仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
様々な人物達が存在するこの世界を、皆は『幻想郷』と呼ぶ。
新たな世界を舞台に、和真は誰と出会い、如何なる物語を紡ぐのか?
和真がこの『幻想郷』と呼ばれる世界に来て、1週間が経過した。
相も変わらず雪は降り続いていたが、意外だったのは博麗の巫女である霊夢が社に泊めてくれていた事であった。
流石にあの寒さの中に放置するのは鬼畜な所行だが、雪合戦で面倒をかけたにも関わらず、見知らぬ外来者を寝泊まりさせてくれるのには和真とて疑問を抱く。
しかし詳しいことまでは話して貰えず、微妙な感じではぐらかされてしまった。最も彼女の事を事細かに知ろうとは思わないが。
とは言うものの、知っている情報が全くない世界で、直ぐに寝泊まりできる場所を確保できたのは幸運だったと言えるだろう。
(にしてもなァ...やっぱ世話になってる身で、1日中に引きこもるのも迷惑になるよな)
安定のこたつ篭り巫女と化した博麗霊夢を視界に捉えつつ、なんとなく考える。
「よし、俺ァ少し気分転換してくる。ま、帰りはテキトーに帰るからヨロシクな」
「そー」
返事がやる気の欠片も感じられない。
冬の寒さで鈍っているのだろうか、この神社の巫女は。
とりあえず身支度をし、和真は外へと出る。
さあ、散歩を始めようか。
勝利のナントカは決まっていないが。
というわけで、出て来たは良かったが。これと言った目的などなく、
雪景色を眺めつつ、歩き続ける。
ひとしきり歩くと、なにやら少女達が遊んでいる様に見えた。
少女達というか、金髪ロリに青髪ロリ。が特に和真には、目立って見えた。いやあの、決してロリコンというわけでは。
しかしどうやらこの世界で統一して言えるのは、黒髪の割合が極端に少ないということであろう。もちろん和真が知っている範囲内でだが。
敢えて言わせて貰えば、和真はロリは好きだが、ロリコンという訳ではない。いつだったか、ペドフェリアの疑いをかけられた事があったが、勿論言った奴は半殺しにしておいたのは言うまでもない。
そんな些細な事はさておき、純真無垢な姿を見てから、和真は方向転換し、更に散歩を続ける事にした。
最初に言っておく!幼女観察などという、怪しい趣味はないッ!
随分と歩いたように思えたが、時間にしてさっき方向転換してからまだ数分しか経っていない。
はてさてどうしたものかと考えていると、なにやら見たことのある金髪ロリと青髪ロリ(数えるのが面倒なのでその他複数人)がいた。
暇を持て余しているのだろうか。
というか、さっきの場所に戻ってきてしまっていた。
(アホか!なんで戻って来ちまうんだよ!訳わかんねえ!)
心が叫びたがっているようだが、そんな事はどうでも良い。
なんとか戻らねばならぬ。ここの地理には詳しくないのだ。
如何したものだろうと考えていると、声が掛けられた。
「雪合戦したいのかー?」
「するのかー?」
「はあ?」
見ると、金髪ロリと青髪ロリである。
あとその他複数人の視線を一度に浴びるのは、かなりきつい。
あとは名前は...なんだっただろうか。この八坂和真一生の不覚!ロリの名前を忘れるとは!最も、教えられていなければ知る事もできないが。
「えーとだな...雪合戦ねェ...」
そんな期待を込めた眼差しで見るな、少女達!
だがしかし。
男なら誰かの為に強くならなければならない。見てるだけでは始まらず、これが正しいと言える勇気があれば、それだけで英雄なのである!
我ながら何を言っているのかさっぱりだが、要はアレだ。
光は絆であり、どれだけ蔑まれようが幼女が居るかぎり、その魂は受け継がれ、再び輝くのだ!
(なんか地の文、俺の事ロリコン扱いしてねえか?)
