ザ!鉄腕/fate! YARIOは世界を救えるか?   作:パトラッシュS
<< 前の話 次の話 >>

44 / 74
鉄腕/ウルク&エジる その2

 

 

 

 エジプトにて合流したカタッシュ隊員達。

 

 伝説のラーメン作りのために小麦を手に入れる事、そして、ついでだが、エジプトやバビロニアで山城建造に必要な知識を得ることが彼らの本来の目的である。

 

 ついでに、聖剣作りが進めば良いかなくらいには考えているそんな彼らだが…。

 

 

「ほう、ではニトクリス、お前はまだピラミッドを持っておらぬのか?」

「えっと…、はい、私のようなものにオジマンディアス様の様な素晴らしいピラミッドを建てるだけの実績は挙げていませんし」

「馬鹿者! 実績など! 貴様はファラオなのだ! ピラミッドが無いなど言語道断! それは神王たる余が許さぬ!」

「ひゃい!? い、いや、ピラミッドは建設はしている最中なのですが…全然進んでいませんので」

 

 

 そう言いながら、指をツンツンしながら神王オジマンディアスから有り難いお説教を受けるニトクリス。

 

 明らかにニトクリスの方が古きファラオでオジマンディアスより年上であるというのにこの図はかなりシュールな光景である。

 

 まるで、見方によっては自信がない姉を後押しする弟の様なものにも見えなくはないが。

 

 

「はぁ、ファラオっていうのも大変なんやなぁ…」

「そうだねぇ、ねぇ? リーダー、俺たちで何かしてやれないかな?」

「うーん、そやね、お酒も貰ったし何か恩返しはしとかなあかんよねやっぱり」

「そういうところはお前たちはやたら律儀だな」

 

 

 そう言いながら、ニトクリスとオジマンディアスの会話を聞いて話していたリーダーとヴラドの2人の言葉を聞いたスカサハは呆れた様に肩を竦める。

 

 何もそこまでやる必要はない気はするが、彼らはこういった困った人を見過ごせない性分らしい。

 

 すると、YARIOが誇る熱い男カルナがここでまっすぐにニトクリスの手を掴み酔った勢いで視線を合わせるとこう告げ始める。

 

 

「わかった! なら! 俺がお前のピラミッドを作ってやるよ!」

「えっ…!」

 

 

 そう言いながら、自分の手を握り熱く告げてくるカルナの目を見つめたまま固まるニトクリス。

 

 

 ーーー真の英雄は目で殺す(意味深)。

 

 

 まさに、プロポーズ的な何かではないだろうか?

 

 第三者から見てみたらそう勘違いしてしまいそうな熱さだった。ニトクリスは思わず顔が紅潮してしまう。

 

 そして、しばらく手を掴んだカルナはサムズアップするとニトクリスの頭をポンポンと撫でてやる。

 

 

「任せときな、これでもインドで洋式トイレたくさん作ってきたからさ! 俺」

「いや、それが実績ってどうなのよ」

「…はいっ」

「…ニトちゃんもそれで納得して大丈夫?! ねぇ!」

 

 

 ーーーーインドのトイレ事情と戦った実績。

 

 果たして、それが役に立つのかどうかはわからないが、ニトクリスは紅潮した顔のままカルナから視線を逸らすと思わず頷いてしまう。

 

 そして、炸裂するヴラドのツッコミ、今日もよく冴え渡っている。

 

 だが、この光景を目の当たりにして呆然としている人物が計1人いた。そう、モーさんである。

 

 箸でつまんでいた鯛の照り焼きの身が箸からぽろりと落ちる。

 

 まさか、気づかないうちにこんなわけのわからない事態になっているとは思いもよらなかった。

 

 

「わははは! 良かったではないか! ニトクリス! その伴侶、大事にいたせよ」

「…ん? はんりょ?」

「伴侶だなんて! そんな! 私!まだ気持ちの準備が…」

「はんりょってあれだろ? 小判半分にしたやつ」

「兄ィ、それは半両、この人達が言ってるのは伴侶、つまり旦那さん」

 

 

 そう言いながら、肩をポンと叩くヴラド、酒が回っているせいか、カルナの話が気づかない内にどうやら訳の分からない事になっているらしい。

 

 そのどうやら何かズレている問答を側から見ていたギルガメッシュは会話のかみ合い無さに思わずゲラゲラと笑いを溢していた。

 

 

 つまり、現在の話を整理するとこうである。

 

 

