戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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大変長らくお待たせしました‼

今回の話では、戒斗が新たな力を使います‼
そして、二課の前に奴が現れます‼

それでは本編スタートです‼


Song8:戒斗と奏の力

ノイズが出現した現場から戻ってきた響は、戒斗による攻撃でどこも異常がないか検査していた。

 

「うん。どこにも異常はないわね」

 

「ホントか了子さん⁉良かったな響‼」

 

「…………はい」

 

異常がないことを聞いて喜ぶ奏であったが、戒斗に攻撃された響は元気がなかった。

 

「あいつのこと気にしてるのか?気にすることなんてないよ。あんな奴のことなんか」

 

「しかし、彼が理由もなく響くんを攻撃するとは思えん」

 

「ただたんに響が気に入らなかっただけだろ?」

 

『そんな理由じゃないよ、天羽奏くん?』

 

「「「「「「ッ⁉」」」」」」

 

突然聞こえた声に驚き、警戒する奏たち。

すると、奏たちの目の前に光る扉が現れ、そこから一人の男――アルマが出てきた。

 

「な、何者だ⁉」

 

「初めまして特異災害対策機動部二課の皆さん。僕の名前はアルマ。彼を……戒斗をこの世界に送り込んだ張本人さ」

 

「ッ⁉あなたが戒斗くんを⁉」

 

「そうだよ、風鳴弦十郎くん」

 

「おいあんた‼」

 

「ん?」

 

アルマが弦十郎に自分のことを説明していると、奏がアルマに食って掛かった。

 

「なんであんな奴をこの世界に送ったんだよ⁉あいつのせいで響は痛い思いをしたんだよ‼」

 

「彼があんなことをしたのは、全部立花響くんのためだよ」

 

「えっ?」

 

「はぁ⁉どういう意味だよ⁉」

 

「簡単なことなんだけどな~。君は理解してるよね?風鳴翼くん」

 

「……………………」

 

アルマに聞かれた翼は、無言のまま響に近寄る。

 

「立花」

 

「は、はい‼」

 

「戒斗と戦って、何を感じた?」

 

「えっ?」

 

「何を感じた?戒斗に攻撃され、お前は何を感じた?」

 

「……………………」

 

「お、おい翼「奏は黙ってて」…………」

 

しばらくの沈黙が続き、ようやく響が口を開いた。

 

「怖かった…………です。もしかしたらこのまま死んじゃうんじゃないかって」

 

「そう。戒斗が立花を攻撃したのは、それを分からせるため」

 

「えっ?」

 

「ッ⁉まさか⁉」

 

「奏も気づいた?彼は、立花に分かってほしかったのよ。戦うということが、どういうことを意味するのか」

 

「どういうことを…………意味するのか?」

 

翼の言ってる意味が理解できなかった響。

その響に、今度はアルマが説明する。

 

「立花響くん。戒斗は君に、戦うとは命を亡くし、相手の命を奪いかねないことを伝えたかったんだよ」

 

「命を亡くす?奪う?」

 

「君のその力は確かに誰かを守れる力だ。だが同時に、君の力は相手の命を奪いかねないし、その力を恐れて誰かが君や君の友人の命を奪う可能性を持ってるんだ」

 

「ッ⁉じゃあ戒斗さんは、私にそれを分からせるために⁉」

 

「じゃあ戒斗は、最初から響を殺すつもりは⁉」

 

「もちろんなかったよ。あったら、とっくに死んでるよ」

 

「「「「「「……………………」」」」」」

 

アルマに言われ、顔を俯かせる二課のメンバーたち。

すると奏が顔を上げ、アルマに聞いた。

 

「じゃあなんで、戒斗はあんなことしたんだよ⁉話せば分かるだろ⁉」

 

「確かに、話せば分かることだ。だけど彼は不器用だし、彼の過去が、そうしてしまったんだよ」

 

「過去?」

 

