仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
しばらく歩いたところで、和真は自分の知る建物やら、そういう常識やらが通じないことを思い知る事となった。
進化しすぎているのだ、この街は。
否、この世界自体このレベルで発展しているのだとすれば、和真は相当理解の追い付かない場所に来ているのかもしれない。
まぁ別の世界だというなら納得もできるのだが。
ただそういった事を確かめられる資料などはなさそうで、図書館を訪ねるしかないわけだが、その図書館も近くには見当たらない。
「ったく、どうなってんだ?」
コインも使い物にならないし、これではコーヒーの1つも買えやしない。
役に立たなくなった英世を見て溜息をつきつつ、財布をしまう。
「よっ、オメェがヤサカ・カズマだな」
「ああそうだよ…って誰だお前!?えっ、小さ…いや、小さっ!褐色金髪幼女は惹かれるけどさ」
「うるさいな!これがデフォなんだよ!えっ、いや最後不穏なこと」
「で、なんだ?俺の名前知ってるのか?」
「まぁ知ってるっつーか、そんなとこだな。ところでカズマ、オレとおもしれーことしねーか?」
「悪いな。褐色幼女からの誘いは興味深いんだけど、俺はそんなことしてる余裕はないんだ。この世界から出る方法教えてくれるっつーなら、考えてやってもいいが」
「オレは知ってるぜ。ま、オメェが協力してくれるならだけどな」
「はァ…何なんだよ。そもそも名前すら知らねえぞ」
「オレはクロワール。クロニクルのクロだ」
「俺の名前は知ってるから自己紹介なんざ要らねえだろ。さっさと俺を帰してくれねえかな」
「オレの方に協力してくれたらな。面白い事をするだけだからよ」
「ああ、そう」
何となく言いくるめられたような気がしないでもなかったが、ともかくクロワールと名乗った浮遊金髪幼女(勝手に命名)に付いていく形で、街中を進んでいった。
「この街は、何なんだ?聞きたかったんだけど」
「ここはプラネテューヌ。ネプテューヌの守護する紫の大地だ」
「ネプテューヌ…プラネテューヌ。ふーん、なるほど」
「他にリーンボックス、ルウィー、ラステイションってのがあって、それぞれに守護女神がいるのさ」
「へえ。たぶん会うことはないと思うけどさ」
どうせ女神といっても、一癖も二癖もあるような人物ばかりなのだろう。会って色々と面倒な事になるよりも、さっさと帰ってしまった方が得策といえよう。
「しかしクロワール、どこまで行くつもりだ?まぁ俺はこのプラネテューヌに関しては知らんけど」
「ここらでいっか」
辿り着いたのは表通りから少々入ったところにある、薄暗い路地裏だった。
「雰囲気あるな。ここでおもしれーことって、何すれば良いんだ?」
一発芸でもやらされるのかと冗談を含めた和真の問いに、クロワールが返す。
「ほらよ」
彼女が和真に渡してきた、否、与えたのは禍々しい『力』だった。
黒く、暗く、そして全てを滅ぼせる『力』。
破壊と絶望が彼の中を埋め尽くしていく。
もはやこれは悪意そのものだ。
「がッ…なんだこれ…は」
「『悪意』っていう概念そのものだ。これは面白くなるぜ」
赤と黒の滅びが和真を包む。
クロニクルの笑いと共に、悪意が和真を覆い尽くしていく。
「こん…にゃろォ…」
クロワールを掴もうと手を伸ばすが、それも悪意に飲み込まれた。
『シンギュライズ!破壊・破滅・絶望・滅亡せよ』
そしてそこには白と黒の体に、血のような赤い瞳をした、『悪意』の塊が存在していた。
『コンクルージョン・ワン』
アークワンは覚醒した。絶滅すべしという使命を背負い、ジョーカーと共に、新たな超次元で再び目覚めたのだ。
「あ、あ…ぁ」
これがアークの意志か。負の感情の連鎖、希望など微塵もない。
