ザ!鉄腕/fate! YARIOは世界を救えるか?   作:パトラッシュS
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希望

 

 カタッシュ村でのブリテン食料危機を回避するための活動が始まった。

 

 前回、新たな仲間、エミヤさんを迎い入れたYARIO達はこの危機をそうめん流しで回避する事に決めた。

 

 そして現在、手作りで作り上げた2tトラックを1台使い、クーフーリンとディルムッドの二人はブリテンの村々を回っている最中である。

 

 

「よーし、こんなもんでしょ」

「こんにちはーYARIO運輸でーす」

 

 

 そして、もちろんこの食料危機を脱する術はそうめん流しだけではない。

 

 そうめん流しももちろんだが、そうめん流しだけではこの食料危機を回避するのは困難だ。

 

 というわけで、現在、余った2tトラックに乗ったリーダーとディルムッドは村々を回りながら笑顔を振り撒き、ケルトから食料を仕入れて村々に届けていた。

 

 

 ーーー場所に届けるんじゃない、人に届けるんだ。

 

 

 ブリテン発、新宅急便。YARIOの真価が今こそ問われる時である。

 

 

「いやー助かったよ!」

「ポイントカードは使われますか?」

「ポイントカード? なんだそれは?」

「えーとですね、ここに名前を書いていただくとカタッシュ会員にもれなくなれまして」

「おぉ! よくわからんがやろうやろう!」

「ありがとうございます!」

 

 

 そう言いながら眩しい笑顔を振り撒き、村々に食物を届けて回るリーダーとディルムッドの二人。

 

 特に容姿が整ったディルムッドは女性の人気も受けが良く、好印象で商品を受け取る村娘達が顔を赤くしている始末である。

 

 クーフーリンの方も流石はアイドルのリーダーなだけあり、村々の人達から絶大な人気を集めていた。

 

 

「こっちだこっちー!」

「はーい! ただいま持って参りますねー!」

「こんにちはーYARIO宅急便のクーフーリンですけどー」

「はーい! わぁ! こんなにー、重かったでしょう?」

「いえいえ、皆さんの笑顔が守れるならお安い御用ですよ」

 

 

 物流を届けながらキラキラと汗を流し、眩しい笑顔を浮かべる二人。

 

 

 ーーー本業より本業をしていた。

 

 

 というわけで、各地の村々を2tトラックで回りながら次々と商品を届けていく、そして、村々に着くたびに2tトラックを見たブリテンの人々が驚くまでがもはやテンプレであった。

 

 だが、忘れては行けない、2tトラックを操縦するにあたり安全は確保しなければ、事故などあっては遅い。

 

 そんなわけで、二人は行き着くブリテンの村々でこども安全教室を開く事も欠かさず行なった。

 

 

「はーい、みんなー、ここ読めるかなー?」

「「車のそばであそばない!」」

「はい! よく読めましたー!」

 

 

 そう言いながら、ブリテンの子供達に2tトラックや馬車などの危険性を説きつつ、彼らは楽しく、こども安全教室を開いた。

 

 ブリテンの子供達も初めて見る2tトラックに興味津々である。

 

 リーダーと一緒に2tトラックに乗る子供は周りを見渡しながら目をキラキラと輝かせていた。

 

 

「ほら、リオナちゃんお友達見える?」

「見えなーい」

「ほんとにー? お友達たくさんいるよ?」

 

 

 こうやって、トラックの死角になる場所を体験させたりし、実際に運転席での光景を間近で見てもらった。

 

 また、馬車やトラックがよく通る道などでは…。

 

 

「はーい、みんな右見て左見て、はい、手を挙げて渡りましょう!」

「はーい!」

 

 

 子供達の元気な声が響き渡る。

 

 こうして、2tトラックを運転し仕入れてきた食料をどんどん手渡していく彼らの姿に村の人々は感謝しかなかった。

 

