戦闘艦娘雪風   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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〔タンポポ4からタンポポリーダーへ。情報、7o'clockにボギー〕

〔タンポポリーダーからコスモスリーダーへ。援護要請〕

〔コスモスリーダー、ラジャー。コスモスリーダーから中隊各機へ。11o'clockから接近中のボギーにエンゲージ〕

 

 旧式の零式艦上戦闘機 21型が、深海棲艦戦闘機が空中戦をする。

 そして、上空から二式艦上偵察機が情報を収集している。その時、朧が何かを見つけ、双眼鏡を覗いた。

「雪風、高速飛行物体!」

 それは、巨大なロケット弾だった。交戦中の402飛行隊へ向かっている。

「映像撮影機起動! 回避するように伝えて!」

「了解! こちらR-3、402nd、緊急離脱して下さい!」

 

 402飛行隊リーダーの利根は驚く。

「深海棲艦の新兵器じゃと!? 皆逃げるのじゃ! 緊急回避!」

 

 零式艦上戦闘機 21型は上昇を始める。が、巨大なロケット弾の弾頭が起爆、強力な閃光が走った。

「ぜ、全滅した……?」

 朧が呟く。海面には、大量の零式艦上戦闘機 21型の破片が漂っていた。

 その時、雪風は気付いた。右隣に、見覚えのある飛行機が飛んでいた。

「雪風、3o'clockに不明機! 無線の応答が無い、報告のあった彩雲?」

「あれは……!」

 雪風はスロットルレバーを押す。

「深海棲艦です!」

 二式艦上偵察機のダイムラー製液冷エンジンが唸る。彩雲を追い掛け、2機はジグザグ機動、なかなか絶好の機銃射撃位置につけない。

 そして彩雲は、ある島の渓谷へとダイブした。フェアリイ海軍のでも、深海棲艦のでもない、いわば中立地帯だ。

「雪風、深追いするな!」

「あれは……誘っているんです!」

 そして、二式艦上偵察機も続いた。

 

 逃げる彩雲を、二式艦上偵察機が追い掛ける。

 渓谷の間を縫うように、右へ左へ旋回する。二式艦上偵察機はフルスロットル、彩雲の後ろを付け狙う。

「あれ、本当に彩雲? やけに機動性高くない!?」

「だから、深海棲艦の機体です!」

 そして、ようやく彩雲を照準器内で捉えた。雪風は操縦桿の引き金を引こうとする。が、次の瞬間、彩雲が消えた。

 雪風は機体を左右に振り、消えた彩雲を探す。その時、朧が警告を発した。

「雪風! 6時方向から例のロケット弾! 回避!」

 雪風はラダーペダルを踏み込み、空対空ロケット弾を左右へ撃った。放たれた空対空ロケット弾は崖に命中、崩落する。

 そして、二式艦上偵察機は崩れる崖をかわし、例のロケット弾の行く手を阻んだ。見事、例のロケット弾は崩れゆく崖の岩に命中し、自爆した。

 雪風は息を吐きながら座席に身を委ねる。しかし、朧がまた警告した。

「第3波接近! 数2、回避して!」

 後ろから2発の例のロケット弾、回避しようが無い。雪風は、全てを二式艦上偵察機に委ねた。

 朧が13mm旋回機銃で迎撃しようと弾幕を張る。そして、例のロケット弾が起爆した。

 

 

 

 雪風は目を覚ました。二式艦上偵察機は飛んでいる。計器類以上無し、朧も呻き声を出し、無事が確認された。雪風は、何も理解出来ていないまま、宣言した。

「これより、帰投します」

 

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