仮面ライダーに変身して運命は変えられるだろうか?   作:神浄刀矢

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フェイク・ヒーロー

ローマを出発したスポーツカーは、目的地であるパ・ド・カレーへ全速力で駆けていく。

幸いにもうまく躱せたのか、それとも意図的にだったのかは不明だが、ウィッチや軍の連中に見つかる事はなかった。

後になって思えば、これは軍側の作戦だったのだろうと思う。

仮にも統合戦闘航空団ではないとはいえ、《アフリカの星》マルセイユが所属する部隊の隊長をぶん殴ってパワードスーツの資料を頂戴してきたわけである。

どのみち彼らは見逃されるはずがないのだが、急いでいた和真と真二にはそのような事を熟考している余裕はなかった。

パ・ド・カレーに向かう事の方が、何よりも優先されたのだ。

 

***

 

途中で油を補充しつつローヌ川に沿ってリヨンまで遡り、そこから進路を北西に逸れる。

このままローヌ川に沿って進むと、ディジョンにかなり近づくのだ。

まだ《ノーブルウィッチーズ》には会っていないとはいえ、わざわざ危険を冒す必要はない。

リヨンから北西に進んでいくと、今度はロアール川に合流する。

川に沿って再度進み、ディゴアン、ドゥシーズ、ヌヴェールを通過、ブリアル、ジアンを経て、オルレアンへ。

ジャンヌダルクでも知られているオルレアン。この辺り一帯はオルレアネーという地名で呼ばれるそうな。

 

オルレアンにて再度補充。

進路を北に取り、そこからまっすぐ進めばパ・ド・カレーだ。

ヴェルサイユを過ぎてパリを素通り。

シャンゼリゼ通りなど気にはなったが、観光は後回しにしよう。

まあ巴里は燃えていなかったけれども(そりゃそうだ)。

ポントアーズ、ボーヴェ、ブルトゥーユ、アミアン、アブヴィルと走り抜けて行き、そしてようやく。

 

「パ・ド・カレー、か」

「眠らずに運転したの?よく出来たもんだよね」

「そりゃあこれくらいならな。乗り込むぞ」

 

***

 

スポーツカーを草むらに乗り捨てると、和真と真二は資料を頼りに目的の場所へと向かう。

どうやら工場地帯の施設で、例のパワードスーツの計画は進められているらしい。

しばし歩くと、かなり大きな規模の建物が見えてきた。

煙突からは煙が上がっており、一般車両の出入りも見受けられる。

大方この辺りの施設は全てその計画に使われているのだろう。どこから乗り込んでも、結果は変わらない気がする。

「しかし普通の工場っぽいなぁ」

「どうせこんなのハリボテだぜ。どうせ、中には俺の分身がたくさんいるんだろうよ」

「でもどうするのさ。正面から行けないこともないけど…一応警備いるよ?」

確かに真二の言うことも一理ある。

だが警備云々と言ったところで、彼らは模造品とはいえ、ライダーシステムを手中に収めているも同然。

1945年の技術を遥かに凌駕していると仮定するべきだろう。

「俺が先行する。真二は状況次第で変身して援護してくれ」

「いやホント、死なないでくれよ」

「任せろって」

そう言って和真は物陰から出ると、正面の警備の兵士に近づいていく。

(変身しないでいいのかな?いくら父さんでも銃弾は…)

一言二言話したかと思うと、和真は素早くパンチとキックを繰り出し、警備兵たちをノックアウト。

「ホラ、真二。入って良いってよ」

「あーうん、こんな感じなのね」

銃を頂戴し、気絶した警備兵は物陰に寝転がせておく。

「映画とかでよく見るよね、こうやって潜入するの」

「まあな」

警戒しながらも近くのドアを開け、2人は素早く体を滑り込ませた。

 

***

 