 ただでさえ、ブリテンの街でも食料を手に入れるのが困難な状況で彼らは笑顔で物を流してくれる。

 

 まさに、彼らにとっては救世主の様なアイドルであった。

 

 

「次の現場どこよ、リーダー」

「んーと、マーリン師匠の作ってくれた伝票見る限り次は3キロ先の村やね」

「オーケイ! それ終わったら一旦、カタッシュ村に補充しに帰ろっか」

「せやね」

 

 

 そして、一通り配り終えればすぐさま次の現場へ。

 

 これぞ、物流の極意、彼らを待っている人がいる。ならば、届けに行かねばならない使命が彼らにはあった。

 

 

 

 そんな中、竹を仕入れているカルナ達はというと。

 

 前回トラックに乗り込み、良質な大量の竹を古代の日本から仕入れる為に移動。早速、竹を大量に集める作業を行う事に…!

 

 そのついでであるが、なんとここで、かぐや姫という人物が竹に詳しいという情報をADフィンが現地にて入手。

 

 すぐさま、竹の匠であるかぐや姫に接触を図った彼らなのだが、ここで新たな問題が発生。

 

 なんでも結婚をいろんな人達から迫られているらしく、竹に詳しいというかぐや姫は困っていた。

 

 そこで、彼らはわざわざ、公家や帝がいる中、彼女の無理難題を聞く事になった訳だが…。

 

 

「石作皇子には『仏の御石の鉢』、車持皇子には『蓬莱の玉の枝』、右大臣阿倍御主人には『火鼠の裘』、大納言大伴御行には『龍の首の珠』、中納言石上麻呂には『燕の産んだ子安貝』、YARIOの皆さんには……」

「あー、多分この人達なら全部作っちゃうよ」

「えっ…?…えっ!?」

「あ、今言ってたの全部作ればいいの?」

「できないことはないなぁ…」

 

 

 モーさんの一言に仰天するかぐや姫。

 

 だが、案の定、彼らはそれを肯定するものだからその場にいた者達はびっくり仰天。

 

 という事で彼らは大体、来てから4年とちょっとくらいでそのかぐや姫の難題をクリアした後。

 

 カルナ達はかぐや姫から良質な竹やタケノコが採れる場所を教えてもらいそれを荷台に積んで帰ってきた。

 

 

「という事があったんだよ」

「へぇー、そりゃ大変やったな」

「おかえりモーさん」

「あ、ディル兄ィただいま」

 

 

 そう言いながら、先ほどまで事の経緯をクーフーリンに話していたモーさんは荷物を2tトラックに積んでいたディルムッドに笑顔で応える

 

 なんやかんやあったが、無事に大量の竹を仕入れて帰ってくる事ができ、これで、巨大そうめん流しを作る下準備も整いつつあった。

 

 そして、そのついでと言ってはなんだが、なんと竹の匠、かぐや姫まで、これは一体…。

 

 これにはベディとヴラド、カルナが困った様子でこう語り始めた。

 

 

「いや、だって難題クリアしたら結婚だなんて言うんだもん」

「俺たち竹だけ仕入れに行っただけなのにね」

「いやぁ、まさかカタッシュ村に姫様まで持って帰ってくる羽目になるとはねー」

「す、すいません、まさか難題を全部作ってきちゃうとは本当に夢にも思わなくて…」

 

 

 そう言いながら、申し訳なさそうに顔面を両手で覆うかぐや姫。

 

 彼らにとってはただ単に竹を仕入れに出掛けただけなのだが、気がつけば、農民である竹取の翁夫妻に気に入られトントン拍子に話が進んでしまっていた。

 

 本来、かぐや姫は月に帰る予定がブリテンに来てしまった不測の事態だが…?

