仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
水色を基調に、白いマントがたなびく聖騎士然とした姿。
ネプテューヌ達を退避させた彼は、宙に浮かぶ絶望と向き合う。
「アーク、ワン…時間と場所は合ってたけど、思ったよりこれは…」
背丈は大人に近いが、どこか成長過程にあるような、そんな感じの声。年齢は10代後半、高校生くらいといったところだろうか。
彼は剣を握り、アークワンを睨む。
「それでもやるしかない、か」
剣に炎を纏わせ、中空を蹴ってアークワンに斬りかかる。予測していたかのように斬撃は回避され、腹部に一撃を貰ってしまう。
一撃程度と慢心していたところもあったのかもしれなかったが、予想以上の攻撃で吹っ飛ばされ、地面に叩き付けられる。
「ってぇ…こりゃもう一撃も食らうわけにはいかないな」
口の中に広がる血の味。
(時間が経てば回復はする。まだ行ける)
アークワンと彼は再度、その視線を交える。
剣を手に彼は一気にアークワンへと迫っていき、炎剣でアークワンを斬りつけ、反撃の隙を与えず、掴みあったまま地上へと落下。
しかし落下した程度で怯む相手ではない。今度は氷剣で斬撃を放つが、それもアークワンの腕であっさりと止められてしまう。
「まだだ!」
無数の剣をアークワンの背後に創り出し、一斉に射出。回避行動を取られるかと思いきや、アークワンはその剣を全て破壊。
(ッ…厄介だな)
そして間髪入れず腹を思い切り蹴り上げてくる。
「がはッ…」
高速で回避できるはずだったが、それを上回る速度での蹴撃。
嘔吐感に膝をつく。
慈悲のかけらもない拳が命を絶つべく放たれるが、紙一重でそれを避け、再び剣を作成、射出。
アークワンは腕を振るうだけでその剣を壊すものの、彼はそれは予測済みである。
腕を振り払ったタイミングを見計らい、ベルトからアイテムを抜いて剣にセット。火炎弾をアークワンに向けて放ち、僅かな時間稼ぎにすると、一旦その場から姿を消したのだった。
動きが止まる。絶滅タイムは一時、幕を下ろしたのだ。
「あ…あ、ぐッ…」
アークワンが解除され、人間の姿に戻る。
突如として訪れる苦痛。身体を蝕む悪意、絶望。
誰かと争っていた、ということは和真も認識しているが、それが誰だったのかは全くもって分からない。
しかしどこか、自身に似ているような感覚があった。
八坂和真という人間を熟知し、彼の戦い方すらも知っている。少なくとも和真は、そう思った。
「クソっ…誰なんだ、アイツは」
開いていない店舗の壁にもたれかかり、息を吐く。
アンデッドになった時よりも、アークワンは厄介かもしれない。なった時はあまり見ていなかったが、彼の手に今、1つのキーが握られている。
見て、触って、感じる。
「これがアークワン…」
腰には白をベーシックカラーに据えたドライバーが装着されている。
恐らくこれがアークワンのドライバーなのだろう。
外そうと思っても外れないため、これを外さない限り、ブレイドに変身する事も不可能というわけだ。
「はぁ…」
再び小さく溜息を吐く。
「お、いたいた」
「あなたが八坂、和真ね」
和真に声を掛けてきたのは、薄紫に黒いパーカーを着た少女であった。お供にクロワールがいるあたり、この2人はグルなのか。
「何だ、あんた?いや、どこかで聞いた事のある声だな?気のせいか」
「初めまして、だと思うけれど。私はネプテューヌ。まぁ、私は何度かあなたを見ているけどね」
「ふうん…そうか、ミーナ隊長みたいな声だと思ったけど。つーかクロワールがいるってこたァ、2人は知り合いか。殴りてェとこだけど、正直殴る気が起きん」
「ま、だろうな。アークワンに適合できたのは、飛電或人ただ1人だったしな。人間じゃあな」
「飛電?或人?」
「別の世界の人間だ。ともかく、少し厄介な事になったな」
「ええ、彼の介入は予想外だったわ」
名前は分からないが、恐らく先ほどアークワンだった和真と戦った相手の事だろう。
「彼は何者なんだ?どうせ、また戦う事になりそうだけどな」
「言えないわ」
