仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
和真の放った光の奔流はワルプルギスを打ち破り、その上空にそびえるネウロイの巣に大きな穴を開けた。
弾けるように消滅するワルプルギス型ネウロイのコアを視界の端で捉えつつも、彼の視線はネウロイの巣を睨み付けていた。
臨戦体勢は解かない。
(まだ何か出て来そうだ)
その予想は当たっていた。ネウロイの巣から新たに姿を見せたのは、彼の知る伝説の魔女達。
かつてネウロイは魔女を模倣したが、あくまでネウロイとしての外見は保ったままだった。だが今、彼の前に現れたのは見滝原の魔法少女と同じく、気味が悪いほどにオリジナルを維持していた。
20世紀から時空を超えて現れたといっても、信じてもらえるくらいには。
「ストライク…ウィッチーズか」
ストライクウィッチーズを模倣したと思われるネウロイに加え、現代のISを模倣したネウロイも再出現。和真=ブレイドを取り囲むように陣を展開していく。
360度全てネウロイ。しかもよりにもよってストライクウィッチーズの面々は、本物そっくりに作り上げているときた。
(なんでなんだ…)
戦力はともかく、今の彼には彼女を斬ることはできない。見滝原の魔法少女は躊躇なくやったろうと言われるかもしれないが、この学校の真実を知ってしまった以上、彼にはできそうになかった。
この世界を作り出してしまったことが彼の罪なのはいうまでもない。
しかし結果としてISの技術を軍に提供したのは、ストライカーユニットの製作者と同じ宮藤博士ということになり。
そしてその学校を作ったのは、坂本美緒や宮藤芳佳といった、和真の知る501メンバーだったわけで。
そんな彼女達に対して。
「できるわけないだろ!」
和真は無慈悲になれなかった。
彼女達は20世紀の魔女であり、既に故人であることは間違いない。
だが今、彼女達を見た和真に剣を振るうことは出来なかった。
しかしネウロイに感情などないのだろう、ウィッチ型ネウロイは銃の狙いをブレイドに固定。
IS型ネウロイも刀やそれぞれの武装をこちらに向ける。
IS型ネウロイと、ウィッチ型ネウロイ。そして和真。
「でもせめて彼女達の手で葬られるなら、マシなのかな」
どこか浅はかな考えが脳裏をかすめるが、ネウロイは待ってはくれない。IS型ネウロイが退路を塞ぐように全方位から襲いかかってきた。
キングラウザーとブレイラウザーの二刀流でもって迎え撃つ和真。
しかしキレはない。
IS型ネウロイはなんとか倒せるものの、一向に伝説の魔女達には近付けないでいた。
彼女達が彼の知る伝説の魔女達でないとしても、できない。
なんとか和真はIS型ネウロイを全て撃墜、残りは彼とストライクウィッチーズの面々のみとなる。
「俺は…」
決断に踏み切れない和真。ストライクウィッチーズの1人、宮藤芳佳そっくりの姿をしたネウロイが刀を手にする。
突如して刀から放たれる膨大なエネルギー。その膨大なエネルギー自体が、1つの剣となっているようだ。
偽りの少女は剣を手に、問答無用で彼に迫る。
「…どうすればいいんだ」
反撃しようとしない和真。
このエネルギーでは反撃しなければダメージは免れ得ないだろう。
キングラウザーを握るが、何も出来ない。
その時だった。
『タドルクリティカルフィニッシュ!』
刹那に飛来する火炎弾。和真に迫る宮藤を吹っ飛ばし、その背後にいるウィッチ型ネウロイにも命中、攻撃が僅かに止む。
「今だ」
どこか聞き覚えのある声と共に、ブレイドの体は支えられ、一旦ネウロイの元を去るのだった。
校舎の屋上へと降り立った2人。依然ネウロイは彼らを見下ろすようにいるが、攻撃はしてこないらしい。
2人は変身を互いに解いた。
「何のつもりだ?」
「いや、危なそうだったから助けようと思って」
「まぁ、そうかもしれねえな。って、ん?お前ラステイションで会った、真二か?」
「そうだよ。用があって、追っかけてきたってわけさ」
「狙いはアークだな?アレならもうこっちに来てから動きはない。刺青みたいなのは残ってるけど、ドライバーやキーもない」
「その模様が刻まれてる以上、アークワンは解除できてないんだ」
「なぜそこまでしてアークを追う?それとも何か、他に目的があるのか?」
和真の問いに、真二はゆっくりと息を吸い込み、吐き出し、答えた。
「キセイジョウ・レイ。始まりの女神。彼女が全ての元凶だ。俺は彼女を倒すためにやってきたんだ」
「誰だそれ?つーか何、その規制条例?キセイジョウ・レイ?ってのがこのアークワンを作ったのか?」
