東方 不死の戦士   作:タロサ

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また超展開です


第3話

 

「あぁ風が気持ちいい」

 

 

 

 

太陽が沈みかかり夜を迎えようとする時間、ディードは人気のない道にいた。

 

 

「慧音さんと妹紅さんは急いで何処に行ったんだろう‥‥」

 

 

 

 

数分前、食事を慧音が作ろうとした瞬間突然大きな金属音が聞こえてきた。

その音を聞いた慧音と妹紅は険しい顔をしディードに家で待つように言い

急いで外に出て行ったのである。

 

 

 

何かあったのであろうと思ったディードは二人を手伝おうとするべく家から飛び出すも

人里に詳しくないディードは道に迷っていた。

 

 

 

 

 

「ここは‥‥人里の入り口か‥‥」

 

 

 

 

迷いながらたどり着いたのは人里の入り口であった。

 

 

 

 

 

「うーん、慧音さん達の場所が分からないな‥‥どうする‥‥ん?」

 

 

 

 

入り口前で佇むディードは何かに気が付き人里の外へと出ていってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

人里のある集会所、ここは人里を守る自警団の詰所である。

その詰所には険しい顔をした慧音と妹紅、そして自警団達の姿があった。

 

 

「緊急事態だ、また人拐いが現れた」

 

 

 

 

自警団の一人、自警団団長の男は青くなった顔でそう呟く。

 

 

 

 

人拐い、最近人里の人間が透明な何かに捕まり連れ去られる事件が発生しており

事件が発生した数日後に行方不明になった者と思われる骨と服が人里の入り口に置かれているという

恐ろしい事件、 目撃者の証言でも『人が倒れたと思ったら空中に浮いてかなりの速さで移動していった』

という証言があり、妖怪の仕業ではないかという結論にいたる。

しかし体が見えない妖怪何て見つけられるはずもなく犯人は見つからないでいた。

 

 

 

「団長‥‥今回行方不明になったのは?」

 

 

 

 

慧音の言葉に団長は青い顔のまま呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「連れてかれちまったのは‥‥‥‥稗田様だ‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里近くの森、日が完全に沈み真っ暗な世界が広がる。

 

 

 

 

 

「ケケケッウマく行ったウマく行った!!」

 

 

 

 

「ん!んむー!!」

 

 

 

体格のいい中年男性が着物を着た紫髪の少女を地面に下ろし涎を垂らしながら少女を見る

少女は涙を流し縛られている縄を解こうと必死に体を動かす。

 

 

 

 

 

「ケケッ久し振りの人間の肉ダ!しかも子供ノ!!アァ美味そうだ!!」

 

 

 

 

 

興奮した男をよそに捕まった少女、稗田 阿求は目に涙を貯め体を震わせる。

 

 

 

 

 

 

阿求は近くの甘味処に自身の好物の羊羮を買いに行った帰り突然

腹部に衝撃と痛みが走り意識を失ってしまい気が付い時には

この男に担がれていたのである。

 

 

 

 

「サァてじゃぁ早速頂きますカ」

 

 

 

ビリビリビリ

 

 

 

男は阿求の着物を破ると頭が変化し口を大きく開ける。

 

 

 

 

 

「いただきマァァス!!!」

 

 

 

 

 

「んむぅー!!」

 

 

 

 

妖怪が阿求の体を貪ろうとした瞬間。

 

ドスッ!!バチバチ

 

 

鈍い音とバチバチという音が聞こえてくる。

顔をあげるとそこには‥‥‥‥

 

 

 

「グギャァァァ!!」

 

 

 

「ふぅ‥‥危なかった‥‥そら!!」

 

 

 

 

ボロボロの鎧を纏ったディードが妖怪の肩に雷の力が備わった『竜断の斧』を食い込ませていた。

苦しんでいる妖怪にディードは左手に持つ長い棒『燐光のポール』を妖怪の顔に叩き着ける。

 

 

 

「ガァァァァ!!」

 

 

 

 

ポールで殴られた妖怪は勢いよく吹っ飛びその場で悶えていた。

ディードはポールを仕舞い阿求を担ぐと人里の方へと全力で走って行く。

 

 

 

 

 

「逃がスカァァァ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿求を担いだディードは人里へと向かい走っていたが人里近くの田んぼに着くと

立ち止まり担いだ阿求を背中に背負うと阿求の口を塞ぐ布を外した。

 

 

 

 

 

 

「大丈夫?怪我はないかい?」

 

 

 

「は‥‥‥‥はい‥‥大丈夫です‥‥」

 

 

 

 

 

阿求に怪我がないか確認したディードは黄昏の盾を取り出し来た道を警戒するように

見る。

 

 

 

「あ、あの!助けていただ「ちょっと静かに」は、はい‥‥」

 

 

 

 

 

ディードは盾を構え、耳を澄ませる。

 

 

 

ドドドドッ

 

 

 

殆ど暗闇で見えないなか二人は来た道から大きな足音が聞こえてくる

足音が近付いて突然足音が消えた瞬間‥‥

 

 

 

 

 

「‥‥‥!!セイヤァ!」

 

 

 

ガキンッ

 

 

「がァ!」

 

 

 

「きゃっ!!」

 

 

 

何もない空間にパリィを使うと謎の音と共に何かに当たる衝撃が盾に伝わる。

衝撃的が伝わると同時に竜断の斧をその空間に降り下ろすと

何かを切断する感触が伝わってきた。

 

 

 

「グギャアアアァァァ!!腕が!!俺の腕ガァ!」

 

 

 

「やはり透明になっていたか‥‥」

 

 

 

ディードの視線の先には右腕がなくなっている阿求を誘拐した妖怪がいた。

急に現れた妖怪をディードは冷静に分析していた。

この少女が空中に浮いたまま人里から出ていく姿、何もない空間に斧を

降った時の何かを切断した感触‥‥

この妖怪は自身を透明にする能力を持っているようだ。

 

 

 

 

「コロスコロスコロスゥゥゥゥ!!」

 

 

 

妖怪は怒り狂った口調でそう言うとまた姿が見えなくなる

今度はディードの周辺に足音が聞こえだし土煙が舞いだす

 

 

 

‥‥音と土煙で撹乱か、厄介だな‥‥けど‥‥

 

 

 

 

「シネェェェェ!!」

 

 

 

透明になった妖怪はディードの首を狙い左手を突き立てる‥‥が

 

 

 

ガッ!ザシュ!バチバチ

 

 

 

 

「殺気を出しっぱなじゃ何処に居るかなんてだいたい分かるよ」

 

 

 

妖怪の攻撃を盾で弾き斧を妖怪の頭に降り下ろす

竜断の斧は妖怪の頭を叩き切り血が辺りを汚す。

 

 

斧を引き抜くと妖怪の死体は崩れ落ち、大量の血を流す。

 

 

 

「‥‥‥‥そうだ、君大丈‥‥夫?」

 

 

 

少女が無事か横の方を向くと顔を青くしぐったり気絶した少女がいた。

 

‥‥まぁあんなグロい殺しを見たら普通の人間は気絶するか‥‥‥‥

 

 

 

人里の方から明るい炎が数個此方に向かって来ている

恐らくこの少女を探しているに違いない、ディードは少女を連れ人里へと

歩いて行った。

 







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