ビルドファイターズXA   作:アレア

1 / 6
第1話!

タイトルはメガミトノカイコウです!w

良かったら見てくださいな


桃華編
【1箱目】女神との邂逅


 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

ピローンと独特なチャイムと共にとある店のドアが開く。

店内は棚が多数あり、その中には様々な色の箱が置かれていた。

その箱の正体はガンダムのプラモデル、通称ガンプラだ。

 

桃真(トウマ)が言ってたのはこれかぁ……す、凄い数ね……」

 

肩まで伸びたピンク色の髪の少女が棚を見つめ呟く。

 

「いらっしゃい!おぉ?初めて見る顔だねぇ」

 

少女が棚に並べられた箱を眺めていると、チャイムの音に気付いたのか、店の奥から黒髪ポニーテールのエプロン姿の店員が現れ、少女に話しかける。

 

「あ、はい、こんにちは……」

「こんにちは、今日は何をお探しで?ジム?ドム?ガデッサ?」

 

店員が若干戸惑ってる少女に問う。

 

「えっと……」

「うん」

「あまり分からないんですけど……」

「あら、ウチに来たって事はガンプラを買いに来たって事よね?」

「えと……はい」

「でもガンプラはあんまり知らない感じかな?」

「はい……」

 

少女がうつむきながら返事する。

 

「ん〜じゃあおに……じゃなくてお姉さんが選んであげよっか?」

 

店員がガンプラが積まれた棚を見ながら言う。ただし棚のほぼ一点を見つめながら。

 

「あ、えっと……お願いします……!」

「ん〜……とねぇ、じゃあこれなんてどうです?私のお気に入り!」

 

人差し指で棚に置いてある箱を指し、選ぶそぶりを見せつつ一直線にガンダム00の箱が並ぶ棚に店員が向かい、ある箱を取り出して少女の方へ向ける。

空を戦闘機のようなロボットと人型の白いロボットが飛び、緑色のロボットを破壊している絵が書かれた箱だ。

 

「がんだむ……あすとれあ?」

「そうそう、ガンダム00の公式外伝の主役機なんですけど……あ、これ話すと長くなるかな……小説だし」

「長いならまた今度で……」

「そっすね……でどうします?」

 

箱を傾けつつ店員が少女に問う。

 

「じゃあ、えっと……買います!」

「ちなみに赤色のもありますけど」

「えと……白の方が好きなので白い方で」

 

少し悩み、通常カラーのアストレアの箱を少女が指差す。

 

「あ、そんじゃ……本当は赤い方にしか付いてないんだけど、この武器のランナーも特別にあげるよ!」

「えっ……そんな、いいんですか?」

「うん!私からのサービス!」

「えと、店長さん……ですか?」

 

サービスでプレゼントなんて店長クラスじゃ無いと無理だろうと思った少女が店員に質問する。

 

「んやぁ、ただのバイト、本体は私が買うからそこは気にしないで!〜☆」

「あ……ありがとうございます!」

 

ただのバイトだった。

ポニーテール店員はそのまま何事もなかったように赤い方の箱を開け、武器セットのランナーと説明書を白い方に移し、少女に手渡す。

 

「あっ……と、そうだガンプラあんまり知らないって言ってたけど組み方とか分かります?」

「えと……ちょっとなら、多分、弟が作ってたので」

「上に組む場所ありますけど、どうです?ニッパーとかの貸し出しもしてるし」

「あ、じゃあここで作りたいです!」

 

少女が店員と共にレジへ向かい会計を済ませ、2階への階段を上る。

 

「おーい紅葉(モミジ)、ちょっとお客さんとガンプラバトルしてやってくれぇ」

 

階段の途中まで来た所で、おじさんっぽい声が店内に響いた。

 

「おっ、はいはーい!……ゴメン、店長に呼ばれたからちょっと行ってくるね……上に行ったら男の店員がいるはずだからその人に色々聞いちゃってくださいな」

「わ、分かりました」

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

階段を登りきり、少女がキョロキョロと周りを確認すると男の人と目があった。

どこかの青髪の少年のように目がキラキラしてる、イケメンだ。

 

「いらっしゃーい、おっ?袋無しで箱を持ってるって事はここでガンプラ組んでいくのかな?」

「は、はい!」

「ってアストレア……もしかして下のポニーテールに勧められた?」

「です」

「だよね、またあいつは……こほん、それじゃこっち来て、はい道具」

 

イケメン店員が素早くニッパーとカッターを用意する。

 

「……えっと、どうすれば」

「あ、もしかしてガンプラ作った事ない感じ?」

「はい、ぷらもでる自体無いです……このペンチみたいなのを使うくらいしか……」

「そうか……よぉし、じゃあお兄さんが壱から教えてあげよう!……ちなみにそれニッパーね」

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

40分後……

 

「出来た……!」

 

完成したガンプラを頭の上に掲げる。

基本は普通のアストレアだが、組んでいる途中にイケメン店員との会話で余剰パーツの話を聞いていたので、頭部のアンテナのみ余剰パーツ扱いのtypeF2の物に好みで変えている。

