仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
覚醒して瞬時に襲ってきたのは、ひどい頭痛だった。
頭を強く打たれたような、まるで2日酔いのような目覚めとでもいうべきか。
(ってェ…)
頭に触れようと手を動かそうとすると、両手が動かないことに気付いた。手錠が付けられている。少なくとも遊戯目当てのものではなく、しっかりとしたもののようだ。
冷たい鋼の感覚を手首に感じつつ、和真は周囲を見回す。
そういえば最後の記憶は学校だったが、ここは少なくともあのバトルフィールドではないことだけは確かである。
あの殺伐とした雰囲気がない。かといって平和な場所であるかといえば、そうでもなさそうだ。
(なんだ、どこかの船の倉庫か?)
ケースがいくつも置かれているあたり、そう見て良いだろう。
様々なものが置かれている中、彼の知るものが1つだけあった。
「俺の、バイクじゃないか」
バトルロイヤルに巻き込まれる前、あの世界に行く前にバイクは失ったはずだ。いや、誰かに回収されていたのか。
だとすれば回収してくれた相手には感謝をせねばならないだろうが、バイクがあるところに拘束されているというのは、都合が良すぎではないか。
そう思い、バイクに触れようとした手を止める。
(怪しすぎでは?)
ここに彼を拘束した人物と、バイクをこの場所に置いた人物が同じだと仮定しよう。彼がこのバイクの持ち主であることを知っているからこそ、この倉庫に和真をここにぶち込んだ。
バイクに触れた場合、何かが作動する可能性もあり得る。下手な動きはできない。
「どっちにしろこの手錠があんのか。クソだりぃ」
溜息をつき、力任せに手錠を引き千切った途端、状況は一変した。
けたたましく鳴り響く警報音、ドタバタと駆けてくる足音。
「そういうパターンだったの?!」
まさかの手錠を壊した場合に発動するものだったとは。しかし近付いてくる人数が、足音的にかなりいるようだ。
こうなれば手段を選んではいられない。バイクに跨り、一か八かエンジンをかけてみると、運良くエンジンが掛かった。
なんという幸運。
扉をバイクで突き破ると、そこには既に彼を取り囲むように警備員らしき者たちが展開していた。
「あーそういうね」
しかしよく見てみれば彼らは人間ではない。皆一様に耳に何かの機械が付いており、肌もシリコンじみたものに見える。
「ロボットか?」
「ヒューマギアよ。飛電の技術を使わせてもらったの」
「指揮官はお前らか。悪いが、ここで足止めを食らうわけにはいかないんだよ!」
「捕まえなさい!」
「ここから逃げられるのはただ1人、この俺だ!」
ヒューマギアの大群をバイクで蹴散らしながら、ディスプレイを操作する。この操作も懐かしい。
(ん?なんか微妙に変わってねえか?)
Nのマークなど入っていたろうか。デフォルメされている、丸っこい字体の。しかもどこかファンシーな動物っぽい顔をしたスライムが背景に設定されている。
「ま、良いか」
ここから出られればそれで良い。しかし彼の望みに反し、ディスプレイはノイズが入り、反応しなくなってしまった。
「え、ちょっと!」
出口らしきものを目指していたが、これではどこの世界にも行けなくなってしまう。
「こんちくしょうがァ!」
外へ繋がっていると思しき扉をバイクで突き破る。
そしてそこには、空が広がっていた。
ひたすらに落ちていく。スカイフォール。
007も撃たれて落ちていく時、こんな気分だったのだろうか。
後ろを振り返ると、既に彼が後にした船は遥か遠くに去っていた。
(船って海の船じゃなかったのかよ。空飛ぶ船だったのか)
そもそもあんな船をどこで手に入れたのか、作ったにしてもどこがあんな技術力を持っているのか。
大方、飛電というところの技術を用いたのだろう。ヒューマギアもそこの技術を使ったと言っていたし。
「ってバイクのまま落ちればそりゃスピード上がりますよねぇ!」
呑気に考え事をしている余裕はなかった。
重力に引かれ、墜ちていく。焦らねばならないはずなのだが、落下しても怪我をしないのでは、という思考に行き着いていた。
そして墜落した。
「いッてェ…あ?れ?血出てねぇや…変身してないから絶対詰むと思ったんだけどなぁ」
バイクも倒れてはいるが、破損などしているわけではないようだ。ギャグ時空か何かなのだろうか。
ともかくバイクを起こして周囲を見てみると、どうやらここは人里離れたところであることだけは確かだった。
「木しかねえ」
あとはモンスター。たぶん序盤の雑魚扱いされるモンスター達。
(モンスターね。まぁファンタジーの世界なのかな)
特に敵意を向けられているわけではなさそうなので、こちらも手を出さず、穏便にここを抜けるとしよう。
静かにバイクのエンジンをかけた、つもりだった。
「こっち見んなよ」
近くのスライム(?)が反応し、ぴょんぴょんと跳ねてやってきた。びっくりマークだか、エクスクラメーションマークだかが上に出ているが、これはこちらを認識しているということなのだろうか。
まぁだからと言ってスライム(犬っぽいしスライヌ?)に構う余裕もないので、和真はエンジンをかけ、森を後にするのだった。
森を出ると街道らしきものが整備されており、それに沿っていく形で行くと、しばらくして巨大な壁に囲まれた街が見えてきた。
「おぅ、なんか近未来感あるな」
バイクを加速させて街へと近づく。しかしどうやら門番というか、警備はいないようで、あっさりと中に入れてしまった。
(なんか逆に不安だなぁ)
路肩にバイクを停め、和真は見知らぬ街を歩き出した。
何はともかく、ここがどこなのか確かめねばならないからだ。少なくともここは彼が知っている世界ではなさそうだというのは、先ほどのスライムを見れば明確である。
彼の知る世界に犬っぽい顔をしたスライムなどいないのだ。
となればここは彼の知らない世界である可能性が大きい。
「今回は何もないことを願うがなぁ」
頭をかきながら和真は歩道を進んでいく。万が一のため、拳銃を忍ばせて。
建物の影からひょこりと顔を覗かせる、小さな人影。
否、宙にふわふわと浮かんでいる小人サイズのものを人影というのは、少々無理があるか。
「アイツか。ネプテューヌが言ってた、『ジョーカー』ってのは」
褐色肌にクリーム色の小さな幼女はそう呟き、怪しげな光と共にその場から姿を消した。
久しぶりですね。
今度はネプテューヌの世界です。
クロワール出したからアレかな、VIIに若干足突っ込んでる感じかな。
いやでも俺も全部プレイしたわけじゃないし、なんならリバース3のVだからな、プレイしたの。
まぁリバース1、2は勿論やったけど。あとはPPとネプテューヌUやって、超次元大戦が途中だね。
ネプテューヌU思ったよりアクション派手だわ。コスチュームブレイクで興奮してたけどさ。
結局またウルトラマンで何か書こうと思って書いてないや。
このネプテューヌの話もオリジナルストーリーになりそうだな。
ネプテューヌ好きだから、キャラ崩壊とかは避けるようにするけど、不安があるなぁ…
ま、頑張るか。
俺に限界はねえ!ってことでウルトラ頑張ります。