※『』は電話の時になります。
※今回は「そして○○だ」を連発します。
皇が移動している最中である三百メートル付近。
「ハルカ、もっと近づけないすか!?」
「ナツナツ黙って! これでも精一杯なの!」
上空のヘリの中でメイド服を着た女性達が座りながら。メイド服を着た者もいれば、黒いノースリーブのワンピースの夏服と黒いミニスカート、黒いパンティーストッキング、黒いブーツという女性。着古した学ランとすすけたサラシ女性。褐色の肌をした女性などがいる。それぞれ個性が出ている服装だ。
ハルカ……ハルカ・ミナトという。コクピットで操縦している茶髪のロングヘアー、耳に赤いイヤリングをしており、自分が着ているメイド服を改造して、胸元の露出度が高く、色気を振りまく悩殺美女だ。そして巨乳だ。
「ミサイルアラート! ロックされました、回避行動を」
操縦席で操作するハルカの隣で的確に指示を出す女性がいる。
「ジリ貧ね、フレア発射ッ!」
皇を襲撃している車からの対空ロケットからの砲火が凄まじく主である皇に近付けずにいた。
「
「
無事回避は成功したが、まだ襲撃側は攻撃をしてくるであろう。このまま回避し続けてもいずれ直撃してしまう可能性の方が高い。
唯依姫……
このままでは助けに行けずに自分達もただでは済まなくなる。
「うがぁー、皇様皇様皇様皇様――」
「
操縦席のすぐ後ろでブツブツ項垂れるメイドが長身でクールな女性が持つ日本刀の鞘の部分で叩かれ、頭を抑えていた。痛そうにのたうちまわる。
南月……
「何するんだよ、
頭を摩りながら千冬に近づいて言う。
千冬……
「少し落ち着け、馬鹿者」
「だが、皇様が皇様が―」
心配しているのは凄い分かる。
「うるさいですよ、南月」
ゴツ、という音とともに南月の頭にまた二メートルを越える長さの日本刀の鞘の部分で叩かれる。そしてまた床にのたうちまわる。
「
火織……
「ですから、少しは口を閉じなさい。ミカサや咲夜や斑鳩達を見習って下さい」
火織が指差した方へ視線を向けると黙りながら自分の武器を点検する女性人がいた。一人はナイフを、愛刀を、大剣やボウガンを、大太刀を、剣よりブレードに近い物を、各々が黙りながら作業していた。
だが、突然、ヘリの中に異様な空気と重圧を感じ、ヘリにいる全員がヘリの一番後ろにいる人物達を見た。
「ハッチを開けろ、我が
「ハルカ、唯依、このままでは埒が明かない、私達が打って出て襲撃犯を殲滅してくる」
指をボキボキ鳴らしながら体から異様なオーラを出している女性。腰に付けている西洋剣が異様なオーラを出し、彼女自身も薄く青いオーラを纏っているようにも見える。
「
唯依が心配して言うが、
「構うな、あんな豆鉄砲など避ければ良かろう!」
「斬ればいい」
二人は自信満々に言ってみせた。自分達なら出来るという自信からきているのだろう。
セルベリア……セルベリア・ブレスという。黒い服で統一し、肩から黒いマントを羽織り、見た目から軍人という雰囲気を出している。伝説のヴァルキュリア人という人種の末裔であり、その血を強く継いでいるため長い銀髪と赤い瞳を有する。皇に絶対的な忠義を誓っており、皇も彼女を絶対的に信頼している。彼女の腰には皇から
「そうじゃな、ハルカの腕が超一流でも流石にもたんだろうな」
大道寺、セルベリアの近くにいた人物が言う。
「
唯依が気にするが、
「しかしもかかしもあるかッ! こうしている間に皇のヤツが怪我でも――」
『ダメ!』
夜一の言葉に複数の人が反応し、声を出した。
夜一……
「――じゃろ、ならささっとハッチを開けるんじゃな」
複数人数の言葉に不適に笑みを浮かべて命令する。
「は、はいッ!」
「しょうがないわね(相変わらず私達ってスメラギ君に弱すぎよねー)」
唯依が慌てて、ヘリのハッチを開け、ハルカは夜一が的確に自分達の弱みを言ってきたのを内心で思っていた。ハルカも下からの砲火を気にしながら操作しているのである意味で凄い人物だ。
ハッチがゆっくり開いていくが上空なだけに物凄い風がヘリ内に入り込んでくる。だが、そのようなものなど彼女達には関係ない。