貰った別売りのtypeFの武器も装備した。

 

「初めてにしては上手くバリとかも無く作れてるんじゃないかな」

「あ、ありがとうございます!」

 

それからしばらくイケメン店員のガンプラの話を聞いたり名前の話をしていると、紅葉が階段から現れた。

 

「出来た?お疲れ様〜♪」

「あ、はいカッコいいし可愛いですね、アストレア、耳とか特に」

「でしょー!気が合うね!」

 

グーっと腕を前に出しながら紅葉が言う。

 

「で、どうする?ガンプラバトルやってみる?」

「あの……さっきも言ってましたけど、ガンプラバトルってなんですか?」

『デスヨネー』

 

そう言えばこの子初心者だった、と心の中で思いながら店員2人が同時に呟いた。

 

ーーーーー

 

「なるほど、楽しそうですね……やりたいです!」

「たんのしいよー!〜☆」

 

紅葉が今度は指をチョキにして前に出す。

 

「あ、その前にこのガンダムの事調べていいですか?」

「ん?あぁ、どうぞ」

「ありがとうございます」

 

ーーーーー

 

「終わりました、あんまり戦い方とか分からなかった…ネットじゃ漫画読めないし……っと、すいません」

「意外と喋るのね……君」

 

紅葉が少し驚きながら呟く。

 

「そんじゃクレ……じゃねぇや、モミジと頑張「まずはあんたがやったげてよ」

 

イケメソ店員が話し終わる前に紅葉が切り出す。

 

「え、俺が?」

「うん」

「俺は強いから初めてのお客さんには勝てないんじゃないかなぁ……」

 

チラチラと2人の顔を見ながらイケメン店員が言う。

 

「まっ、やってみればわかる話よ」

「そうだな!やってみるか!」

「よ、よろしくお願いします!」

 

話終わり、階段を降りた一行が1階のガンプラバトル用の部屋に入ろうとした時、紅葉が呼び止める。

 

「あ、ちょっと待って、GPベースの事、完っ全に忘れてたわ」

「あぁ、そうだな、初めてだったか」

「じーぴーべーす……」

 

少女が若干ついていけなさそうに固まる。

 

「GPベースってのは」

 

固まってる少女をよそに紅葉が話を進める。

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

GPベース、携帯端末型の装置であり、この端末でガンプラの設定や武器、名前などを設定し、バトル装置に取り付ける事でガンプラバトルが可能になる。

GPベースが無ければガンプラバトルは出来ないが店舗によっては貸出用を借りる事も出来る。

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

「さて、GPベースの説明も終わったし始めるか」

「よろしくお願いします!」

 

ガンプラバトル、コンバットモード

スタートアップ

プリーズセットユアGPベース

ビギニング、プラフスキーパーティカル

ディスパーソン

フィールド内に粒子が溢れる。

 

「青い光……綺麗……」

 

少女が呟く。

フィールド3、フォレスト

プリーズセットユアガンプラ!

先ほど作ったばかりのアストレアをバトル装置に置く。

カチッと音がなり、アストレアに粒子が注ぎ込まれる。

バトルスタート!

 

「基本の操作はさっき教えた通りよ……後は自分の技量次第!がんばっ!」

「はい!白咲桃華(シラサキトウカ)、アストレア行きますっ!!」

 

合図と共に本来動かないはずのガンプラであるアストレアが動き出しステージに射出される。

相手の店員……月夜見友夜(ツクヨミトモヤ)も改造したウイングガンダムでステージへ飛ぶ。

アストレアは右手にビームライフルとGNミサイル、左手にNGNバズーカとシールド、両膝のコンデンサーにGNピストルを装備した重装備仕様だ。

初めてのガンプラバトルで正直おススメ出来るとはいえない装備だが紅葉は止めなかった。

ガンプラバトルは楽しんでこそ、その楽しみを縛ってしまっては意味がないからだ。

 

「相手のガンプラは……」

 

そう呟きながら少女……白咲桃華のアストレアはスラスターから粒子を放出し相手のガンプラの出撃した記録があった場所の近くまで飛んだ。

だが、そこに相手のガンプラの姿は無い。

 

「まさかそう来るとはな……最初からちょっとだけ本気で行かせてもらうぜ、いくぞ!ウイングガンダム改!!」

 

出撃後すぐに目下の木々の中へ入り、不意打ちを狙っていたウイングガンダム改が作戦を変更する。

 

「初っ端から最後の一撃!ラストシューティングだ!」

 

友夜が叫んだ通り、ウイングガンダム改はファーストガンダムのラストシーンと同じく、真上のアストレアへ向け出力を弱めたバスターライフルを放つ。

出力を弱めているとはいえ、ウイングガンダム改の関節はギシッと悲鳴を上げていた。

 

「何これ……下っ?!」

 

が、発射と同時に初心者とは思えない反応速度でアストレアが後ろに避けた。

 

「なっ!この距離で避けただと!?」

「っそこかぁ!」

 

