半蔵学院に転入したのは、落ちこぼれの疾風流でした   作:ニンジャスレイヤー暁希

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気がつくと俺は1人で風呂場で倒れていた

あのまま気絶したらしい...


予想外の傘!かなり殺意の込められた傘が暁希を襲う!


にしてもだ。
もの凄くデカかった...

バレーボールでも付いてるのではないかってレベルで色々と高校生離れしていた。


回想はそんなものにしたところで、
風呂に入ってさっさと飯にするか...


2話 参上!シュリケンジャー

風呂から上がって俺は飯を食べに行った

 

すると、6人分の夕食が並んでいた

 

俺「あれ?皆さん」

 

斑鳩「やっとお風呂をあがったのですか」

 

葛城「ほら、冷めちまう前に食おうぜ!」

 

俺「斑鳩...先輩?葛城先輩も...?」

 

斑鳩「先輩なんて付けなくてもいいですよ。ある程度メリハリが付けられていれば、6人しかいないのですもの」

 

俺「わかった」

 

それ以来、俺は斑鳩先輩や葛城先輩を呼び捨てで呼ぶようになった。

 

 

翌日...

 

俺「おはざーっす」

 

斑鳩「早起きですね」

 

俺「まぁ、よく寝付けなかったから」

 

斑鳩「新しい環境で慣れないってこともあるでしょうが、休める時に休むのも忍として大事なことですよ」

 

俺「そのことも頭に入れておくよ」

 

みんなも次々と起きてくる

飛鳥「おはようございます!」

 

雲雀「おはよう!飛鳥ちゃん、柳生ちゃん!」

 

柳生「おはよう」

 

葛城「ふわぁ...おはようの一揉み頂きます!」

 

葛城はすぐさま飛鳥に飛びついた

 

飛鳥「か、かつ姉!!」

 

葛城「これで朝の元気を補充してるから、我慢してくれよ〜」

 

ここでは夕食は出るようだが、朝食は各自で取るらしい

 

斑鳩「さぁ、学校へ行きますよ」

 

と、斑鳩は一番に支度を済ませて下宿を出た

 

寮母さんは俺が出る時に一言声を掛けてくれた。

 

寮母「ここはあんたの家みたいなものだからね。ここにいるみんなは家族みたいなものだから、遠慮はいらないよ」

 

俺「ありがとうございます。では、行ってきます」

 

寮母「はいよ、気をつけてね」

 

 

斑鳩「暁希さん、遅いですよ」

 

俺「悪い、支度が遅れて!」

 

飛鳥「暁希くんおはよう」

 

俺「おはよ」

 

こうして、俺はみんなと学校まで来た

 

 

霧夜「おはよう諸君、今日はいつも通り修行をするぞ」

 

と、霧夜先生が待っていた

 

学校へ来てすぐ、少し離れた修行の場所まで連れてこられた

 

霧夜「主に忍術の修行はここで行うからな」

 

俺「はい」

 

霧夜「それぞれの身の丈にあった修行をしてもらうのだが、暁希は『忍転身』からまず身につけるように」

 

俺「はい...」

 

霧夜「他は各々の苦手な術を鍛えるように!」

 

5人「はい!」

 

霧夜「それでは、開始!」

 

俺も早速、『忍転身』の練習を開始した

 

俺「『忍転身』ッ!」

 

こんどはジャケットは正しく着れたものの、ズボンが履けていなかった。

 

もし戦闘中にそんなヘマをしていたら、得意の体術も活かせないどころか、返り討ちにあうだろう。

 

俺「もう1回!『忍転身』ッ!」

 

こんどはちゃんと着れたのだが....

小学生の服を着ているってほど、すっごいパッツンパッツンだった

 

俺はやっぱり落ちこぼれだ。

 

俺と一緒に育った2人の幼馴染みは、

片方は同い年だが、超エリートで幼い頃から忍術も体術も俺より遥かに優れていた。

 

もう片方は俺らより2個下だけど頭が良くて、作戦立案してくれていた。

 

その中で俺は何も出来なかった。

 

そう少し落ち込んでいる俺に、飛鳥が声を掛けてくれた

 

飛鳥「どうしたの?そんな落ち込んでて」

 

俺「やっぱ、落ちこぼれだなーって自己嫌悪が...」

 

飛鳥「私と同じだね」

 

俺「飛鳥と?」

 

