今回の話では、クリスたちが頑張ります‼
それでは本編スタートです‼
―特異災害対策機動部二課―
「戒斗が消えた⁉」
ライブが終わった翌日、奏、翼、響、未来の4名は、弦十郎に呼び出され、戒斗がいなくなったことを告げられた。
「どういうことだよダンナ⁉」
「戒斗が消えたって、どういう意味ですか⁉」
「そのままの意味だ。先日、ライブ会場付近に現れたノイズとインベスを撃退した後、戒斗くんは消えたんだ」
「その時の映像がコレです」
そう言って、朔也はライブ会場付近にあった 監視カメラ映像を、モニターに写し出した。
そこには、ノイズとインベスを倒し、突然現れたコウガネと戦い、体から血を流しながらも、新たな姿になってコウガネを撃退しているとこが映し出されていた。
その映像を見た翼と奏は悔しそうな顔をし、響と未来は涙を流していた。
「このように、戒斗くんはライブ会場付近にて、ノイズとインベス、そして突然現れたコウガネを、深傷を負いながらも撃退した。だが問題はこの後だ」
弦十郎がそう言うと、映像の戒斗はライブ会場の中に行こうとする中、限界を迎えて倒れこんだ。
そしてその戒斗を、1人の男性が抱き止め、その場から消えた。
「このように戒斗くんは、突然現れた人物によって、何処かへと消えてしまった」
「どこの誰なのか、分からないのですか?」
「残念ですけど、データに該当する人物はいなかったわ」
「そう…………ですか」
あおいの返答を聞いて、顔を暗くする翼たち。
その時、響があることに気がついた。
「あの、クリスちゃんは?」
「彼女は1人、戒斗くんの捜索に向かった」
「1人で⁉」
「ああ…………彼女に協力すると言ったのだが、『あたしは1人で探す』と言って断られた。おそらく、今まで敵対していたため、一緒に行動するのに、どうしたらいいのか分からず、戸惑っているのだろう」
「クリスちゃん…………」
「とりあえず、翼と響くん、未来くんは学校に行って授業を受けてくれ。戒斗くんが見つかり次第、すぐに連絡をする」
「了解しました」
「「分かりました」」
弦十郎に言われた翼と響、未来の3人は、リディアンへと向かった。
「行ったな…………奏、すまないが」
「分かってるよダンナ。あたしはクリスと一緒に、戒斗を探すよ」
「頼む」
「任せときなって‼」
奏はそう言って、戒斗を探しに向かった。
その頃、戒斗を1人で探していたクリスは
「ダメだ…………ここの病院にもいねぇ」
朝からいろんな病院に行き、戒斗を探していた。
だが、戒斗を見つけることはできず、どうするか考えていた。
「もしかしたら…………」
クリスは自身の勘を頼りに、戒斗とのファーストコンタクトとも呼べる場所、公園へと足を運んだ。
しかし
「チキショウ‼ここにもいやがらねぇのか‼」
目当てである戒斗は見つからなかった。
クリスはしばらく探した後、公園での捜索を諦め、別の場所に移動しようと、公園の入口へと向かう。
するとそこに、奏がバイクに乗ってやって来た。
「よぉクリス‼」
「テメェは⁉なんでいやがる⁉」
「なんでって言われてもな、あたしも戒斗を探しに来たんだよ。あたしだってお前と同じ、戒斗の彼女なんだからな?」
「そ、そうだよな…………わりぃ」
「それで?手がかりあったか?」
「朝から色んな病院を回ったが、どの病院にも、戒斗はいなかった。もしかしたらと思って、あいつとあたしが会った公園に来てみたが、いなかった」
「そっか…………なら、秘密兵器の出番だな‼」
「秘密兵器?」
奏の言ったことに、首を傾げるクリス。
そして、奏はある物を取り出した。
「コレがあたしの秘密兵器だ‼」
「ソレって⁉ガタックゼクターじゃねぇか⁉」
