ザ!鉄腕/fate! YARIOは世界を救えるか?   作:パトラッシュS
<< 前の話 次の話 >>

53 / 74
伝説の豚骨ラーメン その1

 

 

 さて、前回エジプトに出来上がった長岡。

 

 完成を祝って行われた宴会も無事に終わり、カタッシュ隊員達はエジプトにいるオジマンディアス達と別れる事に。

 

 

「これがエジプトで取れた最高級の小麦だ」

「ありがとうございます!」

「我からはバビロニアが誇る1番良い小麦を仕入れておいた」

「おぉ!?」

 

 

 そして、王様二人からはなんとここで伝説のラーメン作りに必要な小麦を贈呈された。

 

 ピラミッド作りを通して築き上げた絆。特にオジマンディアスとギルガメッシュは同盟を組むほどの仲にまでになった。

 

 このお二人から頂いた最古の小麦のおかげで彼らはまた伝説のラーメンに近づくことができる。

 

 古代から伝わる小麦の原点。世界最古、最上級の高級小麦が二つ、つまり、これは…。

 

 

「組み合わせて使えば、絶対すげー良い麺ができるよ」

「いやー楽しみだね」

 

 

 麺にして組み合わせることでさらなる高級食材に。

 

 そう、どれが1番などではない。小麦を組み合わせることでより歯ごたえがあり食べやすい麺に仕上げる事ができるのだ。

 

 エジプトとバビロニアの力が融合したこれなら、きっと満足いくラーメンの麺が出来上がるに違いない。

 

 

 ーーーー深みがある魔猪の豚骨スープに…。

 

 

 さらに、かぐや姫が使っていた竹のメンマ、そして、熟成された味わい深い魔猪のチャーシューと豚骨スープに深みを増す霊草の出汁。

 

 これにバビロニアとエジプトで取れた小麦で作った麺を加えれば、絶対に美味しい。

 

 

「元は取れないね、これ絶対」

「元取る気無いよねというより」

「店で出したら店が吹っ飛んじゃうよきっと」

 

 

ーーーー元が取れないのは当たり前の話。

 

 というより、これの元を取るとしたらそれこそ何千兆円積まれてもなんらおかしくないラーメンである。

 

 これが出来上がったら、また、ギルガメッシュ師匠とオジマン師匠をはじめとした職人達に食していただきたいところ。

 

 だが、これだけではまだ物足りない気もするが…。

 

 

「うーん、なんかねー、こうパンチが足りない気がしてさ」

「それならカタッシュ村で採れた野菜とかの旨味を閉じ込めたスープを使おうよ」

「おぉ、いいね! それ! ジャンヌちゃんとかエミヤんとか喜ぶと思うよ!」

 

 

 それなら、カタッシュ村で取れた新鮮な野菜のスープを用いれば良い。

 

 英雄や聖女が愛を込めて育てた野菜なら、きっとこれらの食材達とマッチしてくれる筈だ。

 

 というわけで、二つの小麦はとりあえず頂いておく事に。

 

 こうして、カタッシュ隊員達はアルジュナ達建築班、メイヴ達運送班を連れて一度カタッシュ村に戻る事に。

 

 ラーメン作りに必要な材料はあらかた準備できた。なので、ここからは、伝説の豚骨ラーメンの製作にいよいよ取り掛かる。

 

 

「いやぁ、長かったですな」

「ここまで集めるの大変だったよね」

 

 

 長かった伝説のラーメン作り。

 

 まずは、材料からだが、水はブリテンにいる湖の乙女に頼み、その湖の中でも澄んだ綺麗な水を大量に仕入れ頂いた。

 

 この水が基本的なとんこつラーメン作りの土台となる。

 

 それを使い、聖女達がカタッシュ村で作った野菜の出汁、そして、霊草で取った出汁を合わせる事で深みとコクがあるスープに。

 

 豚骨スープのベースになる熟成させた魔猪。

 