「言えない?どこかアイツは俺に似ている気がしたんだ。確かめる必要があると思うんだがな」
「正直想定外すぎた。いくらオレでもこればっかりはなぁ」
言い淀むネプテューヌとクロワール。
「って…えっ!?ネプテューヌ?!」
「何だよ」
「ネプテューヌってここの女神じゃねえの?!何でここに?!」
「今更ね。私はここのネプテューヌとは別の次元のネプテューヌ。プルなんとか?が守護してる方の世界のネプテューヌなの」
「え、あーじゃあ女神じゃないと。人間なのね」
「そうなるわね」
「なんだよ、めちゃくちゃ焦ったじゃん。女神目の前にしてたら、俺殺されてしまうからな」
「結構あっさり受け入れてたけどな」
ともかく。元凶はクロワールであるとしても、このアークワンの力をどうにかして剥がさねばならない。
「クロワール、お前このアークワンのドライバーとキー、俺から剥がす気はねえのか?」
「おもしれーことするっつったろ。流石に相手が相手とはいえな。面白おかしくするのがオレの役目だからな」
「クロちゃん、いい加減にしないとまた本に入れるわよ」
「いやいやそれは待って!流石にそれは痛いんだから!」
「あークソ、ドライバーはこのまま、キーもこのままか」
追いかけっこをしていたクロワールとネプテューヌだったが、突如としてクロワールは姿を消してしまった。
「えっ?」
「逃げたわね。クロちゃん追うから、また後でね」
そう言って去っていくネプテューヌ。
「いや、嘘だろ。置いてくのかよ!」
近々また会うような気がしないでもなかったが、今するべきことは決まっている。
どうにかしてこのドライバーとキーを隠し通し、再びアークワンに変身しないようにしなければならない。
先の変身はクロワールによる強制変身だったが、何をきっかけに変身してしまうか分かったものではない。自身で制御することが難しい分、いつ暴走するかも把握できないのだ。
暴走に把握も何もないのだが。
「とにかく、誰かに匿って貰わないとな」
そう呟き、和真は瓦礫の山と化したプラネテューヌ市街地とは逆の方へと歩き出した。
どうやら肋骨を少しやられてしまったらしい。あのフォームには回復能力が備わっているが、それでもカバーしきれなかったか。
どちらでも構わない。
プラネテューヌ教会へと辿り着くと、彼は扉を開いた。
「お邪魔、します」
「あなたは…?」
「ああ、さっきの白マントのです」
正直この言い方はしたくなかった。白マントというと、村雨白秋と間違えられそうだし、第一マントがメイン装備というわけではない。
「先程の人でしたか」
「なになに、さっきの人?助けてくれた人?なんか、私のこと知ってたっぽかったけど。私有名人?もしかして有名人かな?」
「まあ、ネプテューヌさんは。守護女神ですからね」
「しかしあなたがあの破壊を行った人物と違うという証拠は…」
「これで、納得してもらえますかね」
そう言って彼が差し出したアイテムを見、イストワールはそこに書かれた文字を読み上げた。
「タドル、レガシー?」
「仮面ライダーブレイブ、八坂真二。それが俺です」
はいどうも。
ウチのテレビが壊れて泣きたいけど、3日続けて低クオリティでお届けしております、クソザコ作者。
もう和真主役じゃねえな。
いや、真二か。
真二の正体分かってないからね、って言いつつ、読者の人薄々気付いてるよねえ。たぶん。
皆そういう類のは読んでそうだし、アニメも見てるだろうから。
テンプレになりそうだし、今さら新キャラって言われたら泣いてしまう。
泣かんけど。大人だからね。一応主人公20歳なってないはずなのに、2日酔いとか言ってるからね。まあ作者の私が2日酔いしたんだけど。
トリスあたりのウイスキーの割ってないやつで。
トリスだったかな、覚えてない。
隼鷹飲みは良くない。てか隼鷹ウイスキー飲むのかな?
ちなみに母に怒られました。
父の買ってたのを無断で半分以上空けたからね。そりゃそうよ。
意外と良いよね2日酔いってことで。
でも登場キャラには飲ませません。
じゃ、近いうちにまた最新話書くね。
期待しないで待っといて。
じゃ、またねー(ネプリバ3の周回プレイしてると思うけど