百合が見たいだけです(切実)   作:オパール

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流れでクリスちゃんか双翼との色々が来ると思った?
残念マリア(ちょっとセレナ)のターンデス!

セレナの詳しいキャラについては現状XDでの実装が待たれる状態なのでセレナに関しては作者の個人的な願望ドチャクソに詰まってます


装者達の公式プロフィールを見た俺
「嘘つけ絶対クリスちゃんの方がデカいゾ」


何故そこでたやマさんッ!?

「首を出せ(迫真)」

 

今度の舞台は彼方の聖地!

膠着の続く戦場に殴り込め!!

 

「おっ待てィ(江戸っ子)そいつ俺達の獲物だゾ」

「助けませい!」

 

「クハハハハ! クハ、ク………クハハハハ!」

「この無駄にけたたましい笑い声は……!」

 

「この聖地は、多くの血と涙に覆われています」

「それを救えるのは我々だけなのだ!」

 

新たな敵は誉れの騎士達、ただし全員クレイジーだ!

 

「その残高を奪う!」

「何?民が不満を?死刑」

「私はスヤァ……」

「暴徒?男か、女か?……美女か、よし無罪!」

「この穀潰し!」

「湖のRが死んだ!」

「この人でなし!」

 

「奴らと正面からとか、我々からすれば愚策なのです」

「我々はかしこいので」

 

始まる決戦に熱い展開が止まらない!

 

「やめるのだフェネック!地球が、地球そのものが!」

「さよならアライさん、どうか死なないで……」

 

「何でテメェがそこにいやがる城の窓ガラス壊して回った挙句オレ一人に罪擦り付けた不忠義モンがぁ!」

「悲しい……具体的に何がと訊かれると困りますが、悲しい」

「報いを受けよ。具体的には昔私の書斎に参考書(意味深)を仕込んだことについて」

 

ラスト5分、あなたは興奮と感動に包まれる

 

「貴様……その剣は……!」

「今こそ、あなたへの忠義を示します!」

 

シリーズ最新作

 

101回目のステラ

~狂った騎士と山のオジマン~

 

「爆発オチなんてサイテー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……グスッ」

「デース……」

「……まさか六作目にして泣かせに来るとは思わなかった」

「うぅ……予告のネタっぷりからこれは落差も温度差も良い意味でひどすぎるよ」

「終盤にさしかかる所からの畳み掛けが熱かったね、切ちゃん」

「感動したデス。特に山門ぶち抜いたフェネック師匠が親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しにはいられなかったデス……」

「あーあー切歌ちゃん、鼻。ほらチーン」

「チーンッ」

 

S.O.N.G.が提供しているペントハウス。

かつて武装組織「フィーネ」として活動していた『四人』が住む部屋にお呼ばれされたので、新作映画のDVDを持ち込んで鑑賞会してたりする。

映画を見たメンバーは、デス口調の元気っ子(アホの子)、暁切歌、クールに見えてツンなんて無い優しい子、月読調。

そしてーーー本来なら、この場にはいないはずだった、世界の歌姫の実の妹、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ。

原作では12歳くらいの頃に他界した彼女も立派なマリアさん似の大人の女性だ(一部を除く)

 

 

「スンッ……姉さんも見たら良かったのに」

「お夕飯の準備があるって遠慮したのマリアだからね。いつも仕事で疲れてるんだから、それくらい私がやるのに」

「でも最近マリアの料理の腕が今までよりドンドン上手になってきてるデス!」

「……やっぱり、作ってあげて、食べて『美味しい』って言ってくれる人がいるって良いことなんだよ。ね、ヒロ?」

「何故そこで俺?」

「じーーーー」

「じー、デス」

「こっち見んな」

 

矢鱈と構ったり甘やかそうとしてくるけど、料理食べてほしいのは君ら三人がメインな気がするんですがそれは

 

そこで、控えめなノックの後にガチャっと部屋の扉が開いて、そこから一人の女性、全米チャートトップ独走中の歌姫、マリア・カデンツァヴナ・イヴさんが入ってきた。

 

 

 

「あ、たまらなくやらしい身体のマリアデス」

「ヒロ、屋上」

「だから何故そこで俺ッ!?」

 

言い出しっぺは藤尭さんなのにチクショウ!