「我からー」
「うぉぉぉっ皇様ッッー」
「こら、待て、南月ッ!」
ハッチが開き、大道寺が行こうとするが、その前に南月が勢いをつけてハッチから飛び出して逝った。千冬が止めに入ろうとしたが行動するのが遅かった。ヘリから飛び出したにも関わらず「皇様ッッー」と聞こえるほど彼女は叫んでいる。
「はっはっはっ! ナツの奴やるではないかっ!」
「南月に遅れを取る訳にはいきません、行きますよッ!」
「言われなくてもッ!」
南月のすぐ後に大道寺とセルベリアが続く。飛び出すとすぐにセルベリアは腰の鞘から剣を抜き、ミサイルを斬り、銃弾を弾きながら、どんどん降下していく。大道寺もミサイルを殴り、銃弾を鷲掴みし、降下していく。
空中では地上のように足場が無いために自由に身動き出来ないはずなのだが、彼女達は空気を蹴り移動している。もう先に降りて行った南月より先にいる。
「では、私達も行きますよ」
「
大道寺、セルベリアの後には、千冬と咲夜が飛び降りて行った。千冬も飛び降りながら手に持つ日本刀を抜刀し、銃弾を斬り、弾き、降下していく。咲夜の方はナイフを投げながら銃弾を弾き、進んでいく。
咲夜……
「行きますよ、ミカサ」
「分かった、行く」
次に火織とミカサが飛び降りる。火織は刃渡り二メートルもある大太刀を使わずに鋼糸という暗器「七閃」で銃弾を切り裂きながら降りている。ミカサは腰のベルトに装備してある刀身がない
ミカサ……ミカサ・アッカーマンという。艶やかな黒髪に潤んだ唇、揃った睫毛、一言で表すなら美少女。首にマフラーを巻いているのが特徴的。綺麗な黒い長髪を靡かせている。一度だけ自分で髪を切ろうかと思ったのだが、皇が長髪好きということからそのままにしている。そして巨乳だ。
「火織さん達も降りましたか」
「えぇ、では行きますわよ」
「私は先に行きます!」
ポニーテールの女性が降りていく。
「待ちなさい、セラ」
先に降りて行ってしまったセラという女性を止めようとしたが間に合わなかった。
「あらら、セラさんたら――では、私達も行きましょうか、
「しょうがないですね、
「詠、舞い準じます」
「斑鳩、舞い忍びます」
それぞれの武器を持ち、二人も降下して行った。
セラ……セラフィムという。長いポニーテールが特徴的。。家事スキルが全般的に高く、掃除、洗濯などをよく担当している。だが、料理だけは別格である。作った料理は不味いを通り越して常人には命に関わる代物となる。従者部隊の男性陣が食べたところ三日間寝込んだと。そして巨乳だ。
「儂も行くかの、ハルカに唯依は極東本部に帰還後、事後処理班を率いて来てくれるかのう。あのぐらいの数ならすぐに終わってしまう」
襲撃当初よりも数を増やしている襲撃犯達をすぐに終わらせると言う夜一。ハルカも唯依もその言葉をちゃんと聞いていおり、自分達の戦力をちゃんと理解していた。
「そうね、過剰戦力過ぎるかもしれないわね」
「出来るだけ被害は出さないでくださいね」
夜一の心配よりも周りの被害の心配をする。
「儂に言われてもな、まぁ言っといてやるわい」
そう言うと降りていく夜一。
「あ」
「どうしたの唯依姫?」
「全員パラシュート使ってませんよ」
「あっ」
「……」
「……」
「あの子達なら大丈夫よね」
「そうですね」
・
・
・
・
襲撃犯から攻撃を受けながら進んでいく皇を乗せている車。だが、突如として襲撃犯の先頭車両十台が潰された。後続の車両は急停止を余儀なくされ、空から降下してきた従者部隊だと判断し、車から降りて迎撃の体勢をとる。
「南月は大丈夫ですか?」
「あいつの事だ、大丈夫だろう」
火織と千冬が潰れた車の上から地面に降りながら話をしていた。彼女達はパラシュートなど一切使わずに着地したのだ。
「南月さん、頭から着地しましたわ」
「あれは痛そうですわね」
斑鳩と詠も怪我をすることなく着地していた。
「ミカサさん、大丈夫ですか」
「問題ない、私より南月を心配した方がいいと思う」
咲夜とミカサも問題なく着地していた。
「――ぐはッ! 死ぬかと思った」
