最弱無敗の神装機竜と機竜喰いの道化師   作:クステラ

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クステラです。
最近、寒くなってきましたね。
皆様も体調を崩さないように気を付けてください

それでは本編をお楽しみ下さい


「episode13 二人の英雄を探す者 」

「―――ちょっといいかしら?」

 

そう言った少女を見たルクスはその顔に見覚えがあった

クルルシファー・エインフォルク

学園に侵入したルクス達を投げ飛ばし気絶させた少女がそこには立っていた

クルルシファーを見たリーシャが

 

「なんだ、クルルシファーか。用なら後にしてくれ。

今、ルクス達に雑用の依頼をだな―――」

 

リーシャの言葉を遮りクルルシファーが教室の中に入り

 

「学園長から用事を頼まれて、昼休みにそこの二人に学園を案内してほしいって言われたの。ちょっとの間、借りていくわ、いいわね?ルクスくん、レイくん?」

 

そうクルルシファーに言われたルクスとレイは

 

「「あっ・・・はい」」

 

返事をしたルクス達は席を離れた

案内の事は初耳だったが教室から出れるチャンスだと思ってその話に乗り、クルルシファーと一緒に教室を出た。

ルクス達はクルルシファーと一緒に学園中を歩いてまわった

そして階段を上り屋上に辿り着いたクルルシファーは手すりに近づき、学園の景色を一望した。

そんなクルルシファーを見たルクスとレイは

 

「え~と、ありがとう、クルルシファーさん」

 

「ありがとうございます。クルルシファーさん」

 

ルクス達にお礼を言われたクルルシファーは学園の景色を見たまま

 

「なんのことかしら?」

 

「・・・助けてくれたんですよね?困っていた僕達を」

 

「あなた達って顔は子供っぽいのに意外と鋭いのね」

 

クルルシファーの言葉に反応したルクスは

 

「それは関係無いよね!?人が一番気にしてる事をさらっと言わないでよ!?」

 

ルクスが顔を赤くしてると横にいたレイが

 

「それで・・・僕達をこんな人がいない所に連れてきてなにか人に聞かれたくない話でもあるんですか?クルルシファーさん?」

 

そんなレイの言葉に今まで学園の景色を見ていたクルルシファーがルクス達の方を向き

 

「察しがよくて助かるわ。あなた達に聞きたいことは二つあるわ。まず一つ目、どうして昨日の戦闘で倒してしまわなかったの?」

 

その言葉にルクス達は首を傾げて

 

「それって、リーシャ様達の事?それとも幻神獣(アビス)の事?」

 

「どっちもよ、私には二人とも相当な実力があると思っているのだけど?あなた達がその気になれば―――」

 

二人はクルルシファーに全て見透かされているようで下を向いた。

レイは下を向いたままクルルシファーに

 

「僕には・・・クルルシファーさんが思っているほどの実力なんて無いですよ・・・」

 

そんなレイの言葉にルクスも

 

「・・・そうだよ、クルルシファーさん。僕を・・・買い被り過ぎだよ」

 

そう答えたルクス達はどこか悲しそうな目をしてた

 

そんなルクス達を見たクルルシファーは

 

「ちょっと、安心したわ」

 

「えっ?」

 

二人の反応を見たクルルシファーはクスッと笑い

 

「あなた達は帝国の人間だとは思えないほどお人好しなのね」

 

ルクス達は褒められているのか、それともバカにされているのか分からず苦笑いをした

そして、クルルシファーはルクスとレイにあることを尋ねた

 

「そして二つ目、あなた達は「黒き英雄」と「機竜喰いの道化師」って知ってるかしら?」

 

「噂くらいなら聞いたことはあるけど・・・?」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

クルルシファーはルクスの答えになにも言わずにレイに

 

「そういえばレイくん。なんであなたは戦うときに道化師の仮面を付けているの?もしかしてあなたが―――」

 

レイはクルルシファーの言葉を遮り

 

「僕は・・・「機竜喰いの道化師」の真似事をしているだけですよ 。所詮は真似事だから意味なんて無いですよ」

 

「そう、分かったわ、ありがとう二人とも」

 

クルルシファーは再び屋上の手すりの前で、学園の景色を見下ろしながらルクス達に

 

「あなた達に雑用の依頼を頼もうかしら?」

 

「「えっ?」」

 

「『黒き英雄』と『機竜喰いの道化師』を探して。私はその人達に用があるの』

 

その雑用依頼にルクスとレイは息を呑んだ。その瞬間、時計台からゴーンゴーンと大きな鐘の音が響き渡った

 