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「「「ご馳走さまでした(デース!)」」」

「ご馳走さまです」

「はい、お粗末様でした」

 

五人分ともなればかなりの量なはずだが、全員揃って完食。マリアさんときりしらが片付け中に、食後に出されたコーヒーを飲む。

 

「……ヒロ。手形くっきり」

「腰の入った良いビンタだったよ」

 

隣に座るセレナが、マリアさんに思いっきり叩かれた痕の残る俺の頬を突っついてくる。普段は温厚で無闇に殴ったりなんなりはしないけど、切歌ちゃんや調ちゃんが絡むと聖母も修羅へと変貌する。

 

「……ごめんなさい、ヒロ。私が叩いておいて何だけれど、大丈夫?」

「ああ、いえ。藤尭さんがそもそもですけど、溢しちゃったんは俺ですし」

「……本当にごめんなさいね」

「お気になさらず。それより、すみません。毎度のことながら俺までご馳走になっちゃって」

「え?あぁ、それこそ気にしないでいいの。セレナや切歌や調、それにあなたも美味しいって言ってくれるもの」

 

優しくて慈しみに満ち満ちた……どことなく熱っぽくて艶っぽいのが混じっている気がしないでもない……視線を受ける。

 

「……洗い物くらいは手伝います」

「そんな、良いのよ。お客様なんだから」

「いえ、いつもご馳走になってるんで今日くらいはやらせてください」

「じゃあ切歌と調はお風呂入ってくれば?私も姉さん達と後片付けしちゃうから」

「わかった。行こ、切ちゃん」

「了解デース!」

 

着替えやその他一式を手に仲良く風呂場に向かう二人を見送る。尊みがやばい

 

「……」

「……ヒロ、ヒロ」

「ん?あぁ、悪い。どしたセレナ?」

「後で私も姉さんとお風呂入るから、その時に色々見せてあげよっか?」

「セレナ!?」

「男をみだりに誘うんじゃないよお前は!!」

 

 

 

 

 

 

 

水道から流れる水の音、食器同士が擦れる音、テレビから響いてくる音が満ちる台所で、俺とマリセレ姉妹の三人は洗い物。男手があるのに女性に水仕事をさせるわけにもいかないので、俺が洗い、マリアさんが拭き取り、セレナが棚に戻していくという役割分担。

 

「……Nazeそこで愛ッ」

「あっ、それ姉さんの歌?」

「ああ。CD買って聴いてるんだけど、どうにも耳に残ってさ」

「だって、姉さん」

「あ、ありがとうヒロ……」

 

気付けば鼻歌も出るほど穏やかな時間と空間、マリアさんとセレナと他愛ない会話をしながら洗い物を進めていく。

 

『……りちゃん。また……おっき……』

『デェスッ!?』

『わけ……わたしもほし……』

『あっあっ、しらべ、ストップデス!』

 

部屋の壁と周りの音を隔ててなお、俺の耳に届く風呂にいるきりしらボイス。年齢的には成人手前な俺だがOTONAではない。

百合男子として当然の嗜みである。

 

「……」

「セレナ。ヒロの顔が……」

「あれお風呂にいる二人の声聞こえてるね」

「……マリアさん、これ最後です」

「えっ。えぇ、ありがとう」

 

 

 

「お風呂上がったよー」

「ぽっかぽかデース!」

 

それからしばらく三人で雑談してる内に、切歌ちゃんと調ちゃんが満足そうな顔で出てきたが、何かに気付いたらしいマリアさんの眉間に皺が寄る。

 

「二人とも、髪がまだ濡れてるじゃない。……さては、またヒロに拭いてもらおうと思ったわね?」

「「うっ」」

「あー、マリアさん?俺は別に構いませんケド……」

 

欲を言えば二人が仲良く拭いたり乾かしあってるのを見たいが、頼まれたところで断る理由も無い。というか合法的に美少女の髪に触れられるとあれば、百合男子以前に男として普通にありがたかったりする。

 

「駄目よ。まったく、前から思ってたけれど、あなた少し二人のことを甘やかしすぎよ」

「私から見たら姉さんほどじゃないような気がするけど」

「それな」

 

切歌ちゃんも調ちゃんもあまりマリアさんにはワガママだとかは言わないけど、たまさか出た時は何だかんだ最後にはマリアさんが折れてたりする。

 

「ほーれタオル持ってこっちゃ来ーい」

「わーいっ」

「よろしくお願いするデス!」

「あっ、コラ!」

「調ちゃんは時間かかるから切歌ちゃんから先なー」

 