「上空三百メートルから頭から落ちて、それで死なない貴方は化け物ですか!」
頭から車に落ちた南月は一瞬だけ意識を失っていたが、すぐに目を覚まして立ち上がった。その光景をすぐ近くでセラフィムが見ていて一言。南月は多少耳を少し切っていて血を流しているぐらいで軽症だ。
「よっと……一人を除いて無事のようじゃな」
遅れて夜一が着地して周りを確認して、全員無事なのを確認する。そしてある二人に一言。
「大道寺にセルベリア、おぬし達は正面から行くんじゃ」
夜一の言葉に二人は闘志を向き出して答える。大道寺は拳を握り体から覇気を出しながら襲撃犯を睨みつける。彼女の覇気で地面にヒビが入っている。
セルベリアも薄く青いオーラを纏っていたが、今度は目で認識できるぐらいに輝いており体中に纏っている。赤い瞳も濃さを増して近くにいるだけで恐怖で動けなくなってしまいそうなぐらい彼女のオーラの威圧感がある。
「右からは咲夜、ミカサ、詠、南月、左からは千冬、火織、斑鳩、セラフィムが行くのじゃ」
各々装備を構え戦闘態勢に入る。
「夜一さんはどうするんですか?」
火織の言葉に夜一は返す。
「儂はこやつと話している」
夜一が指で横を指した。先程まで夜一の隣には誰もいなかったのだが、ナルバレックが隣に立っていた。
「好きなだけ暴れろ、皇様に仇なす者には死を!」
黒鍵を襲撃犯に向け命令するナルバレックに対して既に行動していた従者部隊。
「
「我が剣『クラウ・ソラス』が抜かれたからには生きて帰れると思うなッ!」
さらに覇気とオーラを強くした二人は地面を蹴り動き出した。ただ地面を蹴っただけなのに立っていた場所の地面は陥没し土煙が舞った。一瞬にして消えた二人は車に隠れながら発砲してくる襲撃犯に向かって、殴り、斬る、という単純な動作をした。だが、単純では済まなかった。大道寺が殴った車は後ろの方の車を巻き込みながら吹っ飛んでいき、セルベリアは一振りしただけが後方にいる車まで巻き込んで斬り刻んでいく。たまらず反撃をしてくる襲撃犯達も二人の相手ではない。弾丸を掴み止めて殴り飛ばし、弾丸を斬りながら相手を斬る。圧倒的な力の差が此処にはある。
「よくも、皇を狙ったな。殺す!」
「私も久しぶりに全快でいきましょうか」
「幾らでもいらして下さい」
「クソ虫どもが、よくも、よくも、私の大切な人を――生きて帰れると思うな!」
千冬、火織、斑鳩、セラフィムが戦闘体制に入る。大道寺やセルベリア程ではないが、常人では耐えきれない殺気を放っている。殺気で何人かが怯み、動きが鈍った瞬間に襲撃犯の目の前から消え斬りかかっていた。たまらず反撃してくる襲撃犯であったが当たらない。武器で上手く捌かれ、銃弾がきかない。銃だけではなくロケットランチャーなどの武器も使ってくるが全く意味がなかった。直撃前に叩き斬られ、無力化されていく。無慈悲に蹂躙されていく。
千冬は的確に急所をつき、一撃で相手の息の根を止めている。火織も大太刀を囮とし、鋼糸“七閃”による暗器攻撃で相手をしている。斑鳩も一刀流の抜刀術で次々に仕留めていく。セラフィムは大太刀を振り回しながら相手を仕留めていき、彼女の周りには不自然に木の葉が舞っている。
「時は加速する。覚悟は宜しいでしょうか? 私はできています」
「……」
「謝っても許しませんわ」
「ぶっ殺す!」
咲夜、ミカサ、詠、南月が戦闘に突入した。千冬達と同じで殺気を撒き散らしながら敵を駆逐していく。咲夜は相手に認識される前にすでにナイフで仕留め、相手からすれば見失った瞬間にすでに自分が刺されたことに気付きもせず意識がなくなっている。ミカサも素早く移動し、相手の首元に一撃を決め、絶命させて撃破しつつある。だが、ミカサが一人倒した時には、すでに咲夜は十五人を絶命させていた。詠は大剣、大砲、爆弾などを駆使して豪快に振る舞い闘っている。南月も小型トマホーク器用に扱いながら敵を絶命させている。
・
・
・
・
数分もしないうちに壊滅させられられ襲撃犯は誰一人動かなくなっている。
「バルトから連絡よ。本命も撃滅したそうよ」
咲夜が手元にある端末機器を見ながら言う。その言葉に従者部隊のメンバーは納得していた。当然という表情を浮かべている。
