ザ!鉄腕/fate! YARIOは世界を救えるか?   作:パトラッシュS
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明日を目指して!

 

 さて、ブリテンの食料問題も配達や繋げた巨大そうめん流しによってあらかた解決した我らがカタッシュ隊員達。

 

 ブリテンの街や村の人々から感謝を惜しみなくされ、さらにそうめん流しという文化をブリテンに普及させることに成功した。

 

 眼前に迫った課題をこなした彼らだが、だが、ここで、彼らが忘れていることがあった。それは…。

 

 

「聖剣どうすんのよ」

「あと、ラーメンまだ完成してないし」

「山城もまだまだ制作にすら入ってないよー」

「せやなー」

 

 

 そう、以前から考えて積もり積もったままの挑戦。

 

 これを未だそのままにしている。そうめん流しが終わったところだが、やるべき事は多い。

 

 聖剣作りは鉱物集めがもうちょっと、さらに、ラーメン作りは具材がメンマとチャーシューのみ、これではまだ寂しい。

 

 あとは山城だが、これに関してはまだ手をつけていない。山城を建てる前に病院や牧場などの建築物を優先して建てていたためだ。

 

 なので、現在も未だに突貫で作ったプレハブ小屋的な拠点地のままである。

 

 雨風は確かに防げるし、色々と便利ではあるのだが、人数も増えつつあるカタッシュ村、このままでは、会議をするにもいずれは溢れてしまいそうだ。

 

 それに、王様作りも現在進行中でもあり、このプレハブ小屋をいつまでもモーさんの城と言い張るにはちょっとキツイ。

 

 だが、ここで、ヴラドはふとした提案を持ちかけはじめる。それは…。

 

 

「そういや、伝説のラーメンに使う小麦の原点だっけ?」

「そうそう、だから場所的にはエジプトかなって」

 

 

 そう言って、ヴラドの話に頷きながら告げるカルナ。

 

 エジプトといえば、ビールやパンなど、発酵醸造食品の発祥の地でもある。小麦を使う加工に関しての知識がより確立された地。

 

 そんな土地に赴き、より、良質で伝説の素材の味を失わない麺を手に入れる、ヴラドはこの時そう考えていた。

 

 しかし、ディルムッドは…。

 

 

「いやさぁ、ちょっと待とうよ、麦の栽培はメソポタミア地方が発祥じゃん? だからさ、バビロンじゃね? 行くなら」

「え? バビるの? エジプトじゃなくて?」

「ベディ、バビるって何? バビるって

 

 

 全く新しい言語に思わず突っ込みを入れるヴラド。

 

 バビロニア王国。確かに世界最古と思いつくのはその場所であり、確かに人類史として最も古くからある王国としても思い当たる。

 

 となれば、小麦もこの時代がもしかすると発祥の可能性もあり得る。それに、空中庭園などもあり、建築物に関しても学ぶべき事は多いはずだ。

 

 実際、空中納屋山城を作るにあたって、空中庭園作りを学ぶ必要があり、必ずこのバビロニアには足を運ばなければならない事には違いない。

 

 

「で? どうすんのよ?」

「いやだから、バビロニアじゃない? 山城の製造もあるんだし」

「いや、小麦の発祥だよ? エジプト、ピラミッドすげーじゃん」

 

 

 そう言ってカルナとディルムッドは互いに意見の相違に関して、各自の意見を述べる。

 

 それを聞いていたリーダーは頷きながら静かに何かを考えているようで、その隣にいるスカサハ師匠は寝ているモーさんに膝枕をしてあげていた。

 

 どちらにしろ、動かない事には事は動かない、話をまとめる必要がある。

 

 そんな中、ベディは笑いながらこう告げる。

 

 

「解散の危機になるかも、ラーメンの麺で」

 

 

 ーーーーラーメンの麺で解散危機。

 

 

 ラーメンの麺で解散の危機に直面するアイドルなど彼らくらいしかいないだろう。

 

