無数にある世界の1つ
その世界で戦いあう仮面の戦士と異形の存在。
互いに一歩も引かず剣をぶつけあう。
「お前の力はこの程度か‼」
「まだまだぁああ‼」
2人は再び剣をぶつけあう。
やがて2人は剣を捨て拳をぶつけあう。
「こんなこと、もうやめろ‼」
「断る‼こんな世界…………壊して当然だ‼」
「でも‼」
「ならばお前が俺を倒せばいい‼お前が俺を倒し、この世界を救えばいい‼」
「くっ‼…………うおぉおおおお‼」
「はぁああああ‼」
その後も戦いは続いた。
何度も剣をぶつけあう中、とうとう異形の存在が持つ剣が折れ、異形の存在は仮面の戦士に斬られその場に倒れた。
そして倒れた異形の存在は、人間の男の姿へと変わった。
「ゴフッ‼…………お前の……勝ちか…………」
「…………ああ」
「何故だ?何故お前は…………そこまで強いんだ?」
「守りたいという願い…………見捨てないという誓い…………それが……俺の強さだ」
「……何故泣く?」
「泣いていいんだ…………それが俺の……弱さだとしても…………拒まない……俺は……泣きながら進む‼」
「………お前は……本当に強い」
「……戒斗」
「…………守れよ」
仮面の戦士は、男──戒斗の言葉に耳を疑った。
「……今…………なんて」
「守れよ……と言ったんだ。お前はこの俺に……勝って……世界の運命を勝ち取った……ならば…………必ずこの世界を守り抜け……それが……勝者の義務だ」
「…………戒斗」
「………………葛葉……お前は…………俺のように……なるなよ……」
「戒斗…………」
「俺の屍をこえて、強く生きろ‼葛葉紘太‼」
「……ああ‼」
「ふ…………それで……い…………い……」
「…………戒斗?」
「……………………」
「戒斗…………かいとぉおおおお‼」
この日、1つの世界から1人の戦士が消えた。
誇り高く、厳しく優しい強者。
弱者が虐げられる世界を壊し、強者だけの世界を作ろうとした男、『戒斗』の物語は幕を閉じた。
だが、戒斗の物語は新たに始まろうとしていた。
「ん…………ここは」
戒斗が目を覚ましたそこは、先程まで戒斗が戦っていた場所ではなく、周りが白一色で何もない空間にいた。
「…………“またか”」
「またかとはなんだい。またかとは」
戒斗が一人言を言った途端、戒斗の後ろに白い服装の男性が立っていた。
「……アルマか」
「久しぶりだね戒斗。本当に君は“何度も”死ぬね」
「うるさい」
「まぁ今回は違う死に方だったけどね」
「……………………」
「しかし君は、色々とするね。今回はダンサー、前回はドクター、前々回は研究員、その前も色々な仕事するよね?もしかして君って、飽きやすいタイプ?」
「アルマ……」
「分かった分かった、これ以上は言わないよ。さて、次はどこの世界に行く?」
「お前に任せる」
「まったく……君は……」
戒斗に呆れながら、アルマと呼ばれた男は、目の前に画面のような物を出現させ、戒斗にあった世界を探す。
「…………この世界にしようか」
「決まったのか?」
「うん…………だけど、大変な世界だよ?人類共通の脅威とされる認定特異災害『ノイズ』と呼ばれる奴等がいるんだけど?」
「構わん」
「分かったよ」
アルマと呼ばれた男は、戒斗の方に手を向ける。
すると戒斗の目の前に、1つの扉が現れた。
「いつも通り通れば、転生できるよ」
「分かった……世話になった」
戒斗はそう言って扉をくぐり、その場から消えた。
「戒斗…………どうか……今度の世界で幸せを…………必ず掴んでくれよ」
アルマと呼ばれた男は、その場から姿を消した。
こうして、戒斗の新たな物語が動きだしたのであった。
と、いうことでバロンとシンフォギアのコラボ小説です‼
次回は戒斗があの元気な子と出会い、あの人の運命を変えます‼
次回も是非読んでください‼