 さらにチャーシューには同じく味を壊さぬように熟成させた魔猪の肉を用いる。

 

 薬味だが、かぐや姫が生まれた時の竹をそのままメンマに変える。

 

 ラーメンの麺にはエジプトとバビロニアで手に入れた小麦を合わせ、細く歯ごたえのある麺に仕上げた。

 

 それから、海苔にした霊草をアクセントにして、そこに、あの伝説の魔法使い、マーリン師匠が手塩にかけて育てた鶏の卵で作ったゆで卵もお好みで加えても良し。

 

 今回使われている二つの小麦は素麺のような白っぽく細い、極細ストレート麺にした。

 

 麺が細い理由は、麺とスープがよく絡むようにするため、これは以前から言っていたが、博多ラーメンをモデルとしたとんこつラーメンなのだ。

 

 早速、その煮込んだスープを少量、器に乗せて味見してみる。そのお味は?

 

 

「おー…やばい、これは美味いわ」

「え! 俺も吸ってみていい?」

「わ、私もよろしいでしょうか?」

「いいよー、はい、お二人さん」

 

 

 そう言って、鍋を煮込んでいるディルムッドは二人に出来上がったとんこつスープを小さな器に入れて差し出してあげる。

 

 差し出されたそれを前にして顔を見合わせるモーさんとジャンヌの二人。その顔からしてこのスープに対しての期待値は高いと見える。

 

 それを恐る恐る口に近づける二人、そして、そのスープを口に入れると?

 

 

「…あぁ、…天に召されそうです」

「…うめぇ!! ディル兄ィ! これすっごく美味しいよ! …ヤベェ涙が出てきた…」

「あははは、スープは上々って感じだな」

 

 

 大絶賛だった。

 

 当然ながら、このラーメン作りに関わっているカタッシュ村の人達にもまだスープの段階だが、試食してもらう事に。

 

 野菜をジャンヌ達と一心不乱に育てていた食の大ベテランのエミヤさんもこのラーメンスープには当然ながら太鼓判を押した。

 

 

「この味わい深さ、そして、コクのある舌触りに天にも登るような衝撃。あぁ…そうだ、そうだな…俺はもう答えを得たんだ…」

 

 

 むしろ、このラーメンの出汁の完成度と味わいに大号泣していた。

 

 ーーーー自然と思いと涙が出て来る味。

 

 飢餓一歩手前でご飯を食べるとあまりの美味しさに涙が止まらなくなるという話がある。

 

 このスープはそんな感情が溢れ出てしまうような味わい深さ、そして、人を悟らせてしまうような衝撃があるスープに仕上がってしまったのである。

 

 あとはこれに麺を入れて、薬味やさまざまなな具材を乗っけていけば完成。

 

 

 世界最古の伝説の豚骨ラーメンである。

 

 

 早速、皆を呼んで試食。

 

 味わい深くコクがあり、さらに食べやすい。

 

 麺とスープが絡み合う事で、その味は舌を離れなくなってしまうほどの衝撃と歓喜に沸く。

 

 YARIOの五人を除いた食べたほとんどの隊員達はあまりの美味しさに涙を流さずには得られなかった。

 

 

「美味い…こんな天に昇るような美味いものが…あるなんて」

「余は正直、これほどのものを食べたことがない。これぞ芸術!!ローマだ!」

 

 

 カタッシュ隊員達から大絶賛のラーメン。

 

 だが、これを作ったリーダー達はどこか首を捻っていた。なんだか物足りなさを感じているのだろうか?