抵抗など無意味。アークワンは止まらない。ノイズのようなものを纏ってアークワンは跳躍。
『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』
『パーフェクトコンクルージョン』
壊せ、壊せ、壊して壊して、壊し尽くせ。
恐怖し、絶望させろ、殺意と悪意と憎悪と憤怒の限り。
闘争し、殲滅し、絶滅し、滅亡しろ。
それがアークだ。
血のような目が光り、アークワンが蹴りを放つと刹那、街の景色を一変させ、瓦礫の山を作り上げた。
しかし和真=アークワンは気に止める様子もなく、プラネテューヌを破壊しながら宙を進んでいく。
「こいつはスゲェな。アークワンに適応してる」
クロワールは驚嘆した声を出すが、和真には既に聞こえていないようだった。
「クロちゃん、またやったのね」
「げ、ネプテューヌ…」
黒いパーカーに薄紫の髪をたなびかせ、一冊の本を手にした少女が、クロワールの元に立っていた。彼女の名もまたネプテューヌ。だが彼女は、この世界の守護女神たるネプテューヌとは一切関係はない。
最も彼女はクロワールの保護者兼、監視者とでもいうべき存在か。
次元の旅人などという名称もあるらしいが。
「面倒な事になったわね、アークワンなんて」
「いやオレの仕事だし…」
「アレに関しては情報が少なすぎるのよ。キセイジョウ・レイの時とはまた違うから」
小さくため息をつくネプテューヌ。大きいので大人ネプと呼称。
「やってくれたわね、クロちゃん」
「まあな」
そう言う2人には目もくれず、アークワンの破壊は続く。
どうやら女神候補生が気付いたらしく、アークワンの迎撃に向かったようだが。
「そうなるわよね」
あっさりと『パーフェクトコンクルージョン』ラーニング5で返り討ちにされてしまう。
女神候補生達が撃破されたため、守護女神も表へ出てくる。
まあダラけていただけだろうけれども。
しかしプラネテューヌに他国の女神がそうそういるはずもなく、出て来たのはネプテューヌとサポートを務めるイストワール。
「えっ、何、何がどうなってるの?!」
「分かりません。女神候補生がやられたということしか…」
「ネプギア達が?まっさかー…ってホントにやられてる!」
「お姉ちゃん…」
宙を見上げるネプテューヌ。その先にいるのは絶望、アークワン。
真面目モードもとい、パープルハートに変身(女神化を変身というと、ここでは非常にややこしいが)しようとした時だった。
中空に亀裂が走り、そこから光が溢れた。
「ぜりゃああああッ!」
白いマントをはためかせ、亀裂から躍り出る騎士。どこか聖騎士を彷彿とさせる外見に、仮面ライダーブレイドと近しいものを感じずにはいられない。
「早く撤退を!ネプテューヌ!」
「え、あ、うん」
ともかくネプギア達を連れてプラネテューヌ教会へと撤退するネプテューヌ達だったが。
(彼、何者なんでしょう?)
しかしイストワールの中には疑問が残ったままであった。
「展開早くない?」
最後のネプテューヌの一言で結構台無しになったけれども。
ごめん、色々盛り込んだら展開早くなっちまった。
かもしれない、いや多分そう。
次から頑張る。アークワンまだ本編で倒されてないはずだけど。
なんとか倒します。たぶん。
アークワン出さない方がよかったな、この小説では。
まぁ主人公闇落ちって面白そうじゃん。
今更だけど。
つーか和真が基本語りなのに、これじゃ意味ねーな。軌道修正なんとかやんなきゃな。
恒例のサブカルコーナーっていきたいんだけど、リバース3のトゥルーエンドまだ行ってないんでやります。
いや他にもやることあんだけどね。
まあまあ、まぁ、うん。
明日の俺が頑張る。
あとキャラ崩壊しないように頑張る。