姫華3兄妹の日常   作:月夜(白夜)

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自己紹介

 人物紹介

 

 姫華 香月

 見た目は美少女、中身は男子であり姫華三兄妹の長男。目までかかった金髪に青目が特徴。

 姫華 卯月

 香月の双子の妹。重度のシスコンとブラコン患者である赤目に腰まで伸ばした金髪

 姫華 美月

 末っ子の美月は銀髪に青目と兄妹ながら髪色が違うが血は繋がっている。それはれっきとした理由があった。

 

 

 

 

 

 俺は姫華香月、名前だけみたら女と判断されるだろうが中身は立派な男であるが、容姿は妹の卯月に似てるため自分で言うのは嫌なんだが女顔である。

 そんな卯月と俺は今日から名門高校に通う高校生となる。新しいスタートを気持ちよく決めるために俺は早起きをしようと心掛けて昨夜は早寝をした。しかし……。

「香月起きて、もう朝食出来たわ。美月だって起きてるわよ」

 いきなりカーテンを開かれてこれでもかと朝日を浴びせられる。突然の事で頭が回らない状況である。

「下に降りてきてよ、ご飯冷めちゃくでしょ」

「ん、ふわぁい」

 あくびをしながら返事をすると卯月は苦笑いを浮かべて俺の部屋を出ていった。

 双子の妹である卯月はこの家の中で唯一朝に強いため彼女が居なかったら毎日遅刻コース確定だろう。

 ベッドから転げ落ちるように出てハンガーに掛けていた制服に腕を通し、下に降りるといい匂いがリビングから漂っていた。

「おはよー」

「あっ、お兄ちゃんおはよ!」

 俺の元に寄るのはもう一人の妹の美月である。中3である美月は俺達と同じ高校を目指しているために勉強を頑張っているところである。

 そろそろ察したとは思うが俺達兄妹の名前に月が付く。その理由は至って簡単だ。両親が月が好きで自分の子供にはその言葉を入れたいと考えていたために月が付くようになった。因みに両親は海外での仕事が忙しくなかなか家に帰れないのが現状だ。でも、寂しさは無い。俺には卯月と美月が居れば大丈夫だから。

「お兄ちゃん? どうしたの?」

「なんでもないよ、それより飯食わんとな卯月が待ってるから」

 手に腰を当ててジト目で見つめてくる。俺達二人はいつもの席へと座る。

「お待たせお姉ちゃん」

「いいのよ美月、香月が遅いから」

「悪かったな……」

 短い会話の後にお決まりの言葉を言って朝食を食べ進める。

 

 

 

 

 

 

 朝食を食い終わり最後の身支度を済ませて家を出る。施錠はツーロックではあるが、最後にしっかりと掛けたか確認する。

 通学路となる道を歩いているとこのふうけいに違和感を覚えた。

「そういえばこれから一年間、美月が俺たちの間に居ないのか」

「そうね、でも一年間なんて気づいたらあっという間よ。あとやっぱり同じクラスがいいわね」

 俺と卯月は小中とクラスが別れることは一度もなかった。

「だな、まぁでも楽しみだな高校」

「そうね、早く行こ香月」

 俺の袖を掴み早足で掛けていく卯月の背中を追いかける。この高校生活でも同じクラスならより一層楽しくなれそうだよ。心踊る胸は期待を寄せており学校を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はクラスに入ったあと机に伏せた。まさか初めて卯月と違うクラスになるとは……。現実は非情すぎる。心が萎えているなか、頭を撫でられながら聞きなれた声が上から聞こえた。

「よお、ヒメ。卯月ちゃんが居ないからって落ち込むなよ。俺が代役……」

「黙れ、死ね、汚物め。てかお前その名で呼ぶんじゃねぇよ、小学生から言ってるだろ低脳が」

「そんな毒舌なヒメも俺は受け止めるぜ! それよりこの名前は小学生の頃から愛用しているから変える事なんてしない!」

「あぁ~、卯月とは別れるし朝から変質者はいるし嫌だぁ」

 この変質者は俺の幼なじみである橘 誠也(たちばな せいや)こいつが変なあだ名を付けるから面倒事が多くなる。

 ため息を漏らしていると扉が開くと担任と思われる先生が入ってきたために全員席に座る。

「入学式お疲れさん、今日からここのクラスの担任となる渡辺 洋介(わたなべようすけ)だ。よろしく、さて俺は君達の事が何にも分からないっていうことで一人一人自己紹介をしてもらう。てなわけで出席番号一番から」

 一番手は女子で三つ編みに眼鏡が印象的である。特にこれといった興味も沸かず自己紹介するクラスメートの顔を見つめる。そして次は誠也が教壇の上に上がったために直ぐ様視線を逸らし、誠也が終わったところで前を見る。そこからちょっと経った後俺の番がやって来た。

「次は……姫華香月さん?」

「それ、俺です」

 名前だけ聞けば女の子だが見た目は男のため回り視線が俺に集まる。

「香月くんか、ごめんよ間違えて」

「あぁ、大丈夫です。えーと、姫華香月です。サッカー部に入ります、よろしくおねぎゃいします……」

 最後の最後の言葉で見事に噛んでしまい、めちゃくちゃ恥ずかしい。とりあえず頭を下げて前髪で顔を必死に隠すが、クラスの沈黙がなんとも苦しい。自然を少し動かすと今一度目を会わせたくなかった野郎がいた。

(変な事いうんじゃねぇぞ)

(あ、バレましたか)

(死……ね)

 とりあえず教壇から降りて机の上に付せて時が過ぎるのをひたすら待った。

……あっ、卯月も同じミスしてそう。

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