「では語ろうか。駆紋戒斗という一人の物語を」

 

そう言ったアルマは、奏たちに戒斗の過去を話した。

話を聞いた物たちは、ある者は泣き、ある者は顔を俯かせた。

 

「ひぐっ…………ひぐっ…………」

 

「まさか、彼にそんな過去があったなんてね」

 

「我々は思い違いをしていたな。彼の背負う物が、こんなにも大きい物だとは」

 

「ッ⁉」

 

「奏⁉」

 

話を聞いた奏はその部屋から出ていき、外に置いてあったバイクに乗って、戒斗を探しに向かった。

 

(戒斗…………ごめん‼あたしあんたに酷いことを言った‼謝りたい‼謝らないとあたし……一生後悔する‼)

 

そう思いながらバイクのスピードを上げる奏。

だがその時

 

『『『『『§∞☆¢&$%#℃』』』』』

 

「ッ⁉ノイズ⁉」

 

道路にノイズが大量に出現した。

奏はノイズを避けながら突き進むが

 

『$#☆¢§∞℃』

 

「しま――⁉」

―ドガァアアアアアアアン‼―

 

「うわぁああああああ⁉」

 

ノイズの攻撃がバイクに命中し、バイクの爆発と共に上空に吹き飛ばされてしまう奏。

すぐにガングニールを纏おうとした奏だったが、ノイズが奏に襲いかかる。

 

(ま、まずい⁉間に合わない⁉)

 

もう駄目だと、奏が諦めたその時

 

「ハァッ‼」

 

「∞§#$℃¢〒¥⁉」

 

「えっ?…………か、戒斗⁉」

 

バロン バナナアームズへと変身した戒斗が、バナスピアーでノイズを倒し、地面に着地してから落ちてきた奏をキャッチした。

 

「怪我はないな?」

 

「…………えっ?あ、ああ」

 

「まったく…………貴様それでも戦士か?本来なら、バイクに乗ってる際にシンフォギアを纏うのが普通だろ?」

 

「…………て」

 

「ん?」

 

「だって、戒斗に早く会いたいと…………謝りたいと思ったから」

 

「俺に謝る…………だと?……ッ⁉ちぃっ‼」

 

「§%#$℃¢〒⁉」

 

奏の言葉に、首を傾げる戒斗。

その時、ノイズが2人に襲いかかってきた。それに気づいた戒斗はバナスピアーでノイズを凪ぎ払う。

 

「天羽、話は後だ‼今はコイツらを「あたし、あんたのこと何も分かってなかった‼」だから話は後だと…………ん?」

 

戒斗は奏に話をやめさせようとしていた時、急にノイズたちが動かなくなった。

 

「(コイツら…………何故急に動かなくなった?まさか……)「戒斗」なんだ天羽?」

 

「あんたの過去に何があったのか、アルマって奴から聞いた」

 

「ちっ‼アルマの奴、余計なことを」

 

「あんたの過去を聞いてあたし、自分が情けなくなっちまった。なんも知らないあたしが、あんたのことを人殺しって言って…………情けなすぎるよ」

 

「……………………」

 

「戒斗…………あんたのことを何も知らずあんなこと言って、ごめ「気にしていない」……えっ?」

 

「気にしていない、と言ったんだ。二度も言わせるな」

 

奏は戒斗の「気にしていない」という発言に、耳を疑った。

 

「な、なんでだ⁉あたしは戒斗に酷いことを⁉」

 

「あの程度のことを気にしていたら、戦うことなどできん」

 

「あ、あははは…………なんだ……気にしてたのあたしだけか」

 

「そうだ。気にしなくていいことを、貴様は気にしてノイズに殺されかけた」

 

「あはは…………ストレートに言うな……」

 

「だが、そこが貴様の長所なのだろうな」

 

「えっ?」

 

またも戒斗の意外な発言に耳を疑う奏。

対して戒斗は、ノイズに向けていた体を奏に向けた。

 