アストレアがビームライフルを発射する。

 

「くっ……俺のウイングガンダム改の機動力を舐めるなよ!」

 

ウイングガンダム改が追加されたブースターを吹かし回避しつつ木々の上へ出る。

 

「改の名前は伊達じゃねぇ!」

 

ベース機とほとんど見た目が変わらないウイングガンダム改だが膝にビームサーベルを仕込みブースターが追加されているなど脚部に多少の改造が加えられていた。

 

「もう一回!」

 

再び発射されたアストレアのビームライフルがウイングガンダム改を掠める。

 

「あいつ、俺の動きに付いてきているのか!?」

 

武器スロットの変更音と共に武器が変わりアストレアが左手のNGNバズーカを構える。

 

「これなら……!」

 

NGNバズーカから弾頭が発射される。実弾ではなくビームだ。

 

「なっビームだって!?」

 

NGNバズーカは実弾兵器だが弾頭の交換でビームも撃つ事が可能な兵器。

外伝機体のため、情報が少なかったがさっき調べた時にその設定を見て、桃華は最初からビームを撃てるようにしていたのだ。

 

「ちっ」

 

思わぬ攻撃にウイングガンダム改がシールドを前面に展開するがアストレアと違い戦闘回数が多い為、ビームサーベルを収納する部分が微かに空いていた。

そこにビームの熱が加わりシールドが曲がり、破壊された。

 

「こうなりゃ上から撃ち落としてやる」

 

友夜が呟くと同時にウイングガンダムがバードモードに変形する。

シールドが破壊された場合でも変形出来るよう、バックパックにも加工がされていたのだ。

そして脚部のブースターを展開したウイングガンダム改が一気に上昇する。

 

「次は……」

 

アストレアよりも上空へ飛んだウイングガンダム改を見て桃華は右手のGNミサイルに武器スロットを変更し全弾を発射する。

 

「今度はミサイルか……バルカンで充分だな」

 

MS形態に戻ったウイングガンダムのバルカン砲が下から来るミサイルへ向け発射され、全てのGNミサイルを破壊する。

 

「ありゃっ全部壊されちゃった!」

 

無言だった桃華が思わず呟いた時にはミサイルの爆風で両者のガンプラが見えなくなっていた。

この気を逃すまいと「今だ!」という声と共に友夜のウイングガンダム改のバスターライフルが爆風を突き抜け、桃華のアストレアへ向かう。

 

「きゃあっ!」

 

上空へ向けて攻撃していた為、空中で寝転ぶ姿勢だった。アストレアのNGNバズーカと肩上部のパーツに当たりバズーカの爆発と共にアストレアがよろける。

 

「畳み掛けるぞ!ウイングガンダム改!」

 

バスターライフルを捨て、スロットをビームサーベルに変更し膝からサーベルを取り出したウイングガンダム改がアストレア目掛け一気に降下する。

 

「くっ……やられ……」

「こいつでトドメだっ!」

 

ウイングガンダム改のビームサーベルがアストレアに切りかかろうとしたその刹那。

 

「っ見える!」

 

ガンプラを軽くする為、脚部に装備したGNピストル以外の全ての武装をパージしアストレアが左に傾いて相手のビームサーベルを回避する。

 

「なっ……」

 

そしてスロットをピストルに変更し。

 

「この距離ならっ!」

 

ウイングガンダム改の左に回り込んだアストレアがウィングガンダム改のガラ空きの脇腹にGNピストルを撃ち込んだ。

 

バトルエンデット……

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

「あの動きって……ふむ、これは面白いかもね」

 

外からバトルを見ていた紅葉が呟く。

 

「初めてガンプラバトルした子に負けるとは……まじかぁ……」

「友夜どんまーい♪」

 

ガンプラバトル用の部屋に入ってきた紅葉が落ち込む友夜の背中をポンッと叩きながら言う。

 

「なんでお前が嬉しそうなんだよ……」

「ん?アストレアが勝ったからに決まってんじゃ〜ん?」

 

紅葉がふふん、と何故か自慢げに返事する。

 

「やっぱそういう事か……」

「あれ……か、勝っちゃったの?」

 

無我夢中でガンプラを動かしていた為、バトルに勝った事に驚き、その場で動けずにいた桃華が呟く。

 

「逆転勝利ね!やったじゃん、おめでと!桃ちゃん!」

「桃ちゃ……あ、ありがとうございます!」

 

深くお辞儀をし過ぎてバトル装置に頭をぶつけそうになる。

 

「大丈夫?」

「あ、はい、大丈夫です」

 

そんな会話をしていると部屋の外の椅子に座っていた、少女が中にいる桃華を見ながら呟いた。

 

「ねぇ、どう思う?あのピンクの髪の子……」

 

END




短いですが1話終わりです

ちなみに紅葉さんは星飛ばしちゃう系女子です。

「〜☆」これ、星飛んでますww

第2話は今年中にアップ出来たらいいなぁ

第2話ではアストレアの塗装やガンプラバトルの勉強を桃華ちゃんがする予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。