「おやおや、もう終わってしまったのですね。流石です」
学園側の方から声が聞こえた。従者部隊の面々は向かってくる人物に列を組んで頭を下げた。
彼の横にはナルバレック、夜一が後ろには、林沖、シオンが付いていた。彼が従者の目の前まで来ると一人一人を心配そうに見ていった。
「怪我はありませんか?」
一目見て大きな怪我はないようだが、小さい怪我があるかもしれないと心配する。
「はい、負傷者はいませんので大丈夫です。多少、服が破けた者がいますが……」
代表して咲夜が現状報告する。
「南月ですね。大丈夫ですか?」
咲夜の報告の言葉で誰かというのが一瞬で分かっていた皇。南月の前まで行き、聞いてみる。南月はスカートや背中の一部分や胸元が少し破け、太ももや背中や胸が見えてしまっていた。
「は、はいッ! これぐらいどうってことないです」
急に目の前まで来られて、ビクッと肩が震え反応して顔を真っ赤にさせてしまっていた。南月の言葉を無視して、皇は彼女の顎に手をあてて言う。
「私に隠し事は駄目ですよ。耳元から多少血が出ていますよ」
彼女の髪に隠れて分からなかったが、耳が少しだけ切れていて少しだけ血が流れていた。
「極東本部に戻ったら治療してもらうんですよ」
「で、でも、私は貴方様の御側にいたいんですッ!」
皇の手を両手で握りながら必死にお願いをする南月。
「止めなさい、南月。皇様が困っているでしょう」
「火織の言う通りだ。離れろ!」
火織と千冬が南月の肩を掴んで無理やり皇から引き剥がした。
「怪我人なんだから、もうちょっと優しく扱ってあげなよ、火織、千冬」
二人に肩を掴まれ、解こうと必死になり、ぎゃぎゃ騒ぎ立てる南月だが、二人が押さえている肩が徐々に嫌な音を
「少し黙りなさい」
「黙ってろ」
肩からメキメキ音が聞こえ、痛がりながらも騒ぎ立てる南月を無理矢理気絶させて黙らした二人。一人でも十分なぐらいだが。
「皇さんは甘いんです」
「こいつにはこれぐらいで十分だ」
二人の言葉に苦笑いで答えた。
「皇様、我らはこちらの処理と極東本部での異動の整理をしておきますので、皇様は教師のお仕事に集中して下さい」
咲夜が皇の正面に立ち、一礼して報告する。
「では、お願いします。いつもいつも苦労を掛けてしまって」
彼女達を労う皇。
「皇様が気にする事ではありません」
「そうですわ、皇さんは堂々としていればいいのですわ」
斑鳩と詠が咲夜の横から出てきて言う。
「ありがとう、斑鳩、詠」
二人の言葉に感謝する皇。
「ミカサとセラは少し髪を切ったのかな」
二人の前に立つと優しく髪を触った。二人は気付かれないと思っていたのか驚きを隠せなかった。
「はい、少しだけ切りました」
「よく気付きましたね。他の人達も気付いた人はいましたが、ほとんど気付きませんでした」
やっぱりね、と言いながら満足そうに二人に笑みを浮かべた。その笑みを間近で見てしまった、ミカサとセラフィムは顔を真っ赤にして恥ずかしそうに皇から顔逸らした。
「では、我々は処理の準備に移ります」
「はい、お願いします」
従者部隊の面々は集合して行動をし始めた。一部の面々は残っている。
現在この場にいるのは皇の護衛にいる、ナルバレック、林沖、シオン、従者部隊の一部の夜一、セルベリア、大道寺のメンバーが残っていた。
「他のラストナンバーズの現状は?」
セルベリアと大道寺の前に立った皇に二人は片膝を着いて礼をする。
「はっ、比古清十郎、蒼崎青子、呂布奉先は自由行動をしております。私たちを含め、ローラ=スチュアート、篠ノ之束、湊斗光、マティルダ・サントメール、蒼崎橙子はそれぞれの根城に篭もっています。召集をかければ何時でも来れるということは聞いております」
セルベリアの言葉に腕を組みながら苦笑する皇。
「一部を除いてじっとしている人達じゃないしね。皆には自由の権限を与えているしね」
「感謝しております」
「あぁ、自由に何処にでも行き来できるのはありがたい」
セルベリアと大道寺が皇に大して礼をいう。