「貴様のそういった、思ったことを実行に移し、言う。これは誰もができるわけではない。その貴様の行動力で救われた命がある。そこは、誇ってもいいと……俺は思う」

 

「戒斗…………」

 

戒斗の言葉を聞いて、嬉しくなり瞳から涙が出てくる奏。

 

「まぁ、多少じゃじゃ馬だがな」

 

「おまっ⁉人がせっかく感動してる時にそういう事言うか⁉」

 

「知るか。感動してる貴様が悪い」

 

「なんだよそれ⁉…………たく……まぁでも、おかげでスッキリした」

 

涙を拭った奏は戒斗の隣までいき、何かを決意したような顔をする。

 

「あたしはこれからも、思ったことを言うし、思ったら行動する‼それで誰かを傷つけて恨まれたりしても、誰かを救えるなら、あたしはあたしを貫く‼戒斗、あんたみたいにな‼」

 

「…………ふん」

 

「ただ、あたしが暴走したり、間違った道を進もうとしたそん時は、あたしの手綱を引っ張ってくれよ?戒斗♪」

 

「ふっ…………いいだろう」

 

「ああ‼」

「Croitzal ronzell gungnir zizzl」

 

そう言って、詠唱を唱えてガングニールを纏い、アームドギアを構える奏。

すると、突然アームドギアが光だした。

 

「な、なんだ⁉」

 

「これは⁉」

 

アームドギアが光り、驚く奏と戒斗。

すると、アームドギアから放たれる光が一か所に収束され、小さな光となって戒斗の手に収まり、ロックシードへと変わった。

 

「コレは⁉」

 

「あたしとアームドギアが描かれたロックシード?」

 

アームドギアから出てきたのは、奏と奏が使うアームドギアが描かれたロックシードであった。

 

「使ってみるか」

 

《ガングニール‼奏‼》

 

戒斗がロックシードのスイッチを押す。

が、クラックが開きアームズが出てくることはなかった。

 

「あれ?失敗か?」

 

「いや……違う」

 

《ロック・オン》

《カモン‼ガングニール・奏アームズ‼》

《ソング・オブ・ガングニール‼スピアー‼》

 

戒斗がロックシードをはめ、カッティングブレードを倒すと、ロックシードから無数の光が放出される。

すると、無数の光が奏が纏うガングニールのアーマーへと変わり、戒斗の体に装着されバロンの赤い部分が橙色へと変わる。

そして最後の光が奏が持つアームドギアへと変わり、戒斗はアームドギアを手に取り、戒斗は【仮面ライダーバロン ガングニールアームズ】へと変わった。

 

「おお‼あたしと同じガングニール‼」

 

「おもしろい。行くぞ…………奏」

 

「ッ⁉……ああ‼」

 

戒斗が奏の名を呼んだこと事に一瞬驚く奏だったが、直ぐ様返事をし、ノイズへと向かっていった。

それを確認したノイズは再び動き出した。

 

「はぁああああああ‼」

 

『『『『『§¥℃¢〒$#⁉』』』』』

 

「~~♪~~~♪~~♪」

 

『『『『『¢$#〒¥§℃⁉』』』』』

 

奏は歌を歌いながら、戒斗と共にノイズを倒していく。

その動きは、長年共に戦ってきた戦友のような、互いにフォローしあうナイスなコンビネーションだった。

 

『$〒¢#¥§℃』

 

「ッ⁉奏、跳べ‼」

 

「ッ⁉よっと‼」

 

巨大なノイズが2人に向かって液体を放出するが、攻撃に気づいた戒斗の掛け声で、奏は戒斗と共に上空に跳んで、攻撃を回避した。

 

「奏、決めるぞ‼」

《カモン‼ガングニールスカッシュ‼》

 

「ああ‼いくぜ‼」

 

『『LAST∞METEOR』』

 

