戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

18 / 22
お待たせいたしました‼

今回は戒斗があの2人を守るために、更なる力を使います‼

それでは本編スタートです‼


Song17:双翼を守る強者

戒斗が新たなロックシードを手にいれてから2週間が経ったある日、仕事を終えた翼と奏が戒斗の家を訪れていた。

 

「どうかしたのか2人とも?」

 

「実は戒斗に話があって来たの」

 

「話?」

 

「大事な話なんだ」

 

「…………聞かせろ」

 

戒斗はそう言って、翼と奏から話を聞いた。

翼と奏は前々から、イギリスのレコード会社『メトロミュージック』のプロデューサー、トニー・グレイザーから翼と奏の歌手としての海外進出展開を持ち掛けられていた。

だが2人は、二課として任務が大事だと思い、それを断るものの、グレイザーは諦めることなく、幾度も話を持ち掛けてきた。

次第に2人も、その提案を考えるようになり、歌手として海外進出をしてみたいと考えるようになった。

しかし、シンフォギア装者としての役目も大事だと思う2人は、戒斗に相談をしにきたのだ。

 

「なるほど……装者として使命を果たすか……歌手としての道を歩むか……どちらが正しいか分からなくて相談しに来たんだな?」

 

「そうだ」

 

「私たち……どうしたらいいのか分からなくて」

 

「だから、私たちより経験をつんでいる戒斗に相談しようと思って来たの」

 

「……………………」

 

奏と翼の話を聞いた戒斗は目を閉じる。

数秒経ち戒斗は目を開いた。

 

「俺から言えることはただ1つ…………自分がとうしたいかだ」

 

「自分がどうしたいか……」

 

「そうだ。あと、お前たちは少し欲望を持った方がいい」

 

「欲望を…………持つ」

 

「そうだ…………とりあえず今日は泊まっていけ。外は暗いからな」

 

そう言った戒斗は、部屋でくつろいでいたクリスを呼び、翼と奏にゲストルームを案内させ、その間に料理を作り、4人で食事をした。

 

 

 

 

それから数週間後、翼と奏は、復帰ライブを行うためにアリーナへと来ていた。

 

「ここに来るのも、久しぶりだな翼?」

 

「そうね奏♪」

 

そう言った奏と翼は、あの日、ライブ会場で起きた事件を思い出す。

するとそこに

 

「どうやら、緊張はしてないようだな」

 

「「戒斗⁉」」

 

いつものチームバロンのコスチュームではなく、スーツ姿の戒斗がいた。

声をかけられた奏と翼は、戒斗のスーツ姿に驚きながら、戒斗に近づく。

 

「どうしたんだよ戒斗⁉」

 

「スーツ姿なんて、どうかしたの?」

 

「2人に聞きたいことがあるからいれてくれと緒川に頼んだら、スーツに着替えるよう言われてな」

 

「そうなのか?」

 

「ああ」

 

「ところで戒斗、私たちに聞きたいことって?」

 

「お前たち…………どうするか決めたのか?」

 

戒斗がそう聞くと、奏と翼は顔を見合わせ、戒斗に笑顔を向ける。

 

「どうやらその顔は、決まったみたいだな」

 

「ああ‼」

 

「私たちは、どちらの道も行く‼」

 

「……過酷な道かもしれんぞ?」

 

「それでも…………あたしらはやりたいんだ‼」

 

「装者として人々の平穏を守り、歌手として世界の人々に笑顔を届けたい‼」

 

「「それが…………あたし(私)の選んだ道‼」」

 

そう戒斗に宣言する奏と翼。

奏と翼の言葉を聞けた戒斗は、2人に笑みを向ける。

 

「そうか…………ならば俺は、2人を応援させてもらう」

 

「ありがとう戒斗♪」

 

「でもな戒斗、あたしらが叶えたいのは、それだけじゃないんだぞ」

 

「ん?」

 

「私たちはいつか…………お、お嫁さんなりたいの////」

 

「その願いを叶えるのに、戒斗には付き合ってもらうからな♪」

 