「いえ、貴方達がいるおかげで私はこうして生きているようなものですから」
笑いながら彼女達に言った皇であったが彼女達の反応は違った。
「光栄です。貴方様のお役に立てることなら何だっていたします」
「ふん、私達が居なくとも一人で乗り越えられたと思うが?」
「大道寺!」
セルベリアは膝を着いたまま頭を下げて礼をする。大道寺は片膝を着いているが反抗的な態度をとっているように見えてしまった為にセルベリアが怒った。
「どちらかというと精神的支えですよ。大道寺さん。従者部隊の皆に色々と支えられていますから私は。愛して欲した貴方達を」
セルベリアを手で静止させ、大道寺に直接いう皇。真正面から言われた大道寺は赤面してしまっていた。
「惚れた弱みだな、皇。やっぱりお前は最高だ」
真正面に座り込んでいた皇の両頬を押さえて逃げれなくさせ、自分の唇を皇の唇に合わせた。触れるだけのキスをして満足そうにする大道寺。
「だ、大道寺、貴様!」
「セルベリアもすればよかろう」
隣で敬愛している自分物が他の女性とキスをした光景を見てしまったセルベリアは何時ものクールな表情を崩して怒っていた。だが、大道寺が自分にもやれという言葉に一瞬で頬を赤く染めて恥ずかしそうにしてしまっていたセルベリア。
「はは、出来れば帰ってからでお願いします」
「そうじゃそうじゃ、極東本部で夫の帰りを待っている妻な感じで待っておれ」
「それ凄い良いですよ、夜一さん」
「よ、夜一! お前もか!?」
皇の背後から首に手を回して抱きついている夜一は皇の肩に顔を置き、そのままセルベリアをからかい始めた。
「お帰りなさいませ、旦那様。ご飯になさいますか? お風呂になさいますか? それとも・わ・た・し? みたいな感じでどうじゃ?」
「すいません、そんなことをセルベリアさんにやってもらったら、理性が壊れてしまいますから」
「そ、そ、そんな恥ずかしいこと出来るわけないだろぉぉ!!」
夜一の言葉に皇は想像してしまった。エプロン姿で甲斐甲斐しく自分のことを思ってくれている彼女の事を。セルベリアも一瞬だけ自分のことを想像してしまい、敬愛して命まで捧げている皇と幸せな家庭を築いているところまで想像が広がってしまい、恥ずかしさのあまりその場から顔を真っ赤かにして走って行ってしまった。
「ハッハッハ、セルベリアの奴も皇に抱かれているのにまだまだ初心だな」
大道寺は彼女の行動に笑いながらも彼女を追いかけて行った。
「全く、何をやっておるんだ、夜一」
「すまんすまん、セルベリアの奴は弄ると面白いからのう」
ナルバレックも皇と夜一のすぐ傍まで寄ってきた。
「じゃあ、儂も戻るか、あ、そうじゃった」
皇に抱きついていた夜一が離れて身体を伸ばして帰ろうとしていたが、何かを思い出して言う。
「殺生院キアラが意識を取り戻したぞ」
「本当ですか!? 《全人類の欲》の彼女が蘇ったのですか」
「皇様の意識を三日間も奪って、挙句に皇様を殺して自分も死のうとした女」
夜一の言葉にシオンと林沖が過剰に反応していた。ナルバレックも眉をピクピク動かして反応していた。
「私も油断していましたから彼女の行為を許してしまったんですよね(意識を彼女の世界に持ってかれて性欲が強すぎる彼女の相手を三日三晩、相手していましたから、ですが私自身自分があんなに性欲が強いとは思いませんでした。途中で彼女は自分の世界だからいいことに自分の分身を作って総掛かりで私を快感に溺れさせようとしたのですから。ですが勝ちましたけど)」
「彼女の処分はどうしましょうか」
「番外組に入れておいてくれ、彼女には私特性の
「うむ、あい分かった、では最後に」
キアラの処遇に納得し、帰ろうとする夜一は素早く皇にキスをしてその場を離れようとした。彼女の身体に目掛けて黒鍵が投げられていた。
「怒るでない、ナル」
「大道寺だけでなく貴様もか、夜一」
「ではな、皇。また夜も頼むぞい」
黒鍵を構えて怒っているナルバレックを嘲笑うかのように夜一は瞬時に目の前から消えて行った。
「全く皇様も自由にさせすぎではないでしょうか?」
「彼女達のことは好きですし、好意は素直に受け入れるのが私ですから」
