ソードアート・オンライン ヒーロー・ガール   作:城田 海光

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さてさて、三日連続更新です。
テスト勉強? そんなもん捨てた……
今回アスナさんでます。
原作改変もいいところです。
いい感じにぶっ壊れてきました……イイゾモットヤロウ


二話『鏡に目を背けて』

『鏡に目を背けて』

 

 

 デスゲーム宣言が行われてから一ヶ月、その日はついにやってきた。

 

「第一層ボス、討伐作戦会議……か」

 

 『仮想世界』、アインクラッドに閉じ込められて約一ヶ月。

 百層クリアを目的に積極的に攻略しようという人達が現れたものの、始まってすぐは本当に酷かった。

 死ねば帰れると信じ崖から飛び降りた者。

 ゲームオーバー、つまり死ぬことへの恐怖故に無茶なレベリングをして死んだ者。

 錯乱して自害を選び、泣きながら消滅した者。

 この一ヶ月、第一層のボス部屋が発見されるまでに、一万人いたプレイヤー達は約八千人までその数を減らし、皆同様に眠れぬ夜を過ごしていた。

 

 

※※※※※

 

 

 一ヶ月前のあの日、赤ローブのアバターが、消滅すると同時に、私はある提案をクラインにしていた。

 

「ここから北西の方向に向かえば、次の村に着く。これからこの近場の狩場は同じことを考えてる連中に狩り尽くされて、リポップ待ちの大混乱に陥ると思う。そうなる前に、俺は次の村へ向かおうと思ってる。クラインも着いてきてくれる、とうれしい」

 

 本当はは私一人でもよかった。

 これから先、秘密の露見や身体的危機の回避のためにも、私はソロプレイを通すつもりでいたからだ。

 それでも、たった数時間でも一緒にいた彼を置いていくような真似は、どうしてもできなかった。

 

「それは……ありがたい提案だが、生憎仲間がログインしててよ。悪ぃが、一緒には行けねぇ」

 

 しかし、クラインの返答はそんなやんわりとした拒否であった。そういえば確かに、友人達と一緒にログインしたって話をしていた気がする。

 それなら無理に強要するわけにも行かない。少し寂しいけど、フレンド登録しておけばいざと言う時はどうにかできるかもしれないし、ここは引き下がるべきだ。

 

「そうか……それじゃ、何かあったらメッセージ飛ばしてくれ。出来る限り返信するよ」

 

 そう告げて私はクラインに背を向けると、そのまま急いで走り出す。

 別れを惜しんでる暇はない。

 卑怯だと罵られようが、出来ることは早めにこなして行かないと、本当に死ぬことになる。

 

「……キリト!」

「っ!!」

 

 曲がり角を曲がる直前、クラインに呼び止められる。

 いやだな、今ひどい顔をしてるから見せたくないのに。

 無視するわけにも行かず、振り向いてそちらを見れば、クラインは大手を振ってこんな声援を送ってくれた。

 

「キリト! ずっと思ってたけどおめぇ、けっこうカワイイ顔してやがんな!」

 

 ああ、なんでこんな、今日初めて会った奴にも、クラインは優しいのだろう。

 

「っ君も! いけ好かない美形よりその武士みたいな顔つきの方がカッコイイよ!!」

 

 さぁ、友人を置いていくからにはもう振り向けない。

 私はもう、前に進むしかない。

 

 

 ※※※※※

 

 

 アインクラッド第一層ダンジョンの迷宮区でボス部屋が発見されたのは、つい先日のことだという。

 発見したのは『ディアベル』というプレイヤーがリーダーを務めるグループで、ボス戦は六人一パーティを八つ集めてレイド戦の形にする戦略だそうな。招集目安レベルはおよそ10、いわゆる安全マージンを取った形になるらしい。そしてその攻略会議が行われるのは明日――――というよりほぼ本日、今から約十三時間後の十六時からだ。

 

「ちなみに私のレベルは12、あと二、三戦すればもうひとつ上がりそうな感じ、と」

 