「…………ふっ」

 

翼と奏から、もう1つのやりたいことを聞いた戒斗は、出入口に向かって歩きだした。

 

「か、戒斗?」

 

「……そのやりたいこと…………いつか叶えさせてもらう」

 

「「ッ⁉ああ(うん)‼」」

 

戒斗の言葉を聞いた翼と奏は、元気よく返事をし、必ずライブを成功させようと誓う。

 

それから数十分後、奏と翼の復帰ライブが開催された。

奏と翼の歌を聞いて、会場内のファンが熱くなっていた。

そして2人の歌を、戒斗は特別席から聞いていた。

 

(やはり、この2人の歌は良いものだな)

 

戒斗は、2人の歌を聞いて、心が安らいでいた。

だがその時

 

―pipipipipipi―

 

「ちっ‼こんな時に」

 

二課の緊急通信がはいり、戒斗はすぐに通信出た。

 

「こちら戒斗」

 

『戒斗くん大変だ‼ノイズとインベスの反応が、アリーナの前に現れた‼』

 

「なにっ⁉」

 

『響くんやクリスくんは、他の場所に現れたノイズを対処していて向かえない‼すまないが、1人で対処を頼む‼』

 

「分かった‼」

 

戒斗は通信を切り、直ぐ様出入口に向かった。

出入口に着くと、大量のノイズとセイリュウインベスがいた。

それを確認した戒斗は、戦極ドライバーを腰に装着する。

 

「悪いが、ここから先は立ち入り禁止だ。行きたいのならば…………俺を倒してからにしてもらおう‼」

《バナナ‼》

 

「変身‼」

《ロック・オン》

《カモン‼バナナアームズ‼》

《ナイト・オブ・スピアー‼》

 

戒斗はバナナロックシードを戦極ドライバーにはめ込み、カッティングブレードを倒して仮面ライダーバロン バナナアームズへと変身した。

 

「貴様らに…………あの2人の邪魔はさせん‼」

 

そう言った戒斗は、バナスピアーを構えてノイズに突っ込んでいった。

 

「フッ‼ハァッ‼タァッ‼テヤッ‼」

 

『『『¥℃¢%$〒β§#⁉』』』

 

「ハァッ‼デヤッ‼ラァッ‼セイッ‼」

 

『『『ガァアアアアアアア⁉』』』

 

戒斗はバナスピアーでノイズとセイリュウインベスを倒していく。

だが

 

「ふん‼」

 

「ッ⁉がっ⁉」

 

ノイズとセイリュウインベスを倒している最中に、何者かに飛び蹴りを叩き込まれてしまう戒斗。

戒斗は一度倒れるが、すぐに体勢を立て直し、誰が蹴ったのか確認した。

 

「コウガネ……」

 

「久しいな、駆紋戒斗」

 

戒斗を蹴ったのは、倒されたと思われていたコウガネであった。

 

「やはり、生きていたか」

 

「なんとかな…………貴様らのせいで、消えかかったが、この力のおかげで生き延びた」

 

そう言ったコウガネの体から、黒いオーラが出る。

それを見た戒斗は、警戒を強めた。

 

「なんだ…………その力は?」

 

「私がこの世界に来た際に手に入れた、闇の力だ‼怒り、憎しみ、嫉妬など、負の感情が力となる」

 

「闇の力…………だと?」

 

「いずれ貴様も、闇の力を使えるようになる」

 

「あいにくと、闇の力などには興味がない」

 

「まぁいい…………では、私も戦うとしよう」

 

そう言ったコウガネは、戦極ドライバーを腰に装着し、ロックシードを取り出した。

だがそのロックシードは、いつも使うダークネスロックシードではなかった。

 

「なんだそのロックシードは?」

 

「このロックシードは、本来の私の姿に近しい姿になれるロックシードだ」

 

「本来の姿……だと?」

 

「さぁ‼見るがいい‼私の力を‼」

《ダークゴールデン‼》

 

「変身」

《ダークゴールデンアームズ‼》

《闇に染まりし・黄金の果実》

 

