仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
キャンプの当日までは1週間もないというのに、和真は帰ってから、あの夢か現実か分からない光景が脳裏から離れなかった。
数分ばかり寝ていた間に見た風景。
どこか虚ろでありながらも、地球のどこかには存在していそうな、そんな夢と現実の狭間のような。
「何なんだろう…」
食事中も箸が進まず、母に心配されてしまう始末。
「どうしたんですか?食欲ないとか?」
「あ、いや、そうじゃないけど。気になる事があって」
「言ってみなさいな」
「2人はその、夢で見たものが現実にあるんじゃないかって思ったこと、ある?」
「ええ、そりゃ幻夢境とか。あれ夢と現実の狭間だったはずですし」
「というか和真、それで悩んでたのか。出かけるまであと3日ってとこだろ?準備とかは出来てるのか?」
「まあ一応。でもあの遺跡、気になるんだ」
「遺跡?」
「なんか朧げではあるんだけど、闇そのものが封印されてて。中二的なそういうのじゃなくてさ。巨人像みたいなのがあって。それで周りを海で囲まれてるんだ」
「ニャル子。もしかしてそれ」
「こんな時期でしたっけ。前に真尋さんと行った記憶ありますけど」
「2人とも知ってるの?」
「ルルイエ遺跡ですよ。ま、近年はルルイエランドで売り出してますから、邪神は奥深くに封印されたはずですし、活動してるっていう報告も聞いてませんよ」
「でも、じゃあ俺が見た遺跡は何だったんだ?」
「内容はかつてのルルイエのものと一致するんですが、近年はそういった報告がないですから。いかんせん確かめようが」
「でもどうするんだ?ニャル子」
「1人の夢を証言とは言いづらいですし。それに先の件で今だに惑星保護機構は慎重になってるところありますから」
「最悪俺1人で行くことになりそうなんだね」
「でも気を付けろよ?もしもの時はこっちも行くからさ」
「珍しいじゃん、父さん」
「ルルイエにはあんまり良い思い出無くてな。なあ、ニャル子」
「そうですね…いざとなったら妹に頼みますよ。彼女達まだ新人ですから、研修にもなるので」
「母さん妹いたの?」
「ロムとラムって言いまして。今邪神候補生なんですよ。魔法系の遠距離攻撃型なんで、人によっては使いづらいらしいです」
「ニャル子、ちょっとそれ以上はやめとけ。なんかアカン気もする」
「全然怒らないように見えてフォーク取り出すのやめてください真尋さん!最近やってないからって投げたいんですか!?乙女の身体に傷を付けるなんて!」
「たまには投げないと鈍るんだよ」
「ダーツみたいに言わんでください!なんですかそのメガミラクルなフォースっぽい超次元アクション!」
フォークを投げたかったのか、父。やはり平和というのもあまりよろしくないのかと思いつつ、和真は言葉を返す。
「とりあえず気を付けては行くよ。何かあったらすぐ連絡する」
和真は念には念を入れて準備を進めた。
ブレイバックルなどに加え、親に内緒で色々な武器を集め、カバンに詰めた。バールも銃といった、使い慣れた代物だ。円環の理としての力は表向き封じているので、使えないと見ておこう。
そして前日ようやくスミレから連絡を貰い、集合場所や時間を聞き、次の日に備えて和真は眠りにつくのだった。
当日、集合場所に指定された最寄駅に和真が行くと、既にそこにはスミレ以外に男性1人、女性2人がいた。
「和真、こっちこっち!おはよー」
「朝からテンション高いなぁ黒鉄。あ、どうも、八坂和真です」
「久しぶりだな、和真。花山薫だ」
「嘘付け名前薫でも平島だろ苗字。ていうかこの世界ギャルゲーじゃないんだから、そういうの要らねえよ。トーテムポールも貰ってねえし。あと何でお前ここにいるの」
「お、言うねえ。俺ァこのサークルメンバーなのよ。なんか学内じゃあ何故か会わなかったが。お前かてアレだ、女性目当てだろ。皆可愛いからな。少なくとも俺はそれで入ったんだ」
「やっぱギャルゲーの友人枠か。欲望解放マンめ」
「え、2人知り合い?」
「知り合いじゃないです。こんな女目当ての変態とは違うので」