 別に誰かがいるわけじゃないけど、声に出して確認する。ここは迷宮区の奥深く、周りには時間的な都合もあって私以外誰も居ない。よって一人称が『私』でも独り言ぶつぶつ呟いても怪訝に思われることはあるまい。

 ボス部屋は見つかってるとはいえ、まだ調べてない部屋があるかもしれないのでレベリングついでにマッピングも進める。

 流石に真夜中にソロでレベリングする輩は私以外にいないのか、辺りは静かなものだ。たまにモンスターがポップする効果音が鳴り響く以外、迷宮区に響く音はない。

 

『ギャァァァァァッッ!!』

 

 ……ない、筈なのだが、何故か遠くからモンスターの絶叫が聞こえてきた。

 自分で言うのもなんだが、こんな時間に何をしているのだろうか。いやレベリングやらなにやらというのは分かるのだけど、本当にこの時間……夜中の三時に迷宮区に入るとか命知らず過ぎて笑えない。いや、だから人のこと言えないけど。

 

「っ…………ふっ!!!」

 

 奥に進んでみると、そこには『フードをかぶったフェンサー』が、亜人型モンスターの【ルインコボルト・トルーパー】と戦闘していた。

 コボルトの装備である手斧はボロボロで、HPバーは既にレッドゾーンに突入している。

 

 ――――戦死の危険は、無さそうだね。

 

 そんな事が脳裏を過ぎる。

 安堵の溜息をつきつつも戦闘を近すぎず遠すぎずの距離から見ていると、フェンサーは細剣基本ソードスキルである《リニアー》を繰り出した。傍目から見たら剣筋が捕えられないほどの速さに研ぎ澄まされたその一撃は、明らかに必要以上の攻撃だった。

 

「……今のは、オーバーキル過ぎるよ」

 

 ぽつり、と呟いたその一言はフェンサーの耳に入ることはなく、フェンサーはそのままパタリと倒れて動かなくなってしまった。

 

「まってどうして?!」

 

 慌てて近寄ると、どうやら無理なレベリングで疲労感が溜まり、寝落ちてしまったらしい。すうすうと規則正しい寝息が聞こえて、HPゲージを確認してみてもまだ体力は充分残っていた。

 

 この世界には睡眠欲と食欲が存在する。

 ある一定のラインを超えて食事や睡眠を取らないと、戦闘や通常行動に支障をきたす場合がある。肉体的な善し悪しが存在しない、つまり風邪や体調不良といった現実世界のバッドステータスがない分、精神面での不調というのは戦闘能力に大きく影響を及ぼしてしまう。

 きっとこのプレイヤーは文字通り不眠不休でレベリングをしていたのだろう。現に私だって夜中にダンジョンへ潜っているし、前はこういうプレイヤーも少なくなかった。

 ただしこういうプレイヤーの方が死亡率が高いのも事実なので、放っておくには些か問題がある。

 

「というかこの人、よく見たら女性プレイヤーだ……」

 

 視界左上に表示される『Asuna』のスペル。リアルネームをそのまま登録したのかな、男の人で『アスナ』は多分、いない。

 これなら尚更、放っておくわけには行かない。このまま放置したら、リポップしたモンスターに襲われてしまう。そうでなくても、良からぬ輩に襲われる可能性も出てくる。

 

「仕方ない……本当はしたくないけど、こうするしかないか……」

 

 実際にやると『ハラスメント防止コード』を発動される恐れがあるので実行にするのはこれが最初で最後だろうけど、今はなりふり構ってる場合じゃない。

 

「よ……っ、と」

 

 そう、古今東西恋愛漫画でよくあるアレ、『お姫様抱っこ』である。

 ちなみに街中で知らない異性にこれを唐突にやった場合、前述のハラスメント防止コードを発動されて『はじまりの街』の『黒鉄宮』内にある『監獄エリア』へひとっ飛びだ。

 が、今は対象が寝ている(気絶している)為、ハラスメント防止コードは働かない。というか、動かせない。これはこれでPKに使われそうな手口だ。それとなく情報屋にリークしておこう。あの人なら、迅速に対応策を流布してくれそうだし。

