日本のとある空港に一人の男性がいた。
空港というだけであって、人が賑わっているがそのとある一角にとある人物がいた。
その男性は一人だけ異常過ぎた。周りにいる他の一般人が彼一人に目線を向けている。
そんな彼は空港から飛び立っていく飛行機を見ながら言う。
「最後に書類の処理に手間取っちゃったな」
他の一般人の人が、何故彼に目線を向けているかというと、彼の外見に問題があった。
腰まで伸びた金色に輝く髪を後ろで結んでおり、尚且つ顔も整っており、世にいうイケメンとも言えるが、化粧をしたら女性にも見えるだろう。
そして何よりも、彼の纏っている空気が普通の人とは、明らかに違っていた。
言葉では表現できないぐらい、彼には何か違うものを感じると一目見て思ってしまう。
「ナルさん、もう義経達や紋白達の転入式は終わってしまいましたか?」
そして彼に目線が集まる理由は、彼の傍に控えているメイドだ。
人を寄せ付けない雰囲気を纏っているため、彼女から一般人はかなりの距離をあけている。
ナルと呼ばれた女性は、腰まで伸びた白髪、前髪で左目を隠している片目ヘアの女性。服装はメイド服を着ており、彼の傍に寄り添うようにいる。
「はい。もう十五分経過しております」
「あやや、計画が台無しですね」
彼の隣に立って答える彼女。
「ですが、私達が今現在この日本にいるのは“誰も存じません”。帝や局さえ知りません」
「そうだね。従者の皆には気が漏れないようにお守り持たせてるし、大丈夫だよね?」
彼の言葉に「はい」と微笑みながら答えるナル。
ナルの言葉に思わず笑みを浮かべた彼。彼の笑みを見てナルも笑みを浮かべてお互いに見合っていた。
「それと、父さんと母さんのことを様付けしないの?」
「何度も言うようですが、私は認めた者以外には仕えないと誓っておりますので……」
「なるほどね。じゃあ、俺も呆れさせない様にしないとね!」
「……(私が貴方様から離れる事はないでしょうに……)」
彼が髪を触りながら困った表情を浮かべていたが、ナルという女性は見えるか見えないという微妙なぐらい頬を赤くしていた。
彼らが他愛もない話をしていると、彼らの後ろから一人のメイドが歩いてきた。
「
二人の前に来ると一礼して言う。
彼女もメイド服を着込んでおり、腰の付近まである黒髪を黒リボンで纏めた女性だ。
「リン、ご苦労様」
リンと呼ばれた女性、名前は
彼の労いの言葉に少し顔を赤くした。
「いえ、私は貴方様のメイドなのですから当然です」
そういうと彼らを誘導すべく歩いて行った。彼女の顔は見えないが、きっと笑みを浮かべているだろう。
彼女の後姿から幸せオーラが出ているからだ。
「照れているね」
「ですね」
彼とナルバレックは彼女の後を付いて行った。
この物語は、世界に名を轟かせている九鬼財閥の長男「
どうも、愛すべからざる光です。
初めての人は始めまして、また来てくれた人はどうもです。
アンケートを活動報告でやっておりますので、どうそ見て行って下さい。