コウガネが新たなロックシード―――【ダークゴールデンロックシード】を解錠すると、クラックから金と黒で色づけされたリンゴの形をしたアームズが出てきた。

そしてコウガネは、戦極ドライバーにはめ込みカッティングブレードを倒す。

それにより、コウガネの頭にダークゴールデンアームズが被さり展開され、コウガネは【仮面ライダーマルス ダークゴールデンアームズ】へと変身した。

 

「貴様……それが本来に近しい姿か」

 

「そうだ‼今の私はマルス‼さぁ‼インベスにノイズよ‼バロンを消すのだ‼」

 

コウガネの指示に従い、セイリュウインベスとノイズが戒斗に迫っていく。

 

「ちっ‼先ずは奴等を倒すのが優先か‼」

 

そう言った戒斗は戦極ドライバーを取りはずし、ゼクターベルトを腰に装着して、飛んできたガタックゼクターを掴む。

 

「変身‼」

《HENSIN》

《cast off》

《change stagbeetle》

 

戒斗はガタックゼクターを装着し、ガタックフォルムへと変身し、ガタックカリバーを構える。

そして

 

「クロックアップ‼」

《clock up》

 

戒斗はクロックアップを起動し、ノイズを次々と斬りさいていく。

 

《clock OVER》

 

「ふ…………次はコイツだ‼」

《タドルクエスト‼》

《ギリギリチャンバラ‼》

 

「術式レベル3……変身‼」

《ガシャット‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《タドルメグル‼タドルメグル‼タドルクエスト‼アガッチャ‼ギリ・ギリ・ギリ・ギリ‼チャンバラ‼》

 

戒斗はクロックアップの活動時間を終えると、ゲーマドライバーに付け替え、タドルクエストガシャットとレベル3へアップするためのガシャット【ギリギリチャンバラガシャット】をドライバーに挿入してレバーを引く。

それにより、ギリギリチャンバラのゲーム画面から出てきたサポートユニット【チャンバラゲーマ】が、クエストゲーマーへと替わったバロンと合体し、戒斗は【仮面ライダーバロン チャンバラクエストゲーマーレベル3】へと変身した。

 

《ガシャコンソード》

《ガシューン ガシャット‼キメワザ‼》

《GIRI GIRI CRITICAL FINISH》

 

「ハァアアアアアア‼」

 

『『『『『ガァアアアアアアア⁉』』』』』

―ドガァアアアアアン―

 

戒斗は直ぐ様ガシャコンソードを取り出し、ギリギリチャンバラガシャットを挿入、エネルギーが蓄積されたガシャコンソードでセイリュウインベスたちを斬りさいていき撃退する。

撃退したのを確認した戒斗が、コウガネの方に顔を向けたその時

 

「ふん‼」

 

「ッ⁉くっ⁉」

 

コウガネが専用アームズウェポン【ダークブリンガー】で戒斗に斬りかかり、戒斗はガシャコンソードで防ぐ。

 

「短時間で倒すとは、やはり強いな貴様は‼」

 

「貴様に褒められても……嬉しくなど………ない‼」

 

戒斗はそう言って、コウガネを押し退ける。

しかし

 

「ハッ‼」

 

「なにっ⁉がっ⁉」

 

戒斗はコウガネと離れた瞬間、コウガネから放たれたエネルギー弾を数発、直撃で喰らい地面に倒れてしまう。

 

「ぐっ⁉…………なんて威力だ……⁉」

 

「コレでも喰らっておけ」

《ダークゴールデンスカッシュ‼》

 

「ハァアアアアアア‼」

 

「がぁあああああああ⁉」

 

コウガネはカッティングブレードを倒し、ダークブリンガーにエネルギーを蓄積し戒斗を斬る。

斬られた戒斗はボディが砕け、変身が強制解除されてしまう。

そして戒斗の体がボディごと斬られており、そこから大量の血が出て、戒斗は倒れた。

 

「ふん…………死んだか……さて、会場の奴等から、生命力を奪うとするか」

 

