仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか? 作:神浄刀矢
「父さん、良いのか?今更だけど、コレ使ってしまって」
「ナニ、問題ないさ。向こうもストライカーユニットを使わなきゃこっちを追うことはできんさ」
基地からお借りしてきたもとい、無断で持ち出して来た例の資料に目を通しながら、和真は真二の問いに答える。
同時に目の前の複数のメーターにも目をやった。
(飛行速度も安定、今のとこ問題はなし、と)
現在彼ら2人がいるのは輸送機の操縦席。
操縦は真二が担当しており、和真は隣の席に座っている。
副操縦士の位置付けというわけだ。
資料を確認せねばならなかったという事も、真二に操縦を任せた要因の1つだが、真二がこのような飛行機を操縦できたことには、いくらか驚かされた。
(ダメだったら俺がやるつもりではいたんだけど)
とはいえ、今のところコレといった問題もなく飛べている。
撃墜でもされぬ限り、問題はなかろう。
ちなみにこの輸送機、501の連絡機と同型機。
サッカーコート程度の滑走路があれば離着陸が可能だとされているのだが、飛行距離が短いんだそうな。
飛行距離が短いとは言っても、どれくらい短いのか分からない。
しかし状況によっては地中海の真ん中に着水ということもあり得るので、そこだけが不安要素と言ったところか。
***
「ん?なんだ?」
ふと違和感を感じ、和真はシートから立ち上がった。
「どした?」
「何か近づいて来てるな…まさか」
窓から外を覗くと、後方から複数の人影が迫ってくる。
やはり来たのだ。
「アフリカのウィッチだ。案の定追いかけて来やがった」
「だから不安だったんだよ!」
叫びながらも真二には操縦を続けてもらい、和真は迎え撃つべく武器の類を探すことに。
そしてとっておきを引き当てたのか、ニヤリと口角を上げた。
「これで良いか」
***
ドアを開け、足を引っ掛けてバランスを保ちながら、和真は先ほど見つけたランチャーを構える。
狙うのはアフリカのウィッチ達。
そして発射した…のだが。
「うわ、ヤダ…」
撃ち放たれた弾はウィッチ達の方ではなく、反対方向、つまり機体の進行方向へと飛んで行った。
真二は当然ながら、コクピットからキレ気味の声を上げる。
「どこかで使い方は習わなかったのか!?」
「説明書は読んだよクソッタレ!」
ランチャーの向きを変え、再度発射。
ウィッチへと弾は迫っていき、命中したかと思われたが、そんな都合が良い事はないわけで。
当然のようにシールドによって防がれていた。
「コンチクショウ!」
届かない事は承知しているが、苦し紛れに残弾も全て発射。
やはりシールドで防がれるか、届く前に撃ち落とされるかの2パターンとなるようだ。
「新しい武器が必要だな」
最早手元にあるのはただのどデカイ金属の塊に過ぎないので、和真は空になったランチャーを投げ捨てる。
以前ならこういう時にはブレイドに変身して迎撃していたのだろうが、使い方をイマイチ理解していないカリスとレンゲルでは空中戦は心許ない。
ならば力尽くで迎え撃つまで。
ウィッチ達が使っているものと同じ機関銃を見つけ、両手に1丁ずつ手に取ると、真二に声をかける。
「真二」
「何…ってそんな物騒なもん向けないでくれ」
「悪い。操縦しながらで良いから、聞いてくれ。資料によると、現状目的地はガリア北部のパ・ド・カレーなわけだけど、恐らくフルで燃料が入っていたとしても、この機体では辿り着けない」
「じゃあどうする気なのさ?水上機でもないし、地中海と仲良しはしたくないぞ」
「このまま真っ直ぐ進むとロマーニャ公國に着く。そこにタラントって街があるんだ。正確な位置までは説明できんが、道路に降りられればなんとかなるはずだ」
このあたりだと言い、地図に矢印と丸を書き込むと、再び和真は銃を手に取る。
「このまま真っ直ぐか。というか父さん、死ぬつもりでは…ないよね?」
「戻るさ。帰るべき場所がある限りね」
***
安全装置の解除を確認し、トリガーに指をかける。
風が強く体に当たり、吹き抜けていく。
彼が今足を付けているのは翼の上でもなければ、中空でもなく、連絡機の胴体の上であった。
(つってもロマーニャ軍を呼ばれる可能性もゼロじゃないし、そこは少々不安ではあるんだよね)
先のランチャーでダメージを与えられなかったこともあり、この機関銃程度でどうにかできるかと言われると、それは否である。
それでもなんとかしなければならない。
なんとかするしかないのである。
2丁の機関銃を迫り来るウィッチへと向ける。
躊躇うことは許されない。