奏が取り出したのは、首輪を巻き付けられ、リードが繋がったガタックゼクターであった。
「なんで首輪つけてんだよ⁉犬じゃねぇんだぞ⁉」
「んなもん分かってるよ。だけどコイツは、戒斗が呼ぶと駆けつけるって、戒斗から聞いたからさ、呼ばれなくても、戒斗の場所が分かるはずなんだよ」
「だからって、首輪を付ける必要ねぇだろ⁉」
「いや~、コイツ速いから、首輪でも付けてないと、見失うと思ってな」
「あのな~」
奏の話を聞いて、呆れるクリス。
「そんじゃ、さっそく試すか‼ガタックゼクター‼戒斗を探してくれ‼」
『……………………』
ガタックゼクターに、戒斗を探すよう頼む奏。
そして、奏に言われたガタックゼクターは
『……………………(チラッ)』
「「えっ?」」
顔の部分を上へと向けた。
奏とクリスもつられて上を見るが、そこには青空しかなかった。
「あ~…………ガタックゼクター?怒ってるのか?」
『……………………(フリフリ)』
奏の質問に答えるように、否定の意味を込めて、ガタックゼクターは角の部分を左右に振った。
「じゃあ、戒斗は上の方にいるのか?」
『……………………(コクコク)』
クリスの質問に、今度は角の部分を上下に振るガタックゼクター。
「てことは、戒斗は空か宇宙にいんのか?」
『……………………(フリフリ)』
今度は、角の部分を左右に振るガタックゼクター。
「空や宇宙でないとすると…………まさか⁉」
クリスが何かに気づき、ガタックゼクターに聞こうとする。
だがその時
―ヴィーヴィー―
「ッ⁉緊急通信⁉」
「こんな時に⁉」
奏とクリスの通信機から、緊急通信を知らせる音がなった。
「こちらクリス‼」
「こちら奏‼どうしたんだダンナ⁉」
『緊急事態だ2人とも‼東京スカイタワー周辺に、大量のノイズが現れた‼今、翼と響くんを向かわせている‼2人も至急向かってくれ‼』
「「了解‼」」
返事をした奏とクリスは、東京スカイタワーへと向かった。
数分後、奏とクリスが東京スカイタワー周辺に着くと、すでに翼と響が、シンフォギアを纏って、ノイズと戦っていた。
「少し出遅れたか‼行くぞクリス‼」
「おう‼」
「Croitzal ronzellgungnir zizzl」
「Killiter Ichaival tron」
奏とクリスは聖詠を歌い、シンフォギアを身に纏った。
そして奏とクリスは、アームドギアを展開し、ノイズに近づいていった。
「ハァアアアアアア‼」
『『『∞%〒$¥¥§℃#⁉』』』
「テリャアアアアアアア‼」
『『『〒§∞%℃§#⁉』』』
「ッ⁉今の攻撃は⁉」
「奏さん‼クリスちゃん‼」
奏とクリスが来たことに、驚きながらも喜ぶ翼と響。
2人は、ノイズへの攻撃を一度やめ、奏とクリスに合流する。
「2人とも、戒斗は見つかったのか?」
「残念だが、見つかってねぇ」
「そう…………なんだ」
「立花、悲しむのは後だ‼今はノイズを撃退するぞ‼」
「は、はい‼」
「あたしらも行くぞ‼クリス‼」
「分かってる‼」
翼を先頭に、奏たちはノイズに向かっていく。
翼は刀のアームドギアで、響は拳で地上のノイズを撃退していく。
そしてクリスは、上空から攻撃してくるノイズを、ガトリング砲に変化させたアームドギアで撃ち落としていき、奏はクリスが撃ち落とせなかったり、撃ち落としているクリスを狙ったノイズを、槍のアームドギアで撃退していく。
しかし、ノイズの数は減ることなく、増え続けていく。
翼たちは、状況は不利だと感じ、一度ノイズから距離を離して合流する。
「クソッ‼数が減らねぇ‼」
「あの上空にいる、大型ノイズを倒さなくては、ノイズを全滅させられないか」