 

 

「ここが月だよ」

「そうだ、ここは月面都市なんだよ」

「二人ともそれは無理があるぞ」

 

 

 ーーーどう見ても地球です。

 

 ヴラドとベディの二人にベシッとツッコミを入れるスカサハ師匠、流石にそれは無理があった。

 

 という訳で、古代の日本昔話。彼らが竹を仕入れに出掛けに向かった結果がこちら。

 

 

 今は昔竹取の翁達ありけり。

 

 野山にまじりて竹を取りつつ萬のことに使つたり、開拓し田畑を耕し果樹園を作り、竹以外も取り東屋を建てたり、窯を作り陶器を焼いたり、山羊等の動物を飼育したり、井戸を掘つたりしにけり、名をばYARIOとなむ言ひける。

 こんな感じの昔話が完成してしまった訳である。

 

 

「あんたら、行った先で何やってたのよ」

「いやー…思いのほか作業が捗っちゃって」

 

 

 ちなみに、竹を取りに出掛けた竹取の翁との邂逅だが、それもなかなか衝撃的なものであったと小次郎さんが語ってくれた。

 

 というのも…?

 

 

「それはちょうどお爺さんが竹を切るところに出くわしたんだが…」

 

 

 そう、その邂逅はなんとかぐや姫が生まれる前だとか。

 

 なんでも、竹を物干し竿で伐採していた小次郎さんであったが、光る竹に近づく竹取の翁の姿を確認。

 

 それを皆に報告したところ、ベディが早速、竹を切り倒した竹取の翁に近寄り。

 

 おじいさんが光る竹を切ると、可愛らしい女の子が出てきたところで、なんと。

 

 

『あのーその竹ってもう捨てちゃいますかね?』

 

 

 かぐや姫が入ってきた光る竹を仕入れて来たのである。しかし、これにはちゃんとした訳があった。

 

 そう、それは、皆さんもうお忘れかもしれないが彼らが作っている物がもう一つある、それが…。

 

 

「いやー、伝説のラーメンのメンマに使えるかなって思ってさー」

 

 

 そう、伝説のラーメン作り! そのラーメンに使うメンマをこのかぐや姫印の竹で作ろうと考えていたのである。

 

 これには彼らも納得、なるほど、確かに伝説のメンマを手に入れるには必要な食材だ。

 

 幸いにもかぐや姫の入っていた竹は辛うじてメンマに使える。

 

 図らずもなんと彼らは幻の食材、かぐや姫印のメンマを入手して来たというわけである。

 

 

「あ、かぐやちゃんだっけ? 私はメイヴ! 良ければ村を案内するから付いてきて!」

「え! あ、は、はい! よろしくお願いします!」

 

 

 そう言いながら、村の案内を進んでしてくれるメイヴの言葉に頷き、トコトコと付いていくかぐや姫。

 

 さて、村にまた住人を一人迎えたところで、皆は顔を見合わせる。

 

 早速、竹も仕入れたところで巨大そうめん流しを作る作業だ。

 

 

「ふむ、この竹は良いものだな…香りからして違う」

「エミヤんわかんのか?」

「あぁ、持ってみたらその良さがよりわかるよ」

「あ、本当だ、これ良いやつだ」

「わかるの!? それでわかるのかい!?」

 

 

 そう言いながら、竹を持って感想を述べるエミヤとモーさんの二人に目を丸くしがらツッコミを入れるマーリン師匠。

 

 普通ならわからないが、カタッシュ隊員たるもの、自然とそういったものに触れていれば把握出来るようになってしまうらしい。

 

 

 そういうわけで、竹を切り分けながら、いよいよ本格的に始まる巨大そうめん流し作り。

 

 

 果たして、ブリテンに巨大なそうめん流しは無事に完成するのか!?

 

 

 この続きは…! 次回! 鉄腕/fateで!

 

 

 

 今日のYARIO。

 

 

 竹YARIO物語ーーーーーーーーーーーNEW!

 

 幻のメンマ入手ーーーーーーーーーーNEW!

 

 新YARIO宅急便ーーーーーーーーーーNEW!

 

 モーさん竹の気持ちがわかるーーーーNEW!

 








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