真剣で九鬼家長男に恋しなさい!   作:愛すべからざる光

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※誤字脱字があれば報告お願いします。

一ヶ月ぶりにこっちの話を書いたので矛盾点などはないと思いますが、何か違和感があった場合は報告をお願いします。


第八話 自己紹介

皇は従者部隊の面々と別れ、ナルバレック、林沖、シオンを自由行動にさせていた。流石に教師の仕事をしている横にメイドが控えているのはどうなのかということで彼女達に行動の自由を与えていた。

 

無論、彼女達は皇や他の生徒の迷惑にならないところに控えて護衛をしている。皇本人もそのことに気付きながら、真面目だな、と内心で彼女らに感謝していた。だが、彼女達にとっては仕事でも仕事でなくても本心で皇を守ると誓っている。

 

彼女達の気配を感じつつ皇は職員室に入り、同じ職場で働くことになる人達に挨拶をしていく。挨拶をしていくと何人か知り合いがいることを知る。

 

 

カラカル兄弟……兄のゲイル、弟のゲイツ、二人は川神学園の赴任する前に欧州本社で皇と対面している。表世界におけるアメリカの格闘王であるゲイルは腕利き揃いと噂の皇の従者部隊と手合わせを望み、ゲイツは世界的に有名なコンピューターの第一人者と有名だが、それを上回る勢いで有名になった九鬼家欧州方面社長の九鬼皇に興味があったようだ。

 

皇と対面して二人は圧倒的なカリスマと存在感に声が出なかった。生きてきた中でこんな人物を見たことないと二人は語る。

 

ゲイルは目的であった従者部隊の手合わせが叶った。

 

だが、手合わせした人物はコックだったという真実を知ったのはゲイルが倒された後であった。約束の時間より早く来てしまい、食事の時間帯だった為に温かいうちに召し上がって頂きたいという理由から、皇専属コック“小鳥遊(たかなし)十花(とうか)”がゲイルの相手をし、蹴りの一撃で瞬殺したのだ。彼女は従者部隊四十五位。

 

 

ゲイツの方は噂で聞いていた九鬼欧州方面の技術力に開いた口が塞がらなかった。自分と互角、それ以上の人材が数多く存在しており、その中でも“篠ノ之(しののの)(たばね)”、“香月(こうづき)夕呼(ゆうこ)”、黒神三兄妹“黒神(くろかみ)真黒(まぐろ)”、“黒神くじら”、“黒神めだか”。まだまだいるがゲイツが勝てないと思った面々だ。そして皇が作ったという電脳AI“メルトリリス”、“パッションリップ”、そしてもう一人“BB”という存在を知ってしまい、彼女達三人が動けば電子機器が全部使えなくなり、世界征服できるだろとゲイツは公言している。

 

カラカル兄弟はこうして九鬼皇と知り合っていたのだ。

 

 

 

宇佐美(うさみ)巨人(きょじん)……彼とは川神市に何度か訪れた時に出会い、その時に(みなもと)忠勝(ただかつ)という人物とも接触していた。名前を明かして驚かれたりもしたが、普通に接してきてくれる彼らとは良い関係を築けている。

 

 

綾小路(あやのこうじ)麻呂(まろ)……日本三大名家の一つ綾小路家の出身で、皇の手により潰されかけた過去を持つ。日本の総理に呼ばれパーティに参加していた時に出会い、皇に言ってはならない禁句を言ってしまい、彼の従者部隊に綾小路家ごと潰されかけ、綾小路大麻呂という彼の父によってどうにか和解したが、何時でも綾小路家のことは潰せると従者部隊一位・バルトメロイ・ローレライに勧告されている。その時の皇は禁句を言われた事よりも従者部隊の行動の早さに驚かせられていた。

 

 

ルー・イー……彼と皇は長い付き合いがあり、川神鉄心と知り合い彼とも知り合いながら一緒に鍛錬をしたりもした中である。

 

 

 

そして今は学園内を歩きながら案内されている。

 

皇の隣には小島(こじま)梅子(うめこ)という女性教師がおり、彼女と雑談しながら歩いていく。皇が最初に彼女に持った印象はクールな大人の女性という印象だった。立ち居振る舞いに余裕を感じさせ、体も発達している所はちゃんと出て、締まっている所はちゃんと締まっている魅力的な女性だと。

 

短時間ではあるが、皇と梅子はお互いに共感する部分もあり、信頼関係を築けていた。

 

「噂通りの人だな、九鬼兄は」

 

「噂ですか?」

 

話しながら歩いて移動する二人。

 

「家柄を気にもせず身分や人種に関係なく、一人一人を平等に接する。誰にでも手を差し伸べ、人を導いていく人物。と、私は聞いている(何より言葉遣いがまともだな)」

 

梅子が語りだした言葉に笑みを浮かべて答える皇。

 

「皆さん、私を評価しすぎなんです。ただ単に困った人を放っておけない性分なので」

 

