オリジナル
申し訳ございません。
また、間が空くかもしれませんが、気長に待っていてください。
それでは、本編をどうぞ
(誤字、脱字がありましたらご報告下さい。
それと今回は長くなるので、「前編」と「後編」に分けました。本当に申し訳ございませんm(__)m)
ゴオォォオオォン!ゴオォォオオォン!
「この音は一体・・・・!?」
時間を告げる音では無いのは確かだ。
しかし、レイは嫌な予感がして、
「一旦、部屋に戻るか」
レイは中庭を後にした。
部屋に戻ると、ルクスの他にリーシャ、クルルシファー、フィルフィ、
「うおっ!?み、みみみ皆さんこんなところに集まってど、どうかした―――」
「おお、レイ。丁度良いところに来たな。それでは皆、急いで格納庫に向か――」
どこかに向かおうとしているリーシャを引き留め、
「あ、あのー、リーシャ様?この鐘の音は一体なんですか?」
「ん?あぁ、これはな敵の襲来を告げる鐘の音だ。急げ、レイ、お前も一緒に行くぞ」
「っ!分かりました・・・、すぐに準備します」
レイは壁に立て掛けてあった
(・・・・・・・一応持っていくか)
そう言うとレイは
城塞都市クロスフィード、第四機竜格納庫。
ルクス達は、装衣を着用していた。
ルクス達の前にライグリィ教官が立ち、
「よし、全員揃ったな。では、諸君らに現在、どういう状況か説明する」
警鐘の理由は
城塞都市から
「現在の第三の砦に
しかし、敵は大型であるため突破され、城塞都市にまで被害が及ぶ可能性がある。
我々も迎撃部隊を編成し、戦闘に備える。
各自、準備整え待機していろ」
いつにもなく真剣な声音でライグリィ教官がそう告げ、話は終わった。
既に、王都にも救援要請をしているとの説明もあったが、
「王都に救援要請なんて無意味な事なのに・・・・・」
「「え・・・・?」」
格納庫の壁際に佇んでいたクルルシファーの呟きに疑問を感じたレイは、
無意味ってどういうことですか?クルルシファーさん?」
「王都からの応援なんて、期待できるものでは無いということよ」
「おいおい、クルルシファー。ストレートに言い過ぎだぞ」
ふいにやって来た
「・・・・・まぁ、事実だから仕方無いんだがな」
「どうして王都からの応援が期待が出来ないんですか?」
「なんだ知らないのか、二人とも?わたしは、てっきりこの国の軍事情勢について、知っていると思ってたんだが」
「要するにー、人手が足りないんだよ」
傍にいたティルファーがそう補足する。
「yes、ここが普通の都市ではないことは、ルクスさん達もご存じのはずですが?」
ノクトも言葉を添えるとシャリス達、「
「三人とも、どこへ行くんですか?」
ルクスの問いにシャリスが答えた。
「我々は、
有事の際には率先して出張らないといけないのさ。
まぁ、
シャリスの言葉に補足をするようにノクトが、
「yes、それに今は軍の
なので私たちが行くしかないのです」
そして、格納庫から三人は出ていってしまった。
おそらく、演習場で機竜を纏い、
「ルクス、レイ。それじゃあ、行ってくるぞ」
ルクスとレイに話しかけてきたのは、装衣を身に纏ったリーシャだった。
大型の
緊迫した状況のにもかかわらず、リーシャの表情にはどこか余裕があった。
「お気をつけて、リーシャ様」
「気をつけて」
「わたしは全然平気だぞ。わたしは神装機竜を使えるからな、簡単には負けないさ。
しかし・・・・・、お前たちと一緒に行けなくて残念だよ。
わたしが立てた戦術で、大型の
昨日、落ち込んでいたことなど無かったように、リーシャは二人に笑顔を見せる。
格納庫から、「
どうやら、神装竜を使えるフィルフィは城塞都市の防衛のために残るようだが、他の
「ねぇ、ルクス」
「どうしたの、レイ?」
「ちょっと用事があるから少し席を外す」
「分かった」
「すぐに戻ってくるから」
レイは格納庫から出てある場所に向かった。
一人になったルクスは辺りを見回すと、壁に寄り掛かるようにして立っていたクルルシファーの姿があった。
「クルルシファーさんは、討伐しに行かないんですか?」
「わたしのような他の国からの留学生には、
クルルシファーは表情を変えず、語り続ける。
「
クルルシファーは北の大国、ユミルからの留学生。
機竜の技術と知識を学ぶことが目的なら、他国の危機に率先してして戦い、命を失うことなどもってのほか、ということなのだろう。
つまり、「
「・・・・・・・」
ルクスが下を向き、黙っていると、
「気にすることは無いわ」
「えっ?・・・・・」
「私たちは、今は戦うべき人間ではない。
そういう状況が起きても仕方ないことなのよ。
それに、あなたは「
今の状況で戦えない自分のことを、気にする必要は無いと思うわ」
クルルシファーとの会話が終わったのと同時に、格納庫の扉が開きレイが戻ってきた。
「ただいま、ルクス」
