仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
「久しぶりだな、八坂和真」
和真と瓜二つの姿をした青年は、そう言った。
確かに彼には見覚えがある。
かつて和真を天宮市から出て行くよう促したはずだ。
「天宮スクエア以来か?だいぶ性格丸くなったな。少し痩せこけて見えなくはないが」
「まぁ…まぁ、な」
「事態が飲み込めないんだろう?こっちにも非があるからな、少々手助けしようと」
「バイク無くなるわ、よく分からないブラックホール的なのに飲み込まれるわ、挙げ句の果てに知らない場所だからな」
「割とこっちに責任もあるんでね。少々複雑なんだが話を聞いてもらえるか?」
そしてしばらく彼の説明を聞きながら歩き、住宅地らしきところへとやってきた。
そこで彼は説明を終え、和真は問い返した。
「つまりアレか、俺を操ったと?」
「まあそれは、否定できないな。前にも言ったようにその世界から出て行ってもらう為に思考を弄ったんだが…やはりやりすぎたかもな。強制転送装置も不完全だったみたいだし」
「…ったく勘弁してくれ。見ろよ、それでこんな変なとこに来ちまったわけだろ」
歩いても人っ子ひとり見当たらない街だ。
無理矢理連れ帰ろうとしたら、変なところで事故って寄り道をする羽目になったというのが分かりやすいのだろうけれど、だからといってこんな薄気味悪い街は嫌だ。
「変なとこって言うなよ。『隣界』って名前が一応あるんだ」
「そもそも『隣界』のこと自体よく分かってないんだぜ?説明聞いてもさ、実際にそのものを見たことはないし」
「精霊が現実世界に現れる前にいる場所、ってのが一番分かりやすいんだろうけど…どうにもそれだけじゃないっぽいんだわな」
「なんだ?バトルファイトでも起きてんのか?」
「間違ってない。今ここは10個の領域に分かれてるんだが、それぞれに支配者、ドミニオンってのが存在してる。そいつらがまあ、危険なわけさ」
「その、たぶんドミニオンってのも精霊だと?」
「いや、準精霊。精霊になる前の卵みたいなもんだ。っても人間なんかよりかはよっぽど強いから、人ならざる者しか存在していないっつーことになる」
「…で、どうしろと?見知らぬ土地で頼れるバイクもなし、事前情報もほぼゼロに等しい俺は何をすれば?」
「どうにもここじゃあ強制転送装置は使えなさそうだからなぁ」
「壊れてるの間違いだろ」
「うるさい。ともかく自力でここから出てもらわない事にはどうしようもないんだ。今ここにいるこの姿もホログラムみたいなもんなんだよ、前と同じで」
「はー…なるほど」
彼はこう言いたいのだ。
連れ戻すのに失敗したから、回収できるポイントまで自力でこの地図も何もない土地を行けと。
「要はこの『隣界』の外に出れば万事OKと?」
「その通り。言っておくけどな、この『隣界』で自分を見失ったら命はないらしいぜ。自己を強く持った方が良い」
「アイデンティティ的な?」
「まあそんなとこだ。チッ、そろそろタイムリミットか。あと最後に有益な情報を1つ。時崎狂三には気を付けろ」
「何…?!彼女がここに!?」
「ああ、じゃ、またな」
「おいコラ!」
あまりに雑な切り方にキレかけた。
というか割とキレていた。
散々振り回した挙句に、よく分からない世界に置き去りとは。
「ったくナメた真似を…」
しかし嫌でも彼を見たからか、それなりに荒れていた昔を思い出してしまった。
もうあの頃には戻ることはないし、戻りたいとも思わない。
(とにかく時崎狂三…彼女を探し出すところから始めようか)
この世界で唯一知っている名前。
だが彼は時崎狂三には気を付けろ、とも言った。
元々彼女は時を喰らう天使を操る悪夢のような精霊であり、人を何人も平気で殺してきた。
彼自身、時崎狂三はそういう人物だと認識している故、彼女のそういう行動に関しては恐怖という感情は抱かない。
であれば何をもって彼女を危険というのか。
最も全ては彼女を見つけ出さなければ分からないことである。
和真は息を吐くと、空っぽの街を歩き始めた。
うーん、やっぱ雑な気がする。
ま、クオリティ低いのはいつも通りなんだろうけどさ。
しかし昨日の今日だと喋ること思いつかないね。
あんまりサブカルコーナー期待してる人いないと思うけど喋ろう。
デート・ア・バレット3巻のロリ狂三可愛すぎないか。
めちゃくちゃ可愛すぎる。
ロゥリィ・マーキュリーを思い出すぜ…
いいぞ、もっとやるんだッ!
次の話もできるだけ早く挙げます。
つーわけで飯食ってくる。
またねー