意外にも中に警備兵は多くないようだった。

この時代に現代のような高性能な監視カメラがあるとは思えないが、用心するに越したことはない。

1人ひとり確実に仕留めながら進んでいくと、しばらくして少しばかり広い空間に出た。

だがここにブレイドのアーマーがない以上、通過点に過ぎないということだろう。

さっさと進もうとしたところで、3つの人影が音もなく現れた。

2人は男性、1人は女性。

一際背が高い男性が口を開いた。

「やっぱりやって来たか、八坂和真」

「アンタは…誰だ」

「純一。そう呼ばれているから、君もそう呼んでくれ。こっちの2人は」

「シン」

「ナツミ」

「シンにナツミか。2人合わせりゃあ“真実”ってとこか?無理あるかな?」

「けどどうするのさ、父さん。見た感じ、この3人通してくれそうにないよ?」

丁寧に和真のセリフはスルーし、真二は半分諦めたようなセリフを吐く。

それに応じるかのように、3人は腰のベルトを操作し、変身した。

仮面ライダーか、ブレイドなどに似てはいるがその姿はどこか違う。

純一と名乗った青年は黄色、シンは緑、ナツミは赤を基調としているが、3人とも共通して側頭部や胸部などに『A』の文字のようなものが見受けられる。

その意味は理解しかねるが、恐らく彼らが特別な存在であるということなのだろう。

「これは確かに、通してくれそうにないな」

真二も仮面ライダーブレイブに変身し、炎を纏わせた剣を構える。

「銃効くと思う?」

「見りゃ分かるでしょ。効きそうにないって」

「ま、そうだよな」

仮面ライダーブレイドのものと似たような剣、そして細身の槍とボウガンをそれぞれ得物としている。

近距離戦に特化しているような編成だが、警備兵の銃如きではその体に傷を付けることすらできないだろう。

首をすくめて和真は銃を手放し、ライドウォッチを取り出す。

「変身」

黒いボディに赤いハートの複眼、仮面ライダーカリスである。

手には専用の武器、醒弓カリスアローが握られる。

 

「俺は剣のと槍をやる。真二はボウガンのを頼む」

「地味に強そうだなぁ…まぁ承ったよ」

2人はそれぞれの得物を手に、戦うべき敵へと向かっていった。

 

***

 

互いの武器がぶつかり合い、火花を散らす。

剣と槍と弓。

ボウガンと剣。

床から天井、壁面、空中へと舞台を移しながら激突する。

和真=カリスは『エボリューション』を使用し、赤いワイルドカリスにフォームチェンジ。真二=ブレイブもガシャットを用い、タドルレガシーへと姿を変えたが、それでもなお彼らはしぶとく向かってきた。

最強フォームのスペックは、少なくともノーマルフォームよりは格段に上。

その攻撃を複数回受け、確実にダメージは入ってるはずだ。

それなのに。

「なんで死なねえんだ?」

和真と真二はそれぞれ武器を構え、3人の“A”を見据える。

「改造手術でもされているんじゃないか?そっちのは分からないけど、タドルレガシーの攻撃受けて動けるってのは異常だよ」

「しかし彼らの正体が何であれ、これ以上長引かせるわけにもいかん。俺の目的はコイツらを倒すことじゃねえからな」

2本の鎌型の武器を弓に接続し、『ワイルド』のカードを読み込ませると、緑色の疾風のようなエネルギーが先端に集まっていく。

タドルレガシーの剣からはエネルギーが放たれ、元の剣を遥かに上回るサイズの光の刃を形成していく。

「「っしゃあぁぁぁぁぁ!!」」

和真と真二の放った疾風と光が混ざり合い、膨大なエネルギーでもって“A”の3人を直撃した。

 

***

 

流石に『ワイルドサイクロン』とタドルレガシーのクリティカルフィニッシュを同時に食らったとあれば、それなりに耐久性があったとしても限界はあったのだろう。

“A”の3人は吹っ飛び、変身は解けていた。

「生憎だが先に行かせてもらうぜ」

「やられた、か」

「俺の目的はアンタらを倒すことじゃない。恐らく相手側もそれくらいは知ってるだろう」

「なら…行くと良いさ。君の目的を果たすんだ」

純一の言葉に頷き、和真達は再び先へ進んでいった。

 

***

 

銃を構えつつ、扉を開けるとそこには。

「出迎えとはな…有り難え」

「勘弁してほしいよ」

仮面ライダー達が居た。

ブレイド、ギャレン、カリス、レンゲル。

先程の“A”の3人と同じ姿のライダーも見受けられる。

彼らが剣、銃、弓、錫杖、槍、ボウガンといったそれぞれの武器を、和真と真二に向けている。

恐らく適合者として誰かが選び出され、変身しているのだろう。

見てくれとしては十二分すぎる出来だが、ラウズカードまでコピーできているかは不明である。

 