「でも、あそこまでどう行ったら」
「ちきしょうが‼」
「クリスちゃん⁉」
クリスはその場から跳び上がり、上空の大型ノイズに向かって、ガトリング砲を乱射する。
だが、大型ノイズには届かず、周りにいたノイズを撃破するだけだった。
「ちきしょう‼もう一度‼」
「待ってよクリスちゃん‼ここは皆で協力して」
「うるせぇ‼アイツはあたしが1人で」
「いい加減にしろ雪音‼」
―パァン―
「ッ⁉」
1人でノイズを倒そうとするクリスを、翼が平手打ちで黙らせた。
「何をそんなに焦ってるんだ?」
「…………んだ」
「えっ?」
「分からねぇんだよ‼どうしたらいいのか⁉」
翼の質問に、クリスは不安を撒き散らすように叫んだ。
「今までは、戒斗がいたおかげで、テメェらとなんとかやってこれた。だけど、戒斗がいなくなっちまった今、どうしたらいいのか分からねぇんだ‼」
「クリスちゃん…………」
「それにあたしらは、今まで殺りあってきた敵同士だ。そんな簡単に、仲良く協力するなんて「できるよ‼」えっ?」
クリスの言葉を遮り、響がクリスの手を握って声をかけてきた。
「こんなふうに手を握って、思いを伝えれば、仲良くできるよ‼」
そう言った響は、もう片方の手で翼の手を握る。
翼とクリスは、今まで以上に、自信に満ち溢れた目をして言ってきた響に、言葉がでなかった。
その響を見て、奏は笑みを浮かべて、翼とクリスのあいてる手を握った。
「思いを伝えあえれば、私たちは繋がれる。私にアームドギアが出ないのはきっと、こうやって、誰かの手を握るためだって。こうすれば、皆で仲良くなれる…………手を握るのも、力だと思うから」
響の言葉に、翼とクリス、奏は何も言わずに聞く。
「他者と手を繋いで、力を合わせて困難に立ち向かう。それが人間が…………命あるものが生まれてから持っている力で、私の思い描くアームドギア‼」
自身満々に宣言する響。
その響を見、響の言葉を聞いた、翼とクリス、奏の3人は笑みを浮かべた。
「まぁ、戒斗さんに言ったら、怒られるかもしれませんけど。たぶん『力を持つ者ならば、自身1人で強くなれ‼』って」
「ふふ♪そうかもな♪」
「アイツなら、きっとそう言うだろうな♪」
「でも、あたしらはあたしらなりに強くなればいいさ♪」
「はい‼…………さぁ‼終わらせましょう‼」
「「「おう‼」」」
響の言葉を合図に、構える翼たち。
しかし
「ところで、どうやって上空の大型ノイズを倒すのだ?立花?」
「あっ‼忘れてた‼」
「「「だぁあああああ⁉」」」
響が何も考えていなかったのを知った翼たちは、その場で盛大にこけた。
「あのな~‼ああいう台詞は、考えついてから言えよ‼」
「あははは~ごめんなさい」
「たく…………まぁ、あの大型を倒す方法は、あたしに考えがある。あたしでなきゃできないことだ」
「どんな方法だ?」
「イチイバルの特製は、長射程広域攻撃だ。派手にぶっ放してやる‼」
「まさか………絶唱⁉」
「バーカ‼あたしの命は安物じゃねぇんだよ‼」
「ならば、どうやって?」
「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場が無くなったエネルギーを臨界点まで溜め込み、一気に解き放ってやる‼」
「確かに…………そうすれば、あの大型ノイズを撃破できるはずだ」
「だろ?」
クリスの提案を聞いて関心する翼を見て、胸を張るクリス。
しかし、
「だが、チャージ中は丸裸も同然。これだけの数を相手にする状況では、危険すぎる」
方法の弱点を指摘し、危険だと忠告する翼。
「あぁ…………だから3人にお願いがある。あたしがチャージしてる間、あたしを守ってくれないか?」
