今回は戒斗たちが二課の皆に迎えられ、戒斗が自分の事を説明します‼
それでは本編スタートです‼
ノイズを撃退し、響たちに正体を明かした戒斗は、奏の頼みで特異災害対策本部機動二課に向かう車の中で、腕を組ながら目を閉じていた。
その戒斗に、奏が話しかける。
「なぁなぁバロン」
「……なんだ?」
「本当の名前ってなんて言うんだ?教えてくれよ」
「断る」
「即答かよ⁉」
「当たり前だ。俺は貴様らを完全に信用した訳ではない」
「なんだよケチ」
戒斗が名前を教えないと答えると、奏は頬を膨らませて拗ねた。
それから数分後、車が止まり、戒斗たちは車から出る。
すると響は、着いた場所を見て驚いた。
「ここって…………私が通ってる学校⁉」
「ということは、ここがリディアンか」
連れてこられた場所は、響が通う私立リディアン音楽院であった。
降りた戒斗と響は、奏と翼のマネージャー兼二課のメンバーである緒川慎次(おがわしんじ)を先頭に、リディアンの中へと入っていく。
だんだん歩き進めて行くと、本来は教師たちがいる中央棟までくる。
そしてその中にあるエレベーターの扉が開き、全員中へと入る。
「危ないですから、手すりに捕まってください」
緒川にそう言われ、翼と奏、緒川は手すりに捕まり、習うように響も手すりに捕まるが、戒斗は手すりに捕まらず、壁に背中をつけ腕組みをする。
そして次の瞬間
―ギュイイイイイイイイイン―
「うわぁあああああああああ⁉」
突然、もの凄い勢いで急降下するエレベーターに、大声を出しながら驚く響。
それを見て、奏と緒川は苦笑いする。
「な、なんなんですか今の⁉」
「そりゃあ驚くよな?」
「僕たちの本拠地は地下にあるので」
「地下……ですか?」
「ええ。だけど、ここからは気を引き締めることよ。これから向かう所には、微笑みなど必要なくなるから」
「は、はい‼」
翼に言われ、気を引き締める響。
その時奏が戒斗のことを思い出す。
「そういえばバロン、あんたは大丈夫……か…………」
「「「?」」」
急に黙ってしまった奏を不思議に思い、戒斗を除いた3人が奏の方に顔を向け、奏が視線を向ける方を見る。
そこには、何事もなかったかのように、壁に背中を預けスマホを操作する戒斗がいた。
「ば、バロン?」
「ん?なんだ?」
「あんた……ずっとスマホ弄ってたの?手すりに捕まらず」
「ああ。それがどうかしたか?」
「どうかしたか?って、あんたあの急降下にびっくりしなかったの?」
「別に。大したこと無いだろう」
「そ、そうか…………」
「あの急降下を大したことないと言うとは…………」
「彼、肝が座ってますね」
「肝が座ってるってレベルですか?」
戒斗の言葉に、その場にいた全員が苦笑いを浮かべる。
その数分後、エレベーターが止まり扉が開く。
すると
―パン‼パンパンッ‼パン‼―
「ようこそ‼人類最後の砦、特異災害対策機動部二課へ‼」
エレベーターの扉が開いたのと同時に、クラッカーの音が大量に鳴り響き、まるでパーティーでも開いたかのような雰囲気で、弦十郎と二課のメンバーが戒斗と響を迎えた。
しかも、垂れ幕が用意されており、垂れ幕には『熱烈歓迎‼立花響さま&仮面ライダーバロンさま』と書かれていた。
迎えられた響は目をパチクリさせ、戒斗は無言で緒川を見る。
視線を向けられた緒川と奏は苦笑いし、翼は頭を抱える。
すると二課の中から白衣を着た女性、櫻井了子が携帯のカメラを構えて響に近づく。
「さぁさぁ、笑って笑って‼お近づきの印にツーショット写真♪」
「えぇ、嫌ですよ‼手錠したままの写真だなんて、きっと悲しい思い出になりますよ‼」
「え~、ならバロンくん一緒に写真撮りましょう♪」
「断る」
「即答⁉いいじゃない、こんな美人と写真を撮れるなんて滅多にないわよ?だから一緒に撮りましょう♪」
「断る」
「もう頑固ね」
あきらめた了子は、響の手錠を外して一緒に写真を撮り始めた。
そんな2人をほっといて、戒斗は弦十郎に質問した。
「貴様がここの司令官か?」
「そうだ。君は?」
「貴様たちがバロンと呼ぶ者だ」
「なにっ⁉君がバロンだと⁉」
「そんなに驚くような事か?」
「いや、もう少し歳をとっている人間を想像していたのでな」
「ある意味そうだがな」
「どういう意味だ?」
「気にするな。こちらの話だ」
「そ、そうか。君に色々と聞きたい事があるんだが」
「その前に、立花のことについて説明しろ。何故奴が天羽と風鳴と同じ物を纏っているのか」
「分かった。では、改めて自己紹介するとするか。みんな集まってくれ」
弦十郎がそう言うと、奏と翼、響と了子、緒川と二課のメンバーが集まってくる。
「それでは、改めて自己紹介だ。俺は風鳴弦十郎。ここ特異災害対策機動部二課の責任者だ」
「そして、私ができる女と評判の櫻井了子よ♪」
「僕は緒川慎次といいます。奏さんと翼さんのマネージャーです」
「知ってると思うけど、あたしは天羽奏。ツヴァイウイングの1人で、【ガングニール】っていうシンフォギアってやつの装者やってんだ。そんでこっちが」
「風鳴翼、ツヴァイウイングの1人で、【天羽々斬】を纏う装者だ」
「えっと、立花響です。私立リディアン音楽院高等科に通ってます」
「バロンだ」
