仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか?   作:神浄刀矢

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和真の旅は一旦終わりを迎える。
しかし安息も束の間、1人の少女との邂逅が彼を戦いへと誘う。
魔女、魔法少女。
かつての世界、初めての世界。
剣なき今、果たして彼は…


終わらない戦い

インターホンの音を懐かしく感じつつ、しばし待っていると、扉が開かれて1人の女性が顔を覗かせた。

和真を送り出した人物でもある、銀アト子だ。

「あら、帰ってきたの?」

「それは反応薄過ぎない?」

(未来でもアト子さんこんな感じだぞ)

(マジか)

「和真と…そちらは?」

「ああ、中で説明するよ。とりあえずお前も上がれ」

「良いのか?」

「私は一向に構わん」

「烈海王か」

というわけで家に上がったは良かったが、アト子がいるということは、即ち両親がいるということでもあり。

リビングに入ると、そこには見慣れた人達が。

八坂真尋、八坂ニャル子、クー子、ハス太、ルーヒーといった人外ファミリー。

父親が人間なのが疑わしいと、この面々を見ていて思ってしまう。

「えーっと、ただいま、かな」

「あ、お邪魔します」

「おいコラさっさと入ってくるな」

「いやうん、まあ。あ、おばあちゃん、おじいちゃん、初めまして」

「おばあ…ちゃん?」

「おじいちゃん?」

「お前ゴルァ!ややこしくすんなっつーの!ただでさえ俺が帰ってくんのがイレギュラーなのによ」

真二の一言のせいで人外ファミリーはひそひそと相談を始めてしまう。

ひそひそというか…まぁ聞こえてはいるのだが。

「あの子、おばあちゃんて言いましたよ?」

「和真の息子なのか?いつの間に?」

「私の邪神スキャナーで見ても、確かにあの子には和真の遺伝子が受け継がれてる」

「クー子のそれは当てにしていいのか?」

「既にシンギュラリティに達してる。問題ない」

「あ、そ」

なぜか和真の身体に刻まれたアークの意志については、一切触れられない。目立っていると思うのだが。

ともかく家族会議的なものを終え、人外ファミリーは改めてこちらを向く。

それに合わせて真二は自己紹介。

「八坂真二、仮面ライダーブレイブです。えーと色々あって、父さんを送りがてら、寄りました」

「色々あってな、ホントに」

「大丈夫、大体分かってるから」

そう答える母、ニャル子。こういう時の大体分かってるは、マジな方のやつである。

「ごめん。いや、ごめんで済む話ではないと思うけど。スケールがスケールがだから」

「流石に世界壊したり融合させたりした時は、かなり焦りましたけどね。ま、私と真尋さんの息子なだけありますね」

「けれどニャル子。このまま、というわけにもいかないわよ?」

「アト子さん…やっぱそうだよな、バイクももう無いし」

「旅終わりか?」

「そうなるかもな、これは」

ニャル子とアト子は頷き合い、彼に告げた。

「ブレイバックル、ラウズカード、ラウズアブソーバー、ゼクター含め所持品は全て没収。それと学業が疎かになってるので、学校に行くように」

「え」

「留年しかけてたんですよ?珠緒さんに口利きしてもらって、なんとかしましたけど。一応今大学生になってますが」

「あ、はは…」

割とマジな問題になっていた。何年も家空けていて逆に何もない方がおかしい。タイムマシンを使って旅に出た次の日くらいに戻れればよかったのだが、生憎とあのバイクはない。

真二の亀裂発生能力では時間遡行はできないのか、まあこうして何年後かに戻って来たわけである。

そりゃあ形式だけとはいえ、大学生にもなる。

「どうやら旅は終わりらしいな。真二、また会おう」

「そうなりそうだな。一応連絡先だけ渡しておく」

そう言って連絡先を交換すると、真二は家を後にした。

残された和真は、否応無く元の生活に戻ることになったのだった。

 

***

 

