最弱無敗の神装機竜と機竜喰いの道化師   作:クステラ

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どうもクステラです。UA5000件突破‼ありがとうございますm(__)m
これからもオリジナル展開を加えた最弱無敗と機竜喰いの道化師を宜しくお願いします‼

それでは本編をどうぞ

活動報告に今後の事について書いてありますので宜しければそちらもお読みください



「episode14 機竜の工房」

ルクス達はアイリの案内で工房に向かいながら他愛ない話をしていた。

 

「そういえば、兄さん達は学園に慣れましたか?」

 

「僕は慣れたけど未だに仕事の依頼が増える一方だから大変だよ・・・」

 

ルクスは肩を落としながらため息をついた。

そんなルクスを見たアイリは

 

「何を言っているんですか、兄さん。仕事の依頼が増えることはいいことじゃないですか、大丈夫ですよ、兄さんならできますよ」

 

「確かに皆からの依頼が増えれば借金も早く返せるからいいけど、まぁ・・・それなりに頑張るよ」

 

そんな兄妹の会話を黙って聞いていたレイは赤黒いチップを手に持ち考え事をして歩いていた。

 

「・・・・・・・・」

 

レイが黙って歩いている事に気がついたアイリはレイに話しかけ

 

「なにか考え事ですか?レイさん?」

 

アイリに話しかけられたレイは我に帰り、手に持っていたチップをポケットに入れて

 

「あっいや・・・何でもないよ」

 

「それでこの学園に慣れたかどうかだったよね。まぁ慣れたとは思うけどやっぱりまだ女性がなぁ~」

 

「その事については昨日も話しましたが学園長に相談してきますので安心してください、レイさん。」

 

「その件は任せたよ、アイリ」

 

そんな会話をしているとアイリが

 

「見えてきましたよ。兄さん、レイさん。あれが工房(アトリエ)ですよ」

 

ルクスとレイは顔を前に向けると一戸建ての建物があり、アイリは工房(アトリエ)の扉の前まで歩いていきルクス達の方を向き

 

「私の役目はここまでです。後の事は中にいるリーシャ様に聞いて仕事してくださいね。兄さん、レイさん」

 

「分かったよ、ここまで案内してくれてありがとう。アイリ」

 

「それではこれで失礼します」

 

アイリはルクス達と来た道を戻っていった。

 

ルクス達は扉を少し開け

 

「すみませ~ん、ルクスですけどリーシャ様~、中にいますか~?」

 

ルクスは大きめの声で挨拶したが、リーシャからの返事はなく、

 

「・・・あれっ?いないのかな?」

 

そんな様子を見ていたレイはルクスに

 

「中に入ってみようよ、ルクス。もしかしたら中にいるけど何か作業をしていて僕達の声が聞こえてない可能性もあるよ?」

 

「分かった、中に入ってみよう」

 

ルクスとレイはゆっくりと扉を開け、中に入った。

中は金属と油の匂いがたちこめていて、無数の部品やら工具が辺り一面に転がっていた。

ルクス達は工具を避けながら奥に進むと異形の姿をしていた機竜があった。

それは〈ワイバーン〉を主軸に〈ワイアーム〉のパーツを融合させたような姿をしていた。

それを見たルクス達は

 

「「これは・・・一体――?」」

 

ルクスが呆然とそれを見ていると近くのソファーから声が聞こえてきた

 

「う~ん・・・。一体誰だよぉ?騒々しいな――」

 

「リーシャ様?」

 

ソファーで寝ていたのは制服の上に、白いガウンを羽織っていたリーシャだった。

ここで一晩中、作業していたのか、白いガウンも汚れ、目の下にクマができていた。

 

「リーシャ様!?大丈夫ですか!?」

 

「ん・・・あぁ、ルクスとレイか、私は大丈夫だ、心配するな。ところで二人はなんでここに―――?あぁ、私がここに来るように言っていたな。ふあぁ・・・」

 

リーシャはルクス達に近づきながら寝ぼけ眼を擦り、

ルクス達に

 

「今日、ここにお前達を呼んだのはあれを見てほしかったからだ」

 

リーシャはあの異形の姿をしていた機竜に指を指した。

するとルクスがリーシャに質問をした。

 

「ひとついいですか?」

 

「なんだ、ルクス?」

 

「あの機竜も遺跡(ルイン)で発掘された物ですか?」

 

ルクスの質問にリーシャはふっと笑い両腕を組ながら

 

「違うぞ、ルクス!あれは私が開発した、世界初のオリジナル機竜、名は《キメラティク・ワイバーン》だ!」

 

「「―――!?」」

 