「あの、できれば本名を」
「貴様らが信用できそうな時に教える。それよりも、何故立花が天羽や風鳴と同じ物を纏ったのか聞かせろ」
「それです。私が変身しちゃったアレ、いったいなんなんですか?」
「そうね。あなたたちの質問に答える前に2つお願いがあるの。1つ目は今日の事は誰にも内緒。そして2つ目は…………」
「2つ目は……?」
「…………」
ゴクリと唾を飲む響と、無言のまま了子を見る戒斗。
「取り敢えず、脱いでもらいましょうか」
「はいぃぃぃいいいいい⁉」
「…………なに?」
了子のぶっとんだ発言に響は絶叫し、戒斗は目を細めて睨む。
「了子くん、ちゃんと説明してくれ。我々も何故響くんがシンフォギアを纏えるのか分からないんだ。だからまず、響くんの体を検査しなくてはいけないんだ」
「なるほど」
弦十郎の話に納得する響。
「とりあえず、この後響くんには検査を受けてもらって、後日またここで検査の結果を話す。ということでいいかな?」
「はい‼分かりました‼」
「さて、響くんについては検査が終わった翌日にするとして……」
全員の視線が戒斗に集中する。
「バロン……すまないが君のことを説明してくれないだろうか?」
「…………いいだろう」
「ありがとう‼ではまず、君のことを教えてくれないか?できれば名前を教えてくれないか?頼む‼」
弦十郎は戒斗に頭を下げて頼み込む。
「…………駆紋戒斗だ」
「えっ?」
「俺の名だ」
「俺たちを…………信用してくれたのか?」
「少なくとも、貴様と天羽、風鳴は信用できる。そう思っただけだ」
「そうか‼ありがとう‼では早速、君のことを教えてくれないか?」
「そうだな…………まず最初に、俺はこの世界の人間ではない」
『『『『『……………………はい?』』』』』
戒斗の言葉を聞いて、その場にいた全員が戒斗に聞き返す。
「か、戒斗くん?この世界の人間ではないとは……どういうことだ?」
「言葉の通りだ。俺は異世界……パラレルワールドと呼ばれる並行世界から俺はこの世界に来た」
「……証拠はあるのか?」
「コレだ」
弦十郎に聞かれた戒斗は、1枚の写真を取り出しそれを弦十郎に渡す。
その写真には、戒斗と仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰、チーム鎧武の高司舞(たかつかまい)と仮面ライダーマリカこと湊耀子(みなとようこ)、チームバロンで仮面ライダーナックルことザックとペコ、仮面ライダーブラーボこと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(おうれん)と仮面ライダーグリドンこと城乃内秀保(じょうのうちひでやす)、ライダーたちが利用していた喫茶店ドルーパーズの店長阪東清次郎(ばんどうきよじろう)が写った写真である。後ろには垂れ幕があり『沢芽市復興‼インベス討伐‼』と書かれていた。
「コレは……」
「今すぐ沢芽市を検索してみろ」
「おい‼今すぐ調べろ‼」
「は、はい‼」
弦十郎に言われ、沢芽市を調べる二課のメンバー。
「調べましたが、沢芽市という場所はどこにもありません‼」
「ということは…………君は」
「先程も言ったように、別の世界から来たということだ」
「なるほど…………しかし、何故この世界に?」
「ある奴に送られたというのもあるが、俺のいた世界とどことなく似ていたからな」
「似ていた?」
「俺の世界では、インベスと呼ばれる奴等と戦っていた」
「あの、インベスってなんですか?」
「インベスとは、外宇宙から来た生物だ。そいつらの上位種【オーバーロード】が俺たちの世界に踏み入り、俺たちは戦っていた。そいつらと戦うのに使っていたのが、この戦極ドライバーとロックシードだ」
戒斗は戦極ドライバーとロックシードを取り出し、弦十郎たちに見せる。
「もしやコレで君はバロンに変身するのか?」
「そうだ。この2つを使って俺はバロンへと変身する」
「そうか……駆紋戒斗くん」
戒斗から話を聞いた弦十郎は、真剣な顔で戒斗を見る。
「君に、ノイズを撃滅するのに協力してほしい‼」
「……………………」
「もちろん、君のことやそのドライバーについては決して口外しない‼だから頼む‼協力してくれ‼」
「…………分かった。協力しよう」
「いいのか⁉」
「ああ…………だが、絶対に口外するなよ」
「ああ‼絶対に口外しない‼ありがとう‼」
戒斗は弦十郎に協力することを約束する。
その後戒斗は、弦十郎から通信機を受け取り、戒斗は自宅へと帰っていった。
その頃天界では
「ふ~ん…………戒斗の心を動かしたか……面白いね彼」
アルマが特異災害対策機動部二課を観察していた。
「彼なら……“アレ”を使えるかもしれないね」
「アルマさま」
「おや?どうしたんだい?」
「戒斗さまの“2つのドライバー”の調整が終わりました」
アルマの部屋に入ってきた白いスーツを着た男が、2つのアタッシュケースを置いていった。
アルマがケースを開けると、中には黄緑色のドライバーと銀色のドライバーが入っていた。
to be next song
今回はここまでです‼
次回は響のことについて説明があり、争いが起こります。
次回も是非読んでください‼