仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
こうも争い事がない日々は、平和というのだろう。
あの謎の館でのクトゥグア、クー子さんとの戦いを終えた和真は、珍しく何事もない穏やかな日々を送っていた。
それが正しいし珍しくもないはずなのだけれども、どこか何も無い日々というのが、非日常に思えて仕方がない。
非日常が日常で、日常が非日常だったからか。
「12月か…」
「そうだな。今日で20日。もうすぐ冬休みだ」
答えたのは薫。平島薫。
「文化祭は…もう昔だよな」
「昔ってほどでもないが、前ではある」
穏やかな日差しが、吹き抜けから差し込む。
今2人がいるのはショッピングモールの中心部。今日は休日かつ、クリスマスと年越しを目前に控えているということもあり、ショッピングモールは賑わっている。
最も野郎2人と買い物という、ギャルゲーのノーマルエンドでもなさそうな展開というわけではない。
サークルの女子の買い物に付き合っているのである。女性陣は女性陣で盛り上がってしまい、男性陣は取り残されてしまっていたわけだ。
それゆえ、こうして椅子で悲しくコーヒーを啜っている。
「そっち、クリスマスって結局どうすんだ」
「和真お前…それ聞く?」
「いや、俺別に祝わないし。メリクリしないし」
「桜木とはどうするつもりだ?なんか、展開あっても良い気はするぜ」
「冗談よせ。魅力的な女性だが、俺にはとても…」
「おいおい、感情の起伏激しいのは分からんでもないがなぁ…ワンチャンあるかもしれんのに、それをみすみす逃すのか?」
「それは…そうだろうけどサ。最近アイツなんか言いたいことあるみたいだし…避けられてる気はする」
コーヒーを啜る。
「良いからやってみろよ。応援くらいはしてやる。確かにサークルくらいでしか会ってないだろうけどよ」
「たまに映画行ったり、旅行行ったりするよ?でもやっぱり…俺じゃダメなのかも」
「いや、ガッデムデートしとるやんけ。お、喧嘩売っとるんと違うかワレ?何がダメなンだよ。アイツの本心はまァ知りようはねえけどさ…」
「恋人にはなれませんとか言われるかもしれんだろ。いや、だから何だってなりゃそうだけどさ」
「バッキャロー…クリスマスをエンジョイしろや。走れ光速のなんとかだよ」
「それは違うと思うけど…いざってなると怖いのかもしれない」
「大なり小なり人生かかってるからな」
改めて思うと今日集まったのは、クリスマスに向けて和真を激励するためだったのかもしれない。女性陣の方はどうだか分からないけれども。
***
男性陣があーだこーだ言い合っている頃。
黒鉄スミレ、桜木レナの両名は様々な店を回り、買い物をしながら、ショッピングモールを回っていた。
「少し相談があるのだけども」
「そんな畏まって…何?」
「私の友人の話なのだけれどもね」
レナはそうくどく切り出すが、スミレは理解していた。これはレナ自身の話。
「うん」
「よく遊びに行く相手がいるの。その子はその相手と居て楽しい。でも楽しいのは自分だけで、相手はそうじゃないかもって」
「なるほどね」
今日こうして4人で出かけたのは、単に遊ぶことが目的ではない。和真とレナの関係を進展させることがメイン。
スミレは2人の仲を多少把握しており、どうにかしてサポートをしたいところだった。部外者が口を挟むのも如何なものかと言われればそうだが、もどかしい関係が続いていたのだ。
「それで…その相手は何か言ってきたりとかは?」
「言いたい事があるみたいなの。でも言ってくれなくて」
「言って欲しい、と」
「そうなるわね」
「自分から何か言ってあげたりはしてない?相手もこっちからのアクションがないとアレだと思うけど」
「なんか恥ずかしいみたいで」
みたい、というか自分の事だろう。というのは口には出さない。
「クリスマスでしょ、もうすぐ。イルミネーションとかの中なら、雰囲気あるし、言いたい事言えるかも」
「そうかしら」