呆れながら皇に言うナルバレックは何処か諦めた表情を浮かべる。こういうことは何度も起こっているので見慣れてしまっていた。
「じゃあ、後は任せて戻ろうか」
皇の後ろにナルバレック、林沖、シオンが付いていく。彼女達が近くにいれば皇に傷一つつけられまい。
「電話か」
川神学園に改めて向かっている皇の○マート○ォンに電話が掛かってきた。ディスプレイに写った人物の名前に思わず笑みを浮かべてしまった。
『もしもし、フミかい、どうしたんだい?』
『お久しぶりです皇様、御時間大丈夫でしょうか?』
『大丈夫だよ、出来るだけ手短にね』
『ありがとうございます。研究していたナノマシン『
『ほぅ、ついに完成しましたか、実験はちゃんとしましたか?』
『はい、すでに私を含め十名ほどの
『うむ、分かりました。ですが、知っての通り私は川神にいます。研究成果を見たいのですがこの場を離れられないのですよ』
『ご安心ぐらい、近日中にそちらに向かいますので』
『そうですか、では楽しみにしています。体調には気をつけてください』
『ありがとうございます、では失礼します』
電話を切るとナルバレックがすぐに聞いてきた。
「フミというと“フミ・ヒメノ”ですか?」
「はい、研究していたものが完成したそうです」
ナルバレックの言葉に皇は嬉しそうに答えた。
「グレイフィアさんに第九位の地位を譲り、従者部隊を抜け、何かを研究していると聞いていましたが」
「その彼女です。近日中に此方にくると言っていました。また賑やかになりますね」
林沖は何度か遭った事があるだけで、あまり話をしたことがなかったようだ。皇はフミの報告を彼女達に話した。
「近々、従者部隊とは別の部隊が出来るかもしれませんよ」
皇の言葉にナルバレックは分かっていたが林沖とシオンが驚いていた。この情報を知っているのは極僅かの従者部隊のみであった。
「さてと、気を引き締めていきますか」
服装を整えながら歩いていく皇に三人の従者が着いて行った。
名前:楠木 南月(くすき なつ)
何の作品に出ている: オリキャラ
従者部隊何番目:90番
武器:携帯用小型トマホーク
容姿:茶髪にツインテール で年齢の割に低身長
性別:女
性格:うるさい バカ 皇様大好き (皇様限定で)M
※名前が分かっている人物だけです。
従者部隊
零位:ナルバレック
1位:バルトメロイ・ローレライ
3位:黒神めだか
5位:四楓院夜一
8位:十六夜咲夜
9位:グレイフィア・ルキフグス
11位:シオン・エルトナム・アトラシア
12位:織斑千冬
14位:神裂火織
21位:ミカサ・アッカーマン
28位:楊志
30位:リーズバイフェ・ストリンドヴァリ
31位:斑鳩
34位:詠
56位:セラフィム
60位:史進
90位:楠木 南月
118位:ハルカ・ミナト
256位:篁唯依
ラストナンバーズ
990位:比古清十郎
991位:蒼崎橙子
992位:セルベリア・ブレス
993位:蒼崎青子
994位:ローラ=スチュアート
995位:呂布 奉先(一騎当千)
996位:マティルダ・サントメール(灼眼のシャナ)
997位:大道寺
998位:湊斗光
999位:篠ノ之束
番外組
1000位:《真祖の姫君》アルクェイド・ブリュンスタッド
1001位:《悪平等》安心院なじみ
1002位:《妖怪の賢者》八雲紫
1006位:《不死に囚われた魔術師》レディリー=タングルロード
1007位:《怪異殺し》キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
1009位:《第2の精霊》四糸乃
1010位:《第3の精霊》時崎狂三
1012位:《第5の精霊》八舞耶倶矢・八舞夕弦
1013位:《第6の精霊》誘宵美九
1017位:《冥界のネクロマンサー》ユークリウッド・ヘルサイズ
1018位:《サラスヴァティー・メルトアウト》メルトリリス
1019位:《ブリュンヒルデ・ロマンシア》パッションリップ
???:《全人類の欲》殺生院キアラ
懲罰部隊
No.01:美哉
???:フミ・ヒメノ