ザ!鉄腕/fate! YARIOは世界を救えるか?   作:パトラッシュS
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───それは物語の断章。

───物語の舞台は新宿。蘇る東京湾、そして、発見されるは新たなる新種の魚類達。

───大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街作りの為、5人の英雄が立ち上がる

Epic of Remnant 亜種特異点EX

───新宿DASH事件。好評配信中。


「うわ! 何これ! 気持ち悪い!」
「ジャンヌオルタちゃん、それラヴカだよ!」




リリック

 前回の鉄腕/fateではウルクに来たリーダー達。

 

 出迎えてくれたギルガメッシュ王に手厚くもてなされ、弟子入りする事に! 更に名剣デュランダル(包丁予定)も譲り受け、一層メンバーにやる気はみなぎる。

 

 一方でエジプトに向かったディルムッド達はオジマンディアス王と接触することに成功し、こちらも古きファラオ、ニトクリスの協力の元、順調に話が弾む。

 

 ますます見逃せない今回! さぁ、彼らは無事に伝説のラーメンを作るための伝説の小麦を手に入れる事ができるのだろうか?

 

 

 というわけで?

 

 

「やはりここは砂漠ばかりだな」

「ですねー」

「いやー、ギル師匠をまさかだん吉に乗せる事になるなんてなぁ…」

 

 

 なんと、番組開始から既にギル師匠を引き連れリーダー達を含めたバビロニア一同はエジプトへやって来ていた。

 

 というのも? 彼らの歌が聞けぬとわかったギル様、ここに来て、なんと他のメンバーがいるエジプトに行きたいと所望。

 

 協力してもらう手前、この願望を叶えないわけにはいかない。

 

 そういう訳でカタッシュ隊員達はエルキドゥさんとギル師匠をだん吉に乗せてこの地を訪れた訳である。

 

 だが、何やら、エジプトの広がる砂漠に関心するリーダー達とは別にスカサハ師匠はブスッとふくれっ面で不機嫌そうであった。

 

 そんな彼女の姿に首を傾げ、顔を見合わせるリーダーとカルナ、するとスカサハ師匠は砂の地面に指で丸を書きつつこう彼らに語りはじめる。

 

 

「…運転席取られた、助手席と運転席は私としげちゃんの指定席なのに」

「いや!子供かっ!」

「僕、甘やかし過ぎたんかねぇ」

「なんであんたはお母さんみたいな事言ってんのよ」

 

 

 そう言って、この師弟コンビにすかさず突っ込みを入れるカルナ。

 

 

 ーーーーオカンだからや。

 

 

 そう、久方ぶりで皆さまは忘れていると思われるがリーダーはオカン力:A+、たとえ神獣の類でもお説教できる大阪のおばちゃん属性を有している。

 

 

「もー、師匠は仕方ない娘なんやからー、おかあちゃん置いてくで!」

「ぶー、…むぅ、確かに私もたかだか小さな事で大人げなかったな」

 

 

 そう言いながら、ふくれっ面の師匠はリーダーから手を引かれその場から立ち上がるとギル師匠、ディルムッド、エルキドゥ達三人と共に歩きはじめる。

 

 目指すはエジプトが誇る建築王、ファラオ・オジマンディアスがいる宮殿。

 

 そこに残りのメンバー達も居るはずだ。

 

 

「そういや、俺らスフィンクスはまだ作った事なかったね」

「シーサーの作り方調べた事あるし、作ろうと思えば作れるやろ」

「確かに」

 

 

 そう言いながら、リーダーの謎の説得力がある言葉に頷くカルナ。

 

 果たして、スフィンクスと沖縄のシーサーを同意義に考えて良いものか…、守り神という意味では似てはいるが。

 

 といった具合で、賑やかに会話を繰り広げながら宮殿に向かう一同だが、一方でディルムッド達はというと?

 

 

「てな訳で、俺達、なんと東京湾でマコガレイを捕まえようとして貴重なイシガレイを捕獲できたんですよ!」

「ニンニク酒粕ってすごいなぁってあの時は思いましたね、いやー、びっくりでした」

「はははははは! そうか! そうか! そんな事もやっていたのだな其方達は! さぁ、飲め飲め!」

 

 

 なんと、オジマンディアス様と酒盛りをやっていた。しかも、まだ、真昼間である。

 

 その様子を見る限り、かなり親しくなっているようだが、どんな魔法を使ったのか…。

 

 そんな中、ニトクリスはちょこんとオジマンディアスの隣で小さくなりつつ、さらに、彼の傍らでは奥さんであるネフェルタリさんがカタッシュ隊員達やオジマンディアスにお酌をしていた。

 

 