「でも恐らくこれだけじゃない。資料見る限り、もっと数は必要になる」

 

「そうとも。物分かりが良いじゃないか」

 

奥からコツコツと靴音を響かせながら、軍服姿の男性が歩いてくる。

「少し老けたか?」

和真の冗談を意に介さず、男性は口を開いた。

「アフリカの隊長がロマーニャの504《アルダーウィッチーズ》に連絡を取ってくれたことで、君が来る事を知ることができた。八坂和真」

「傍受したのか…まぁ先に知られているか、それともその時になって知るか、それだけだろうよ」

「ほう…意外にも冷静じゃないか」

「こんなイカれたことを考えるヤツなんて中々居ない。どうせこれも『ウォーロック』と同じ結末を迎えるぞ、トレヴァー・マロニー」

「『ウォーロック』は戦艦大和のネウロイ化という新たな可能性を遺してくれた。全てが失敗したわけではない。それに君がライダーシステムという新たな技術を、我々にもたらしてくれたのだ」

和真がこの時代で戦ったことで、ライダーシステムを彼らに与えてしまったのか。

いや、待て。戦ったのは確かだが、ブレイドやカリス、レンゲルはそうだとしても、ギャレンなどはこの時代に現れてすらいないはず。

ライダーシステムのデータもそこまで多くないだろうに、ここまで作れるとは。

となれば、ライダーシステムを知る誰かが協力した、と考えるべきなのだろうが。

 

「答えは簡単だ、八坂和真。俺が手を貸した、それだけのことだ」

そう言い、彼は現れた。

「アンタは…確か惑星保護機構の…」

「ああ、お互いだいぶ変わったようだがな」

「ンだよ、こんなトコで会うなんてな」

かつてこの男とは月で戦ったことがある。

こちらはロクに名前も覚えてはないし、恐らく名乗らないままだったのかもしれない。一方的に和真の事を知っていた気はする。

あの時は惑星保護機構の軍人として活動し、惑星保護機構の軍服を着ていたはずだが、今は違うようだ。

黒を基調としたスーツ姿である。

最も一度ムショ行きになったはずだから、脱獄して来たのだろう。

どうやってここまで来たのか分からないが、大方何かしらのマシンをライダーシステムのデータと合わせて盗んできたといったところか。

マロニーは男に向かって問いかける。

「どうするね?」

「悪いが、少し寝てもらおう」

「え?」

微かな銃撃音と共に、2人の意識は暗転した。

 

 

 

 

 




久しぶりだねと言いたいとこだけど、そうでもないか。
イカれた作品をぐだぐだと書いておりますぜ。
何話そうかな。
サブカルトークと言いつつ、テレビが壊れてるので、円盤を見直すことすらできねえよ。
プレーヤーは今手元にないしさぁ…
デアラ4期に向けて原作読み直してるんだけどさ、声優欄に時崎狂三こと真田アサミさんが出てらっしゃるので、狂三リフレイン&狂三ラグナロクまでやるのかめちゃくちゃ気になるんですよ。
ストーリー的に二亜クリエイションと六喰プラネット&六喰ファミリーをやると、『デート・ア・ライブ』の物語の核心に迫るのよね。
これまで折紙のところ明らかになった、『人間が精霊になる』っていうのがね。
それについて、また色々と明かされていくんですよ。
そこまでやるとリフレイン&ラグナロクまでやらないと、話が一応限り良くならない気がするぜ。
いやそんなことねーか。
十香グッドエンドまで通してやらんと、全然区切り良くならんね。
つーかそれだと最後までやるんじゃねえか。
いつも12話とかだけど、24話編成とかして長くやってくれないかな。
中身が中身だから、24話どころじゃなくなるけどな。
3期の最後が五河ディザスターのところだから、かなりターニングポイントである気はする。
OVAとかでアンコールの話をやってくれると嬉しい。
すごろくとか、謎の遊戯王感出てた。
無効化されたら魔女の一撃発動すれば良いのでは?とかいうしょーもない考え方。
分からない人がいたらすみません。
手札とフィールド全破壊です。ハンドレスコンボには地味に刺さりづらいかもね。
ということで、和真くん次の話ではブレイドに変身できると思うので何卒。
おなしゃす。
じゃ、またねー

ブラックローズドラゴンのムチって気持ち良さそうじゃないか?
はい今クソみてえな事考えました。
じゃ、今度こそまたねー
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