「もうこんな時間、午後の授業が始まるわね。次の授業は装甲機竜(ドラグライド)の実施演習だから、二人も急いだ方がいいわよ」

 

そう言ったクルルシファーは屋上から降りる階段にへとゆっくり歩いていきそのまま階段を降りていった

クルルシファーがいなくなってすぐにレイはルクスに

 

「ねぇルクス、クルルシファーさんにこんな見え透いた嘘を言っちゃったけど大丈夫かな?」

 

「あの場はああ言うしかなかったと思うよ。僕も本当の事は話せないから・・・」

 

そうしてルクス達も階段を降りて午後の授業を受けた

 

「「はぁあぁぁぁぁ・・・・・・」」

 

その日の夜

ルクス達は女子寮に併設された大浴場の浴槽と床を二人で掃除をしていた。

午後の授業を終えたあと、ルクス達に数えきれない量の雑用の依頼が来ていた。

初めて女学園に転入した男という事と昨日の幻神獣(アビス)との戦闘で色々と学園中の注目を集めた

そのせいで依頼は今も増えている

 

「はぁ・・・僕達は本当にこの学園に転入しても良かったのかな、ルクス?」

 

「僕としては良いと思うよ。だってここは勉強もできて借金も返るし何より装甲機竜(ドラグライド)の訓練が日常的に可能だからね」

 

「それもそうだね。(僕も大切な人達をもう誰も失わない為にもっと強くならないと・・・!)

 

そんな会話をしていると後ろからコンコンというノックの後、脱衣場の扉がいきなり開いた。

ルクスとレイは驚き

 

「「ごめん!お風呂はもう終わってて今はちょっと掃除を―――」」

 

「期待に添えなくてごめんなさい、兄さん、レイさん。

そんなに見たかったですか?私たちの裸を」

 

「「えっ?」」

 

そこにはアイリと友人のノクトが立っていた。もちろん服は着ていた

アイリの言葉に対してルクスは

 

「な、何を言ってるんだよ!?そんな訳無いじゃん!?」

 

「あっ、ノクトさんもこんばんは・・・・」

 

「yes.ですが仕方がないかと。思春期の男性は、色々と大変だと聞いています。まぁ、肉親に対して欲情するのはいかがなものかと思いますが」

 

「何で!?僕がアイリ達の裸を期待してる前提になるのさ!?」

 

「まぁ、別に私は構いませんよ。唯一の家族ですし、たまには一緒にお風呂でも入りましょうか?」

 

「アイリ~、恥ずかしいから、人前でそういう冗談は言わないでよ」

 

アイリはルクスと会話をしてる途中からレイがずっと下を向いていた事に気づき

 

「レイさん?」

 

アイリに呼ばれてレイは返事をした

 

「なに?アイリ?」

 

「さっきからなぜ下を向いているのですか?」

 

「その~・・・アイリは昔から一緒にいたから顔を見て会話ができるんだけどやっぱりアイリ意外の女の人と話すのがまだ少し抵抗が・・・」

 

「そうでしたか・・・やはりレイさんは私意外の女性とちゃんと会話ができるようにならないとダメですね。後で学園長にその事について相談してみますね」

 

「うん、ありがとう、アイリ」

 

「それにノクトさん・・・ごめんなさい」

 

レイに謝られたノクトは

 

「No.謝らなくても大丈夫です。ですが私としてはレイさんとはきちんと顔を見て会話してみたいものです」

 

「努力します・・・」

 

会話が終わるとルクスが

 

「ところで僕たちになにか用?今日の依頼はこのお風呂掃除で最後だから、急ぎの仕事じゃ無いならちょっと待ってて」

 

「いえ、仕事ではありません。私たちはリーズシャルテ様から伝言を預かってきたんです」

 

ルクスとレイは手を止めた

 

「「伝言?」」

 

「はい、明日の早朝、機竜の工房に来てくれとの事です」

 

「「工房って?」」

 

「場所は私が案内しますので安心してください。伝言は伝えましたので私たちはこれで。おやすみなさい兄さん、レイさん。」

 

「yes.おやすみなさい。ルクスさん、レイさん」

 

そうして二人はルクス達にお辞儀をしてお風呂場から出ていった。

ルクス達は残っていたお風呂場の掃除を急いでやり、依頼主である寮母さんに終わったことを伝えてルクス達は自室に戻り床に就いた。

 

翌日、約束通り早朝にルクス達はアイリと合流し工房へと向かった。




最後まで読んでくださりありがとうございます。
早くあの戦闘シーンを書きたいのですが投稿が遅いためもう少し先になりそうです。申し訳ございません。

それではまた次回

次回episode14「機竜の工房」

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