 しかしながら、互いとも意見に間違いはない。ラーメン作りに必要な小麦の調達は必須であり、その伝説の小麦は二人が言う通りバビロニアとエジプトのどちらかにあると思われる。

 

 であればと、リーダークーフーリンはここで彼らにこう話をし始めた。

 

 

「なら、両方から取ってきたらええやん」

「なるほど」

「あぁ、確かに! 食べ比べできるしね!」

 

 

 そう、両方の小麦を栽培し持ち帰れば何の問題も無い。

 

 もしかしたら違う味の麦の麺が出来上がるかもしれない。そうなれば、この伝説の食材達をふんだんに使った豚骨ラーメンにも深みが増してくるはず。

 

 二つの文明には二つの文明の良さもあり、学ぶべき事は多い、ここは是非とも、先輩である古き文明から学べる事は学んでおきたいところだ。

 

 まずは、小麦の発祥とされるエジプトに行く組み分けから行う。今回はヴラド、ベディ、ディルムッドのガヤトリオに加え、モーさん、ADフィン、の5人がこちらのグループに、移動手段は食材を調達できるようにと時空トラックだん吉Mk2を使う。

 

 

「mk2って響きかっこいいよね」

「だよねー、モビルスーツっぽいよね」

 

 

 ーーーーガンダムっぽいだん吉。

 

 できる事ならお台場あたりに置いてもらったら尚良いだろう。

 

 ちなみにモーさんの鎧は現在ではADフィンから改良に改良を重ねられ、対スズメバチ兵器として効果音にクポーンとプッピガンという謎の音が加えられ、なおかつモノアイになっている。

 

 これに関して、現在、スカサハの膝枕でスヤスヤと眠っているモーさんはというと?

 

 

『いやー、いつもの三倍くらい農作業も捗るんだよな! あれ着てるとさ!』

 

 

 ーーー赤い彗星のモーさん。

 

 同じ赤色とはいえ、そんなので良いのだろうかと突っ込みを入れたくなる。

 

 これは完全にカタッシュ隊員の一部の趣味とADフィンの趣味が重なり合った結果だろう。

 

 モーさん曰く、特に斧の使い方に関しては身体が軽くなるとか、さらに機動性も3倍増しに、これならスズメバチもイチコロだ。

 

 

 さて、話は戻るが、これが、エジプト組みである。

 

 続いてバビロニア組みだが、これは、建築の山城の件もあり、カルナ、リーダーの二人が…、そして、2人には当然ながらスカサハ師匠がついてくる。

 

 

「お留守番は嫌だぞ、私はついてく!」

「いや、お留守番って貴女…。言い方が…」

 

 

 まぁ、確かにスカサハ師匠はやたらとリーダーについて来たがるのでこればっかりはカルナも何とも言えない。

 

 さらに居残り組みだが、農作物にはメイヴちゃん、街へのトラック配達は小次郎さん。

 

 それから、酪農関係は当然マーリン師匠、そして、現在、村に建ててる建築物の監督役にネロちゃま、建てられた診療所件病院の管理にはナイチンゲール師匠、壊れた機械類の修理及び、農作業の補助にスタッフエミヤと配役を決める。

 

 農作業の補助には当然、小次郎さんも、こうする事で女性であるメイヴちゃんの負担を少しでも減らす配慮を行なっておいた。

 

 こうして、振り分けられる各自の役割分担、各自の長所を活かしつつ、このカタッシュ村をより発展させる為に頑張って欲しいものだ。

 

 

「ま、こんなもんやろ」

「リーダー達がバビるの担当か…、なら俺たちは頑張ってエジって来るしかないよね

「バビるって何? エジってくるって何なのよ!?」

 

 

 ーーーー湧いてくる新しい言語。

 

 もしかすると、今年の流行語大賞を狙っているのか? しかし、流行語大賞には確かな自信がある。現に彼らは新しい波を常に起こして来たのだから。

 

 さぁ、そうと決まれば話は早い、すぐさま行動に移すのが彼らだ。

 