飛鳥はこの修行を見ている限り、別に落ちこぼれている訳ではなかった

 

飛鳥「うん。私はじっちゃん...伝説の忍の半蔵って人の孫なんだ」

 

『伝説の忍の半蔵』名前は聞いたことがある。

なんでも、善忍のなかでも天才中の天才で今は引退したものの現役時代は任務に失敗したことがないというほど優れた忍だったらしい。

 

俺「その人の...孫?」

 

飛鳥「うん。よく周りからはじっちゃんと比較されるんだけどね」

 

俺「俺もだ...俺にも同じ修行をしてきて同じ釜の飯を食った仲間がいたんだけど、俺よりも先に世に出て各々の修行をしてる...今頃どこで何をしてるんだか...」

 

飛鳥「いいね、そういう関係って。羨ましいなー!」

 

俺「他の2人の才能と比べられて育ったからな...」

 

飛鳥「でも、暁希くんも私達には無いものも持ってるじゃない」

 

飛鳥は笑ってそう言った

 

俺「みんなに無いもの?」

 

飛鳥「そう、まずは体術。あんなに機敏な動きができるなんてめったにいないよ!」

 

俺「それだけの人間だしな」

 

飛鳥「それに、ハッキリとした明確な目標も持ってる」

 

俺「明確な目標?」

 

飛鳥「普通では『忍転身』ではそういう失敗はしないんだよ」

 

俺「馬鹿にしてる?」

 

俺は褒められていたのかと思っていたのだが、いきなり失敗のことを言われたから少しおかしくて笑った

 

飛鳥「違うよ!私が『忍転身』が出来なかった時って、装束を身に纏うことすら出来なかったの」

 

俺「身に纏うことすら?」

 

飛鳥「そう、『忍転身』はなりたいものを強くイメージしてなれるものなの。ちょっと見ててね」

 

飛鳥はそう言うと、ちょっと移動した

 

飛鳥「いくよ!『忍転身』!」

 

飛鳥は着ていた服が『忍転身』によって変わった

 

半蔵学院とは違ったどこかの学校の制服になっていた。

 

飛鳥「じゃーん!どう?これ私がいいなーって思ってた学校の制服なんだー♪」

 

俺「似合ってるよ」

 

飛鳥「こうやってイメージして見に纏えるんだよ。暁希くんはきっと、イメージは出来てるのに自分の中で自分をダメだって思い込んでるから、失敗しちゃうんだよ」

 

俺「俺の心の問題なのか?」

 

飛鳥「じっちゃんも昔、『忍術とは精神大きさなり』なんて言ってたから、多分そういう事じゃないかなー..って思ったの」

 

この時、俺はあのジャケットについて少し思い出した。

 

幼子だった時におぼろさんの研究室であのジャケットを着た人が3人、よく一緒に遊んでくれていた。

 

その人たちが俺とあと2人をよく可愛がってくれた...

 

その人たちへの強い憧れってことか

 

俺「もう1回やって見る。こんどは、自身をもって」

 

飛鳥「頑張って!」

 

俺「『忍転身』ッ!」

 

今までとは明らかに感覚が違った。

心のそこから力が湧き上がってくるようだ。

 

俺「成功...した?」

 

飛鳥「おめでとう!!成功だよ!」

 

成功したタイミングを見計らって、霧夜先生も現れた

 

霧夜「合格...だな」

 

俺「やったー!!!ありがとう飛鳥!」

 

飛鳥「成功させたのは暁希くん自身だよ!」

 

そうして喜んでいたせいで霧夜先生に背中を向けていた

 

すると、霧夜先生は...

霧夜?「背中が甘い!」

 

と、何かボールのようなものを投げつけた

 

俺「これは...どういう事ですか?」

 

霧夜?「油断大敵だぜ!これが本物の手裏剣だったら、ユーはとっくにキルされてるぜ!」

 

飛鳥「何者!?」

 

霧夜?「正体を明かす前に、暁希。ユーを試すぜ!」

 

俺「試す?」

 

霧夜「『忍結界』!」

 

霧夜先生の姿をした何者かは俺と飛鳥を別の空間へ連れていった。

 

俺「ここは...」

 

飛鳥「『忍結界』って言って、忍同士が戦いをする時に周りから別の空間を作り出している」

 

俺「ってことは、あの霧夜先生もどきが作り出したってことか」

 

