半蔵学院に転入したのは、落ちこぼれの疾風流でした   作:ニンジャスレイヤー暁希

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13年前、
人も知らず、世も知らず、影となりて悪を倒した伝説の忍者達がいた。

『忍風戦隊ハリケンジャー』

だが、忍の世界ではその名を知らない人は誰もいない。
もちろん。俺も知っている。

俺もハリケンジャーになるために疾風流に志願し、日向無限斎(ひなた むげんさい)元忍風館館長のもとで10年間修行を詰んだ...のだが、歴代でも類を見ないほどの落ちこぼれと呼ばれた。

ハリケンジャーの先輩方も、落ちこぼれだったらしいのだがその倍以上に酷いもんだ。なんて言われた


そこで無限斎様は俺に国立半蔵学院という高校への転入を勧められ、通うこととなった。


忍としての体力は1通り身につけたが、術を使えるほどの技量はなく、知識もほぼ無い。
あるのはやる気だけ

やる気だけなら、誰にも絶対に負けない。


やる気だけでハリケンジャーになれる訳ない。
それ位俺だって分かってる。
だからこそ、俺は半蔵学院で力と知恵を身につけてハリケンジャーになる!絶対になるんだ。

そう決めて俺は目の前の半蔵学院の門を潜った

(主人公の名前は後ほど出ます)


暁希と仲間達の忍修行
1話 転入!国立半蔵学院


俺「ほええ...スッゲーな...」

 

俺は辺りをキョロキョロしていた。

 

 

半蔵学院は表向きは生徒数1000人を超えるマンモス進学校なのだが、もう一つの裏の顔がある。

 

忍者の中でも、正しい力や知識を身につけ、世のために尽くす善忍を養成する学科があるのだ。

 

一般世間はその事を知らない。もちろん、ここに通っている一般生徒も。

 

木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中。

ということである。

 

俺の通う学科は今は使われず指定の文化財として保存してある旧校舎なのだが、広すぎて迷ってしまう。

 

そうして困っていると、他の生徒とは違った雰囲気の身長はやや小柄だが、胸はかなり大きな美少女が立っていた。

 

 

その少女も気がついたようで、こっちを向いた。

 

旧校舎の位置を聞こうと俺は近寄った。

 

俺「あの...こんにちは...旧校し...」

 

瞬きした一瞬で消えた。

 

俺「消えた...?」

 

気配すら感じない。もしかしたら、彼女もまた忍科なのかもしれない。そう思った。

 

俺「財布...?」

 

と、俺はさっきまで少女のいた場所で財布を拾った。

 

学生証には、

『2年G組 久内 飛鳥』と書かれていた。

 

...後でとどけよ

 

そう思って俺はポケットに財布をしまった。

 

そして5分ほど辺りをさ迷うと、かなり古びていて、数10年は使われていなさそうな校舎を見つけた。

間違いない。ここが校舎だ。そう確信した。

 

茶室にある仕掛けから教室に入ることが出来るらしいのだが...

 

忍の世界には、茶室と言えばな仕掛けがあるそうで。

そんなのを全く知らない俺は十分近くそこで迷った。

 

そうして、疲れて掛け軸のある壁にもたれかかると、いきなり壁が回転して俺はそのまま後ろに転がる形で入室した

 

俺「ウワァァァァァ!」

 

?1「何者ですか!?」

 

?2「お、男の人...?」

 

?3「雲雀、下がっていろ。こいつはオレが...」

 

?4「アタイらの教室に入ってくるとは、いい度胸じゃねぇか!」

 

飛鳥?「み、みんな落ち着こう!?」

 

そこには半蔵学院の制服を来ている少女が5人いた。

さっきいた、あの子もこの部屋にちゃんといた。

 

俺「あ、あ、怪しいものじゃありませんよ!!」

 

?3「雲雀に手を出す奴は許さない!覚悟!」

 

片目に帯を付けた少女が傘を使って攻撃してくる

 

俺「ふぁっ!?」

 

間一髪、避けることに成功した

 

続けてもう1人、金髪の子も攻撃に参加してきた

 

?4「うぉぉ!!」

 

これまた、ギリギリで避けた

 

?4「すばしっこい野郎だな!」

 

それからも彼女達(主に2人)の攻撃は止むことをしらず、俺は避け続けた。

 

そして、一番最初に校舎の外で見かけた子を見て、財布のことを思い出した。

 

俺「あ、君!」

 

飛鳥?「私?」

 

俺「そう!こ、これ、落し物!!」

俺はその子に向けて財布を投げた

 

飛鳥?「あー!!!私の財布!?」

 

?1「どうしたのです?それは」

 

飛鳥?「落としちゃってたんだ...」

 

?1「あなたという人は、どうしてこうも...」

 

黒髪ぱっつんの一番冷静な子が呆れたように言った

 

 

それでもなお止まない攻撃の嵐...