「その性分とやらで、内戦を止めたりはしないぞ(その言葉を言えるのは無意識でやっているということか……凄いな)」

 

あはは、と軽い笑いでごまかす皇に対して、梅子も思わず皇につられて笑みを浮かべていた。

 

「実際にこうして会うのは初めてですが、私は梅子さんのことを知っているんですよ」

 

えっ、と驚く梅子は驚きを隠しきれなかった。一般の教師である小島梅子は疑問に思った。

 

「お見合いの写真で、ですけどね」

 

皇の言葉をすぐに理解し、赤面してしまう梅子。身に覚えがあるような反応をする梅子に対して話を続ける皇。

 

「欧州方面を担当の私は仕事と一緒にお見合いの話を母さんから話されていたんです。色々な女性の写真を見た中に梅子さんが居たんですよ」

 

笑みを浮かべながら梅子のことを見た。

 

「あ、あれは、母が勝手に出して、私が知ったのは大分後なんだ」

 

クールなイメージがあったのが、今は頬を赤く染めて恥ずかしがっている乙女に見える。

 

「そうだったんですか! でも梅子さん美人ですから、男性の方々は放っておかないと思いますがね?」

 

「び、美人ッ!?」

 

「スタイルもいいですし、家庭的そうですし、良いお嫁さんになるでしょうね」

 

「よ、嫁ッ!?」

 

皇の言った言葉に驚き続け赤面する梅子。

 

「九鬼兄は「(すめらぎ)」えっ」

 

「皇でいいですよ。私だって梅子さんって呼んでいるのですから」

 

「そ、そうか! では、皇と呼ばせてもらう(いかん、いかん、落ち着くんだ)」

 

自分よりも年下の前で落ち着きがない行動を見せていたため落ち着こうとする梅子。

 

「はい、これからは同じ職場で付き合うことになるんですから」

 

「あ、あぁ(つ、付き合う!? いや職場の仲間としてだな)」

 

表情には出さず、内心では落ち着こうにも落ち着けていない梅子。

 

その後も二人で会話しながら梅子は学園内を案内しつつ、皇のことをより知ろうと積極的に話し掛けていた。皇は学園内を把握しながら梅子との会話を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在は昼休みも終わり授業に入ろうとしていたのだが、校舎全体に放送が流れ、朝にあった朝礼と同じで生徒達が校庭に集合していた。この集会の意味を理解している者は少数、大多数の生徒は何が行われるかは分かっていない。だが、先程校庭に学長や百代が集まって一人の男性と話していたのは関係があるんだろうと察していた。

 

 

学長である川神鉄心がこの集会の意味を明かした。武士道プランの他に新しく入ってくる人がいるということを学長の言葉でざわつく生徒達を一言で黙らせる鉄心。

 

ざわつく生徒達の中で内心で嬉しがる人達もいる。

 

「(メールに書いてあった通りだね、これから面白くなりそう)」

 

天下五弓の一人である女の子は思う。

 

「(皇さん……)」

 

日本刀を常に帯刀している女の子は思う。

 

「(窓越しだが、あれは兄君では……)」

 

レイピアを装備している女の子は思う。

 

「(もしかしてお姉様が言っていた人かな?)」

 

赤い髪のポニーテールの女子は思う。

 

「やっぱりあの人か……」

 

ヤドカリの飼育と観察という趣味を持つ男子は思う。

 

「生で見るのは初めてだけど、やっぱり……」

 

背が小さく体つきも細い少年も思う。

 

「テレビとか普通に出てるよな……」

 

無駄に筋肉を強調するような格好をしている男子も思う。

 

「トーマー、久しぶりの皇だよ~」

 

雪のような髪の色をした女の子が隣にいる男性に聞きながら嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている。

 

「そうですね。窓から見た限りでは、また髪が伸びていましたね」

 

知的な雰囲気をした眼鏡をかけた男性が隣で跳ねている女の子にニコニコしながら答えた。

 

「皇さんはまだいいけど、ナルバレックの奴に睨まれたのがすげぇ怖かった」

 

体を震わせ怖がる禿。

 

「はっはっは、兄者はお変わりないようで何よりだ」

 

変わりない自分の兄にド派手に笑っている金ぴかの服装の男性。

 

「流石は英雄様のお兄様です!!(少し前髪が伸びたんじゃないか……いや、後ろ髪も少し伸びたか――って何であたいはこんなに皇のことばかり考えてんだぁ!)」

 

金ぴか服装の男性の傍に控えているメイドは表面上では仕えている主が嬉しそうにしていることを喜び、内心では、自分が主の兄のことを物凄い見ていて、細かい所まで気付いてしまった自分自身に問うのであった。

 

「ふふ、さ、流石と言っておきましょう(先程の椎名京との会話で皇のことを意識しすぎて頭から放れない、どうすればいい……)」

 

