…遅かったな?後輩」

 

「うっ…す、すみません…」

 

「フ、まあいい。俺達が張り切りすぎた結果だ」

 

『へっ、あの美希ってやつとイチャイチャしてて遅くなったんじゃねーの〜?』

 

「ボ、ボイスちゃん!」

 

『ハッ!冗談だよ、じょーだん』

 

「も、もう!」

 

戦いの直後だというのに、緩んだ雰囲気にその場が包まれる。ライダー達全員の切り替えの早さもそうだが、乙音の明るさも彼等が辛い戦いを乗り越えてこれた一因と言えるだろう。

 

「そう言えば、ゼブラはどうしたんだ?」

 

ふと、刀奈がある事に気付く。それは、いつも乙音と共に行動しているはずのディソナンス、ゼブラの事だ。乙音の絶望から生まれたゼブラは、ディソナンスでありながら、人類の味方として戦っていた。

 

「あ、ゼブラちゃんなら、私が今日美希と一緒に出かけるって話すと、お留守番するって言ってくれたので、たぶん家にいるんじゃないですかね?」

 

普段は乙音と常に共に行動しているゼブラだったが、今日は乙音が美希と一緒に出かける予定があったため、家で留守番をしていた。

 

「ゼブラちゃんなら、ディソナンス発生の連絡がいってるはずだから、もうすぐこちらに来るかもしれないわね」

 

「あ、そうなんですか。じゃあーー」

 

「待て、……何かおかしい」

 

その異変に初めに気がついたのは、真司だった。先程までライダー達とディソナンスが戦っていた戦場に、嫌な空気が立ち込める。

 

「……これは…」

 

「乙音ちゃん、いつでも…」

 

「はい、変身できるように…」

 

その嫌な空気は邪気へと変化し、その邪気が集まり、空間を歪ませていく。

 

『チッ、何が起こってやがる!?』

 

そして、その空間の歪みは、光となってライダー達の視界を覆いーー

 

 

 

「……ふむ……ここが、『過去の世界』…か」

 

 

その光の後に、 現れた影があった。それは、巨大な装置を背に、立っていた。

そして、ライダー達は全員、その影の姿を見て、驚愕する。なぜなら、その影の正体はーー

 

「仮面、ライダー…!」

 

そう、彼等と同じ、仮面ライダーであったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そうか、お前達は…」

 

周囲を一瞥する謎の仮面ライダーは、一言何かを呟くと、乙音達に向かって歩き出す。その殺気を隠そうともせずに。

 

『……っ!よくわからねぇが、向かってくるぞ!』

 

「なんて、威圧感……!」

 

「……先手はこちらから!」

 

「……っ!変身!」

 

他ライダー達に続き、乙音も変身して謎のライダーに襲い掛かる。光の輪が乙音の頭上に現れ、それが乙音の全身を包み込むと、手に槍を持つライダー、仮面ライダーソングへと変身する。

 

「「『おおおおおおおっーー!』」」

 

「邪魔だ」

 

だが、ライダー達による一斉攻撃に目もくれず、謎のライダーは、背のマントをばさりと広げると、そのマントがまるで意思を持つかのようにライダー達を迎撃する。

 

「ぐあっ!?なんだ!このパワーは!」

 

「うっ…負けるかぁぁぁぁぁっ!」

 

地に伏すライダー達だったが、この程度で諦める彼等ではない。まずは乙音が立ち上がり、謎のライダーの無防備な背中へと槍を突き出す、がーー

 

ギインッ!

 

「あ…槍!?」

 

「そうだ、私もお前と同じく、槍を使うの…そして、槍とはこう突き出すものだ」

 

「なっ……あっ!?」

 

乙音の渾身の一撃は、謎のライダーがすぐさま生成した槍によって受け止められる。その槍の突きを受けた乙音は、腹が貫通しなかったのが不思議なほどの衝撃を感じ、その直後、穴が空いたような痛みを腹部に感じながら、自身が地面に倒れ伏していることを知った。

 

「が、あっ……!」

 

「後輩!…くっ、何者なんだ!?お前は!」

 

「私か、私の名はフューチャーソング。仮面ライダーフューチャーソング!未来から過去へと渡りしもの。時空の改変者…」

「っ…なに!?」

 