 

?4「なかなかやるじゃねーか!」

 

俺「お、お願いですからもう勘弁して...」

 

すると、突然足元に野球ボールくらいの何かが転がってきた。

 

そのものから突然烟が吹き出し、白髪の男の人が現れた

 

5人「霧夜先生!」

 

霧夜「騒がしいと思えば、何してるんだ。柳生、葛城」

 

葛城「こ、これはだな...先生...し、侵入者。そう!侵入者が入ってきたから成敗してる...とこ...」

 

霧夜「侵入者って、こいつが入ってきた時警報はなったか?」

 

?1「そういえば、なりませんでした」

 

俺「そういえば...って...」

 

霧夜「こいつは今日から、転入してきた仲間だ。自己紹介しろ」

 

俺「あ、はい。えと...コードネームは...暁希(あかつき)です。16歳です」

 

霧夜「俺はここの先生をやっている、霧夜だ。よろしく頼むぞ」

 

俺「は、はい」

 

続いて先ほどの黒髪ぱっつんの子が自己紹介をする

 

斑鳩「私は、斑鳩(いかるが)と申します。3年で、クラス委員長をしている者です。16ということは私とこちらの葛城の後輩ということですね。」

 

葛城「さっきは突然攻撃仕掛けて悪かったな、3年の葛城だ。よろしく」

 

俺「よろしくお願いします」

 

雲雀「私は雲雀!1年生です...暁希くん、宜しくね」

 

柳生「柳生だ...」

 

俺「よ、よろしく...」

 

一番最初にであった娘も自己紹介する

 

飛鳥「私は...」

 

俺「飛鳥...さん?」

 

飛鳥「すごーい...どうして分かったの!?」

 

俺「さっきちょこっと財布の中の身分証を拝見させて貰ったからね。『久内』というのは偽名かな?」

 

飛鳥「あー、女の子の財布の中を勝手に覗いたらいけないんだー!」

 

俺「あ、ご、ごめん」

 

飛鳥「もぅ...」

心做しか、飛鳥は笑っているように見えた。

 

霧夜「早速だが、腕前を見せてもらいたい」

 

俺「腕...前...?」

 

霧夜「簡単な試験みたいなものだ。知力・忍術・体力を試すだけだ」

 

俺「ははは...」

 

スグに知力試験へと移ったのだが...

 

霧夜「...0点......」

 

俺「こ、これから頑張りますので...」

 

霧夜「次は忍術。体育館へ行くぞ」

 

知力試験が終わり、みんなに結果を聞かれたが、恥ずかしすぎて答える事が出来なかった

 

霧夜「最初は、装束を身に纏う術『忍転身』から頼むぞ」

 

俺「『忍転身』...ですか...」

 

霧夜「重要なのはイメージする事だぞ」

 

俺「『忍転身』ッ!」

 

俺は一瞬で着ていた服が消え、別の装束へと変わった

 

俺「せ、成功した!?」

 

霧夜「失敗だな」

 

俺「え?」

 

みんなが笑っている...

何よりも装束が着心地が悪すぎる...

 

そして俺は気がついた。

服が前後逆だったのだ...(しかも裏返しという...)