「あぁ、おかえりなさい」
「ところで、どこに行ってきたの?」
「自室だよ。コレが無いと、
そう言うとレイは袋を取りだした。
袋の中には、特殊な形をした
――――――――――――――――――――――――
「こいつが―――討伐対象の
目標から少し離れた場所から「
足などは無く、体内が透けて中に赤黒い球体――核と呼ばれる物が見える、ゼリーのような見た目の生物だった。
知性を持たないと言われている、スライム型。
しかしその
リーシャは、どうやってこの
「よし、
笑みを浮かべ、部隊長を任されたリーシャはスライム型の
―――キイィィイイィィィイイ
どこからか、奇妙な笛の音が辺りに響いた。
(なんだ、この音は?一体どこから―――)
リーズシャルテがそう思ったとき、スライム型の
突然、スライム型の
そして、完全に白くなったスライム型の
それを見たリーシャは、
「動かない今なら奴に近づいても大丈夫だろう。
全員、主砲にエネルギーを最大充填しろ。
リーシャは早速、行動しようとするがノクトが竜声で話しかけて来た。
「yes、リーズシャルテ様、あまり
「なに近づいても大丈夫だろう。現にあの
「・・・・・yes、分かりました」
エネルギーを最大充填した
(これなら確実に倒せるだろう。私たちの勝ちだ!)
十数機の
が、しかし。
突如、
部隊長であるリーシャは急ぎ、
「全員、障壁を展開しろ!
リーシャの叫びは、無数の光弾によって掻き消された。
―――――――――――――――――――――――――
「あれ?」
「なんだこれ?」
二人は当てもなく格納庫を歩いていると、外にフィルフィがいることに気づき二人は外に出た。
「フィーちゃん、こんなところで何してるの?」
「・・・・・・・・・・・・・」
フィルフィからの返事はない。
まるでレイの声が聞こえていないかのようにずっと空を見つめていた。
「ねぇ、フィ――」
「音が、聞こえた」
「えっ?」
空を見つめたまま、フィルフィはぽつりと呟いた。
「音なんて聞こえないよ?」
レイがそう問い返すと、
「「
「・・・・・!?」
ルクスは、フィルフィから呟かれた一言によってある考えに至った。
「ま、まさか!?」
ドオォォオオォォン‼
ふいに、地鳴りのような振動で、格納庫が揺れた。
「嫌な予感がする、様子を見に行こう、レイ」
「あぁ、分かった」
「ルーちゃん、レーちゃん、気をつけて」
急いで演習場に向かったルクスとレイを、フィルフィは声だけで見送って、
「「
――――――――――――――――――――――――
大型の
何人かの「
「くッ!まだ、動ける「
「りょ、了解!」
勝利を確信していた攻撃の失敗。
「わたしのせいで、作戦の続行不可能になってしまった…一体どうすれば・・・・・・」
リーシャは次の作戦を考え始めたが、
「お前が
「・・・・・・っ!?誰だ!?」
ふいに竜声を通じて、どこからか――男の声が聞こえてきた。
リーシャは辺りを見回すと、
灰色の機竜を纏った男が近くにいることを確認した。
「
男は竜声でリーシャに、
「やはり、お前は新王国の王女などという器ではない。帝国の所有物なのだよ」
「・・・ッ!貴様、なぜその事を知っている!」
男のからの一言によりリーシャは完全に男の方に意識が集中してしまった。
すると突然、
「くぅ――!」
男がリーシャに向けて、
「う・・・・くぅ!一体何のつもりだ!?王都から配備された、警備部隊ではないのか・・・・・!?」
地面に落ちたリーシャは、上空に佇んでいる
しかし、男は落ち着いた様子で、
「それは間違いでございます」
嘲るようにそう言い切った。
「わたしがやって来たのは、
リーズシャルテ王女殿下。
「・・・・・ッ!?」
竜声を介して、告げられた事実にリーシャは驚いた。
クーデターによって、旧帝国が滅びた後。
帝国側に辛うじて生き残っていた
しかし、新王国に忠誠を誓い新王国の
「帝都から来た」、という一言を聞いて、リーシャは男の正体を察する。
「新王国を裏切ったのか?わざわざ
「裏切った?人聞きの悪いことは、言わないでいただきたい。
正道に立ち返ったのですよ。
力を得てね」
勝ち誇ったかのような男の声が、竜声を介して、聞こえてくる。
「
お前こそ油断してると足元をすくわれるぞ、ベルベット」
ベルベットからの攻撃を受けてなお、リーシャは冷静にそう告げた。
それを聞いたベルベット余裕の表情をしていた。
「わたしはあなたのように戦場で油断なんかいたしませんよ。
こうしてここにあなたをおびきだしたのも、勝算あってのことですから。
まぁ・・・・・ひとつ想定外の事態が起きているのですが」
そう言うとベルベットは、ゆっくり動いている大型の
「あれは本来、笛によって大量の
まぁ、このまま奴が新王国に向かえば、新王国も為す術なく滅びるでしょうがねぇ」
「――――そんなこと、させてたまるか!