リーシャの言葉にルクスとレイは耳を疑った。

古代兵器である装甲機竜(ドラグライド)

遺跡(ルイン)から発見され、既に十余年が経っていたが今でも、未だにその具体的な構造は今も解明されておらず、既存の部品を取り付けるか、交換する程度でしか調整できていない。

それを一国の王女が、全く別の機竜の作るなんて聞いたことがない。

リーシャは両腕を組ながら悩んでいた。

 

勾玉鉄鋼(ミスリルダイト)と、幻創機核(フォース・コア)を加工できれば他にもあんな事や、そんな事ができるのだがな・・・。

もうひとつの問題点としてあの機竜は性能と出力とは申し分無いのだが起動に機攻殻剣(ソード・デバイス)を二本使わないといけないのが、ちょっとネックなんだ」

 

二種類の別々の機竜の融合。

そして、機攻殻剣(ソード・デバイス)の二刀流など、前代未聞だ。

誰もが思い付かない事をしたリーシャは技術者としての高い才能秘めていた。

レイは目を逸らしながらリーシャに

 

「リーシャ様、奥の方がやけに焦げた跡があるのですが、あれはもしかして、実験の失敗ですか?」

 

レイに指摘されたリーシャは微かに動揺して

 

「・・・・・失敗は成功の母って言うだろ」

 

リーシャは小さい声でそう言い切った。

 

「そういえば、なんでここで寝ていたんですか?」

 

「あぁ、それはだな、お前達の機攻殻剣(ソード・デバイス)を修理していたんだ、ほれ、お前達の機攻殻剣(ソード・デバイス)だ」

 

「「えっ?あっありがとうございます」」

 

当たり前の用に言われ自分達の機攻殻剣(ソード・デバイス)を返されたルクス達は困惑した。

 

「学園の危機を救ってくれた英雄達の機竜だ。私が直々に修理しといたぞ」

 

「「ありがとうございます‼」」

 

ルクス達はリーシャに深く頭を下げた。

二機の機竜をバラして、新たなる機竜を作り上げるほどの腕を持っているリーシャからしてみれば修理など簡単なのかもしれない。

だが、二機の機竜を一人で直すのがどれだけ大変なのかはルクス達にも想像がつく。

 

「それじゃあ、お前達、ちゃんと機竜が動くか、テストをするぞ」

 

「「はい、分かりました」」

 

ルクスとレイは、腰のベルトにつけた機攻殻剣(ソード・デバイス)の鞘を払い、詠唱符(パスコード)を唱えた。

 

「――来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜。我がに従い飛翔せよ、《ワイバーン》」

「――来たれ、不死なる象徴の竜。連鎖する大地の牙と化せ、《ワイアーム》」

 

ルクスとレイは詠唱符(パスコード)を唱え、機竜を纏った。

しかし、ルクスとレイは違和感を感じ首を傾げた。

明らかにルクス達が今まで使っていた機竜とは外見が変わっていた。

ルクスの機竜は、両肩に連結された機竜息砲(キャノン)と背部には無数の小さな機竜爪刃(ダガー)で構成されていた羽根があり、以前使っていた大型のブレードは残っていたが厚かった装甲は半分以上が削ぎ落とされていた。

レイの使っていた《ワイアーム》は、ルクスと同じく装甲は削ぎ落とされていたが、肩に機竜息砲(キャノン)は無く、その代わりに機竜爪刃(ダガー)が数十本ついていて、

脚部にも数本の機竜爪刃(ダガー)がついていた。

大型のブレードは今まで使っていた物とは違い、刀身は少し伸びていて両方についていた刃は片方だけになっていた。

 

「あの~、リーシャ様?」

 

「ん?どうした、ルクス?」

 

「なんで・・・こんなに僕達の機竜が変わってるんですか?」

 

ルクスの質問にリーシャは笑顔で答えた

 

「修理しているうちにお前達の機竜にはかっこよさが無い事に気付いてな、ちょっとだけ改造した」

 

「ちょっとってレベルじゃないですよね!?ねぇ、レイも何か言って―――」

 

ルクスがレイの方に顔を向けるとレイは目を輝かせていた。

 

「レ・・・レイ?どうしたの?」

 

「リーシャ様!」

 

いきなり大きな声で呼ばれたリーシャは肩をビクッとさせた。

 

「な・・・なんだ、レイ!?いきなり大声を出すな!びっくりするではないか!!」

 

「す・・・すみません、リーシャ様、ですがひとつ言わせてもらいます」

 

リーシャは首を傾げ

 

「なんだ?」

 

「こんな素晴らしい改造をしてくださりありがとうございます‼これからはこの姿の《ワイアーム》を使っていきます‼」

 

