仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
終わりと始まりは、常に隣り合わせなんだと思う。
何かが終われば、何かが始まる。テレビ番組だって、何か1つ番組が終わったとしても、代わりに何か新しい番組が組まれるだろう。
しかし終わりがあって始まりがない場合も、ないわけではない。
死ぬというのはそういう事。死ぬ本人にとっては特に。
死んだからとて、必ず輪廻転生が約束されるわけじゃない。
人生は一度きり。脆く儚いからこそ、全てを賭ける価値がある。
最もそれを決めるのは自分自身だが。
言い換えれば、どんな形であろうと、死んだら全てが終わり。
足場を踏み砕く勢いで加速、跳躍、拳撃、蹴撃。
素早く攻撃を繰り出していくが、多勢に無勢、力の差も明確。
強烈なパンチを叩き込まれ、防ぐ間もなくトレーラー砲をモロに食らう。吹っ飛び、背後の建物をぶち抜いて、石畳の路上に転げる和真。
分かっている。分かっていた。相手が悪すぎるというのは。
フィールドを展開した時点で…いや、対峙した時から、理解はしていたはずだった。
極アームズとタイプトライドロン、ハイパームテキ、そして魔王だ。
「チッ、クソ反応早ェ…」
「お前を殺せば、この空間は壊れると。最も、内側から壊す事も容易そうだが」
3人のライダーと共にゆっくりと向かってくる常磐ソウゴ。
口の中に鉄の味が広がり、生温かい液体が口の端から流れてくるのを感じながらも、和真は意識を保って立ち上がる。
「させるわけ…ねえだろが、…野郎」
「まだ抗うか」
「ああ…」
そう言って和真はパチンと指を鳴らす。
どこからか聞こえ始める、錆びついた歯車を回すような重低音。
時計塔は鐘の音を響かせ。
古風な歯車が回り、鎖が鳥籠のようなものを引き上げていって。
赤いロウに灯された火が吹き消され。
赤い薔薇の花びらが霧の街を舞い。
12時を回った懐中時計が落ちてきて、和真はパシッとそれを掴んだ。
「最後まで付き合ってもらう」
***
半ば崩壊した家屋を急造で直し、八坂家のリビングに揃う面々。
八坂家はニャル子、真二、風香、吹雪。和真の父・真尋は、幸か不幸か母であり祖母でもある頼子のところへ行っているらしい。
「しかしこれからどうすれば…」
「死亡フラグ立てましたからね、和真」
「それで…あの、現在の状況は?」
吹雪が手を挙げるが、ニャル子は難しい顔をしている。
「今1番答えづらいんですよ…それ」
「じゃあ父さんは今どこにいると?」
「こことは違う位相。不連続時空間、メタフィールドと呼んでる空間なのは、間違いないでしょう」
「そんなもの使えるなんて、私や吹雪には言ってなかったはず…」
風香が驚愕した表情を浮かべる。
ニャル子は続けた。
「そりゃ言ってないでしょうよ。使わないように、私が言ってたんですから」
しばし沈黙。
「危険だと?」
「最も邪神によるんですが…メタフィールドは我々が使える異空間だ、という事は知ってます?」
「それくらいは…まぁ一応」
「和真のは、少し特殊なんですよ」
「特殊?」
「こう言えば分かり易いでしょう。アメリカの何も無いようなだだっ広い荒野と、夜の霧が濃いロンドン。どちらの方がすぐイメージできます?」
「そりゃ、だだっ広い荒野…かな」
「基本はそうかもしれませんけど、和真のは後者の方なんです。イメージするものが少なければ、消耗は少なくて済みますし、長時間フィールドを維持出来る。
でも細かければ細かいほど…つまりリアリティを求めようとすればするほど、体力とか精神力とかの消耗も激しくなるわけです。特に私たちの場合…フィールドの内部構造は使い手の経験とかに依存するところがありまして」
「記憶とか頭の中で思い描いたものとかに左右されるってことか?ド派手なものが作れるけど、消耗は激しいとか?」
「ええ。ぶっちゃけ言えばそうです。和真の場合は夜のロンドンっぽいアンティークな街を展開するので『バベルシティ・グレイス』なんて、名前だけは面白おかしく私らの間では呼ばれてますけどね」
『歯車街(ギア・タウン)』って名前も悪くはないと思うんですよ、とニャル子は付け加えるように言った。
「その名前も気にはなるけど…このままだと限界が来て、フィールドの中で父さんはやられかねないってわけか…」
「ええ、割とマジで」
「でも、ならどうするの?助ける手段はあるんじゃないの?同じメタフィールドでしょ」
不安げに聞く吹雪。
「以前展開した時は、私と真尋さんが中に居たから、連れ帰れたんですよ。でも今回はそれがない。メタフィールドは異なる位相の空間、外部から私達がどうこうすることもできません。そういうテクノロジーは手元にはありませんし」
「俺の仮面ライダーの力も奪われたままだしな」
「私達のもね…」
ニャル子は小さく息を吐く。
「…かといってこのままというのもアレですし。少し友人に聞いてみるので、待っててくださいな」
そう言ってニャル子は立ち上がると携帯を取り出し、友人へ電話をかけるのだった。
***
空は遥か遠く、浮かぶのはただ、無表情で虚ろな月。
空気はどこか淀んできているようだった。
大きな歯車が回り、蒸気を吹き上げて。
機械仕掛けの都市は動き始めていく。
そして和真の腰に巻かれている一本のベルト。右手には白と黒のプログライズキー。
和真自身はこのベルトを見たことがあるし、かつて使用したことがある。2度と使わないだろうと考えていたし、そうするつもりでいた。
「魔王が偽りの正義を振りかざすというなら、俺は作られた絶望と悪意でそれをねじ伏せてやる」
「ほう。ならばやってみるがいい」
応えるように、和真はプログライズキーを起動。
『アークワン』
「変身」
『シンギュライズ!破壊・破滅・絶望・滅亡せよ』
『コンクルージョン・ワン』
「常磐ソウゴ。お前を止められるのはただ1人、俺だ」
絶滅タイムが始まる。
どうも久しぶり…じゃないですね。
安定の低クオリティですが、まぁこの後の展開悩んでます。
色々詰め込んだので。
ふざけたりとか。
和真のメタフィールドの表現、アンティーカの思い出アピール繋げた感じになってるんですよ。
シンフォニックスチームのね。
気になったら調べてみてください。
あとはアンティークギアのイメージ。
遊戯王とアンティーカばっかりだね。
たまには違うネタぶち込みてえところなんだけど、思い付かん。
ウルトラマンでなんか書くって言って、まだ書けてない(書けよ)。
あとはウィッチーズ3期に伴って、キャラソン発売されましたね。
シャーリーとルッキーニと静夏。
全員分の買うつもりです。
もちろん3人のは買いました。
まだ聴けてないですが、実家帰ったらプレーヤーで流します。
いい加減年末だし部屋掃除するか…
じゃ、またねー