 ディルムッドはスカサハ師匠の膝上で寝てるモーさんを優しくお姫様抱っこして回収するとエジプト組としてだん吉Mk2へ向かいはじめる。

 

 

「じゃあ俺たちエジってくるわ!」

「おけー! 僕らもすぐ出発するから頑張ってな!」

「バビるのに必要な道具入れとかなきゃな、あらかた大工道具はいるし、あと、鍬も持ってくか」

「あんたらそうやってすぐ染まるんだから、もー」

 

 

 馴染んで来た新しい言語を話すカタッシュ隊員達に呆れたように呟くヴラド。

 

 そんな中、ディルムッドからお姫様抱っこをされスヤスヤ寝てるモーさんは幸せそうな寝顔を見せていた。何とも可愛らしい寝顔である。

 

 

「あぁーだめぇ…ブリドゥエンは魚じゃないってぇ…」

「…寝言かな?」

「どんな夢見てんだろうねこの娘」

 

 

 ーーーー確かに鰤は魚だが。

 

 さて、こうして、寝言を呟くモーさんの言葉に首を傾げつつもだん吉mk2に乗り込んだエジプト組一同は車を走らせいつものように時をかける。

 

 それを見届けたカルナ達もすぐさまバビロニアに行く為にいろんなものをだん吉mk2に詰め込み準備を終える。

 

 

「じゃ、行ってくるで!」

「はい行ってらっしゃい、気をつけてね? クーちゃん」

「村は任せておけ! 余がいれば百人力だぞ!」

 

 

 そう言って笑顔でクーフーリンに告げるメイヴにネロ。

 

 彼女達の表情は明るく、晴れやかな笑顔だった。旅に出る彼らがまた元気でこの村に戻ってくると信じているからだ。

 

 そして、村の開拓者であるカタッシュ隊員達からも…。

 

 

「酪農のコツ、ようやく掴んで来たからね」

「もし、だん吉が故障したのならば呼んでくれ、すぐに飛んで行って修理する」

「怪我をしたらすぐに報告ですよ? わかりましたね?」

「配達なら私に任せておけ、相棒もいる事だしな」

 

 

 メイヴとネロと同様に優しく3人を見送る。

 

 見送ってくれるカタッシュ隊員達に笑顔で頷くカルナとクーフーリン、そして、スカサハ。

 

 最初は1人だったクーフーリン、だが、出会いを経て、仲間達と再会し、そして、いろんな物事に取り組んだ。

 

 それは、以前に学んだ先人たちの知識、そして、新たに学ぶ先人たちの知識により成せる事。

 

 そして、これからも皆が築き上げたこの村でまた新たな挑戦が始まる。

 

 果たして、伝説のラーメンを彼らは作り上げる事は出来るのだろうか?

 

 さらに、聖剣作りに山城作りなどやる事はまだまだ山積みだ。

 

 

「それじゃ出発!」

「あいよ!」

 

 

 そのリーダー掛け声とともにカルナが運転するだん吉Mk2は走り始める。

 

 これまでの物語を振り返れば様々な出来事があった。仲間との再会、新たな師達との出会い、そして、カタッシュ村の発展。

 

 様々な困難が立ちはだかる中で彼らは成長し、絆を深め、また新たな仲間達との出会いを果たして来た。

 

 

 ーーー大地を蹴り出すんだ。

 

 

 これから先の文献の記述には、彼らの様々な記録や伝説が載ることになるだろう、だが、彼らがその足を止める事は決して無い。

 

 

 ここまで話は彼らが再び出会い様々な挑戦に挑み続ける物語の一端。

 

 

 彼らが一体、これから先、どうなるのか? どんな物語を描いて行くのか?

 

 

 この続きは! 次章! 鉄腕/fateで!

 

 

 今日のYARIO。

 

 

 新たな言語を生み出すーーーーーーNEW!

 

 各自エジプト、バビロニアへーーーNEW!

 

 ラーメンの麺で解散危機?ーーーーNEW!

 

 

 








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