「任せてクリスちゃん‼」
「任せておけ。防人の実力を見せてやる‼」
「あたしらに任せてけ‼」
「頼んだ‼」
そう言ったクリスは、歌を歌い、チャージを開始する。
そのクリスに、ノイズが襲いかかる。
だが
「させない‼ハァアアアアアア‼」
『『『℃¥〒%∞§#$β⁉』』』
「雪音には、指一本触れさせん‼テヤァアアアアアア‼」
『『『§β¢℃$¥〒∞%§#⁉』』』
「近づきたきゃ‼あたしらを倒してからにしな‼オラァアアアアア‼」
『『『〒℃¥$¢β%〒¥§#⁉』』』
響、翼、奏の3人が、クリスに襲いかかってきたノイズを、迎撃する。
ノイズは負けじと、3人に向かっていくが、響たちの前では無意味だった。
そしてようやく、クリスはエネルギーが、臨界点に達した。
「チャージ完了だ‼」
「「「行け‼クリス(ちゃん/雪音)‼」」」
「いっけぇええええええ‼」
『MEGA DETH QUARTEL』
クリスの腰部から、突出したホーミングミサイル発射砲、両肩から4本の大型ミサイルを展開したクリスは、ガトリング砲を構えた状態で、一気に放出した。
ホーミングミサイルは、小型のノイズを撃破していき、ガトリング砲は、ホーミングミサイルで撃ち漏らしたノイズを撃破し、大型ミサイルは全ての大型ノイズに命中し撃破した。
「よし‼」
「やったぞ‼」
「やったねクリスちゃん‼」
「ああ‼」
その場にいたノイズを撃破できたことに喜ぶクリスたち。
だがその時
「「「キシャァアアアアア‼」」」
「「「「なっ⁉」」」」
突然、3体のインベスが現れ、クリスに飛びかかる。
「まずい‼」
「避けろクリス‼」
「クリスちゃん⁉」
「くっ⁉」
奏に言われ、避けようと考えたクリスだったが、避けるのは無理だと考え、ガードの体制に入る。
その時
《TADDLE CRITICAL FINISH》
「セイー‼」
「「「キシャァアアアアア⁉」」」
「「「「えっ?」」」」
聞き覚えのある音声が鳴ると同時に、何者かが、3体のインベスを斬りさき撃退した。
クリスたちは、音声と掛け声に聞き覚えがあり、インベスを斬りさいた人物を見て、涙を流した。
「あ……ああ…………」
「やっと…………やっと見つけた……」
「良かった…………よがった……‼」
「かい……と……」
「すまんな、遅くなった」
そこにいたのは、重傷を負い、謎の人物と共に消えてしまった、バロン クエストゲーマーへと変身した戒斗であった。
戒斗は変身を解除する。
本人の無事な姿を見た奏たちは、更に涙を流す。
「「「「戒斗(さん)‼」」」」
奏たちはシンフォギアを解除し、戒斗の名を呼びながら、戒斗へと近づいていく。
だがその時
―ピリリリリリリ―
「「「「「ッ⁉」」」」」
響の通信機から着信音が鳴り響き、響はすぐに出た。
「こちら響‼」
『響⁉学校が…………リディアンがノイズとインベスに襲われて、メチャクチャに―――(ブツ)』
通信の相手である未来の通信は、そこで途切れてしまった。
戒斗たちに、不安がよぎる。
しかしその中で、戒斗は冷静な判断をとった。
「呆けてる場合か‼すぐにリディアンに向かうぞ‼」
「は、はい‼」
「立花は私のバイクに‼」
「クリスはあたしの後ろに乗れ‼」
「おう‼」
奏たちは近くに止めてあったバイクに、戒斗はガタック時に乗っていた、【ガタックエクステンダー】に乗って、リディアンへと向かった。
to be next song
今回はここまでです‼
ルナアタック編も終盤に入りました‼
次回の話では、弦十郎がまさかのことをして、フィーネと戦います‼
次回も是非読んでください‼