 

 

「美味いけどねぇ、なんか足んないよね」

「あー、わかる、なんかね。なんだろう?」

「とんこつラーメンは奥が深いからなぁ」

 

 

 そう言うと、五人はもう一度、ラーメンのスープを作った鍋の元に集まり、何が足りないのかを真剣に考え始める。

 

 今のままでも、ギルガメッシュやオジマンディアス達は納得してくれる味には仕上がっているのだろう。

 

 だが、まだ、このスープは化けそうな気がした。何か別のものが足りない気がする。

 

 

「あ、そうか、調味料だ」

「胡椒とか?」

「そう! それ!」

「いや、違うな鶏骨と魚だろ」

「うん、僕もカルナと同じ意見やね」

 

 

 ーーーー鶏骨と海産物が足りていない。

 

 スープは出来たが、さらに化けさせるにはこれらの食材を仕入れてくる必要がある。

 

 まだまだラーメンは未完成、これらを加えてさらに深み味わいが増せば、しっかりとした完成品を彼らに提供できる。

 

 

「鰹、取り行くか」

「それじゃ漁船いるよね?」

「漁船ってどのレベルから作るの? やっぱり木から?」

 

 

 という話になり。

 

 昔ながらの漁船を作る事になった一同はとりあえずその船造りについて、学ぶべくまただん吉で世界を越える事になった。

 

 

 旧約聖書の『創世記』に登場する、大洪水にまつわる、方舟物語がある。

 

 皆さまはご存知の方もいらっしゃるかもしれない。

 

 神は地上に増えた人々の堕落を見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であった男性に告げ、神は箱舟の建設を命じた。

 

 その時代に飛んだ彼らはその箱舟作りの達人である男性に漁船作りを学ぼうと今回やってきたのである。

 

 

「いやーまた随分、大昔にやってきましたね」

「では早速参りましょうか」

 

 

 箱舟作りを学べば今後役立つことは間違いない。

 

 山城作りも、実はカタッシュ村でなく島で作ろうという案がカタッシュ隊員達の中で浮上しており、これから先、今回彼らが作ろうとしている漁船が島へと渡る為に必要になってくる。

 

 

「こんにちはー! 僕ら鉄腕/fateという企画で今回、船作りを学びに来たんですけどー」

「ん?」

「あ、貴方がノアさんですか? 実は僕らYARIOというものでして」

 

 

 こうして、彼らはいつものように交渉に入る。

 

 大洪水と戦う為、船作りに一人で立ち上がったノアさんの力になり、さらに、船作りの奥深さを学べたらという思いが彼らを突き動かしていた。

 

 さて、今回、彼らが挑戦する箱舟作りだが、長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビトとこれまた馬鹿でかい箱舟を作り上げないといけない。

 

 

「いやー、大変っすね」

「神様の啓示じゃからな、ワシも歳じゃがそれに応えなければならんのでの」

「なら、俺たちも協力しますよ! ついこの間まで同じくらいでかい墓作ってたんで!」

「というよりあれ墓じゃないよね」

 

 

 巨大なピラミッド作りができたのだ。船作りくらいどうって事はない。

 

 というわけで、ラーメン作りに必要な海産物を取るための漁船作りのために船作りの達人であるノアさんの箱舟作りを教えて頂く事に。

 

 というわけで、今回、新たにカタッシュ隊員達が挑戦する企画がこちら!

 

 

 ザ! 鉄腕/fate! YARIOは巨大な箱舟を作り上げることができるのか?

 

 

 例え洪水が来ても大丈夫な箱舟を作り上げなければ、そうと決まれば話は早い。彼らはすぐさま作業に取りかかり始める。

 

 船大工歴数十年の大ベテランの彼らだが、この箱舟作りを通して船作りの匠であるノアさんに学ぶことはたくさんあるだろう。

 

 とはいえ、ラーメン作りからこうして漁船作りが始まり、彼らのやる気もますます上がる。

 

 

 果たして、超巨大な箱舟を彼らは作り上げることができるのだろうか?

 

 

 今日のYARIO。

 

 

 1.新企画漁船作りスタート。

 

 2.ノアさんに箱舟作りを学ぶ。

 

 3.ラーメンの未完成品ができる。

 

 4.妥協しないYARIO。

 

 5.世界最古の豚骨ラーメン(試作品)ができる。








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。