「あ、恐縮です、後でこれの作り方を教わっても?」

「余が許す! 弟子にしたのだ、教えを請う弟子を突き放す師など王の器が知れるであろう!」

「やったー!」

 

 

 そう言いながら、嬉しそうに声を上げるベディ。

 

 エジプトで生産されるお酒、ワインやビールも作られていた。その味は独特ながらなかなかに美味、これは、教わらなくては損だ。

 

 建築だけでなくお酒や料理まで勉強になることばかり、まさに、カタッシュ隊員達には新鮮な体験であった。

 

 

「プハァー! くぅー!」

「お! モーさん良い飲みっぷりだね!」

「摘み欲しくなって来たなぁ、オジマンさんちょっと厨房借りても?」

「ん、構わんぞ、許す」

「よっしゃ!」

 

 

 そう言って、許可を得たディルムッドは厨房へと向かう。

 

 宮殿の厨房には新鮮な魚、また、果物などエジプトで取れた食料がたんまりと流石は神王様に出す料理となると食材からして違う。

 

 これならば、摘みに必要な食材をわざわざ調達せずとも良さそうだ。さて、お馴染みの板前衣装に着替えたディルムッドは腕を捲り気合いを入れる。

 

 

「さぁてと!頑張るぞ! 俺の包丁!」

 

 

 今日も今日とて、包丁ベガルタとモラルタが唸る。そして、ディルムッドは手持ちの調味料を準備して料理に取り掛かりはじめる。

 

 さて、ディルムッドは果たしてつまみには何を作る気だろうか?

 

 まず、ディルムッドが取り出したのは新鮮な魚、地中海や紅海で獲れる海水魚と、ナイル川や湖で獲れる淡水魚の両方がエジプトでは好まれてよく食べられている。

 

 今回使うのは海で獲れたタイ。

 

 これを臭みを取る為に分量外の塩少々をして10分ほどおき、水気を拭いてさっと湯通しする。

 

 

「よし、こんなもんか、それじゃ次は…」

 

 

 水気を拭いた魚を油を熱したフライパンに皮の方を下にして入れ塩胡椒を振り両面こんがり焼き2~3分蓋をして蒸し焼きに。

 

 調味料を合わせたものを全体にかけ時々スプーンでタイにかけながら中火で焼く。 ソースが煮詰まって照りが出てきたら出来上がり。

 

 この時、火加減に注意し焦げないように。

 

 

 まずは一品目、タイの照り焼きが完成である。

 

 

 そして、次は地中海で獲れたボラ。

 

 これを食べやすい大きさに切り分け、ぶつ切りにこれを味がついた片栗粉につける。

 

 ボラの旨みを逃さないため揚げ油の温度は130℃以上にしないようにし、五分程度でサッと揚げていく。

 

 そして、彩りに野菜を盛り付ければ完成。

 

 

 二品目、絶品ボラの唐揚げ。

 

 

 まさに、厨房に立つ姿はYARIOが誇る料理の鉄人。つまみの品が次々とできる中、完成した品を見たディルムッドはできた品に納得したように頷いていた。

 

 そして、これをオジマンディアス達の元へ。

 

 

「おまたせしやした! 今日の品は二品でございます! 味は保証するよ!」

「おぉ! これはまた…、変わった魚料理ではないか!」

「へぇ、照り焼きと唐揚げにしたんだ」

「すっげーうまそー!」

「私もこんな料理は初めて見ました…」

 

 

 そう言いながら、全員はディルムッドが持ってきた二つの品に思わず食欲がそそられる。

 

 さて、そのお味はいかに? いよいよ全員で試食。

 

 と、その前になんとここに来て宮殿に5人の来訪者が…。

 

 

「おー…めっちゃ良い匂いしとる!」

「え? どっかで聞いたことある声じゃない?」

「あ、リーダー達じゃん」

「ん? 誰だ? 余の許可を得ずここに入ってくる不届者は」

 

 

 そう言いながら、声のした方へと目の前に美味しそうな料理が並ぶ中、突如として現れた来訪者達に視線を向けるオジマンディアス。

 

 そこに居たのは、なんと、我らがリーダークーフーリン達とスカサハ師匠、ギルガメッシュ王とエルキドゥの姿であった。

 

 

「ふん、存外、簡単に侵入できたぞ、ここの警備はいささか手ごたえがないのではないか? 太陽の」

「…ほう、余の事を知っておるのか?」

「我は森羅万象、全ての事柄を見通しておる。天上天下にただ一人、この我となれば尚更、造作もない事よ」

「フッ、随分とこの神王である余を前にしてでかい事を言ってのける。面白いやつだ」

「ささ! 丁度つまみが出来たところですからみんなで食べよう! みんなで!」

「お! ええなぁ!」

 

 

 そう言いながら不法侵入して来た彼らを迎い入れるディルムッド。リーダー達やギルガメッシュ達は案内されるまま酒盛りの席につく。

 

 しかしながら、ギルガメッシュとオジマンディアス、2人とも互いに我が強く、なんだか一触即発のような気もするが大丈夫なのだろうか?