 

俺「あちゃー...」

 

霧夜「出来ないことを出来るようにするために学校へ来ているのだからな、これから出来るようになればいいさ」

 

霧夜先生は失望した様な表情などせず、俺に向かって真っ直ぐそう言った。

 

飛鳥「うんうん!頑張ろうね!」

 

俺「お、おう...」

 

女に慰められるってのが、かなり情けないってくらいは分かっていた

 

体力試験のため装束を着替え直すと、黒赤のジャケットだった

 

俺「我ながらカッコいいイメージだったな...」

 

飛鳥「なんか、ヒーローみたいだね」

 

俺「ヒーロー...?」

 

そう言われると、この装束もなんだか見覚えがあるきがしてきた。

 

霧夜「よーし...体力試験だが...」

 

障害物だらけでアップダウンも激しいコースが目の前にいきなり現れた

 

これは、きっととりあえず厳しいコースに見せようとした作者のイタズラ的なアレで作り出されたコースにちがいない。

 

霧夜「このコースを走ってこい」

 

俺「た、体力だけは自身がありますから!」

 

斑鳩「とてもじゃありませんが、初めてではクリアできるものではないと思いますよ」

 

俺「そうかな、やってみなくちゃ分かんねぇ!」

 

霧夜「それでは、位置について...よ〜い」

 

『ドン!』

 

合図と同時に動き出し、良いスタートを切れた

 

最初の障害である、高い屏をハードルの要領で超えた

 

霧夜「ふむ...自身がある、とは言っただけあって見事な身のこなしだな」

 

木の枝をを飛び跳ねて移動したり、バレーボールマシーン...いや、手裏剣マシーンと言ったトラップも難なく突破し、見事にゴールを決めた

 

俺「ど、どうですか!?」

 

霧夜「体力は期待以上の結果だった、これからも精進するように!」

 

俺「や、やった...」

 

俺の試験の様子を見ていた他のメンバーも寄ってきた

 

葛城「さすが、アタイらの攻撃を全部避けただけの事はあるな!」

 

斑鳩「私も葛城さんも今ここにいるメンバーは誰1人として、最初でゴールをすることは出来ませんでしたのに」

 

飛鳥「そうそう...私なんか、最初の屏でもう...」

 

俺「向こうでも体術ばかり練習してたからなー」

 

霧夜「この半蔵学院に来たからには知力も忍術もみっちり付けてもらうから、覚悟するように」

 

俺「はい!俺、頑張ります!」

 

 

その日の学校も終わり、下宿先へ行くことになった。

 

俺「...迷った」

 

東京というのは、なんでこんなに広いんだ...

下宿先に行きたいだけなのにマンションやビルなるものが建ち並び、人口の迷宮を形成している。

 

俺の育った里は本当に田舎で、なんにも無かった

 

暫く迷った末、大きな赤い提灯のある門を潜って休憩できる場所を探していた。

 

すると、俺は突然声をかけられた。

 

飛鳥「暁希くーん!」

 

俺「飛鳥?ちょうど良かった、道案内を...」

 

飛鳥「暁希くんは東京初めてだよね?案内してあげるよ!こっちこっち!」

 

腕をグイッと引っ張られた

 

俺「ちょ、待てって!」

 

飛鳥「ほら行くよー!善は急げって言うしね」

 

俺「アイエエエエ」

 

休む間も与えられず、俺は飛鳥に連れ回された。

飛鳥は東京を回ってるうちに、この地名や有名な場所について教えてくれた。

 

ここは、東京のなかで『浅草』と言うらしい。

 

先ほどの大きな赤い提灯が有名らしい

 

飛鳥「どう?東京、浅草。いい場所でしょ?」

 

俺「まあまあな...」

 

日も暮れ始めてきて、ようやく本題を切り出せた

 

俺「さっきからずっと聞きたかった事なんだけど、この場所分かるか?」

 

俺は無限斎様より預かった地図を見せた

 

飛鳥「ここって...私達の下宿先だね」

 

俺「ってことは、そこでも一緒なのか...」

 

飛鳥「嫌なの...?もしかして、連れ回したの迷惑...だった?」

 

俺「最初は思ってたけど、今になってみれば楽しかった...ような気もする。まだ俺の知らないいい場所もあるんだろ?また連れてってくれよ」

 

飛鳥「楽しんでくれて良かったー!学校からずっと追いかけてきたかいがあった...」

 

俺「追いかけてきた?...ってことは、俺が道に迷ってるのも知ってたのか...」

 

飛鳥「あ、あはは...い、行こ?」

 

俺「まぁ楽しかったのは本当だし、今日は許すか...」

 

飛鳥に連れられて、下宿先まで来た。

 

俺「ここが下宿先か...意外と...いいじゃないか」

 