 お前のピラミッドを俺が作ってやる!→ お前の墓を作ってやる! → お前と一緒に墓に入ってやる! → 結婚しよう。

 

 

 かなりめちゃくちゃなこじつけではあるが、つまる話が勘違いがとんでもない方向にぶっ飛んでいたわけだ。

 

 現代的に言えば、ピラミッドが結婚指輪と思ったらわかりやすいだろう。たしかにダイヤモンドもピラミッドも似たような形である。

 

 しかも、シチュエーションがシチュエーションだけにこれはたしかに勘違いしても仕方ないだろう。

 

 しかし、この話の流れをいち早く感じていたモーさんは慌てた様にニトクリスとカルナの仲裁に入ると顔を真っ赤にしたままこう声を荒げる。

 

 

「な、ななな何言ってんだ! だめだ! だめだ! 兄ィはやれない! 俺の師匠だし!」

「な! では別にそれは関係ないではないですか!」

「いいや! 関係あるね!」

「いいや!無いです!」

 

 

 そう言いながら、なにやらニトクリスと言い合いを始めるモーさん。

 

 なんだか、面白い事になってきたと傍観をしはじめるギルガメッシュとオジマンディアスの2人は酒の肴にそんな2人のやりとりを眺める。

 

 そんな中、当のカルナ本人と言えば?

 

 

「ピラミッドかぁ、どこらへんがいっかなぁ? スフィンクスの周辺らへんとか良いと思うんだよね、どうよ?」

「それじゃここらへんがいいんじゃないか? 私がゲイボルク刺して場所を確保しておこう」

「まぁ、そこそこな大きさが出来たらええよね」

「あんたらちょっと、なんでもうピラミッド作る気満々になってんのよ」

 

 

 モーさんとニトクリスの口論を放ってピラミッド作りに関して打ち合わせを始めていた。流石は建築歴大ベテランのカタッシュ隊員達、気持ちの入り方が違う。

 

 さりげなくだが、スカサハのゲイボルクの使い方に関してはもう言わずもがなである。

 

 というわけで、早速、ピラミッドの建設について話し合いをはじめるカタッシュ隊員達。

 

 まずは場所決めから始め、そして、建設の為の石なども諸々運ぶ必要がある。

 

 そこで、オジマンディアスとギルガメッシュは打ち合わせを急遽はじめたカタッシュ隊員達にこんな話を持ちかける。

 

 

「奴隷は何人くらいいりそうだ? 余のところのは何人使っても構わないが…」

「我のところからも必要なら必要なだけ貸してやるぞ?」

「いやー、出来れば大型とクレーン車運転できる人材が欲しいかなぁ」

「まぁ、建築関連ならインドから俺のとこの社員引っ張ってこれるし、あ、できればハンマーとか使える人とか手先が器用な人が欲しいかも」

「…そ、そうか、わからんがとりあえず手配してみよう」

「あはははははは! お前達正気か!? やはり貴様らは面白いなぁ!」

「ちょっと待って? え? あんたら大型車とクレーン車とか使う気なの!?」

 

 

 ーーーーピラミッド作りに建築車を使う。

 

 

 という事はこの時代に大型車の製造をするレベルから始めるという事。

 

 幸いなことに機械類には強いエミヤくんもカタッシュ村にいる事だし、ここはエジプト、石油なんかの資源も割と眠っている。

 

 エジプトは一応石油が出る国で、しかも、それなりの量が生産されている。サウジアラビアの6%ほどだが、それでも、日本の60倍は石油が取れるのだ。

 

 車に必要な鉄なんかの資源に関しても、ギルガメッシュ様とオジマンディアス様がいるためになんとでもなるだろう事は明白である。

 

 

「いやー、これでわざわざだん吉で中東に遠征しなくてよくなるねぇ」

「助かりますよ! お2人とも!」

「おかしいなぁ、俺たちの仕事こんなんだっけ?」

 

 

 ヴラドの虚しい呟きをよそに淡々と話が進んでいく。

 

 大型車といえば、クレーンにシャベル、ロードローラーなどなど、これから先の建築にもかなり役立つものばかりだ。

 

 カタッシュ隊員達の話を聞いていたオジマンディアスとギルガメッシュの2人はそれらが完成して配備するとなれば奴隷達に対しての給金も考えねばならないと言い出す始末。

 

 奴隷達もこれには大歓喜間違いなしだろう。

 

 