元の生活に戻るのは、かなり苦労したと言っても過言ではない。

当然真二が帰った後に精密検査を受けさせられ、全身に刻み込まれたアークの意志に関するデータを取られた。

その後特殊な機械を使って全身に刻まれたアークの意志を全て除去、身体は元の状態を取り戻すことができたが、違和感はいつになっても消えなかった。

「はあ…なんか物足りないな」

食堂の端でカレーライスを口に運びながら、和真は幾度目か分からない溜息をついた。

現在彼は大学2年生らしい。らしいというのは、1年分行っていなかったからである。その期間の単位はどうしたのかと親に聞いたところ、レポートで単位が取れるやつで1年分稼いだそうだ。

しかも母親と珠緒さんで、和真に擬態して通っていたとか。

公務員2人して何やっているんだと言いたいところだが、こっちは大犯罪どころでは済まされないことをしてしまったにも関わらず、こうして学校に通えている。

それに関しては感謝をしてもしきれない。

ただどこでどうやったのか、早くも邪神の友達を作っている、という事を除けばだが。

(ったく、風香と吹雪は今も旅してんだろうな。家に居なかったし)

というかそもそも国立の大学に邪神がいることに驚くべきなのだが、こうも人外ファミリーに囲まれていると、驚けなくなる。

ただ言い換えれば母親に波長が合うヤツなど、中々にぶっ飛んだ人格の持ち主なわけで。

「おっはよー!八坂くん!」

「3バカトリオのケンスケとトウジの真似はせんでいい。ったく、何なんだよ。しかも女なのにそんな真似すんな」

ハイテンションで現れた少女はハイテンションな挨拶をしながら、和真の向かいの席に腰掛けてきた。

母親からはニャルラトホテプ星人の1人、黒鉄スミレと聞いている。

「別に良いでしょ。邪神同士、仲良くやろーよ」

「だから表でそういうのやめてくれ。邪神なんて一般人は知らんよ」

「まあね、しかし今日もしけた顔してるじゃん。去年よりテンション低くなっちゃってさ」

そりゃ去年の八坂和真は本人ではなく、彼の母、八坂ニャル子の擬態だからテンションは高いに決まっている。

「気にすることじゃないだろ。残りのカレーやるよ、食欲ないから」

「え、いいの?」

「ああ」

そう言ってリュックを肩に掛け、和真は食堂を後にし、大学の構内をぶらつくことにした。

国内有数の規模を誇るだけあり、幸い散歩にはもってこいである。

しばらく歩いて薄暗い物置場を通りかかったところで、和真はふと視界の端に異様なものを捉えた。

「人か?」

丁度歩道からは見えにくい角度で倒れており、和真は放置するのもアレかと思い、近づいていったのだが。

「もしもし大丈夫っすか?って、ん?もしかして、さやか…か?」

特徴的な青いショートヘア。

見覚えのある見滝原中学の制服。

意識を失っているようだが、彼女は見滝原の魔法少女の1人、美樹さやかで間違いない。

「コネクトリングは…ない?どういうことだ?」

彼女は彼が延命させたはずだ。和真とリングを用いてコネクトし、魔女になる運命を変えた。

だがこの美樹さやかにはリングがない。

「別人か?いや、とりあえずどこかに運ぼう」

話はそれからだ。

医務室では怪しまれると思い、空き教室に彼女を運び込み、待ち合わせの救急キットで手当てをし、回復を待つ。

何分かして美樹さやかと思しき少女は、ゆっくりと目を開けた。

「ここは…」

「目が覚めたか。ここは俺が通ってる大学だ」

「あいつを、止めなきゃ。いッ…」

「すぐには動くな。脚をやられてる、走る事なんざできんよ」

「記憶が無くなる前に…暁美ほむらを…」

「暁美ほむらを?!どういうことだ?」

こちらの問い掛けにさやかと思しき少女は答える間も無く、頭を抱えて苦しみはじめた。

(全く…)

和真はスマホを取り出し、ある番号をプッシュ。

コール数回でその人物は出た。

「真二か?」

『ああ、なんだ?』

「手を貸してくれ」




どーも、ウルトラマンで何か考えるって言ってやってないクソザコ作者でございます。
今の和真くん、もうブレイドでもカブトでもない、ただの半邪神の大学生なんだよね。
さて久しぶりのまどマギですね。
頑張って書こう!(ウルトラマンのやつやれよ)
つーわけでまたねー
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