冷静そうに見えて、内心ではとても焦っている赤髪の軍人がいた。

 

「まさか、あやつが来るとは挨拶せねばな……(こ、これ、これはマズイ、皇だけならまだしも零番がいるじゃないかえ、マズイマズイ)」

 

浴衣を着た女子が皇のことを思い、笑みを浮かべるが横に居たメイドを思い出して顔を真っ青にしていた。誰から見ても怯えているのが分かる。

 

 

校庭に集まった生徒の中で何人かは皇の存在を知っており、何人かは頭の中で男性を見たことがあるのに思いだせないでいた。

 

「わざわざ集まってもらってすまんの、今日の武士道プランの転入の他にもう何人かが入る予定だったのじゃが、諸事情により遅れておったのが今着いたのだ」

 

鉄心が生徒達の前に立ち、話し出す。

 

「生徒ではなく教師として入って貰うことになっているぞ」

 

鉄心の言葉に少しざわついたもののすぐに静まった。

 

「では、紹介するぞ!」

 

鉄心の声とともに校舎の方から一人歩いてきた。

 

生徒達は校舎から出てきた人物に魅入ってしまった。

 

遠目から見ても分かる金色の髪、黒いスーツが彼の髪と相まって一際魅了する。

 

そして何よりも彼が纏っている雰囲気が凄まじいと肌で感じ取ってしまっている。武術を習っている者は勿論のことだが、武術を習っていない一般人でも彼の雰囲気を感じ取っている。

 

“人の上に立つ者”“強者のオーラ”“絶対的な存在”明らかに一般人とは違うと認識出来てしまうほどに彼の存在は凄まじいものなのだ。

 

普段なら彼の容姿が非常に整っているので、女子が騒ぎたて、男子が憎らしく睨んでくるはずなのだが、この場では皆共通で静かであった。

 

そんな彼が鉄心からマイクを受け取り、自己紹介をする。

 

「初めまして、これから臨時の教師として務めさせていただきます、九鬼(くき)(すめらぎ)と申します。聞いたことある人も見たことある人もいると思いますが敬語とかは無しで接して貰ってかまいません。主に保健室で保健の先生兼臨時でどの教科も受け持ちますので仲良くしてくださいね」

 

彼の言葉は静まりかえっていた生徒全員の耳に聞こえ印象づけた。人を寄せ付ける声、頭の中に直接響き渡る声を聞き正面を見る生徒達には、彼の存在が自分達とは別の存在のように見えてしまっている。

 

そんな彼らには御構い無く、皇は一礼し、鉄心の後ろに下がる。

 

「明日から彼に加え、他にも転入生が入る予定じゃ、皆よろしく頼むぞ」

 

時間的には短い紹介であったが、生徒達には印象に残った紹介になっただろう。

 

 




こちらを更新したのが久しぶりすぎる!

先月途中まで書いた物を置いて、一~二ヶ月放置してしまっていた。
改めて読み返してみたけど、人数多いな~と思いましたww









※名前が分かっている人物だけです。


従者部隊

零位:ナルバレック
1位:バルトメロイ・ローレライ

3位:黒神めだか

5位:四楓院夜一

8位:十六夜咲夜

9位:グレイフィア・ルキフグス

11位:シオン・エルトナム・アトラシア
12位:織斑千冬

14位:神裂火織

21位:ミカサ・アッカーマン

28位:楊志

30位:リーズバイフェ・ストリンドヴァリ
31位:斑鳩

34位:詠

37位:黒神くじら

45位:小鳥遊十花

56位:セラフィム

60位:史進

90位:楠木 南月


118位:ハルカ・ミナト

190位:黒神真黒

256位:篁唯依

987位:香月夕呼


ラストナンバーズ

990位:比古清十郎
991位:蒼崎橙子
992位:セルベリア・ブレス
993位:蒼崎青子
994位:ローラ=スチュアート
995位:呂布 奉先(一騎当千)
996位:マティルダ・サントメール(灼眼のシャナ)
997位:大道寺
998位:湊斗光
999位:篠ノ之束



番外組

1000位:《真祖の姫君》アルクェイド・ブリュンスタッド
1001位:《悪平等》安心院なじみ
1002位:《妖怪の賢者》八雲紫


1006位:《不死に囚われた魔術師》レディリー=タングルロード
1007位:《怪異殺し》キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

1009位:《第2の精霊》四糸乃 
1010位:《第3の精霊》時崎狂三

1012位:《第5の精霊》八舞耶倶矢・八舞夕弦
1013位:《第6の精霊》誘宵美九


1017位:《冥界のネクロマンサー》ユークリウッド・ヘルサイズ
1018位:《サラスヴァティー・メルトアウト》メルトリリス
1019位:《ブリュンヒルデ・ロマンシア》パッションリップ
1020位:《月の女王》BB

???:《全人類の欲》殺生院キアラ


懲罰部隊


No.01:美哉


???:フミ・ヒメノ
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