「とりあえず石油取ってガソリンつくって、セメントなんかもできるねー」

「道整備せな砂やったら陥没してまうからな」

「うむ、そうだな」

「なんだったら我の水上建築の技術もピラミッドに取り入れてはどうだ?」

「お! いいですねぇ! それに植林とかもしときましょうよ! ここらへんとか!」

「おぉ! 木材か! 良い良い! 余が許す! 木はいくらあっても困らんからな!」

 

 

 そう言いながら、楽しそうにニトクリスのピラミッド作りに関して全員が話しを繰り広げる。

 

 砂漠なんて何もない土地など彼らにとっては宝の宝庫、むしろ、なんとでも発展が見込める土地なのだ。

 

 なんといっても彼らのリーダーの土の知識はなんと驚きのEX!

 

 不毛な土地でさえ、緑豊かな土地にできるほどの手腕が彼らにはあった。

 

 

「おい、兄ィ! てか結婚とかどうとかの話はどうなったんだよ!」

「え? そんな話してたっけ?」

「してました! そうですよ!」

 

 

 そう言いながら、先程まで言い争いをしていた2人は原因であるカルナに問いただし始める。

 

 確かにそんな話もしていたような気もする。

 

 するとカルナは軽いノリで片手を上げて、謝る素振りをししながらにこやかな笑顔で2人にこう告げはじめた。

 

 

「いやー、ごめん! とりあえずその件に関してはリーダーが結婚してからまた考えるわ!」

「…あと何世紀くらい先になるかなぁ…」

「「長いっ! 長すぎるっ!」」

「いや! 世紀単位はヤバイやろ!! 僕をなんやと思ってんの!」

「リーダーだしなぁ…」

 

 

 ーーー世紀単位で結婚できないアイドル。

 

 確かにリーダーならあり得そうだと頷くディルムッドとヴラド達。そして、あまりの長さに突っ込みを入れるニトクリスとモーさん。

 

 もはや、それはカルナの永久独身宣言に近い言葉ではないだろうかと錯覚すら覚えてしまう。

 

 多分、リーダーが結婚した時期がノストラダムスの言う世界滅亡の日になるのかもしれない。

 

 という事でとりあえずエジプトで一同は建築車を作り、ファラオ・ニトクリスちゃんのピラミッドを作ることに。

 

 という事で…?

 

 

 ザ! 鉄腕/fate! YARIOはエジプトで巨大ピラミッドを作れるのか!

 

 

 という今回の企画がスタートするに至るのだった。

 

 

「とりあえず僕は腕をドリルにしてここを彼女と掘ればいいのかな?」

「すいません、お願いしてもいいですかね?」

「私もいるのだ、任せておけ、すぐに石油をこの槍で掘り当ててやる」

「師匠、今度は槍で土掘りですか」

 

 

 ひとまず、カタッシュ隊員達は、エジプトの地図を見ながら石油が掘り当てれそうな場所を選んでエルキドゥさんとスカサハ師匠に採掘を担当してもらう。

 

 この企画の元になる石油の確保は必須だ。

 

 しかし、槍で土を掘りに挑戦とはやはり、スカサハ師匠、只者ではない。

 

 さて、その間、リーダー達はというと?

 

 

「これ、霊草っていうんですけどね? かなりアルギン酸がとれるんですよ」

「…ほう…これが…。ん…? ちょっとまて、貴様、今、霊草と言わなかったか?」

「…いえ、これ、ただの真昆布です」

「いや! 確かに霊草と言ったよな! おい!」

「しげちゃん、霊草を真昆布扱いは無理があるよ」

 

 

 そう、霊草とエジプトで獲れた昆布から土を豊かにするアルギン酸を取り出す作業を行なっていた。

 

 こうする事で、エジプトの不毛な砂漠の土が丸みがある水分をよく吸収する土へと変貌させることができる。

 

 これに植林を行えば、霊草の効果と昆布のアルギン酸からとんでもない植林地が出来上がりそうだ。

 

 

 さぁ、いよいよエジプトでの新たな挑戦!

 

 

 彼らは果たしてニトクリスのピラミッドを完成させることができるのか?

 

 この続きは! 次回! 鉄腕/fateで!

 

 

 

 今日のYARIO。

 

 NEW!

 

 1.エジプトで植林活動。

 

 2.エジプトで建築用大型車を作る。

 

 3.建築用大型車でピラミッド建造予定。

 

 4.エジプトで石油を掘りはじめる。

 

 5.リーダー、世紀単位で結婚できない








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。