「カップルでイルミネーション行ったりする人見かけるし」
「でもどこか怖いのかも。告白して、拒否されることが」
「そこは自分たち次第としか。こっちができるのは、アドバイスだけだからね」
「それもそうね」
どうやら覚悟を決め、言ってみることにしたと見える。決戦はクリスマスか、あるいは今日か。
丁度ショッピングもキリが良くなったらしく、2人は男性陣の元へと戻る事にした。
***
合流したところで、この後どうするか、という話になった。昼頃だし昼食を取るのがベターなのだろう。フードコートも所々空いてはいるが、テーブル席が空いているかと言われると難しい。
「一旦解散してメシが食ってから集まるか」
「その方が良いかもね。ほら行くよ、エロ伯爵」
「偽伯爵みたいに言うな。あと引きずってくのはやめて俺のアメリカのアスがなくなってエンドゲームしてしまう!」
スミレに引きずられていく薫を見送ると、残されたのは和真とレナ。
「アイツらデキてんのかな」
「かもね」
とはいえ残されたこちらはどうするべきか。
「どうする?」
「何か食べましょうよ」
「だな。テイクアウトしてどこかで食べるか」
「ええ」
というわけでお財布にもそれなりに気を使い、野菜やハムのサンドイッチを購入。正直男友達とならジャンクフードを躊躇なく選んでいただろうが、女性と食べるのにそれはあまり良くない気もしたのである。
彼女がジャンクフードを好むかと言われると、これまでの経験上、それはあまりない気がした。ファミレスではサラダを基本的に頼んでいたはずだし。
そして和真とレナは屋上に設けられたテラスにやってきて、昼食を広げる。
「「いただきます」」
サンドイッチを口に運ぶ。
「うん、悪くない」
「結構いけるわね」
しかし。
「探すのに苦労したよ、父さん」
「…その声、真二か」
「訳は後で話す。手を貸してほし…ん?そこにいるの、母さん!?」
「えっ?えっ?!」
「ちょっと待て。事態をややこしくするな。すぐ戻ってくるから、待っててな」
「え、ええ」
ということで真二を連れてレナの元から離れ、話を聞くことに。
「実はある人物を追ってる。この時代に来たことは間違いないんだ」
「唐突なのは慣れてるが…俺に手伝えと?冗談言うな、折角手に入れた俺の今の生活はどうしてくれる」
「父さんの力が必要なんだ。正直、俺の手に負えない」
「手に負えなくなるなら、今すぐ行けよ。同僚いたはずだろ?連れて行ったらどうだ」
「頼めるやつがいないから、父さんに頼んでるんだ」
「いない?」
「変身できるやつは、皆居なくなった。力を奪われて…その後は…」
「真二、お前も奪われたのか」
「ああ。けど仲間に助けて貰って。奴を追ってこの時代に送りこまれたって感じさ」
どうやら嘘を言っているわけでもないらしい。改めて見てみると、隠しているようで、所々癒えていない傷が見えている。
「分かった。待ってろ」
レナに急用が出来たことを伝え、スミレと薫にも同様の連絡をする。
アイツらは相当怒るだろうし、レナへの告白も白紙に帰るかもしれない。いや、間違いなく白紙になる。
許されるとは思っていない。レナには頭を下げ、真二と共に出発する。真二はある程度目的地を絞り込めているらしく、着いていくことに。
「そいつのことは他に何か、分からないのか?」
「未来で俺たちの、仮面ライダーの力を奪ったと考えると、この時代での目的はかなり絞られる」
「ブレイド、カリス、レンゲルの仮面ライダーか。だが今の俺には、もう力はないようなもんだ」
「そう言ったところで、諦めはしない気がする」
「だろうな。諦めの悪い敵は慣れてるがな。そういや、名前は…?」
「名乗っていたな、確か。常磐ソウゴって」
久しぶり。
色々あって書けてなかったんだけど、まぁだいぶ久しぶりにうん。
書いたわ。
キャラ覚えてなくてクソガバガバな感じ。
ま、なんとかなるでしょう。
オーマジオウに勝てるのかは分からんがね。
というかそもそも…恋愛ものを書けないからバトルを書くっていう
クソザコ作者なとこある。