「アークワン、正確には衛星アークか。彼女が俺たちの時代で作り上げた21番目の災厄、それがアークだ」
「俺たちの時代?真二、未来人か何かなのか?」
「まあ、一応そうなるな。そっちからすれば」
「ふうん、そうか」
「驚くと思ったのに」
「今更だよ。…んで、さっき21番目って言ったな?20番までがあるんだろう、それなら」
「まあね。それらは全部色々な時代に送り込まれたし、他のメンバーが追ってる。アークワンはクロワールってヤツに盗まれたんだ」
「で?」
「最初は飛電或人を適合者に選んだ。でも彼がアークワンを手放した後、クロワールはプラネテューヌを訪れた。そこで誰かにアークワンに仕立てて、暴れさせるんだと分かってたから、俺が送り込まれた。ま、アンタだとは思ってなかったけどな」
「はあ…だいぶこう、混み合った話になってきたな。しかもよりによってクロワールか…それでアークワンを回収してキセイジョウ・レイを倒したら終わりと?」
「簡単に言えばね。何かクロワールについて知っている事は?」
「俺にアークワンの力を渡したのも、確かにクロワールだ。あと大人のネプテューヌ」
「彼女たちの行方は?」
「分からん」
キセイジョウ・レイが作り上げたという21の災厄の詳細についても気にはなるが、ともかく彼にはネウロイを倒すという使命がある。
しばらく考え込んで和真は続けた。
「そっちには悪いが今、アークワンを渡す事はできない」
「なぜ?災厄を全て倒さない限り、始まりの女神に勝つ方法はないんだぞ」
「それはそうかも、しれない。でもこれは俺なりのケジメなんだ」
「はい?」
「真二、この世界のこの結末は俺が招いたものだ。だから俺がこの身を賭してでも終わらせなきゃいけない。アークワンを使ってでも」
「何をする気なんだよ!自爆でもするのか!?」
「さあな?変身」
和真はブレイドに変身、ジャックフォームでネウロイの巣へ迫る。
先程は学校の警報は鳴ったが、どうやらこちらが近付かない限り、基本的にさして派手な攻撃はしてこないらしかった。
最も和真が近づくと攻撃が始まるため、厄介極まりないが。
どうやら彼の心理を読んだか、ウィッチーズをやたらと差し向けて和真の足止めをしてこようとしてくるネウロイ。
「だったら攻撃しなければ良いだけだ!」
真二がアークワンを追ってこの世界に来たことを知って、どこか和真の中で覚悟が決まったのかもしれない。
攻撃を全て避け、彼はネウロイの巣へと突っ込んでいく。
コアを破壊せんと突入したわけだが。
「え?なんだ、これ?」
突如として彼は広い空間に出ていた。プラネタリウムのような空間で、中心にコアはある。しかし注目すべきは周囲の空間だ。
いくつもの映像が現れては消えている。
「これは…俺か」
どこから撮っていたのか、八坂和真の戦いが映し出されていた。彼が巡って全ての世界が、そこに記録されていたのだ。
「ネウロイ、お前。俺の記憶を利用したのか?俺の戦いを見て、進化したってのかよ!」
叫ぶ彼の前に現れる、1人の青年。
『そうだ。お前を利用し、私たちは進化した』
「俺の姿でか…クソ、やりづれえな」
『ブリタニアで初めてお前を見た時から、お前を常に監視し、記憶を全て閲覧し、研究し続けた』
「怖っ!ストーカーかよ。ってそうじゃない!ブリタニアで俺と会った?じゃあお前らはあの時のままだと?世界が融合したのに変化してないのか?」
『私たちは不滅。記憶は引き継がれ、新たな私たちが現れる』
「意味が分かんねえ。何、お前らはいくら倒しても無駄だってのか?」
『そうだ。進化し続ける私たちに、死はない。キセイジョウ・レイの名の下に』
「あ?キセイジョウ・レイ、だと?」
真二が言っていた始まりの女神の名も、キセイジョウ・レイ。
ネウロイが告げた名前も、キセイジョウ・レイ。
「何が、どうなってんだ?」
混乱する和真と対峙する、ネウロイ和真。彼もまたブレイド・ジャックフォームに姿を変える。
「自分とやるってのも複雑だな。でもこれなら思いっきりやれる!」
両者が振るうブレイラウザーがぶつかり合い、火花を散らす。
戦いの火蓋は切って落とされた。
書いてて混乱してきた。
低クオリティなのに色々やろうもするとぐちゃぐちゃ感出るね。
盛りすぎたかなぁと思いつつ、でもキセイジョウ・レイ出そうか悩むなあと。
ここまで来たら出すしかないよね。
つーか思ったよりネウロイ強くなってねえ?
ウルトラマンで何か考えるとか言っといてまだ書いてねえわ。
今度こそウルトラマンで何か書こう。
和真くんストーリーは休みになるかも。
じゃ、そのうちまたねー