 

 と思いきや、それから、数時間後…。

 

 

「あははははは! そいつは面白い! 黄金の! それで?」

「それでだな」

 

 

 すっかり馴染んでしまっていた。

 

 というのもこの2人、妙に波長が合うのか意気投合してしまう始末。

 

 リーダー達もまた、酒盛りの最中、酔ったカルナがベディにブレーンバスターなどをかましながらワイワイと賑わっていた。

 

 そこで、オジマンディアスはある質問をここでギルガメッシュへ、それは…?

 

 

「そういえば、黄金の。何故、お前はこの者達を弟子に迎えた?」

「ん? あぁ、それか、それはだな、こやつら自身が不可能な事を可能にする事に愉悦を見いだしておるからだ」

「ほう…」

 

 

 そう言いながら、英雄王の興味深い言葉に笑みを浮かべる神王。

 

 それは確かに彼らの話を聞いていればわかる。明らかに常に挑戦する事を楽しんでいるような彼らの話は聞いているだけでも面白い。

 

 

「見ていて退屈せぬ、毎週、楽しみに見ておるのだ。こやつらはもともと歌を歌ったりする偶像という存在だったのだぞ?」

「歌か…、あやつらのあの姿からは余でも想像しがたいが…」

「彼ら普段は鍬しか持ってないからね、わかるとも!」

 

 

 そう言って、オジマンディアスの言葉に笑みを浮かべて杯を付け合わせるエルキドゥ。

 

 互いに乾杯したそれをオジマンディアスとエルキドゥは一気に飲み干す。それを見ていたギルガメッシュはどこか嬉しそうだ。

 

 すると、杯を空にしたオジマンディアスはギルガメッシュにこう話をし始めた。

 

 

「では、互いにこうして奴らを共通の弟子とした我らは同盟相手という事であるな」

「フッ、面白い事を抜かす。良いだろうその話乗ってやろう」

「まぁ! 仲良い事は良いことですわ♪」

 

 

 オジマンディアスの奥方、ネフェルタリはにこやかな笑みを浮かべ、微笑ましい2人の空いた杯にお酌をする。

 

 

 ーーー気づかぬ内に天地驚愕の同盟が締結。

 

 

 互いに杯を突き合わせる2人はそれをグイッと飲み干すとまるで子供の様に高笑いをあげていた。

 

 そして、景気よくなって来た場の雰囲気にギルガメッシュはカタッシュ隊員達にこんなリクエストを投げかける。

 

 

「忘れておったが、そろそろ貴様らの歌を聞かせろ! そもそもそれが今回の目的だったのだ!」

「お! そういえばそうやったな!」

「兄ィ達が歌うのか! やったー!」

「よーし、そんじゃ久方ぶりに歌いますか」

 

 

 そう言いながら、とりあえず、一同はリクエストに応えて、同盟を結んだ彼らの前にやってくる。

 

 準備よく、だん吉で駆けつけたADフィンがいつのまにか楽器が置いてあるステージを準備済みだ。

 

 ボーカルであるベディはマイクを掴むと、配置についた皆に視線を向ける。

 

 そして、準備が整ったところで…。

 

 

「それじゃ、聞いてください!」

 

 

 ギターを引きはじめるリーダーに合わせ、ディルムッドがドラムを叩き、曲が流れはじめる。

 

 半年ぶりの演奏だが、感覚は覚えていた。

 

 自然と響き渡る彼らの演奏と歌声に思わず、ニトクリスも聞き惚れてしまった。

 

 

「何気ない言葉が〜ーーーー」

 

 

 染み渡る様な歌声、聞いたことのない演奏。

 

 だけれど、確かに彼らが本来あるべき姿を歌を聞いていた英雄達は垣間見た気がした。

 

 

 ーーー彼らの思いが伝わってくる叙情詩。

 

 

 賑やかな酒盛りの場と化した神王の神殿で彼らの歌と奏でる楽器は素晴らしいほどよく響き渡った。

 

 

 

 今日のYARIO。

 

 

 半年ぶりの本業ーーーーーーーーーーーーーーーーNEW!

 

 天地驚愕の同盟締結ーーーーーーーーーーーーーーNEW!

 

 エジプトとバビロニアを繋ぐ架け橋となるーーーーNEW!

 

 リーダー、神獣の類でもお説教できるーーーーーーNEW!








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