 そんなことを考えながら迷宮区の比較的安全なルートを走り抜ける。……本当、筋力と敏捷に極振りしておいてよかった……。

 幸運なことに、迷宮区を抜け最寄りの街へ着くまでにモンスターやプレイヤー達と一度も相対することなく運ぶことが出来た。特に後者、変な噂が立ちかねないので物凄く助かった。ネナベプレイしてるのが悪いとはいえ、同性をお姫様抱っこして通報されるのは流石に胸が痛い……。

 宿谷に到着し、NPCに要求されたコルを払い、部屋のベッドに彼女を寝かせた頃には、もう五時を回っていた。

 

「うへぇ、寝過ごしそう……」

 

 まさか同じ部屋で寝るわけにも行かないので、隣にもう一つ部屋を取っておいた。鍵は外側から掛けても内側から自由に開けられるタイプのものだったので、外から私が鍵をかけてNPCへと返却しておいた。代金を払ったのは私だけど名義はあのプレイヤー、『アスナ』の名で部屋を借りたので、明日起きた後は自由に出かけることが出来るわけだ。

 

「……明日会えたら、一応今日のこと話しとかないとな」

 

 そんなことを考えながらアラームを八時にセットし、早々に寝につく。

 お姫様抱っこが堪えたのか、その日は心做しかいつもより早く眠ることが出来た……ような気がした。

 

 

※※※※※

 

 

 夕方前のトールバーナの街の広場は、思いのほか大勢のプレイヤーで賑わっていた。

 ソロ(ぼっち)プレイヤーの私には少しきついワイワイガヤガヤといった雰囲気に押されながらも、適当に座るところを見繕っていると、一人気になってた人物の姿を見つけた。

 

「ここ、いいかな?」

「……ええ」

 

 フードで顔を隠すプレイヤーは、紛うことなき昨日私がお節介を焼いた彼女だった。

 彼女からしてみれば私は知らない人、特に親しい間柄という訳では無いので会話もなく、ざわついた会場でボーッとしていると、あっという間に十六時を迎えた。

 そこでようやく、会議の開催者にして主役が現れる。

 

「皆さん、今日はオレの呼び掛けに応じてくれてありがとう! オレはディアベル。職業は気持ち的にナイトやってます!」

 

 あれ、このゲームジョブなんて制度あったかな、とか思ってると『ジョブシステムなんてねぇだろー!』なんて調子付いた野次が飛ぶ。殆どが初対面のはずなのに、あのディアベルさんとかいう人のリーダーシップはすごいな、と思う。普通はここまで皆を引っ張るような真似はできない。リアルでもそういう人だったんだろうか。……そうなんだろうなぁ。

 感心する私はさておいて、青髪の彼は続ける。

 

「先日、オレたちのパーティーはあの塔の最上階でボスの部屋を発見した。オレたちはボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームもいつか絶対クリアできるって事を『はじまりの街』で待っているみんなに伝えなくちゃならない。それが今この場所にいるオレたちの義務なんだ。そうだろ? みんな!」

 

 彼の問い掛けに、その場にいた人たちは思い思いの顔をしながら『おう!』と返答する。

 ちらりと隣のアスナさんの様子を盗み見てみれば、フードに隠れてよく見えなかったけど、なんだか強く拳を握りしめているようだった。

 

「オッケー、それじゃあさっそくだけど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは六人のパーティーを組んでみてくれ。フロアボスは単なるパーティーじゃ対抗できない。パーティーを束ねたレイドを作るんだ」

 