微妙に地の文に不快感を覚えたが、まあ作者を後で殴れば万事解決になるだろう。
とりあえず少女達を泣かせるのは男として最低であるし、雪合戦くらいはしてあげるべきだろう。
「よし、俺もやってやろうじゃねえか!」
早速雪玉を作成し、投擲する。
1対複数の状況だが、面白い。
1週間ぶりに、和真は雪合戦へと身を投じた。
しかし雪合戦をする以上、雪合戦がまっすぐ飛んで行くわけなどあるはずがない。
ふっ、と青髪ロリ(名前はチルノというらしい)が投げた雪玉は、勢い余って別の方向へと飛んで行った。
(あ、アレ丞一か?なら良いか、アイツなら確定回避やしな)
外れた雪玉を呑気に見送る和真。
当然ながら丞一は回避し、こちらを向く。
「ジョジョ!よくアタイの雪玉をよけたな!」
「さすがなのだー」
「おう、丞一。お前もやるか?雪合戦」
「和真。お前まだ懲りてないのか?雪合戦なんかやってみろ、死人が出るぞ?」
それに関しては丞一と早苗のタッグが異常なだけであろう。
「それはお前らだけだからな!...ったく」
この異常な丞一と早苗のコンビ、先日の雪合戦にて、謎のドライバーなどを持ち出して『雪玉アームズ』なるものを創り出した挙句、ボドボドにしやがったキチガイにストロンガーな奴らなのである。
まあそれでも霊夢にムッコロされない辺り、信用があるだろう。
丞一と会った所で、雪合戦は終わりにする。
このままではロリコンのレッテルを貼られてしまうッッ!
(既に貼られてんだよバーカ)
一瞬何処からか約29人分の声が和真の心を抉ったが、なんとか意識を保つ。
丞一に誘われ、和真は一路、早苗が担当しているという守矢神社へと向かうことになった。
道中、ふと和真は思い出したようにつぶやいた。
「それにしても、この世界は平和なんだな。キチガイがこんなにいるのに」
「どういう意味だ!?ま、平和だからこそマイペースにやっていけるんだろうがな」
たしかに此処は平和だ。雪は降っているが、それも季節感だろう。
だからこそ、和真は悩む。
「まだ悩んでるのか?自分がここに来た理由とかなんとか」
「...ああ」
平穏な世界に居る自分は、何をすべきなのか。何の為にいるのか。
数日前に丞一達から色々と教えてもらったが、更に謎が深まってしまった。
簡単に言うとすればだ。
和真は自ら望んで此処に来たわけではない。恐らくバイクとてそのはずだ。
どうやら此処に来るのには四つの方法があるらしく、和真はそのどれにも当てはまらないのだという。
・1つ目は、早苗がそうだったらしいのだが、自ら此処に入るというやり方。これは違う。
・2つ目。これは丞一がそうだったらしいが、紫という女性に連れて来てもらうという方法なのだとか。これも絶対違う。
・3つ目は博麗神社に存在するという結界、これが綻び、そこから入ってくるという方法。完璧に違う。
・4つ目は、『幻想郷』側から召喚するという手。明らかに違う。
この全てに和真は該当しない。和真は望んで此処に来たのでもなければ、誰かに連れて来られたわけでもなく、偶然に導かれて来たのでもないし、この世界の側から召喚されたなんてあり得るわけがない。
しかしこの世界に来たのであれば、何かしら成すべきことがあるはずなのだ。
救世主ですらなく、勇者など程遠い。
そんな和真に、今度は何を求めるというのか。既に身体はジョーカーアンデッドに近しい存在になっているに違いない。
絶対にそうだ。自分で分かる。アンデッドであるということが。
そのような存在に何を求める?
何を望む?
悩む和真に丞一は明るく言う。
「気長に待てよな。こんな時にこそ異変ってのが鉄板だが、まさかねー」
「異変?」
初めて聞く単語に、首をかしげる。
それから手短に異変とやらについて説明してもらったわけだ。
「なるほど。大体わかった。」
「そんな訳だ。気長に雪明けを待とうぜ」
「雪明け?冬明けじゃあねェのか?」
「何言ってんだよ?今、五月だぜ?」
「.....は?」
理解が不能なのだが。
そもそも五月に雪など、おかしすぎるだろう。
異常気象以外の何者でもない。
異常気象?異常、異変、異常気象?
まさかとは思うが。
「丞一!よくよく思えばこれ、異変なんだぜ」
「ああ...たしかに」
突然現れたのは出会った時と同じフル装備姿の魔理沙である。
空が飛べるとはいえ、アンデッドを驚かすのは良くないと思う。
そのうちジョーカーの力が解放されて、世界が滅ぶのも遠くないかもしれないではないか。
というのを置いておいて。つまりまとめるとだ。
今のこの雪は異変ということになる...ようだ。
解決するのだろうが、和真も駆り出されることになるのだろうか。
先が少しばかり思いやられる。
てなわけでコラボ2話目ですね。
これからも頑張るぜ!ウェイ!
....あと、ロリコンとかペドフェリアってのが、メンタル的にこたえますな。
俺はロリコンじゃねぇ!...とは言い切れないのがリアルでして。
今日も世界は青いな(現実逃避)