そう言ったコウガネは、ライブ会場に向かって歩き出す。

その時

 

「……ま……て……‼」

 

「ッ⁉なにっ⁉」

 

体から血を出しながら、戒斗が立ち上がった。

それを見たコウガネは、驚きを隠せなかった。

 

「バカな⁉何故生きている⁉」

 

「俺には………やらなくてはならない事がある…………それを成し遂げるまでは…………死ぬわけにはいかん‼」

 

そう言った戒斗は戦極ドライバーを腰に装着し、フェイスプレートを取り外してゲネシスコアを取りつける。

 

「貴様は…………貴様はいったい何者だ‼」

 

「この世界で生きる…………仮面ライダーだ‼」

《バナナ‼マンゴー‼》

《ロック・オン》

 

「変身‼」

《カモン‼バナナアームズ‼ナイト・オブ・スピアー‼》

《マンゴーアームズ‼ファイト・オブ・ハンマー‼》

 

戒斗は戦極ドライバーにバナナロックシードを、ゲネシスコアにマンゴーロックシードをはめ込み、カッティングブレードを倒す。

すると、展開された状態でクラックからバナナアームズとマンゴーアームズが現れ、マンゴーアームズからバロンに装着され、その上にバナナアームズが装着する。

そして戒斗の右手にはバナスピアー、左手にはマンゴーパニッシャーが握られ、戒斗は【仮面ライダーバロン バナナマンゴーアームズ】へと変身した。

 

「な、なんだそれは⁉」

 

「貴様に教える気は…………ない‼」

 

戒斗はそう言って、バナスピアーをコウガネに振り下ろす。

コウガネは直ぐ様ダークブリンガーで防ぐが、威力が強すぎたため膝をつく。

 

「ぐっ⁉な、なんて力d「ふん‼」がぁっ⁉」

 

コウガネが、戒斗の力に驚いている隙に、戒斗はマンゴーパニッシャーでコウガネを殴り飛ばす。

 

「ぐ……ぐぅう⁉ま、まさか……ここまでの力を「セイッ‼」がっ⁉」

 

「フッ‼ハッ‼タァッ‼ラァッ‼」

 

「がぁあああああああ⁉」

 

戒斗は、コウガネに喋ることを許さず、バナスピアーとマンゴーパニッシャーで攻撃する。

その連続攻撃にコウガネは吹き飛ばされ、地面を転がる。

 

「ぐ、ぐぅうううううう⁉」

 

「コイツで終いにしてやる」

《カモン‼バナナスパーキング‼マンゴースパーキング‼》

 

「ハッ‼…………ハァアアアアアア‼」

 

「がぁあああああああ⁉」

 

戒斗はカッティングブレードを3回倒してエネルギーを右足に蓄積し、コウガネに飛び蹴りを叩き込んだ。

叩き込まれたコウガネは変身が強制解除され、ところどころに傷ができていた。

 

「ば、バカな⁉前よりも強くなった……この私が……」

 

そう言ってコウガネはなんとか立ちあがり、戒斗を睨み付ける。

 

「駆紋戒斗‼次こそ……次こそ貴様を殺してやる‼必ずだ‼」

 

そう言ったコウガネはクラックを出現させ、クラックを通って逃げていった。

それを確認した戒斗は変身を解除するものの、体からまだ血が出ていた。

 

「はぁ……はぁ……あいつら……の…………ライブ……を……見届けね……ば…………」

 

戒斗は血を流しながら、ライブ会場にゆっくりと歩いていく。

しかし

 

「ぐっ…………」

 

体が限界を迎え、戒斗はその場に倒れ込む。

その時

 

「おっと…………危ないところでしたな」

 

戒斗を1人の男性が支えた。

 

「まったく…………あなたと言うかたは、いつもご無理をなさる。彼女たちには悪くはありますが、一度あなた様を連れて行くことにしましょう」

 

そう言うと、男性は倒れた戒斗と共にその場から消えてしまった。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回は響たちが頑張ります‼

次回も是非読んでください‼

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。