私が手掛けた二次創作作品はこれで三作目になります。
詳しいことは活動報告に書かせて頂きます。
書き始めたのはこのサイトで読ませて頂いた作品に感銘を受けたことが始まりでした。
それから、原作を買いあさり着手した次第です。
非才なるこの身では稚拙な文章になるでしょうが、お読み頂けると幸いです。
なお、この作品は最近流行(?)の男の娘を主人公に添えてみました。
初体験なので作者もドキドキです。
それでは、『ハイスクールD×D~円卓の銀鴉~』
アニメ二期放送日に合わせ、今日初投稿させて頂きます。
プロローグ
静まり返った公園の一角。
夕闇が迫る園庭で、若い一組の男女の影が交差する。
「ゴメンね。あなたが私たちにとって危険因子だったから、早めに始末させてもらったわ。恨むなら、その身に
胸に真っ赤な薔薇を咲かせ、血の海に沈みこむ少年を一瞥すると、少女は黒い翼をはためかせ夕闇の空へと去っていった。
「行ったか……」
小さく響くは性別の臆断を許さない中性で快い声。
舞い落ちる黒き羽根を見送ると、木陰より幾何学的な文字が装飾の施されたローブに身を隠した魔導師が姿を現す。
魔導師は血の海に沈み蒼白な顔をした少年に近づくと、片膝を折る。
「これで目覚めないとはな……噂に聞く
鋭利な刃物で貫かれた、胸から背中まで到る切創に左手をかざす。
人影が微かに口元を震わすと、左手に仄かな光が灯る。
右手を振るうと宵に輝く星の様に魔方陣が次々と浮かび上がり、彼らを照らし出す。
【彷徨いし者よ、汝希望の生を掴まんと欲するなら、我が紡ぎし細糸を手繰り寄せよ】
左手の輝きが増し、魔方陣が呼応する。
瞬く間に少年の傷が沸き立つ様に音を立て、煙霧を上げ塞がっていく。
完全に傷が塞がると左手に集まっていた光は輝きを失い、辺りを照らしていた魔法陣も消えてなくなった。
治療の施された少年の顔色のは生気が戻ってきており、弱ってはいるものの確かに心臓の鼓動も取り戻していた。
「イッセー、貴方に降り掛かる不幸はこれが最後ではない、むしろ始まりだ。何時の時代も龍の気は災いを呼び寄せる。赤き龍帝なら尚のこと、数多もの厄災が貴方や周りの人々に降り掛かるだろう。ただ、イッセーなら乗り越えられると私は信じている。必要ならば、私もできる限り助力することを誓おう」
魔導師がそっと少年の頭を撫でると、血行の回り始めた堅い表情が僅かに緩む。
そんな姿を愛しむように魔導師は息を吹き返した少年を見つめる。
「だが……もし、貴方が堪えきれなくなり、龍の気に呑まれた時は……理不尽なこの世界に憎しみを抱くでもなく、貴方にその神器を宿らせた亡き聖書の神でもなく――――」
閑静な公園に一陣の風が吹き抜ける。
「―――――――力無き私を恨め、盟友よ」
吹き付けた風が魔導師の美貌を顕わにする。
人形のような端正な顔立ち、猛禽類を思い起こさせる切れ長い目、ローブの中にまで伸ばされた透き通るような銀色の長髪は夜光を反射し、その姿はかの月の女神を連想させる。
まるで、雪を斯くような白い肌や愁いを帯びた薄氷の如き淡蒼の瞳は儚さを幻想させ、尚一層のこと神秘めいた美しさに拍車を掛けていた。
「!? 魔力反応……これはグレモリーか」
不調和な魔力が集まり、深紅の魔方陣が形成されるのを見て整然とした細眉を顰める。
すぐさま魔導師はフードを深く被り直し、右手を振るい己の魔力の残滓を消すと跡を残さずに立ち去ったのだった。
――――ハイスクールD×D、アニメ二期放送、おめでとうございます――――
さて、投稿してしまいました。
作者の胸はかなりドキドキです。
何故ならば、過去に作品の暗明を分けた過去があるからです。
一作目は際物であったものの、アクセス数を順調に伸ばしていき、順調に執筆できたので。
二作目は王道作品で自信作を投稿したものの、まったくアクセス数が増えず、途中で打ち切りを決めるほどであったから。(色々あり、一作目も完結せずに終わってしまいましたが)
他の先生方は分かりませんが、私にとってここ数日が勝負です(モチベーション的な意味で)。
おそらく、数日は眠れぬ夜を過ごすことになるでしょう。
一話、五千字目安でプロローグも含め、六話まで鋭意執筆中です。
六話終えた時点で、期待できると感じた方は感想を書いていただけると、作者のモチベーションが上がります。
興味を持たれた方は、お気に入り登録して頂けると幸いです。
不快に思われた方は、お目汚し申し訳ありませんでした。
これから、ストックが切れるまで、一日一話更新してゆくので、宜しくお願いします。