仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
ならば誰が犯人なのか。
一行は『マヨイガ』と呼ばれる館に歩みを進める。
そこで待ち受けるものはなんなのか。
あの後、仮面ライダーブレイドの『ライトニングスラッシュ』による会心の一撃!をくらったレティの手当てをしていたのだが...
「え?犯人じゃないの?!」
「じゃないに決まってんでしょうが!」
半ば無理矢理犯人に仕立て上げられた感はあったものの、どうやらレティは犯人ではなかったようだ。
まあそれもそうである。冬だからだの雪だからだの、で犯人扱いされては堪ったものではない。
和真は何気に共感できる。冤罪で留置場に叩き込まれたり、偶然小学校の前を歩いただけで手錠かけられたりしたことがあるのだ。
まあその時は警官殴りとばして事なきを得たけれど。
にしてもやっぱり博麗の巫女は当てにならないのではなかろうか。
「さて、振り出しに戻ったわけだけど」
「はてさて、どうしたもんかな」
丞一と十六夜咲夜が考え込んでいた。霊夢が大して当てにならないと分かったからだろう。いや、もう彼らにはそれは理解できている気がしなくもない。
和真とてそうだ。
と、霊夢が口を開いた。
「行き先は決まってるわ」
随分と自信ありげに言うが、皆が皆同じ事を思う。またか、と。
どうせロクでもないことをいうのだろう。
「マヨイガよ」
「「マヨイガ?」」
「あ、聞いたことあるぜ。妖怪の山のどこかにあって、そこから何でもいいから持ち帰ると幸運が上がるとか」
魔理沙の説明に、丞一と十六夜咲夜が頷く。
和真には皆目分からない。それも当然ではあるが、どうにも『マヨイガ』という単語から連想できるのがピンク色のリュックを背負った蝸牛の怪異の幼女なんだが。
「付け加えるなら、紫の仮住まいという噂もあるわ」
「え、紫さんの?」
微妙に記憶に残っている気がしなくもない。幻想郷の説明の際に出てきたような気が....全然しなかった。やっぱり気のせいだった。
聞いておくに越したことはなかろう。
「紫?誰だ、そいつ」
「八雲紫。幻想郷最古参の妖怪の1人であり、最強の妖怪の1人であり、賢者とも称えられる妖怪の1人よ。幻想郷も彼女が考案し、博麗大結界を提案したのよ」
(うっわ〜...BBAってコトかよ)
全然まよいマイマイ関係なかった。蝸牛の怪異の幼女は居ないのか。
嗚呼、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を(以下略)
「つまり霊夢はマヨイガに行って、紫を探そうってわけか」
「あわよくば前例があったかとか聞ければ幸いね。なんなら連れてってもら....おう、かし、ら」
後半になるにつれて小さくなっていく、霊夢の声。
丞一や十六夜咲夜、魔理沙は考え込むように唸る。
何かあったのだろうか。
遺書でも書き忘れたとか。いやそんなわけない、と思う。
じゃあアニメの録画か。
なぁにやっているんだ、この人達は。と思っていると刹那、叫び声が響き渡った。
『あんのスキマババアがァァァァァァァ!』
これほどまでにないくらい、全力で叫んでいた。
理由はまあ紫という人物のことだろう。
「あいつ遂にやりやがったな」
「ええ、冬になったら見かけないのはいつもの事だけど。こんな季節になっても起きてこないのが気にはなっていたのよ」
「働きたくないが為に?」
「やりかねないな」
和真を除く4人が立て続けに紫を批判していた。
まあ会ったことはないし、和真は分からないのだが。
マヨイガに行くというのなら、一応聞いておいた方が良い事がある。
「あの、さ。その紫(BBA)とやらが、マヨイガにいなかったらどうすんだ?」
あくまで噂なのだ。いない場合は空振りにしかならないと思う。
「いや、収穫くらいあるだろう」
丞一が続けた。
「さっきの話で思い出したんだが、マヨイガは猫達の集会所になっているはずだ。そして妖怪の山っつーか、幻想郷の猫の頭といえば『橙』だ」
「つまり何か知ってるかも、と」
「ザッツライト」
猫、ときたか。どこかに「なんでもは知らないわ。知ってる事だけ」って言ったり、知識を売って戦闘機チャーターしたり、南極からアロハシャツのオッサン連れ帰ってきたりするヤツはいるかもしれない。
あとは途中で虎になったり。
「ていうわけだから、ひとっ飛び付き合いなさない!」
「霊夢ちょっといいか?」
フルスロットルでロケットステイツ装着して、インフィニティードラゴンゴールド並みに飛び立ちそうな霊夢を、魔理沙が制止した。
「マヨイガって字面だとカタカナだけど、漢字で書くと確か」
「『迷い家』。迷う家と書くわ」
「ていうことは、普通に見つからないから『迷い家』っていうんじゃないのか?」
「.......」
「.......」
「....そうかそうか、ならそうなんでしょうね。あなたの中では」
「無理だわアホ」
結局また振り出しに戻ったようだ。
「なら降りて迷えば良いのよ!」
その時不思議な事が起きた。
ように感じられた。
地の文と皆の言葉が重なったのだ!