――目覚めろ、
リーシャは、破損した《キメラティック・ワイバーン》の接続を解除して、神装機竜《ティアマト》を纏った。
しかし、
「リーズシャルテ様、危険です!撤退してください!」
そこには、他の「
「なッ!お前たち、なぜ戻ってきた!」
「リーズシャルテ様のことだから、一人で
「そうですよー!ここは一旦、砦に戻りましょうよー!」
「yes、せめてリーズシャルテ様だけでも、砦に戻ってください。
姫であるあなたが、ここでやられるわけにはいきません。
新王国の人々のためにも」
だが、リーシャは、
「・・・・・わたしが生き延びるのも王女としての責任―――そういうことか?」
リーシャの声が竜声を通じて返ってくる。
「・・・・・わたしはやはり、王女になんて向いてないのかもしれないな」
「「「えっ?」」」
「わたしはな――――辛いんだよ。
誰かの犠牲により生き残って、誰かの死を英雄と称え、残った市民に演説のひとつでもして、拍手を浴びるなんてさ」
「「「・・・・・・・」」」
「だからさ、わたしは戦うよ。
それがわたしに出来る、王女としての役目なんだ」
言い切ると同時にリーシャは、
「
シャリス、ティルファーはわたしの援護をしてくれ。
でも、くれぐれも無理はするなよ。
ノクト、お前は一度、城塞都市に戻り学園にこの事を伝えて指示を仰げ」
「yes、了解致しました、リーズシャルテ様」
返事の直後、ノクトはクロスフィードに向けて滑走した。
同時に、シャリスとティルファーは武装を構えた。
「さぁ、行くぞ、ベルベット!」
「口の減らない王女様だな」
警備部隊長のベルベットは
しかし、その行為が仇となった。
――――――――――――――――――――――――
「以上が、わたしが遠距離から視認し、わたしがノクトさんからの竜声を介して聞いた、現在の戦況よ」
神装機竜《ファフニール》の速度を以てクルルシファーが持ち帰った事実に待機中の生徒たちは、静まり返っていた。
「分かった、協力感謝する。クルルシファー」
そして、その
「ねぇ、ルクス」
「・・・・言わなくても分かってるよ。行こう、レイ」
ルクスとレイは、格納庫の外に向かおうするが、扉の前に思い詰めた表情のアイリが立っていた。
「どこへ行くつもりですか?兄さん、レイさん」
覚悟を決めた顔つきのルクスと仮面を外したレイにアイリは尋ねる。
「「リーシャ様を助けに行く」」
「行ってはダメです!」
そうきっぱりと、アイリは告げる。
「今の兄さんたちには、出来ることなんてないんです。
だから、ここでおとなしく―――」
レイは、アイリの言葉を遮り、
「確かに、アイリの言うとおり、今の僕たちに出来ることなんて無いのかもしれない」
「それじゃあ―――」
「だけど、ただここで、リーシャ様たちの帰りを待つわけにもいかないんだ。
新王国には大切な人たちが大勢いるし、僕たちには大事な目的がある。
どちらも守るためには、この国に危害を及ぼそうとする敵を全て倒さないといけない。分かってくれる?アイリ」
「・・・・・・・・・・」
「大丈夫、僕たちは必ずここに帰ってくるから、アイリを一人にはさせないから。ね、ルクス?」
「レイの言うとおりだよ。
僕たちはアイリを一人にはさせない。約束するよ」
アイリは二人の言葉を聞き、静かにうつむいた。
「兄さんの機竜の出力調整は既に済んでます。
レイさんの機竜も一応、使えますが、不明な点がいくつもありましたので、あまり解析できませんでした。
兄さんは十分、レイさんは五分位が限界と思われます」
「ありがとう、アイリ」
「五分かぁ。まぁ、なんとかなるでしょ。ありがとう、アイリ」
「くれぐれも無理はしないでください。
二人とも。それと、レイさん、
真剣な顔でアイリはレイにそう告げる。
「・・・・・分かった。あれだけは使わないようにするよ」
レイは頷き、アイリはほっと安堵のため息をついた。
