海・・・黒い海・・・蒼い海・・・波の多い海・・そして穏やかな海
目線の先に果てしない水平線、その先で見えたものは・・・・「艦」だった。
「フネ・・・デモ・・・シッテイル・・モノト・・チガウ」
「アレヲ・・タオセバ・・ショウリ・・スルノ?」
「2・3・2・・アノフネノ・・・ナマエ?」
「デモ・・ヤラナイト・・マケル」
空気の抜ける音とともに、2本の波が「艦」に向かって伸びていく。
「コレデ・・カッタネ・・」
しかし無情にも、炎を上げることはなかった
「ナンデ?・・ドウシテ?・・シッカリ・・シタノニ・・」
「ナンデ!!!」
声にならない振動、その音につられるように、次々と物体が浮かび上がってくる
「アノフネ・・タオス」
「ヒコウキ・・・トバス」
「シュホウ・・ブッパナス・・・」
「バクダン・・オトス」
「ギョライ・・ウチコム」
「タタカイニ・・カツ!!」
「
頭の中に次々浮かぶフレーズ、しかしそれが、なんのためなのか、どういった意味なのかそのことは誰も知らない。
1時間後
「ドウシテ・・ナンデ・・シズマナイノ?」
2本の魚雷を先制でぶち込んだ1隻が考える。
「ワタシタチ・・ツヨイ・・ハズナノニ」
しかし、「艦」からうたれた砲弾が「
深い海のそこに引きずり込まれていった
「ツギニ・・ウマレテ・・クルトキ・・ハ・・ヘイ・・」
その日の夜
「確か戦闘海域はここだったよな?」
「はい、[せんだい]からの情報だとこのあたりで間違いありません」
「しかし、乗員もおかしなことを言ったものだ、人型の戦闘兵器だなんて」
「班長、実際に我々も、同じような部類に入ってしまいますが?」
「それはそれ、これはこれ。しかし流石に部品の一部とかないよなぁ・・・」
「当たり前ですよ、ここ日本海ですよ、わざわざ大型のクルーザーを出しましたが、こんなところに[
「しかし、それを拾わなければならないのだ、なんとしても、我々の研究のために」
男たちが求めていたのは、沈没した
「しかし、そんな小さな部品とかで本当に、実験が成功するのですか?」
「大丈夫だ、その点は心配ない、培養液から細胞を作り出し、その細胞を使ってクローンにする」
「ヒトや動物の細胞と違いますよ、ましてやそんな簡単にできるとは思いませんけど」
「一様、強化人間の研究を行っているんだ、それぐらい
「そうでしょうかねぇ・・あ!!もしかしてあれじゃないですか?」
男が懐中電灯を照らしたところには沈没したと思われていた「物体」が浮かび上がっていた。
長さにして2m~3m、イルカのような細い。
「やったぞ!神林君、我々が求めていたものだ、すぐに研究所に引き上げるぞ」
「わ、わかりました!!」
男たちを載せた船が「物体」を載せて走って行った
「物体」が運ばれて4ヶ月たったころ
「クライ・・デモ・・メノマエハ・・マブシイ」
「ヨク・・ミエナイ・・デモ・・イキハ・・デキテル・・」
「ココハドコ?・・・
「カラダ・・コノ・・カンカク・・ヒト・・?」
「ワタシ・・ヒト・・ナノ?」
「ワタシ・・フネ・・ダヨネ・・?」
「班長、[彼女]が動き出しました」
「うむ・・もうそろそろ形成出来たか、出してみよう」
「わかりました、溶液を抜き、扉を開放します」
「アレ・・ミズガ・・ナクナッテ・・イク?」
「ヒト?・・ワタシと・・おなじ?」
「扉開きました」
「こんにちは」
「こん・・にちわ」
「班長、声及びコミュニケーション異常なし」
「あなたは・・だれ・・ですか?」
「私の名前は神林、君の名前は?」
「ワタシ・・わたし・・私の・・名前は」
「班長、徐々に日本語力、向上しています」
「続けろ」
「はい」
「君のお名前は?」
(私の名前・・・わからない・・でも・・なんだろう、誰かによく言われてた・・)
「君のお名前は?」
(なんだろう、知ってる筈なのに、思い出せない)
「班長、まったく響かないですね」
(あれ?、響かない・・響か・・響・・・!)
「響ちゃん」
「響ちゃん?班長もしかして!」
「まだだ」
「響ちゃんはどんな子?」
「わからない・・・でも、名前が・・」
「気になった」
「そうなの・・・です」
「わかった、もう一回聞くよ?・・・君のお名前は?」
(響ちゃん・・そういえば暁ちゃん・・雷ちゃん・・・そうです、私の名前は・・・)
「わ・・私の名前は・・・いなづま・・・」
「特型駆逐艦の
この時、研究所は大いに感動と興奮の波が流れた・・
しかしそれと同時に研究員は同時に大きな枷を自ら嵌めてしまったことに気づかなかった。
一様、艦むすの誕生ストーリー・・「電」を主人公にして作り上げました。
他のファンの皆さん申し訳ない・・電ちゃんしか浮かばなかったのです。
艦むすの初期艦はこのあと登場しますので、その時お楽しみに待っててください。