.........何を言っているんだ、こいつは。
一応まあその提案をのんで、下に降りた訳だが。
「迷ったわ!」
「迷ったな」
「迷っちまったな」
「迷ったわね」
「いや迷うなよ!」
自分はツッコミ担当ではないと思うのだが、ついツッコミを入れてしまった。不覚。
ツッコミいれようといれまいと、事態は変わらない。
みんなで楽しく遭難中である。
「どうするんだぜ?」
「魔理沙出番よ!」
「いやいや、いくら魔法使いでもこんな窮地を脱するマジックアイテムは...」
「お宝センサー全開よ!」
「ねえよ!」
「今こそ覚醒の時よ魔理沙!普段使われそうにない時こそ、ドロ設定を使いなさない!」
「ないもんはねえ!いくら霊夢でも、魔理沙ちゃん怒るぞ!丞一、咲夜お前らからもなんか言ってやってくれ!」
「でもあながち間違ってねーだろ」
「それならパチュリー様の本を返してから言いなさい。あと盗みに来るのもやめなさい」
「おい!誤解を招くような言い方はやめてほしいんだぜ!私はただ死ぬまで借りてるだけなんだぜ!」
「魔理沙、自首するなら今のうちだぞ?」
「お前にだけは言われたくないんだぜ」
全く、いつ自分が犯罪を犯したというのか。
自首しなければならないようなことはした覚えはない。
アレは寺子屋の前を偶然通り掛かっただけではないか。
蝸牛の迷子とか、金髪のロリ吸血鬼とか、四糸乃とか、ラストオーダーとか探して何が悪いのだッ!
ベクトル操作する知人とかバスケ部コーチとかに、画像くらい送ってやりたいものだ。
きっと喜ぶに違いない。
そういえば、慧心学園初等部は中々に素晴らしいものであった。
バスケはよく分からないが、素晴らしかった。
アクセラレータとか拳を叩きつけていたし、まあそれはラストオーダーが練習に参加していたのもあるだろうけれど。
その後、魔理沙を先頭に歩き続けて十数分。
何故かそのマヨイガとやらを見つけることが出来た。
家というか、館に近い姿をしている。
「何でだぜ?!」
「流石お宝センサーね」
「やめてくれそんな呼び名!」
「もう盗っ人から怪盗に変えるか?」
「どっちもお断りだぜ!」
「Marisa the third♪」
「霊夢戻ってこい!お前がそっち側いくと手に負えない!」
魔理沙があまりに哀れに思えたのか、皆で館に入ることにした。
入る事にした...というより、丞一と霊夢が蹴り開けた。
「紫!いるんなら出てきなさい!」
「紫さーん、藍さーん、橙ー!いるかねー?」
割と温厚に話しかけていたが、全員が中に入った瞬間に、扉が閉められた。外から鍵もかけられている。
「ちょ?!鍵閉められたァ?!」
「チッ、和真そこどけ!『ダークワン』!」
「『ルナ・ダイヤル』!」
丞一と十六夜咲夜が叫ぶと同時、和真の顔面スレスレを『何か』が通り過ぎ、扉を直撃した。
その後も『何か』は扉を乱打していくが、傷1つ付いていない。
カタチが無いようで、そこには存在している。
心象を現したモノなのかもしれない。
なんて思っていると、
「ちょっ、危なぁ?!」
「む!こいつこれだけ殴ったのに、結構堅いやつね」
「こいつァ、紫さんの四重結界か。だったら...」
「『ルナ・ダイヤル』」
「『ダークワン』」
「「『ザ・ワールド』!!」」
刹那、全ての時が静止した。
世界の時間そのものが止まったのである。
(あったな、この感じ。ルルイエに行った時かな?)
