ご注文はうさぎですか? 〜New member〜 作:鈴木12
・・・これだけの内容だとすぐに終わるのだが、小説はそう甘くはないっ!
【第1羽の登場人物】
リク:本作の主人公。いたって普通の高校1年生で、特に目立ったところもない。友達思いで、嘘はつかない性格。真面目な性格でもあり、家事が得意。納豆や辛いものが苦手。
チノ:喫茶店「ラビットハウス」のお手伝いをしている中学生。すごく真面目で、人見知りが激しい。セロリが苦手。身長が低いことがコンプレックスらしい。
ここは、木組みの家と石畳の街。街はとても栄えていて、花もいっぱい咲いていて、川も綺麗な所だ。
・・・あと、うさぎがいっぱいいる。少し小さめの公園にも立ち寄ったが、うさぎが5羽くらいいた。
おっと、自己紹介が遅れたね。僕の名前は"リク"、高校1年生。この街で生まれ、去年の冬に誕生日を迎え、15年をこの街で暮らしている。
*(身長164cm、体重54kg。誕生日は12月18日。夏場のエアコンでも少々寒く感じるほどの冷え性体質)
趣味は読書、特に小説が好きだ。マンガは、あまり読まないかな。
あとは・・・コーヒーやココアが好きだ。読書の合間に飲むと、心が安らぐ。
(いや〜、それにしてもいい天気だなぁ)
現在、4月下旬の土曜日、今日は絶好の散歩日和だった。向こうでは、仲の良さそうな夫婦が、犬の散歩をしているのが見える。
しばらく歩いていると、ある喫茶店が目についた。入り口には花が添えられていて、いかにも有名そうな喫茶店だった。壁には、『バイト募集中』と書かれた張り紙がある。
("喫茶店「ラビットハウス」"か・・・よし、入ってみよう)
*(全国の喫茶店の中でも、特に有名な喫茶店。その人気は、街の観光雑誌に載るほど。店名に「ラビット」とあるが、うさぎとふれあえる喫茶店ではない。普段は喫茶店だが、夜になると、おしゃれなバーになる)
『OPEN』と書かれた看板がかけられている扉を開けると、カランコロンとベルが鳴る。心地よい音色だ。
とりあえず、椅子に座り、小説を読み始める。近くの本屋で買って間もない小説だ。
しばらくして、トコトコと足音が聞こえて来た。おそらくウェイターさんだろう・・・と思ったが。
「いらっしゃいませ」
現れたのは、美しい薄水色の髪と、どこか落ち着かせる青色の制服を身にまとった、愛らしい少女だった。彼女のまん丸な瞳には、思わず見惚れてしまうほどだ。
「あぁ、どうも。とりあえず、カプチーノで」
「かしこまりました」
そう言うと、早歩きでキッチンに向かった。
(バイトの子にしては若いなぁ。何歳なんだろう?)
しばらくして、女の子がカプチーノを持ってきてくれた。
「お待たせしました」
僕はそれを、丁寧に受け取った。
「ありがとう」
まずは香りを、そして、ゆっくりと飲む。口の中に、甘く、ちょっぴり苦い香りが漂う。これを至福と言わずしてなんと言うのだろうか・・・
「すごく美味しい・・・」
「ありがとうございます」
女の子が丁寧にお辞儀をした。
「そういえば、聞きたいことがあるんだけど・・・」
「何ですか?」
「君ってバイトをしているみたいだけど、高校生かい?」
「いいえ、まだ中学2年生です」
「え、中学生?でも、なんで喫茶店のバイトを?」
「アルバイトと言うよりも、お手伝いです。私のお父さんは、ここのお店のオーナーなんです。なので、少しでもお手伝いが出来ればと」
なるほど。お父さんのお手伝いか。
「へぇ〜、偉いじゃないか。お父さんの手伝いだなんて」
「ありがとうございます」
僕が褒めると、彼女はまた丁寧にお辞儀をした。
でも、中学生1人がウェイターじゃ、営業は難しいだろう。有名店っぽく、お客さんも多く来そうだし・・・何より、このままじゃ、いつか彼女が疲労で倒れてしまう。それで熱でも出してしまったら、とんでもないことになる。
僕が、ここのお店でバイトをすれば、彼女の仕事も楽になるはずだ。ちょうど、バイトを募集しているらしいし。
僕は決心して、彼女に言った。
「ねぇ、手伝おうか?アルバイトとして・・・ね?」
「えっ・・・」
彼女はとても驚いている。それはそうだ。いきなり初対面からバイトをさせてくれと言われたら、誰でも驚くだろう。ところが・・・
「・・・いいんですか?」
彼女は、嬉しそうに確認をした。
「うん。僕に出来ることなら、何でもするよ!」
僕がそう言うと、彼女はさっきよりも深くお辞儀をした。
「・・・ありがとうございます。では、奥の部屋のクローゼットから、制服を着て下さい。ちょうど予備の制服があったので、そちらで」
「あれ、君のお父さんに報告しなくていいのかい?」
「大丈夫です。きっと、認めてもらえるはずです」
「そ、そうなの・・・?」
とりあえず、奥の部屋に入った。特に変わった所もなく、クローゼットと鏡、あとはテーブルと椅子が置いてあるだけの部屋だ。
クローゼットの中に、緑色の制服がかけてある。彼女が言っていた予備の制服とは、おそらくこれのことだろう。
早速着て、鏡で確認をしてみる。我ながら、良く似合う。
「着替え終わりましたか?」
ドアの向こうから、彼女の確認の声が聞こえた。
「あぁ、終わったよ」
僕がそう言うと、彼女が部屋に入った。
「すごく似合っています」
「ありがとう。あっ、そうだ、自己紹介しないと。僕の名前はリク。君は?」
「"香風智乃"です。チノ、と呼んでください」
*(かふう ちの。13歳。誕生日は12月4日。香風家の一人娘で、父であり「ラビットハウス」のオーナーでもある香風タカヒロと共に働いている。人見知りで、知らない人とは話しにくい性格)
「じゃあ、チノ。これからよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。リクさん」
そう言って彼女は、本日4回目のお辞儀をして、笑みを見せた。
(さて、ここまで来たからには、もう後には引けない。よ〜し、頑張るぞぉ!)
初めての連載小説、第1話(第1羽)となりましたが、いかがでしたでしょうか?
所々、変なところもあるかもしれませんが、大目に見てあげてください。作者は下手くそなので(笑)
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