百合が見たいだけです(切実)   作:オパール

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今回は幕間的な感じで小話ぶつ切りの短編集
特にオチとかはないです
文字数も少ない

補足として前回の話の輪にいなかった面々はヒロが女性不信ということだけは聞いています

ビッキーバースデーのメモリアがたまらなくひびみくで尊みがすぎた
イベントも濃厚なひびみくだからもう、ね

※今回も若干のキャラ崩壊ありです


何でもない日常が幸せなんだと思う

・リアルに起きたらまずドッキリを疑え

 

「……うぁー」

「あ、おはようヒロ」

「……あぁ、おはようセレナ」

「もう、昨夜も遅くまで起きてたんでしょう。早く顔洗ってきて。もうすぐ朝ごはん用意出来るから」

「ん……家にいるのは合鍵持ってるから良いけどさ」

「ん?」

 

「……ちゃんと口に入れて大丈夫なやつだよな?」

「あはは、怒るよ?」

 

 

 

・マッドはいつでもロクなことしない

 

「ヒロくん」

「勘弁してください」

「何も聞かずに逃げようとするなんてあんまりじゃない?」

「だってこういう時の櫻井女史まともなことしないじゃないですか」

「まぁまぁとにかく聞くだけでも。ね?」

「………聞くだけですからね」

「ちょろいわね」

「おい聞こえてんぞコラ」

 

 

 

・子の心、親知らず。知らなくていいこともある

 

『……そうですか。マリア達は迷惑をかけているわけではないようですね』

「ええ。むしろ俺の方がお世話になりっぱなしで」

『……貴方に、そして二課……今はS.O.N.G.でしたか。とにかく、感謝の念が絶えません』

「そう思うんだったら、是非とも一度マリアさんやセレナ達に顔見せに来てくださいよ。みんなも会いたがってますし」

『……あの子達には苦難を強いてきました。今は穏やかな時を過ごしているのはわかります。……そんな場所に、私が……』

「みんなは気にしませんよ。言ったでしょう? 会いたがってるって」

『……では、いずれ』

 

「ええ、お待ちしてますよ。―――ナスターシャ教授」

 

 

 

『相原ヒロォ!!』

「うわっ」

『なぜ君が自由自在に完全聖遺物を振るえるのか……なぜ身体に何の異常も来さないのか! なぜ何度も死の淵を彷徨いながら死に至らないのくわァ!! その答えはただ一つ……!』

「じゃーな英雄次会う時は眼鏡煮込んでやる」

『あっちょ、待て、せめて最後ま(ブツッ

 

 

 

・ジェラ〇ット

 

「……あ」

「どうしたデス調?」

「見て切ちゃん」

「ぅ? ……あ、ヒロさんデス」

「女の人と話してるね」

「道でも聞かれてるんデスかねぇ」

「……あ、別れた」

「ヒロさん、女性不信だって言うけど、ああいう形なら誰が相手でも大丈夫なんだね」

「優しいし力持ちだしで結構モテるみたいデスね。ヒロさんにその気が無いだけらしいデスし」

 

 

 

「―――なんてことがあったデスよ」

「顔のことでセレナはよくからかってることあるけど、ヒロさんって基本的に誰にでも優しいから女の人のウケは良いみた、い……」

 

「「――へぇ」」

 

「ヒエッ」

「せ、セレナ? マリアも、眼がこわい……」

「い、いつもは奏さんや翼さんのアレコレ見ててもこんな顔してないデス……」

「自分達以外は許せないとか、そういうのなのかな……」

 

 

 

・回って回って空回り

 

「……あ。お疲れ様です、奏さん」

「……お、おぉ、ヒロか。お疲れさん」

「ん?」

「な、なんだ?」

「いえ、何かいつもと様子が違うというか……遠くないです?」

「そうか? そんなこと無いと思うけど……」

「……いつもは会うなり肩組んであててんのよしてくるのに」

「い、良いだろ別に! あたしにもそういうことしない日もある!」

「はぁ」

「じゃ、あたしもう往くわ!」

「アッハイ」

 

