舞鶴から来た男
21世紀を迎えた頃、世界情勢は、いや日本を取り巻く状況は混迷の一歩を辿っていた。
隣国の武力による支配、近海へのミサイル発射による挑発行動
不審船の
そして新たな脅威になってきた化け物たち
上層部・・・いや、国民全体がそれを深海棲艦と呼んでいた。
そんな状況により新型護衛艦や最新鋭レーダーの開発は急務となっていた、そして対深海棲艦用人形兵器・・・・「艦娘(かんむす)」
防衛省は密かに防衛技術研究部とともに作り上げていた・・
そんな状況を知ってか知らずか、ある1人の男がその渦中に放り込まれようとは、そのときはまだ知る由もなかった。
この話は海上自衛隊に盾突き、実行不可能と言われた作戦を見事成功させた1人の男とその艦娘たちの物語である。
8/31 東京・市ヶ谷
官公庁にほど近いここに陸・海・空、各自衛隊を指揮・統括する防衛機関、「防衛省」がある。そこに男が1人、警衛所前で立っていた。
(あ・・・あっづい・・・なんで自分が内局努めなんだよ・・・)
1種夏服(自衛隊では詰め襟と言っている)に手袋を嵌め身分書を警衛に見せているところだった。
「では、手続きを以上となりますのでどうぞ、A棟の入口からお入りください、お疲れ様でした・・」
警衛所の2等海曹の階級章をつけていた門番が、男にそう言った。
「ありがとうございます、ところで本部長室はどこになるのでしょうか」
「あぁ・・エレベーター上がって8階のところに本部長室が御座います」
「そうですか、ありがとうございました、あ・・・これもしよかったらどうぞ」
男はそういって舞鶴銘菓「岸壁の母」を紙袋ごと門番に渡してきた。
「えぇ!!いいんですか、それでは有難く・・お~い山下、これ頼む」
「わかりました」
3等海曹の階級章をつけた30代ぐらいの隊員に紙袋を渡して男は正面を振り返った
「ありがとうございます!」
「いえいえ気になさらず、では失礼します」
男はそう言って門をあとにした
「屋島海曹・・・さっきの人気さくな人でしたね」
「あぁでも・・まさかあの本部長のところの事務所に行くとはなぁ・・俺から言わせればまだまだガキだぞ、あれは」
「まぁ仕方ないですよ、例の1件で内局はアタフタしてますから」
「まぁ・・あの1件がなければそれまで日陰者だった部署に陽の光が入らなかったからなぁ・・・」
「ところでこれどうします、ここで封開けると後で厄介なんですが・・・」
「バレなきゃいいんだよそんなこと!!」
「りょう~かい、そしたら後ろの戸棚に入れときます・・」
「おう、頼むわ」
(しかし、舞鶴から内局にくるとは、よほど腕が良かったか、それともダメ人間だったか・・・いやダメ人間は舞鶴で生殺しだな・・・)
屋島と言われたその人物はさっきまで門にいた男をみてそう考えていたのだった
・・・・・To be continued・・・・
中二病臭くてごめんなさい。