仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか?   作:神浄刀矢

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2人の八坂

目が霞む。頭が重い。風邪だろうかと疑うが、それが偽りであると気付くのに時間は要しない。

悪意が身体を侵していく。否、これはアークの意志そのものだ。

飛電或人という奴はこれに適合したと言っていたが、彼もこうしてアークに身体を蝕まれていったのだろうか。

「がっ…」

大きめのコートを拝借したのでアークワンドライバーは隠せているはずだし、アークワンのキーもポケットに入れて手放している。

しかし腰に常時装着されているドライバーからの侵食というのは、どうにもできないものだった。

絶えず送り込まれる、絶望や絶滅といった負の感情。否、これは感情などでは言い表せないほどのものだ。

「クソッ…コイツぁ、ちとばっかし厄介かもな」

クロワールの言う『おもしれーこと』というのは、和真が思っていたものとはレベルが違いすぎた。

中心部から遠ざかり、和真はやがてバイクを置いていたところまで戻ってきた。

(バイクはある。けど壊れてるから直して貰わなきゃいけないか)

バイク屋や自動車屋は見当たらないが、少なくとも誰かに聞けば修理工場の1つや2つくらいは紹介してくれるだろう。

「で、そういう情報が集まってんのは向こうなんだよな」

中心部。彼が破壊を行ってしまった場所である。

朧げにしか覚えていない事といえば、4人ほどの少女、らしき存在を攻撃してしまったこと。しかも彼女達が何者なのか、知らないまま、破壊衝動に突き動かされて彼女達を攻撃した。

「生きてる事を願うがなぁ」

その後1人の少年と戦ったというのははっきりと記憶している。

その少年が、自身に非常に良く似ているということも。

「幸いなのはこの顔を知られてないってことか」

たぶん知られていない。監視衛星でもなければ。

「はぁ…ちと怖いけど行くしかねえな」

怠そうにバイクに跨り、和真は元来た道を戻り始めた。

 

一旦襲撃は収まり、イストワールやネプテューヌは、八坂真二なる人物から状況説明を受けることとなったわけだが。

「アレは、何者なんです?」

「奴はアークワン、悪意の塊さ。俺はアレを倒すためにここに来たんだ」

「ここに出現するって分かっていたんですか?」

「時間と場所は。ただ誰がアークワンに変身しているのかまでは、分かっていない。それを突き止めるのも仕事の1つだ」

「なんか口調変わってない?」

「あ、すみません。ちょっと真面目なこというと、こうなってしまうもんで」

「構いませんよ。ですが…そのアークワンが誰なのか分からないことには倒しようがありませんね」

「それではまた被害が出かねない、と。プラネテューヌで聞き込みでも?」

「いいえ、まだ良いでしょう。下手に不安要素も増やしたくないですし、被害が出たのはまだ中心部だけですから。私達だけでなんとかしましょう」

「分かった、なら常に警戒しておこう。アークワンの正体は俺も掴んでいないからな、ここにいるの以外は全て警戒対象だ」

この教会にいるのは女神候補生のネプギア、ユニ、ロム、ラムと、守護女神ネプテューヌと教祖に位置するイストワール。そして仮面ライダーブレイブ、八坂真二。

あと信用に足る人物といえば、他国の守護女神くらいか。

まぁ女神候補生は運悪くやられてしまったわけだが、その内各国の守護女神が女神候補生達を回収するためにも、ここを訪れるはずだ。

「さて、街見回ってくるか。何かあったら連絡よろしく」

肋骨の痛みはなくなり、どうやら治癒が終わったらしい。

ひとまずパトロールも兼ね、連絡先をイストワールに渡すと、真二はプラネテューヌに繰り出した。

 

時空転移システムが壊れているとはいえ、こうしてバイクとしては使い物になるようで、移動手段として多少は助かっていたわけだが。

プラネテューヌを中心部へと進んでいくと、破壊の傷跡がありありと分かるようになってきた。

しかもこの破壊活動はアークワンのものだが、結局のところ彼自身が行なってしまったと言っても差し支えない。

「思ってたよりひでえな」

いつまでこの悪意が続くか分からない。早いところアークワンのドライバーを外さなければ。

「一応その前にバイクを修理して貰わんとな」

すぐにでも移動が可能なように、バイクの時空転移システムは誰かに直して貰う必要がある。和真自身の修理スキルでは、このような邪神バイクは手に負えないのだ。

(忘れかけてたけど、このバイクってアト子さんが作ったやつなんだよね、確か)