「中学同じだったろ。そもそm」
「あ、そちらの御二方は」
「桜木よ。歳はあなたと同じ。敬語は使わなくていいわ」
「そ、そすか」
「美山雫よ。この中では4年は私だけね。そんな遠慮しなくていいから、よろしくね」
「は、はぁ」
なんというか、黒鉄スミレがネプテューヌ、桜木(下の名前は知らない)がブラン、美山雫がベールといったイメージ。
ネプテューヌで例えると人によっては分かりづらかったりするので、スミレが母ニャル子に近く、桜木が貧乳ツンデレっぽい感じで、ベールじゃなくて美山雫が年上巨乳といった具合だろうか。
「とか考えてるだろ」
「何言ってんのお前。桜木さんに失礼だろ」
「あなた達の方が失礼よ」
「「すいません!」」
「やっぱお前歩いて来い」
「残念でしたー、運転するの俺なんだなぁ」
「お前の頭の方が残念だよ。なんなら俺も運転できるわ」
など言い合いながら、ひとまず薫の運転で出発し、一路山へと向かっていったのだった。
ちなみにピックアップトラックだったので、和真は荷台に乗った。
理由はただ楽しそうだからである。
途中で運転を和真と平島薫とで代わりつつ、数時間程かけてピックアップトラックは山奥へと進んでいった。正直このピックアップトラックが誰の所有物なのか気になって聞いてみたところ、レンタルしたものらしい。
ピックアップトラックをレンタルできるレンタカー屋など知らないが、まぁどこかにはあるのだろう。
トヨタの白い5人乗りのピックアップトラックとか、正直なところイギリスのドラマでしか見たことがない。
「一応もうすぐなのかな?」
「まーね。そら、そこから入るとこあるでしょ」
「ああ、え?こんなとこ?」
「こんなとこ」
今のドライバーは和真。目的地までは運転したいと言って、仕方なく薫から代わって貰った次第だ。ちなみにこれでも見えないところで運転免許を取っているので、問題はない。無免許ではないので。
スミレに促される形で河原へとピックアップトラックを乗り入れ、停車させる。
正直どこかのキャンプ場を借りるのかと思ったが、どうやらマジでイチからやるようだ。
荷台に乗った時に少し見てみたが、映像研究サークルなどと言う割に、テントやらそう言ったものをしっかりと積んでいる。
このピックアップトラックも借り物というが、そうは見えず、案外サークルの所有物なのかもしれない。
ひとまず車から荷物を降ろし、テントやらなんやらを設営していく。
テントは2つ。
大きめの方に女性陣、小さめの方に男性陣。
大きめの方は寝床などもそれなりのものを付けられるやつだが、小さい男性陣の方は寝袋で寝るやつである。
「俺でかい方行きてえし、誰か代わってくれ」
「どうせハーレムみたいにしたいだけだろ。ピックアップの荷台で寝てろ」
「か弱い女性は守らねばならんだろう!」
「今時の女性はか弱くねえよ」
なんなら邪神がいるので、問題はない。
そんなこんなで男性陣は力仕事を任されつつ、キャンプの準備は順調に進んでいき、さほど経たずに設営は完了。
「さて、遊びますか」
「テント立ててからで良かったん?飛ばされたりしない?」
「大丈夫でしょ」
というわけで、各々水着に着替え、川に向かう事になった。
まあ着替えの場所も兼ねたテントと考えれば、妥当なのか。
「ナチュラルに女性陣のテント行こうとするな」
「ナチュラルトラップでも構わん!お前と俺の激次元タッグで超次元大戦してコスチュームブレイクしてエグゼドライブしようぜ!」
「さっさと戻るぞバカ野郎」
「マイイグニッション・ハーツが…」
「誰が記憶喪失なんだよ。爆弾すらねえだろ」
要は着替えを覗きたいのだろう。20くらいになってもこいつは昔から変わっていない。
変態を引きずって和真は自分たちのテントへと戻っていった。
ニャル子さん感って言ったら色々ネタを仕込む事だと思うんですよ。
なのでニャル子ワールドな今、色々ネタを仕込もうかと。
個人的な趣味が多いですが。
恋愛ちゃんと書けるか不安だな。
またバトルシーンあるだろうし。
ぼちぼちウルトラマンの方も考えつつ、やっていきます。
じゃ、またねー