その間にルクスは、扉の外にいた、クルルシファーに話しかけていた。
「クルルシファーさん、お願いがあります」
「・・・・・何かしら」
「クルルシファーさんの《ファフニール》を起動させてください。僕の援護ではなく、リーシャ様を救うために。もちろん、対価は払います。
僕は「黒き英雄」と「機竜喰いの道化師」の正体を知っています。どうです?《ファフニール》を起動してくれますか?」
「・・・・・分かったわ」
クルルシファーは、ルクスの提示した条件を了解して頷いた。
「では、行きましょう」
「ええ、行きましょうか」
二人は、同時に
「はぁ・・・はぁ・・・、ち、ちょっと待ってよ、二人とも、置いてくなんて酷いよ」
レイは呼吸を整えて、改めて三人で
――――――――――――――――――――――――
「くっ・・・・・!」
「これは・・・・・なかなか!」
「さすがにこれを全部避けるのはきっついなー!」
リーシャたちは、地上にいる
ベルベットも一緒になって。
「や、やめろ!なぜ、奴等と一緒にわたしを攻撃する!?
そして、突起物から、光弾を一斉に放った。
「はぁ・・・、はぁ・・・!守りに徹しているだけじゃ
、いつまで経っても
リーシャは《ティアマト》の三大武装を発動させた。
合計十六機の「
「ど、どうだ!さすがの
しかし、
《ティアマト》からの攻撃を全て耐えて。
それどころか、
先程まで棘の生えた球体みたいな見た目だったのが、完全に人型となっていた。
体色は赤黒い色となり、身体中は無数の棘で覆われ、背中には翼が生え、右腕には
そして、
「グギャァァァアァァ!!」
空気が震えるほどの咆哮をあげ、その場にいた
「くぅ・・・・・!」
「み、耳がっ・・・・!」
「こ、これ以上は・・・・!」
耳を塞いでいるリーシャたちは、
突然、機竜ごとリーシャたちは落下し、地面に叩きつけられた。
「こ、これは、《ティアマト》の「
リーシャは起き上がろうとするが、重くのしかかってくる重力によりそれは不可能だった。
、右腕に付いている巨砲を向け、エネルギーを溜め始めた。
「くッ!ここまで・・・・なのか、ルクス、レイ・・・・!」
「最後に、
「あはは、もう・・・・、みんなに会えないのかなぁ・・・・・」」
三人は諦め、涙を流した。
突然、竜声から聞き覚えのある声がした。
「「今・・・、助けます!」」
突然、
リーシャたちは、重力から解放された。
上空を見ると、機竜を纏ったルクスとレイが降りてきていた。
「ご無事ですか、三人とも!?」
「大丈夫ですか、三人とも!?」
ルクスとレイの姿を見た三人は、
「ル、ルクス、レイ!!」
「ルクスくん、レイくん!!」
「ルクっち、レイっち!!」
三人は、ルクスとレイに近づいた。
「うぅ、ルクス、レイ。わたしはもう・・・・・、ダメかと思ったぞ・・・・・、ぐす」
「ルクスくん、レイくん・・・・・。ぐす、助かったよ、ありがとう」
「ルクっちー!レイっちー!来てくれるって、信じてたよー!」
三人の顔は、涙で顔がくしゃくしゃになっていた。
そんな三人を見た、ルクスとレイは、
「もう大丈夫ですよ。リーシャ様、シャリス先輩、ティルファー」
「ところで、何があったんですか、リーシャ様?あの
「それは、わたしから話そう」
涙を拭ったリーシャは、ルクスとレイにノクトがいなくなった後の出来事を話をした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
オリジナル展開でしたが、いかがだったでしょうか?
原作にはない、展開を書くのも面白いものです。
それでは、また次回
強大な力を有する
そして、解放される
次回 「episode20 黒き竜と青き竜 後編」
(ちなみに今回のオリジナル
・・・そもそも、これを読んでいる人が特撮ものに興味があるのかすら謎)