そうこうしているうちに和真は、プラネテューヌの中心地にある大きな建物のところまでやってきた。

「何だ?この建物」

アークワンが暴れまわったところから少しばかり離れているようで、破壊の跡は見受けられないようだ。

しかしこの建物だけ、周囲のものとは違う何かを感じる。

「守護女神って奴がここに祀られてたりするのかね」

バイクから降り、正面の扉を開いて和真は声をかけた。

「どうもー、ちょっとお聞きしたい事があるんですけどー」

「はい、どちら様ですか?」

「あーっと、八坂和真ってもんです。バイクが壊れたんで、修理できそうなこと探してるんですけど」

「八坂?真二さんのお知り合いですか?」

「しんじ?真二?いや誰だそりゃ」

「いえ、人違いだったようです。それで、バイクの修理ができる場所をお探し、と?」

「ああ、特殊な装置がくっついてるんで、俺には直せない。マッドサイエンティストくらいの頭のヤツなら直せると思うが」

「あーそれなら良いの知ってるよ!」

現れたのは薄紫の髪に、白と濃紫の服の少女。外見年齢は14、5といったところだが、この見た目は間違いない。

「ネプ、テューヌ?」

「あ、私の事知ってるんだね!私ってばやっぱり有名人!」

喜ぶ小さいネプテューヌ。

見た目はあの大人ネプテューヌを幼くしたような感じではある。

ふと大人ネプが『私はこの次元のネプテューヌとは別のネプテューヌ』と言っていたことを思い出す。

(このネプテューヌが、ここの守護女神ってことか?)

ここではこの幼そうなネプテューヌが、本来のネプテューヌなのだ。

しかしなぜか俯瞰するような形で、彼女を見た記憶がある。

「お姉ちゃん、お客さん?」

そう言って後から現れたのは、長髪の少女。

「あぁ…」

彼女も見たことがある。

あの謎の騎士との戦いの記憶が色濃くなっていたが、彼の記憶には刻まれている。彼女は和真が攻撃してしまった少女の1人だ。

こちらの顔が見られていないのが、せめてもの救いか。

「大丈夫ですか?なんか分厚いコート着てるみたいですけど」

「まあ、ちょっとね。それでどこなんですか?直してもらえそうなところは」

「ラステイション。そこに誰だっけ、あのーなんか詳しい子がいたはずだから、その子当たってみてよ」

「なんつーアドバイス。ま、とりあえず行ってみるよ。ありがとう」

礼を言い、和真はその建物を後にする。

女神がいるというあたり、なんともファンタジックな世界観だが、となればここは教会なのだろうか。

(プラネテューヌ、教会か)

念のため地図は渡してもらったので、これで迷うことはないはずだ。

そうしてバイクのエンジンをかけ、和真は一路ラステイションへと向かったのだった。

 

和真がプラネテューヌ教会を去ってから数刻ばかり後、プラネテューヌ教会の扉は再び開かれた。真二が戻ってきたのである。

「どうでした?」

「特に何も。怪しげな人はいないし、そういう人も見当たらない。こっちは何かあった?」

「いえ、怪しい人は。ただ…」

「ただ?」

「真二さんと同じ八坂を名乗る人が」

僅かに表情を変える真二。

「名前は、何だった?」

「八坂、和真と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもどうも。
長期休みの時だけ頻繁に投稿するクソ作者でございます。
久しぶりに対魔導学園35試験小隊読んだの。
雑魚小隊ね。
杉波斑鳩と二階堂マリがやっぱり好き。
そういやアニメのopアフィリアサーガなのね。ねぷねぷだわ。
つーわけで早ければ明日、遅くても明日、か明後日。には次の話投稿できる、と思います。
リバース1やり直してキャラ把握し直そうかな。
てかよく考えたら4女神しかメインパーティで使ってないの。
MAGES.とか使いづらいって思って後衛にしてた。
その時の俺は。
ネプテューヌ=パープルハート拘るからな。
リバース3で無限ノ加護だっけ?もネプテューヌに付けてた。
アレってネプテューヌにしか付けられないんだっけかな。
ま、とにかく。
ネプテューヌのメインストーリーと関係なくなってきたから少々不安はあるけれども、まぁがんばりましょ。
じゃ、またね
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