 

 

「……あたしにしおらしくとか無理だって。何かクリスみたいになってたし……」

「だ、大丈夫だよ奏、その内慣れるから! 奏なら出来る!」

「……じゃあお前もやってみるか翼ぁ?」

「えっ」

 

 

 

・お約束と書いてテンプレ

 

「さて、と。今日は艦内待機らしいし、適当に暇でも潰して」

 

「くっ殺せ!!」

「」

 

「謀られるとは、防人たる私がなんたる不覚……だが、この風鳴翼、剣である我が身と魂は、如何な手段で来られようとも折れること能わず! さぁ来るならば」

「ちょっと奏さん呼んでくるんで大人しくしててください」

「え?」

 

 

 

「翼さん恥ずかしさのあまり涙目なんで説教の時間です」

(やっべぇやりすぎた)

 

 

 

・ゴールデンも言ってた

 

「―――というわけで、錬金術と医学は実は密接な関係にあるんです。どちらも人体に関わることですので、以前ヒロさんが遭遇したパヴァリア光明結社の面々も、錬金術により不老の身体を手に入れていることになります」

「……うん。まぁなんとなくはわかった。それでさぁ、エルフナイン」

「はい、なんでしょうか?」

「この講義、俺の膝の上でやる必要ある?」

「え……ご迷惑、でしたか?」

「いやそうじゃなくてさ。キャロルがすげぇ眼でこっち見てんのよ」

「えっと……キャロルも座りますか?」

「壊すぞ」

「俺は一向に構わんぞキャロル」

「コロスゾ」

「カタコト!?」

 

 

 

・心が踊る(PRD)

 

「……未来ってさ」

「? 何ですか奏さん?」

「良い嫁さんになりそうだよな」

「えぇっ!? お、お嫁さんって、そんな……!」

「―――ねぇ未来さん」

「ひ、ヒロさん!?」

「誰想像した? ねぇ誰のこと想像した!? いや予想は付くけど誰を想像した!? ねぇねぇねぇねぇ!!」

「い、嫌です!」

「良いじゃないのさ本人この場にいないんだから! ホラホラホラホラハリーハリー!!!」

「う、うぅぅぅ!」

「そこまでにしとけこの百合バカ」

「残念ながらそれは褒め言葉ですし聞くまでやめませんよホラホラホラホラ未来さァん!!」

「うぅ……カプッ」

「あ、響笛」

 

ピィィィィィッ

 

 

 

・振り切れた母性からは逃げられない

 

「……ふふっ」ナデナデ

「……教えてくれセレナ。何で俺はマリアさんの膝枕を受けながら撫でられている。俺はあと何時間これを受ければ良い。俺はあと何回、目の前の光景を凝視すればいいんだ……ゼロは俺に何も言ってはくれない……」

「姉さんの願望というか欲求振り切れちゃってるから」

「あっさりしてんなぁ! 呼ばれて来た矢先にきりしらに取り押さえられてあれよと言う間にこの状況にされた俺の戸惑いわかるか!?」

「こーら、騒がないのヒロ。……でも、そういうところも可愛いわね……フフフッ」

「姉さん人目につく所じゃ絶対にその顔しないでね……」

(俺の視点からじゃ目の前の立派なお山のせいで見えないんだよなぁ)

 

「……………さわる?」

「……………結構です」

「今の間はなにヒロ」

「……」

「ねぇ」

 

 

 

・ゆきねこ

 

「クリスちゃーん!」

「殺気!」

「おぶぅ!?」

「響!?」

「うぅ……なんで避けるのさァ!」

「逆に考えてみろ。いきなり後ろから飛びかかられたらどうするよ。とんだ玉突き事故にならぁ」

「くっ……だったら正面から行かせてもらう! そろそろヒロさんの言う愛されガールの本領を発揮する頃合いだと思うよクリスちゃん!」

「だれが愛されガールだァ!!」

 