東京の下宿と聞いていたから、どんなマンション?タワー?なのかと思っていたのだが、俺好みの和風の旅館のような建物だった。

 

飛鳥「荷物は?」

 

俺「里を出る時に送っておいた」

 

すると、奥から寮母さんらしき人が出てきた

 

寮母「やぁ、いらっしゃい。あんたも忍科の?」

 

俺「は、はい」

 

飛鳥「寮母さんはね、半蔵学院の卒業生なんだよ」

 

寮母「まぁ、体を故障して第一線からは退いたんだけどね。荷物届いてるよ、部屋は2階の4号室を使っておくれ」

 

俺「ありがとうございます」

 

飛鳥「私は隣の部屋だね」

 

寮母「鍵はこれね」

 

俺「はい!」

 

俺は荷物を持って自分の部屋に行った

 

 

部屋に入ってきた今日のことを思い返した

こんな賑やかなのは、13年ぶりかもしれない

 

俺の親父とお袋は、忍風館で先生をしていた。

 

忍風館ってのは、疾風流と迅雷流の二つの流派をそれぞれ教えていた忍者の学校だった。

みんなそこで切磋琢磨して鍛えあっていた。

 

だけど13年前のジャカンジャの襲撃によって、俺の親父とお袋は忍風館と共に消されてしまった。

 

それ以来、血の繋がる人がいなかった。

幼い時は無限斎様の娘のおぼろさんに2人の幼馴染みと共に育てられた。

 

あと、おぼろさんの他に3人の兄弟子もいたが、俺が4つの時だったから、あまり覚えていなかった。

 

 

俺「...風呂、行ってこよ。1階だよな」

 

俺は風呂の支度をして、部屋を出た

 

 

 

~風呂~

 

葛城「飛鳥ぁ、随分とご機嫌じゃねぇか」

 

飛鳥「そ、そうですか?」

 

斑鳩「いつもよりましてご機嫌ですね。...暁希さんのことですね」

 

飛鳥「うん!同じ学年の仲間が増えたって聞いたらなんか、嬉しくなっちゃって」

 

雲雀「わかるよ!ひばりも、柳生ちゃんと一緒だと楽しいし!」

 

柳生「オレは雲雀が1人だと心配なだけだ...」

 

雲雀「ひばりは子供じゃないもん!」

 

風呂場だが、女子トークにも波がたっていた

 

葛城「それはそうとだ...また胸が育ったんじゃないか?」

 

葛城は飛鳥にセクハラ行為を始めた

 

飛鳥「やめてよぉ!」

 

葛城「まぁまぁ、良いではないか〜」

 

飛鳥「かつ姉!!」

 

葛城「怒ってばかりだと、肌に悪いぞ〜」

 

飛鳥「肌を気にする歳じゃないし、かつ姉のせいで怒ってるんだよ!!」

 

 

 

そんな、風呂場で女子同士のキャッキャウフフなやり取りが行われてる中...

 

寮母は宿直室で1人、呟いていた

 

寮母「風呂場が一つしかないから男女混浴だけど、時間ずらしたりして工夫して入って...って言えば良かったかな...まぁ、明日言えばいいわね」

 

随分と大事な爆弾を落としてくれたのだが、

 

そんなことも知らない暁希は女子が入浴中の風呂場へ来ていた

 

俺「風呂、参る!」ガラッ

 

5人「...え?」

 

一瞬だが時が止まったような気がした。

 

 

 

無警戒だったが故に、俺もタオルで自分の太刀を隠すことをしていなかった。

 

先に入浴していた5人は顔を真っ赤にして、目の前にあるものを投げ付けてきた

 

 

飛鳥「アイエエエエ!アカツキ?アカツキナンデ!?」

 

俺「知らなかったんだよ!!!」

 

結構オケや石鹸を避けたが、柳生の傘を顔を真っ赤にした飛鳥に投げつけられ、見事。命中。

 

俺「ナンデ...傘...ナン...デ...」ガクッ

 

俺はあまりの痛さに悶絶し、倒れた

 

飛鳥「変態!バカ!スケベ!」

 

葛城「あれは絶対痛い...」

 

柳生「オレの傘が...」

 

斑鳩「見事なヒットでしたよ...」

 

俺は風呂場で暫く半分気を失っていた...

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