「諦めろ、この時代の仮面ライダー。お前達では、私には勝てぬ」

 

「……やってみなくちゃ、わかんないでしょ…!」

 

『フューチャーだかなんだか知らねぇが、ここまでやられといて、諦めろってのは、ないよなぁ!?』

 

「……わたし、も、まだ、戦えるっ!」

 

謎のライダーーーフューチャーソングと名乗ったそのライダーは、立ち上がる乙音達を見て、「やはりな」と呟くと、先程よりも濃い殺気を叩きつけてくる。あまりの気迫に思わず怯むライダー達だったが、ここで退くわけにはいかないと、心を確かにして、フューチャーソングを睨む。

 

「……ならば、次はこちらからーー「お姉ちゃん達、大丈夫!?」ーーっ!?」

 

しかし、乙音達に襲い掛かろうとするフューチャーソングがその身体の動きを止める。フューチャーソングがゆっくりと振り向いた先には、先程駆けつけてきたゼブラの姿があった。

 

「……っ!ゼブラちゃん、逃げて!」

 

「お姉ちゃん!?」

 

状況があまり掴めておらず、困惑するゼブラ。思わず逃げろと叫ぶ乙音だったが、等のフューチャーソングの様子がおかしい。ゼブラの登場でライダー達が隙だらけとなったのに、一向に攻撃してくる気配がない。それどころか、殺気を沈めているようだ。

 

「なぜ…いや、いい。私にはここでこんな事をしている暇はない……」

 

そう呟くとフューチャーソングはライダー達に背を向け、いずこかへと歩き出す。その背に「待て!」と声を上げる真司、律儀に立ち止まるフューチャーソングに、真司はある疑問をぶつける。

 

「お前の目的は、なんだ……!?」

 

「…私の目的は、この時代で作られたある兵器の破壊だ」

 

「ある兵器…!?」

 

「グリモルド……あの兵器は、私達の未来にとって邪魔となる存在……我が目的を邪魔しようというなら、お前達にも容赦はしない。さっきのようにな」

 

「なに!?」

 

「先程の攻撃は『警告』だ。お前達ライダーは、私には勝てない」

 

そう言うと、唐突にフューチャーソングの姿が消える。どうやら空間に歪みを作り、そこからワープしたようだ。

 

「ぐ…いったい、なんだったんだ…」

 

「さあな…だが、これでひとつはっきりした」

 

「え?」

 

「あいつの言ってた兵器…グリモルド……そいつを調べるのね?真司」

 

「ああ、ヤツに関しての情報は少ない。それに、グリモルドはディソナンスに抗するための貴重な兵器という話だ。俺達も知っておかねばな」

 

すぐさま次の行動方針を決めると、早速特務対策局からグリモルドの製造者にコンタクトをとれないかと打診する真司。その真司を横目に、乙音は嫌な予感を感じていた。

 

「グリモルド…か……」

 

「…お姉ちゃん、どうしたの?」

 

「あ、ゼブラ……ううん、なんでもない」

 

その後、特務対策局に戻ったライダー達は、5日後にグリモルドの製造者と会えるという話を聞いて、その日は解散することとなった。

家に戻った乙音は、ゼブラが現れた時のフューチャーソングの反応を思い返していた。まるで、自分が見てはいけないものを見たかのような反応だった。

(……それに、あの攻撃の時感じた、ハートウェーブの感覚…私は、あのライダーを知っている……?)

 

多くの謎と予感を抱えたまま、時間は過ぎてゆくのだった……。




Q.フューチャーソングってどれくらい強いんですか?

A.ぶっちゃけまだ最強フォームも出てない時機の劇場版に出てくるやつじゃない。というか最強フォーム登場後でも作品単体での映画に出てきちゃダメなやつ。せめてオールライダー+劇場版限定フォームや新ライダーの援護が欲しいところである。

ちなみにフューチャーソングのスペックも設定資料5に掲載予定ですが、先にキック力のスペックだけ言っとくと、『測定不能』となります。

しかし本編ほ最後らへん、完全になに書いてるか自分でもわからなくなってますね。戦闘描写が苦ではないのに苦手というか、なんというか……。
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