「雪音、息災か?」

「よっ、クリス」

「あぁ先輩達。あのバカのめんどくせー絡みさえ無けりゃ平穏そのものだ」

「ハッハッ、ホントは嬉しいクセによく言うぜ」

「はぁ!?」

「そうだな。雪音の性根が善良なのは誰もがわかっている。面倒と口では言いながら、本気の否定も拒絶もしていることは滅多に無い」

「ち、ちがっ」

「よしっ、じゃああたし達も響にならうか!」

「ふふっ、そうね」

「あう、うぅ……はーなーせー!!」

 

「あ、あの、クリス先輩……」

「……ん? なんだ?」

「お疲れのところごめんなさいデス……あの」

「なんだぁ? 今のあたしなら逃げる気力ないから楽だぞー?」

「あの、その……!」

「?」

 

「抱かせてくださいデスッッッ!!!!」

「」

 

「……あの、違いますクリス先輩」

「」

「切ちゃん、日本で暮らすようになってから枕変わると眠れなくなっちゃったみたいで」

「」

「せ、先輩ー?」

「……き、気絶してる……立ったまま」

 

「……あーうー」

「クリスちゃんがいつになくグロッキーだ」

「大丈夫?」

「なんなんだよぉ揃いも揃って……あたし何かしたかぁ……?」

「俺としては普通にメシウマだったけどネ」

「ヒロ」

「ウィッス」

「はいクリス。あったかいものどうぞ」

「……あったかいものどーも……」

「だいぶ重傷ね……帰れそう?」

「ここに来るまででもだいぶフラついてたから、危ないんじゃないですかね一人は」

「クリス、どうせなら泊まっていけば?」

「いい……あのバッテンに何されるかわかんねぇし……」

「何かってナニ!? 切歌ちゃんとナニをするのかちょっと詳しく」

「セレナ」

「うん」スパァンッ!!

「オゥフ」

 

 

 

・男なら

 

「司令」

「どうした、ヒロくん?」

「みんなが良い女すぎて辛いです」

「ほぅ」

「あんなの聞けば普通は避けますよね? なのに何で未だに好かれてるんです俺?」

「ハッハッ。贅沢な悩みだな」

「いや笑い事じゃなく」

「……そう言ってやるな。こんな命駆けの場所だ。未来への希望の一つも、何より心の拠り所も傍におかねばやってられん」

「俺である必要は無いと思うんですが」

「それこそ彼女達に直接伝えろ。だが、君がいることで皆の未来への意志と戦う力に繋がっているということを、そろそろ自覚するべきだな」

「……ちぇっ」

 

Pipipipi

 

「む?」

「あ、すいません俺です」

 

From:母さん

件名:色を知る年齢(トシ)

<本文>

 

強くなりたくば喰らえッッッ

 

「勇次郎!?」

 

 

 

・一方そのころ

 

「~♪」

「何をニヤついてるワケダ、カリオストロ」

「あらプレラーティ」

「……これは」

「そ。こないだの彼の写真。可愛い顔してるわよねぇ」

「だが例の件で返事は来ないワケダ」

「そうなのよねぇ。フラれちゃったみたい」

「……行くなら手を貸してやっても構わないワケダ」

「ホント? ……と言いたいところだけど、あーし一人で行くわ。プレラーティはサンジェルマンの傍にいてあげて」

「シンフォギアとかち合ったらどうするワケダ。ラピス・フィロソフィカスの錬成にはまだ時間がかかるとサンジェルマンも……」

「別に戦いに行くわけじゃないもの。最悪、彼だけ浚って帰ってくるわよ」

「……アダムへのカウンターとしての価値ならわかるが、お前の奴への態度はそれだけとは思えないワケダ」

「そうねぇ……まぁ、個人的にも好みだし?」

 

「あーし―――どっちもイケる口だしネ♡」




男だった頃ならともかく今のカリオストロは絶対両刀(断言)



余談

「ヒロとヒナを絡ませたい。けどギャラルホルンは装者にしか反応しない。聖遺物使いを装者と定義すればワンチャンあるけどどうにもこじつけになる。どうすれば」

翳り裂く閃光において
『平行世界の同一人物間の精神同調』

「 こ れ だ (LNCRT)」

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