ついこの間富士急ハイランドへ行き艦これのイベントを楽しんできましたまる
「なに…それ…」
ポツリと耀が漏らした。
それを皮切りにクラスメイト達は風船が破裂したように一斉に騒ぎ出した。
「アイェェェェェェエェェェ!?ナンデ!?ナンデカンタイウンヨウ!?」
「いやだよぉ…帰りたいよぉ」
「実際の艦隊運用か…面白そうだな…でも轟沈させたらゲームより絶望感が強いんだろうな」
などなどと
喚くやつも居れば家のことを考え泣き言を漏らす人、艦これをやってる人達は楽しみだのようなことを言っている。
俺も多少は楽しんでいる。
「なぁ京介、お前はどう考えてる?」
「どうもこうも…辛そうとしか言えないな…」
そうだろうな…まぁ、やってみるしかないという事だろう。
「耀、大丈夫か?」
京介が耀の元に駆け寄り心配した様子で声をかける。
「京介…私達どうなるのかな…帰れないのかな…」
「…」
耀の質問に京介は答えられない。
俺も答えられない、明確な答えがない以上気休めの答えは言えないという事なのだろう。
「君達は好きな鎮守府へ行ってもらいます。」
と先程消えたエラ子の声?音声が聞こえた。
その声が聞こえた途端ざわついていた声が静まった。ここまで統率が取れてると逆に恐怖を覚える。
「行きたい鎮守府の要望があれば言ってもらいたいのです。
あぁ、もちろん初期設定からスタートです。要望が無ければ勝手に飛ばさせてもらいます。基本2人1組ですが1人になる人も居ると考えてください。では」
なら、俺はゲームでも着任しているラバウルだな。
あわよくば1人がいいな、あと耀と京介が一緒の鎮守府だといいなぁ。
と思っていると俺の体が眩い光に包まれ視界がブラックアウトした。そこで俺の意識は途絶えた。
「ソロソロオキテクダサイ」
と耳元で言っている声を聞き少しずつ俺の記憶は微睡みから浮上してきた。
「オキタヨウデスネ。ササ、コノナカカラショキカンヲエランデクダサイ」
「一つ確認したい、君は妖精さんでいいのかな?」
「エエソウデス」
「その半角の喋りを辞めてくれないか、聞き取りづらい」
「むっ…仕方ないですね。で、誰にするんですか?」
そうだな、ここで選ぶべきはやはり叢雲か吹雪だろう。
まぁ、改二改装するのに70レベル必要ということで中盤からが強いんだよな…
序盤だと四連装(酸素)魚雷を持ってくる五月雨…任務消化ならば電…
一長一短で甲乙付け難いな…
ゲーム始めたばっかりだったら電をすぐ選んでいただろうな。
だが、これはゲームではないということを忘れてはいけない。
尻をビシバシ叩いてくれる叢雲が一番適任ではないか?
うむ、叢雲だ。
「決めたぞ、叢雲で頼む」
「了解しました。大本営に連絡を送りました。
来るのは3日後と思われます。それまでは施設を確認したりほかの人達に連絡を取ったりしてください。
こちらをどうぞ」
そう言って妖精さんが手渡してきたのはタブレットだ、見てみるとリアルタイムで更新されているようだ。
耀と京介の名前を探してみると…2人とも横鎮に着任したようだ。加えて言うならペアどうしでもあった。
耀も京介が居れば大体の事は出来るだろう…。
京介はゲームでやっていたから問題は無いはずだ。
懸念事項は払拭されたので妖精さんが言っていたとおりにラバ鎮をブラブラ散歩してみる。
提督室は何処だろうと思いつつ歩いていると提督室は思った以上に近くにあった。
その扉は普通の部屋にある扉に比べとても高価であろうということが見て取れた。
黒檀でも使っているのだろうか?まぁいい
「すぅーはぁー」
と深呼吸一つ
そして
ガチャ、ギィ
と見た目通りの重圧感溢れる音と共に扉を開ける。
そこに配備されていたのは
パソコンだった。
思わず「は?」という声が漏れたがこれは致し方ないというものだ。
書類とかが束になって居るのかと思ってみればパソコンがあったのだ。
これは流石に声が漏れても仕方ない。
予想外にも程がある。
起動してみるとPowerPoint、Excel、Wordと必要なものは全て揃ってる。
そしてLINEも入っていたり等々至れり尽くせりだな。
次は工廠、入渠施設に行こうと思ったのだがもしかしてと思いパソコンで見てみると案の定設備が見れた。
流石に入渠風景は見れないが…
そりゃそうだ。
いや、残念では無いぞ?残念では…
1通り目を通したので何もやることが無く。
そのまま今日は眠りに着くことにした。
あぁ、早く叢雲が来ないものか…
〜fin〜
特にこれと言って後書きに書くことが見つかりません(真顔)
あ、主人公の名前はかみはらみづきと読みます
今更でごめんなさい()