「・・・えっ?」

 

レイの言葉にルクスは困惑し、リーシャは仲間を見つけたかのように目を輝かせた。

 

「レイ!お前は私が改造した機竜の良さを分かってくれるのか!」

 

「はい!」

 

レイは纏っている機竜の接続を解除しリーシャの方に行き暫く(しばら)の間二人は、機竜の事について椅子に座りながら語りあった。

その間にルクスは一旦、機竜から降りて、ソファーで二人の会話が終わるまでの間、横になって寝ることにした。

 

「二人共、楽しそうだなぁ・・・――」

 

ルクスはゆっくりと寝息をたてながら眠った。

ルクスが寝てから数時間後、二人は機竜の事について語り尽くした後、リーシャはあることに気づいた。

 

「そう言えば、レイよ」

 

「なんですか?リーシャ様?」

 

「お前・・・普通に私と目を見て会話をしているぞ?」

 

確かにレイはリーシャと普通に会話ができていた。

するとレイの顔が赤くなり、リーシャから目を逸らしながら謝った。

 

「すっすすす、すみません、リーシャ様!」

 

「なに、気にするな、私もお前とこうして会話ができて楽しいぞ」

 

「そっそう言ってくれると僕も嬉しい・・・です」

 

「ん・・・ん~?」

 

レイの謝る声でソファーに横になっていたルクスは目が覚めてあくびをした。

 

「ふぁ~」

 

(んっ?ルクスか、そうだ、いいことを考えたぞ)

 

あくびをしているルクスに気づいたリーシャは、ゆっくりと後ろからルクスに近づいた。

そして・・・大きな声で。

 

「おはよう!ルクス!よく眠れたか?」

 

リーシャに驚いたルクスは、

 

「うわっ!?リっリーシャ様!?びっくりしたぁ~、驚かせないでくださいよぉ~」

 

「すっすまん、そんなつもりでは無かったのだが、嫌・・・だったか?」

 

「いっいえ!嫌では無いですよ、リーシャ様」

 

「そうか!それは良かった!」

 

ルクスの言葉にリーシャは笑顔になった。

そんなリーシャを見ていたルクスは、改造された機竜の事を思い出しリーシャに。

 

「あの、すみません・・・。リーシャ様、あの改造された機竜を元に戻してくれませんか?あの方が一番使いやすいので、お願いします」

 

「あのままでもいいじゃないか!だいたいお前の使っていたちっともかっこよくないから、私自ら、手を加えてやったっというのに・・・、はぁ、分かったよ。元に戻すのはすぐにできるからな、ルクス、ちょっと機攻殻剣(ソード・デバイス)を少し借りるぞ」

 

「分かりました、リーシャ様」

 

ルクスは自分の機攻殻剣(ソード・デバイス)をリーシャに渡した。

渡された機攻殻剣(ソード・デバイス)を手にリーシャは工房(アトリエ)の奥にある、機竜を修理する部屋へと向かった。

 

「なぁ、ルクス、武装等は同じでいいんだよな?」

 

「お願いします」

 

ルクスがそう答えると、リーシャは整備を始める。

待っている間にルクスはソファーに座っていたレイの隣に座った。

 

「ねぇ、レイはなんでリーシャ様に改造された機竜を使う事にしたの?」

 

「ん?あぁそれはね。もしかしたら自分で考えた武装を作れるかも知れないと思ったからだよ」

 

「武装を作る?既にあるものじゃなくて?」

 

「うん、確かに既にある武装でもいいんだけどね。

と言っても僕一人じゃ、無理があるからリーシャ様と共同研究したいけど・・・」

 

「早く女性に慣れるといいね」

 

「うん、自分なりに努力はするよ」

 

ルクスとレイの会話が終わったのと同時に機竜を修理し終えたリーシャが部屋から出て来てた。

 

「おーい、ルクス、機竜を元に戻し終わったぞ」

 

「ありがとうございます、リーシャ様」

 

ルクスはリーシャに頭を下げ、機攻殻剣(ソード・デバイス)を受け取った。

 

「さてと、機竜を戻した事だし、そろそろ行くか」

 

「「どこに行くのですか?」」

 

ルクス達は首を傾げてリーシャに問う。

 

「決まっているだろう、お前達の新たなる仕事場だよ」

 

目を輝かせながらそう言ったリーシャを見て、ルクス達は何かとてつもなく嫌な予感がした。




ここまで見ていただきありがとうございます。
次のepisodeまで間が空くかもしれませんが、見ていただけるとありがたいです。

それではまた 次回

「episode15 騎士団(シヴァレス)
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