 

 

「まったく……」

「まぁまぁ姉さん。切歌と調にとってはお兄ちゃんみたいなものなんだし、まだまだ二人とも甘えたい盛りなんだから」

「セレナ……」

「私や姉さんみたいな姉代わり、マムっていうお母さん代わりはいたけど、ヒロみたいな男の人っていなかったでしょ?」

「……でも、それだけじゃないのよ」

「?」

 

「少し前まで、特に私に甘えてきた二人を盗られたような気持ちと甘えられがちなヒロを甘えさせてあげたい気持ちがどうにもせめぎあってて……セレナ、私はどうすればッ!?」

「本人に伝えてあげれば良いと思うよ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「ヒロさん」

「ん?どした、調ちゃん」

「いつ私と切ちゃんのお義兄さん(マリアの旦那さん)になってくれるんですか?」

「ンゴッフ」

「あ、それあたしも訊こうと思ってたデス!」

 

唐突にすぎるあまりにもな質問にむせる。

 

「マリアの気持ち、気付いてますよね」

「いやまぁ、あれだけ露骨なら流石にネ」

「フロンティア事変の時みたいに言ってあげないんデスか?」

「『俺のために生きろ!』……なんて、わたしお話の中くらいにしか無いと思ってました」

「やめて黒歴史掘り起こさないで」

 

全世界に生中継された美女の全裸を間近で見てテンション上がるなとか無理だからネ!その場の勢いで言ったことが後になってから響いてくるなんて思いもしません!

 

「あれに関してはマリアさんにも謝ったし言葉の綾だってちゃんとわかってもらえたはずなんだケド」

 

あの一件で生き残るのはわかってたけど当事者になると不安になっちゃってネ。

(まだまだ百合ってるの見たい)俺のために~とか、あっやばい死にたい

 

「でもその後にも色々マリアのこと助けたりとかしたから、とかもあったデス」

「意識するきっかけはやっぱりあの一言だと思います」

「う゛ぁー」

 

あーダメだ顔赤くなってきた……

 

「……はい終わり。戻りな」

「ヒロさん……」

「……わたしも切ちゃんも、マリアには……セレナにも、幸せになってほしいんです」

「セレナも?」

 

何故そこで……や、いいか。察しは付くし

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「じゃ、そろそろお暇します。ご馳走さまでした」

「本当に良いの?泊まっていっても構わないのよ?」

「いえ、流石にそこまでは」

「ベッド足りなくなるから切歌と調、それか私と姉さんが一緒に寝るっていう形に」

「俺が寝れなくなるんでNG」

「フフッ……」

 

「切ちゃん切ちゃん」

「デスデスッ」

 

「「せーのっ」」

 

「「キャァッ!?」」

 

「うわっと……」

 

「……あっ、ご、ごめんなさいヒロ。……危ないでしょう二人とも!」

「フフッ」

「デース!」

「ったく……おいセレナ。……セレナ?」

 

「えぅ、あっ、うぅ」

 

「セレナ、真っ赤デース」

「普段は恥ずかしがって言わないけど、ヒロさんはセレナの「王子様」みたいですから」

「~~~っ、切歌ッ、調!!」

「キャーデース☆」

「わーわーっ」

 

「……騒がしいことで」

「そうね。……ねぇ、ヒロ」

「はい?」

「また、呼んだら来てくれるかしら?」

「……ええ、もちろん。いつでも」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

曰く、女の子はいつでも「王子様」に憧れるものらしく、それが幼さの抜けきらない年頃ならなおさらで

 

だから、夢も希望も簡単には抱けないような世界でも、まだ十代の女の子がある日突然現れた少年に命と家族を助けられて、その人がまた突然いなくなって

 

名前も聞けず、顔もちゃんと見れず、覚えていたのは金色に輝く、神々しい鎖と剣のようなナニカだけ

 

そんな出来事を経験した少女が、助けてくれた名も知らぬ異性に「そういう感情」を抱いてしまうのも

 

また必然なのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

……いや俺そんなつもり全然無かったんだけどネ!




皆様はセレナは姉に似て豊か派ですか?それとも遺伝なんて無かった現実は非情である派ですか?
私は後者でそこだけコンプレックス抱いていてほしい派デス
きりしらは主に妹ポジに収まります

ひびみく、かなつば、マリセレにきりしら
現状考えられるクリスちゃんは大天使エルフナインくらいなのDeath

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