 ボス戦に参加できる人数には制限がある。

 六人パーティでそれが八つまで、計四十八人体制の大きな戦闘になる。つまりそれくらい束にならないと、到底ボスには太刀打ち出来ないということだ。

 さて、六人パーティを作るにしても、ソロプレイヤーにパーティを組める友人なんているわけがない。……いや居ないこともないけど、生憎彼はまだボス攻略戦には出ないだろうから、私は完全にぼっちだ。

 取り敢えず、当初の目的でもあるこの隣の女性プレイヤーと話すためにも、彼女とパーティを組むことにしよう。一人より二人、あとはあぶれ者を束ねたそれで充分だ。

 

「あの、君さえよければパーティを組まないか?」

 

 男口調で、且つ敬語を使わないで誘うというのはなかなか難しかった。謎の恥ずかしさで顔が赤くなりそう。

 

「……ん」

 

 彼女は小さく頷き、私が出したパーティ申請を受理した。取り敢えずこれで二人、ソロプレイでは無くなった。……どうにか、攻略戦には参加できるかな。

 

「ちょお待たんかい!」

 

 突然発せられた怒声に、ディアベルさんが引き上げ、高まった士気と熱気がスッ、と冷める音がした。

 誰だ、この空気に水を指すやつは、と声の主に目を向ければ、なにやらツンツンとした髪型の男性プレイヤーが広場の真ん中に躍り出ていた。

 

「ワイはキバオウってもんや。ボスと戦う前に言わせてもらいたいことがある。こん中に、今まで死んでいった二千人に詫びいれなあかん奴がおるはずや」

 

 そして彼は、そんな突拍子もないことを口走った。

 

「……は?」

 

 思わず口から間抜けな声が出る。周りのプレイヤーもみんなポカン、としていた。

 

「キバオウさん。君のいう奴らとはつまり、元ベータテスターの人たちのこと、かな?」

「決まってるやないか! ベータ上がりどもは、こんクソゲームが始まったその日にビギナーを見捨てて消えよった。奴らは旨い狩り場やら、ボロいクエストを独り占めして、自分らだけポンポン強なって、その後もずっと知らんぷりや。こん中にもおるはずやで、ベータ上がりの奴らが! そいつらに土下座させて、貯め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわなパーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん」

 

 ディアベルさんの問いにキバオウ、と名乗った彼は興奮したように捲し立てる。

 

 いやいや、なんてことを言うんだこの人は。

 

 確かにベータテスターの大半はその知識と経験で抜け駆けのようにレベリングしていったけど、それはゲームとして『当たり前の行為』だ。それをベータテスターが罪悪感を感じることがあっても、置いていかれた方の初心者プレイヤー達が批判するのはおかしい。もちろん、道徳的な話をすればベータテスター達は初心者育成をすべきだったし、それが結果的にゲームの早期クリアに繋がることだというのもわかっているつもりだけど、それでも自分の命優先というのは何処の世界でも共通の理念なのではないか。

 

 簡潔にいえば、『こいつなに言ってんだ』状態である。

 

 しかも、何もベータテスターの全員が『そう』であった訳じゃない。確かに私は言われたようなベータテスターだったけど、中にははじまりの街に残って、初心者プレイヤー達に諸々のコツ等を教授をした上でレベリングに務めた人達だって存在する。

 それをこの場で謝罪、賠償しろというのは、ちゃんちゃらおかしい話だ。

 

「発言、良いか?」

 

 しん、と静まっていた広場に、凛とした声が響く。

 声の主はスキンヘッドのガタイのいいお兄さんだった。

 

「オレの名前はエギルだ。キバオウさん、あんたの言いたいことはつまり、元ベータテスターが面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだ。その責任を取って謝罪、賠償しろ、ということだな?」

「そ、そうや」

 

 エギルさんの迫力に気圧され、若干仰け反ってツンツンヘアーは答える。うん、こうして端的に言われると更にこの発言がただの責任転嫁であることがよく分かる。

 それでも引かない彼に、エギルさんは懐から一つ小さな本のようなものを取り出し、みんなに見えるように掲げて続けた。

 