恐らくここで撃墜されれば、和真は真二と共に軍に連行される。
目的地に辿り着くことすらできず、寂れた牢に入るということも、十二分にあり得る。
和真がトリガーにかけた指に力を込めると、澄んだ空に銃撃音が響き始めた。
***
しかしある程度撃つと銃身が赤く熱を発し、うんともすんとも言わなくなった。
「チッ…」
要は撃てなくなった、というわけだ。
溜息をついて、銃を投げ捨てる。
残ったのは己の身体のみといったところ。
背後をちらりと見やると、ロマーニャの海岸線が見えた。
「今あの力を使えれば…」
パ・ド・カレーに着ければ少しは状況に進展があると見ているものの、ジョーカーでもない和真に、今この状況を切り抜ける手段があるのか。
「…ん?なんだ、これ」
ふと何か違和感を感じ、ポケットからライドウォッチを取り出した。
カリスのライドウォッチが謎の光を放っている。
(初めてだな…)
違和感の正体はこれだと分かったとして、ウィッチが帰ってくれるわけではない。
だが飛行距離からして、ウィッチ側もこの辺りで限界だろう。
魔法力も無限にはないのである。
宮藤レベルになれば話は別だが。
案の定ウィッチ側の機関銃が火を吹くものの、こちらを撃ち落とす事はしないらしい。
大方生け捕りにするのであろう。
迷っている暇はない。
カリスのライドウォッチのスイッチを押し、和真は仮面ライダーカリスに変身。
右手のカリスアロー、しかし左手には見慣れぬカードが。
(なんだ、このカード)
全く知らないカードだろうし、少なくとも記憶の中では風香のカードには触れたことはない。
たぶん。
しかし、このカードからはキングフォームと同じような力を感じる。
いや…ジョーカー=切り札としての力なのか。
使い方は分からないはずだが、扱い方は理解できた。
和真はそのカードを腰のベルトに読み込ませた。
『エボリューション』
13枚のカードがカリスに変身した和真と融合していく。
黒かったボディは赤く変化し、赤かったハート型の複眼はアンデッドの血を彷彿とさせる緑色に。
両腰部には2本の鎌形の武器が出現。和真はその2本を合体させ、カリスアローに接続させた。
するとさらに1枚のカードが手元に出現。
否、新しく生み出されたといった方が的確なのかもしれない。
これか、これが切り札なのか。
ロイヤルストレートフラッシュとは異なり、この1枚に全てが集約されている。
まさにワイルドカード。
カードを読み込ませると、カリスアローの狙いを迫り来るウィッチに定めた。
毎度低クオリティでやらせて頂いております。
クソ雑魚作者でございます。
3年前くらいからこの作品ぐだぐだ書いてるわけだけど、序盤を見返すと今と雰囲気違う感じあるんだよね。
「八坂和真」を作者の欲望であったり、妄想を半ば投影しているようなキャラクター、という感じで途中まで書いていたんだなーって。
書き始めた時は、まだ俺が10代だったからね。
そんな俺も今では20代だからな。
なんて話題はもっとすると思ったかい?
サブカルトークだよ!
シンエヴァ2回目を見て来たというのも言いたいところではあるんだが、デアラ4期来ましたねえ!
以前どこかでデアラ4期云々の話をした気がする。3期だったかな。
すでに製作決定の時のつなこ先生のビジュアルで、二亜と六喰と十香が写っていたのを見た人は多いだろうな。
制作会社がバレットの方に移ったようでね、また違ったデザインが拝めると思うと興奮しますね。
俺の情報が食い違ってる点があるかもしれんので、そしたらそこは目を瞑って頂きたい。
とはいえ、士道がサンダルフォン持ってるからな。
狂三リフレイン、狂三ラグナロクまでやるんだろうか。
でも六喰プラネット、六喰ファミリーの話もかなり重要。
ラノベの表紙だけでも見た人は分かると思うけど、十香の反転体が重要になってくるんですよ。
折紙も無論。
しかし二亜クリエイションも好きなのよね。
二亜の設定もそうなんだけれど、それだけじゃねえんだ。
キャラクターとしての二亜が、アンコールも読むと更に好き。
…改めて語彙力ゴミカス過ぎん?俺。
まあともかく。
二亜がどんな人かって問われたら、「一緒に居たら楽しい人」って俺は答えると思う。
ネタバレになってしまうとアレなので、これ以上細かくは言わんけど。
アニメ10月だそうなので、もう一度原作を読み直して決戦に備えるつもりではいます。
後書き長ったらしくなったと思うけど、こんくらいで今回のデアラトークは切り上げますか。
つーわけで『閃乱カグラ』やってくる。
じゃ、またなー
あ、今回コマンドーのある場面を真似てみたんですよ(今更)。