和真は静止した...フリをした。
親から受け継いだ体質が、こんな所で仇になるとは思わなかった。
「かったるいことは嫌いなんで」
「この静止した世界の中で」
『ぶち壊させてもらいますよ!』
「っ!!バカな?!」
「私達の超キョウリョクラッシュでも.....」
『ビクともしないなんてっ?!』
驚愕の表情を浮かべるギャラリー&丞一と十六夜咲夜。
「え?ちょっ、え?!」
止まっていなかったとは言え、何が起こったのかはよく分からない。
何かがドアを連打し続けていたというのは理解できたが、ラッシュっていうと殴っていることになる。
何も殴っていない気がするのだが。
それはともかく、収穫がないのではどうしようもない。
帰ろうかと提案しかけた時、猫の鳴き声のようなのが聞こえた。
ニャン、と。
(猫がいるのか?集会所だのなんだのって言ってたけど)
全員が音の聞こえた方を向くと、2つの猫のしっぽが見えた。
ブラック羽川でも1つだったはずだが。
「あ、藍さんだ」
「藍しゃま!......あ」
凄い速さで、そいつは出てきた。猫耳とか尻尾とかついてる、所謂猫耳娘という奴だ。
「.....」
「.....」
一拍おいて、その猫耳少女は喋り出した。
「よ、よくじょ、ここを見つけたにゃ!えっと、お前たちはマヨイガからは、あ、間違った。ここから脱出しゅることは、かか、かなわにゃいのにゃ!」
猫だからといっても、相当噛んでいた。
カンペも持っているのにもかかわらず。
将来苦労するかもしれん。
んで、皆がどうしたかというと。
「霊符『夢想ぉ」
「恋符『マスタぁ」
『Joker!』
「俺....変し」
「ストップだにゃぁぁぁぁぁ!待って欲しいのにゃ!」
「「「チッ!」」」
これだから脳筋バカどもはいかんのだ。
もうすこし和真を見習うべきだろう。
この冷静沈着かつ釈迦の如き1ミリの汚れも無い高潔な魂を。
なんて若干偉ぶっていると、尋問チックなのが始まっていた。
尋問じゃないと思うけれど。
「おい、橙。紫を出しな」
「.....えっと、どうするつもりで?」
「犯人かどうかを聞く。殴るのはそれからだ」
「ゆ、紫しゃまは犯人じゃないのにゃ!」
「.....何故そう言える?」
「紫しゃまの冬眠を長引かせるためにやったんじゃないかという疑いをかけられるのは、藍しゃまが計算していたのにゃ。でも、それはあり得ないのにゃ。何故なら、それすらもめんどくさくてはやらない人だからにゃ」
「「「「た、確かに」」」」
「どちらにしろ、酷い理由だな?!」
恐らく部下であろう猫耳少女に諦めかけられている気がするが、それで良いのか?
一応妖怪であろうに。あ、ババァなのか?
「......で、この結界はなんの真似だ?」
「.....最近紫しゃまが脱出ゲームにハマってまして」
「おい!スキマBBA出てきやがれ!!やっぱぶん殴るッ!」
「落ち着けぇ!」
暴れる丞一を羽交い締めにし、なんとか抑える。
殺気がダダ漏れになっているせいで、これでは敵に見つかることを請け合いだ。
「そ、それでにゃ。この屋敷にいる猫の尻尾に結界を破錠させるお札を巻いているにゃ。その猫を探してお札を取るにゃ」
「...確かにな。結界を破壊できない以上、なんとかするしかねーな。てか取れてるとかねえよな?」
「それは大丈夫なのにゃ。そうなんないように、きつく縛ってあるのにゃ。そりじゃあ、ゲームを始めるわけだけどにゃ、ある言葉を聞くよう伝言を預かってるにゃ」
「「俺の(私の)魂を賭けよう!」」
「「盟約に誓って(アッシェンテ)!」」
丞一と十六夜咲夜がよく分からない言葉を言うと、橙が録音を再生させた。
『グッド!Open The Game!ゲームを始めよう』
「何これ?」
周りと違い、和真は普通に疑問を返していた。
普通そうじゃないのか。
そんな彼と違い、丞一達はさっそく取り掛かっていた。
「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」
「で、具体的にどう探すの?」
「なあ、お札って尻尾にきつく結びつけてあんだろ?だったらその猫、暴れているんじゃあないか?」
結局お札を付けた猫は丞一達によって無事発見され、ゲームとやらは速攻でクリアされたらしい。
なら次のステージに進むまでである。
なんかすげえ久しぶりに書いた気がしますね。
あと和真くんロリコンぽくなってないですか?
気の所為だと思うんですけどね。
あと平成ジェネレーションズとガルパン最終章第1話みました。
平成ジェネレーションズは財団Xの出番ほとんどなくねえか、アレ。
スマートブレインとかの方がマシじゃねえか。
ガルパンは新キャラ出てきやがったな。
てか桃さん序盤からひでえ扱いやん。
てなわけでぼちぼち書けていけたらな、と思っております!