「このガイドブック、あんたも貰っただろう? 道具屋で無料配布されてる」

「貰たで。それが何や」

 

 ああ、やっぱり知らなかったか。

 

「……ねぇ、あれ、何?」

「ん? ……ああ、あれは聞いてのとおりガイドブックだよ。色々、レベリングの仕方とか、モンスター情報とか載ってる」

 

 アスナさんに聞かれ、初めて声を聞いたな、とか場違いなことを考えながら例の本について説明する。どうやらアスナさんは存在すら知らなかったようだ。

 そう、あのガイドブックには『モンスターの情報』や『クエストの受注方法』、『戦闘のコツ』など、いわゆるチュートリアル的説明を含めてしっかりと載っているのだ。無料配布だから誰でも手に入れられるし、誰でも知れたはずの内容。『あの日』以降、かなり早期に作られたもので、何度も改訂版が作られている。

 じゃあ、それを作ったのは誰?

 

「このガイドブックを作成して配布していたのは元ベータテスター達だ」

 

 そんなの、ベータテストの時の情報を知ってるベータテスター以外にいるわけが無い。

 

「いいか! 情報は誰にでも手に入れられたんだ、なのに沢山のプレイヤーが死んだ。その失敗を踏まえて俺達はどうボスに挑むべきなのか。それがこの場で論議されると俺は思っていたんだがな」

 

 エギルさんはその意見を最後に、発言を終えて席へと戻って行った。そんな彼とは裏腹に、苦虫を噛み潰したかのような顔をしたキバオウさんは、すごすごと席へと戻っていくのだった。

 

「……よし、じゃあ再開していいかな? ボスの情報だが、実は先ほど例のガイドブックの最新版が配布された。それによるとボスの名前は【イルファング・ザ・コボルド・ロード】、それと【ルイン・コボルド・センチネル】という取り巻きがいて、ボスの武器は斧とバックラー。四本ある最後のHPバーが赤くなると曲刀のカテゴリのタルワール武器を持ち替え攻撃パターンも変わる、と言う事だ」

 

 事態が収束したことにホッとしながら、会議の主催者であるディアベルさんがボスについての情報を読み上げる。うん、ベータテスター時代のボスと概ね一緒だ。……でもそれって、かなり手抜きというか、気の抜ける戦闘になりそうで、若干不安が残る。ベータ時代の情報を鵜呑みにし過ぎると、いつか足元を救われそうで怖い。慢心だけはしないようにしないとね。

 

「最後にアイテム分配についてだが、金は全員で自動均等割り、経験値はモンスターを倒したパーティの物、アイテムはゲットした人の物とする。異存はないかな?」

 

 もちろん不満を漏らす人はおらず、みんな神妙な顔をして頷いた。

 先ほどの討論で下がりかけた士気だったけど、ディアベルさんの舵取りでどうにか元に戻ったようだ。いい意味での緊張感を持たせることも出来たし、あの討論も悪い事じゃなかったのかもしれない。主張してる内容はおかしかったけどね。

 

「では、他に何か発言したりしたい人はいないかな? ……よし、明日は朝十時に出発する、では解散!!」

 

 ディアベルさんの鶴の一声で、第一層攻略会議は無事、閉会する運びとなった。

 ……さて、それじゃあ今度は『彼女』と話さないとね。

 

「ね……んん、なぁ」

 

 つい女性言葉が出そうになるのを誤魔化しながら、隣の彼女に声を掛ける。まずはまともに話せるようにならないと。

 

「……?」

「不味いレストランと、それなりに食べれるパン。どっちがいい?」

 

 そのためには同じ釜の飯を食べるのが一番だよね、と困惑するアスナさんを連れて夜の街に繰り出す私であった。

 




今回は中途半端なところで終わります。
※次回へ続きます
昨日初めて活動報告を書いてみました。
あーもう暇すぎて何もすることねぇやHAHAHAという人は是非読んでやってくださいm(*_ _)m
手鏡未使用のバグは次あたりで出す予定です。
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