「「はぁああああああああ‼」」

 

『℃¢#¥〒§$⁉』

 

戒斗と奏は、巨大ノイズに『LAST∞METEOR』を同時に放ち、巨大ノイズを撃破した。

地面に着地し、辺りを見渡してノイズがいないことを確認した戒斗は変身を、奏はシンフォギアを解除した。

 

「やったな戒斗♪」

 

「……ああ」

 

「なんだよ~。もっと喜べよ~‼」

 

奏はノイズを撃退できたことに喜んでいたが、戒斗だけは素直に喜べていなかった。

 

(あのノイズ、普段とは違い俺たちが話している時は動きを止め、動き出した瞬間にまた動き出した。今回のノイズ、やはり誰かが操っていたとしか考えられん。だとすると、今までのノイズは…………)

 

戒斗は先程までのノイズの行動に、違和感を感じていた。

その時

 

―ギュルルルルル―

 

「ん?」

 

「あ、あははは////悪い////安心したら腹減っちまった////」

 

「貴様という奴は…………」

 

「し、しょうがないだろ⁉////腹が減るのは人間として普通「受けとれ」おっとっと」

 

奏のお腹が鳴り、戒斗は考えるのをやめ、呆れながら奏を見てローズアタッカーを展開し、落ちていた奏が着けていたヘルメットを投げ渡した。

そして戒斗は、自分のヘルメットを被りローズアタッカーにまたがる。

 

「……早く乗れ」

 

「えっ?」

 

「腹が減ったんだろ?奢ってやる」

 

「マジか⁉ありがとう戒斗♪」

 

奏は直ぐ様、戒斗の後ろに乗り、必要以上に戒斗に密着する。

 

「密着しすぎではないか?」

 

「いいんだよ♪あたしはあんたにくっつきたいんだからさ♪」

 

「意味が分からん…………行くぞ」

 

「おう♪」

 

戒斗は奏に密着されたまま、ファミレスへと向かった。

 

 

 

 

 

 

同時刻、崖の上で戒斗と奏がローズアタッカーで走り去って行くのを見ていた者がいた。

 

「まさか、あの男がこの世界にいたとはな。あの女と組んで正解だったな。駆紋戒斗、貴様には私のためにいずれ礎になってもらう」

 

そう言った謎の人物は、その場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

一方その頃、特異災害対策機動部二課では

 

「それで、話というのは?」

 

「まぁまぁそんな警戒しないで」

 

アルマが弦十郎を通路に呼び出していた。

 

「実は、戒斗の心を動かした君に興味を持ってね」

 

「戒斗くんの心を動かした?俺がですか?」

 

「うん。本来の戒斗なら、君に頼まれても名前を教えなかったはずだからね。その彼が、君たちに名前を教えた。これは、君が戒斗の心を動かした証拠さ」

 

「はぁ」

 

「そんな君にプレゼントを用意したんだよ♪」

 

「プレゼント?」

 

「コレさ」

 

そう言ったアルマはどこからともなくアタッシュケースを取り出し、ケースを開いて弦十郎に見せた。

それを見た弦十郎は、目を見開く程に驚いた。

 

「こ、コレは⁉」

 

「いずれ君も戦う時が来る。その時に、コレを使ってほしい」

 

「……何故、俺に?」

 

「正直、この世界で戒斗を助けてくれそうなのが君だけだからかな?」

 

「俺が?」

 

「そういうこと♪まぁ、使うかどうか君に任せるよ♪じゃあね♪」

 

そう言ってアルマは光に包まれて、その場から消えた。

残された弦十郎は、しばらくの間その場で棒立ちとなり、通りすぎかかった緒川に声をかけられてから、ケースを持って自宅へ帰った。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回はいよいよ、あの娘と戒斗を殺しそうとする者が現れます‼
そして、戒斗がある力を使います‼

次回も是非読んでください‼
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