霧夜?「ティーチャー霧夜もどきとは酷いじゃないか、ミーの変装だぜ?」

 

俺「お前は何者だ?」

 

霧夜?「いま晒すから、ウェイトユー」

 

何者かは、先ほど投げつけたボールを掲げ、こう言った。

 

霧夜?「『天空 忍チェンジ』!」

 

するとみるみるうちに姿が変わり、パワードスーツを着込んだ

 

シュリケンジャー「アイアム ニンジャ オブ ニンジャ 緑の光弾!天空忍者 シュリケンジャー参上!」

 

長い名乗りと共に緑色のスーツを着た男が現れた

 

飛鳥「忍者オブ忍者?」

 

俺「シュリケンジャー?」

 

シュリケンジャー「いかにも、ミーはシュリケンジャー!」

 

俺「お前をブッ飛ばせばいいんだよな?」

 

シュリケンジャー「大した自信じゃないか!ボーイ」

 

俺「後悔しても知らないぜ」

 

シュリケンジャー「自信が付いたようだな、ボーイ」

 

俺「参る!」

 

そう言って、俺はシュリケンジャーへ切りかかった

 

シュリケンジャー「さすが、速いな」

 

俺「当たらない!?」

 

シュリケンジャー「だけど、そんな太刀筋じゃハエが止まるぜ!」

 

シュリケンジャーは全ての攻撃を防ぎつつ、俺に1発バットのような太さの棒で打撃を食らわせた

 

俺「だァァァ!痛ッッ!!」

 

シュリケンジャー「悪くは無かったが、まだまだ未熟だぜ。ボーイ」

 

俺「悔しいが、言ってることは正しい...」

 

シュリケンジャー「本当の要件はこれを無限斎様よりこれを預かってきた。修行ファイトだぜ」

 

シュリケンジャーは荷物俺に預け、どこかへ消えた。

 

そうして、忍び結界は解けた

 

霧夜「2人とも、無事か!?」

 

俺「無事ではありますが、シュリケンジャーを名乗るものに襲撃されました」

 

霧夜「聞いたことがある。『宇宙統一忍者流』の天空忍者でその名前の者がいると...」

 

俺「そんな人がなんで無限斎様からの荷物を...」

 

俺は風呂敷に包まれた荷物を開けると、小さな箱と一緒に手紙があった

 

無限斎

『修行に励んでおるか?これを暁希に託そうと出発の際に渡そうと思っとったのじゃが、すっかり忘れてしまって。先に出た2人にも渡してあるものじゃ。ハリケンジャイロと言って、何時か時が来たら使い方もわかるじゃろう』

 

俺「ハリケンジャイロ...?」

 

箱を開けると、腕に填めるようなカラクリが入っていた

 

霧夜「ハリケンジャイロとは、これまた聞いたことのないカラクリだな...」

 

飛鳥「霧夜先生でも知らないんですか?」

 

霧夜「あくまで俺も半蔵学院で一般の流派を学んだ身であるから、それぞれの流派の伝承までは細かく知らないんだ」

 

俺「あの2人も...」

 

俺はハリケンジャイロを箱にしまい、その日の残りの修行に望んだ。

 

 

葛城「どうだ?『忍転身』は?できたか?」

 

俺「まぁな」

 

斑鳩「是非見たいです」

 

俺「『忍転身』ッ!」

 

そして、ジャケットを着ることに成功した

 

斑鳩「おめでとうございます!」

 

俺「ありがとう」

 

雲雀「凄い!その腕に付いてる時計?は?」

 

俺「時計?」

 

雲雀が指を指したのは、箱にしまってあるはずのハリケンジャイロだった

 

俺「なんでハリケンジャイロが!?」

 

俺は慌てて箱を確認すると、入っていたハズのハリケンジャイロは無くなっていた

 

霧夜「もしかすると、何かの術でハリケンジャイロと暁希の『忍転身』が繋がってしまったのかもしれんな」

 

俺「...繋がってしまった?」

 

霧夜「その道具に関しては全く俺も分からないものでな、すまん」

 

俺「いえ、霧夜先生のせいではありませんし。これが腕に付いているからと言って、動きに問題が生じる訳ではありませんし」

 

 

それにしても、この『ハリケンジャイロ』...

名前に『ハリケンジャー』が入っているのは、ただの偶然なのだろうか?

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