仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
凄まじい衝撃が5人を襲う。
床を破って漆黒の柱が吹き抜けにそびえ立ち、その柱から無数の棘が生え始めた。攻撃的で禍々しいが、それでいて何かを感じさせる。
「きゃあああああああああ?!」
見れば先の戦闘と、今の柱の誕生により崩落しかけたフロアからエンプティが滑り落ちていく。
相変わらずというか、見ていられない。
時崎狂三はイサミにつかまれて身動きが取れないが、なぜか彼女は空っぽの少女に手を伸ばす。
届くはずがないと互いに分かっていたはずなのに。
「エンプティ!掴まれ!」
主人公を気取ったか、愚かな行動だったかもしれないが。
和真はエンプティへと手を伸ばしたのだ。
純白の少女は赤い瞳で彼を見、そしてその白い手は和真の手を掴む事に成功した。
だが手を伸ばした時、1つだけ彼は失敗した。
(今空飛べないじゃん)
やはり愚行。2人は重力には抗えずに、黒い柱へと落ちていった。
***
(ここは、どこだ?)
ショッピングモールの床に落下するか、柱に突き刺さるオチかと思っていたが、実際にはそうではなかった。
目を開けると、彼はどこかの教室にいた。何者かによって破壊されたか、半壊しているが、此処は学校だ。
ふと見ると、彼の隣にいるのはエンプティではなく、夜刀神十香、彼女であった。
「なんでここに?」
彼の問いに彼女は答えない。彼の声が聞こえていないのか、何度も呼びかけたが、反応がないために和真は問うのを諦めた。
どうやら手などを見るに体が半透明になっており、彼は死んだような扱いになっていたからである。
(ま、死んだなら死んだでもいいけどさ)
机に腰掛け、彼は息を吐く。
だが左程時が経たぬうち、事態は変化した。教室に1人の少年が現れたのである。
「お前!」
当然彼の言葉が聞こえるはずもない。だがよくよく考えれば、簡単な話である。半壊した教室、夜刀神十香、来るのは必然的に士道しかいない。
彼は十香と対話した。優しく、彼は彼女に対する救いであった。
士道は彼女を否定せず、話をした。
そして彼女の名を呼ぶ。
十香、と。
「名前、か」
破壊だけが彼女の象徴であったが、今彼女に初めて名が付けられた。
徐々に世界が色を失っていく。
否、彼女だ。エンプティだ。十香はエンプティだったのだと、なぜか今確信を持って言えた。
空っぽの彼女に名が付いた。それは彼女が彼女たる証明であり、そしてこれからの生きる為の指針となろう。
「やれやれ、こんなんで世界に色が付くなんてな。色づく世界の明日からとはよく言ったもんだ」
首をすくめながら和真はどこか嬉しいような気持ちもあった。幼子が初めて何かを成し遂げたのを見たような。
世界は色を失い、本来の色を取り戻していく。
***
ショッピングモール1階フロアで和真とエンプティは目を覚ました。どうやら彼女の手を握った影響で、エンプティの見た夢か幻か分からない朧げなものを、彼も見る羽目になったらしい。
最もゴースト扱いだったので少々腹立たしいところはあるが、彼女は自己を確立した。彼はそのギャラリーに過ぎない。
そんな2人を見下ろし、1人の新たな少女が告げた。
「ごめんなさい。ちょっと人質になってくれますか?いえ、貴方は結構ですけど」
「はあ」
どうやら和真は逃し、エンプティだけを人質とするらしかった。彼は解放(?)されてしまったわけで、時崎狂三の元へと戻る事にした。
(俺はなんもねえのか)
Mではないが、なぜか彼に価値を見出せないと言われたような気がして、少々腹立たしかった。
彼に価値がないというなら、それでもいいが。
「面白い奴だな、気に入った」
それ相応のものは見せてやるつもりだ。
だいぶ久しぶりです。
多分そうね、14年ぶりくらいかな。冗談だけどさ。
進みかなり遅くなってるから、駆け足で行こうかな。どう駆け足にすんだかサッパリ分からんけどね。
最近オンライン授業だなんだっつって意味がわかんねえ。
サブカルコーナー行きたいけど、何話せばいいの。
かぐや様最新巻?アニメ2期?レヴュースタァライトの愛城華恋のフィギュア買ったこと?
うーん、それより部屋掃除しようかな。
ウルトラマンで何か書くって言って、まだ書いてないのは、はい。
すんません。
資格等で忙しくてですね。じゃあ何でこれ書いてんだよって話になりますけど。
じゃあまた、近いうち。