Army of Two The Pink Rabbits 作:MP5
身長180センチA型
文系 420
理系 380
芸術 520
容姿 280
運動 600
根性 300
モラル 60
リッチ 300
日本のとある都市、きらめき市。この街に一人の青年が進路相談室で求人票を見比べていた。彼の名前は錦山卓也。きらめき高校きっての傑物として卒業し運動専門大学に進学、恋人まででき、人生順風だったのだが、最後の関門ともいえる就職先決定に迷っていた。
(どうしよう、パラメーターが高いからどこへ行っても採用されると思うけど、やりたいことがなぁ・・・やっぱ、あの子のようにはなれないのかな?)
ふと、ある求人票を見る。それにはT.W.O.と呼ばれる民間軍事会社の求人票だった。
(ここって確か、以前上海の大事件に活躍した企業だったような・・・でもどうして、日本に?)
「求人見てくれてありがとう、詳しい話を聞かせてあげよう」
「いえ、それほ・・・」
後ろを振り向くと、大柄なスキンヘッドのアメリカ人がいた。
(伊集院家の門番さん顔負けの筋肉に強面!?だ、誰!?)
「すまんな急に。俺は、タイソン・リオス。T.W.O.のCEOだ、よろしくな」
見た目以上に人懐っこい笑みを浮かべ、握手を交わす。
「は・・・はい、俺は錦山卓也っていいます」
「ニシキでいいな?まぁ固くならずに話をしよう」
「・・・訓練も武器についても安心してよろしいのですね?」
「そうだな。まぁ日本じゃ携帯できないから、実感は湧かないかもしれない。まずは訓練を体験してみないか?明日、午前中にバス停で待ち合わせだ」
「え!?・・・だ、大丈夫ですが、指定の物は?」
「動きやすい服装が良い。それとちょっとした覚悟が必要だ」
その言葉に恐怖を覚えるが、それを隠しながら頷く。
「じゃ、また明日。しっかり寝て体調管理しておけよ」
そう言うとリオスは帰って行った。帰り道、彼は誰かに電話を掛ける。
「もしもし、俺だ。お前さんの言う通り、なかなか良い人物だ。もう一人にも承諾を得たぞ、安心しろ。あぁそれと、訓練施設提供に感謝する。目立たないようにしてくれてありがとさん、またなレイ」
こうして、錦山青年の入社式が終わった。
訓練当日。リオスと合流し、とあるビルの地下に向かった。ドアを開けると、映画やゲームでありそうな訓練場が目に映った。
「ひ、広いですね」
「まぁな。ウチの方針は2人制だから、もう一人いるぞ」
別のドアからあまりパッとしない青年が現れる。卓也には見覚えがあった。
「同じクラスだった、本瓦アキラか?」
「錦山君じゃないか、久しいな」
「まさかCEOに呼ばれたの?」
「何故か知らないけど、呼ばれたんだ」
「まぁ再開はそこまでにしよう。早速だが、これを持ってもらう」
リオスはガンボックスからM4A1を取り出し、それを渡した。
「ほ、本物だ!」
「この先に様々な遮蔽物があるだろ?そこまで走って行って、滑りながら身を隠す訓練だ。野外の戦闘じゃ結構多いから、しっかり覚えておくといい」
二人はリオスの見本を目に焼き付け、見よう見真似でカバーリングをしてみる。思った以上に出来ていたため、思わず唸ってしまう。
「やるな。次は射撃だ、ターゲットが出てくるから、それに狙いを合わせて撃て。攻撃してくるって前提でやるんだぞ」
映画でよく見る構え方でターゲットを狙うが、なかなか当たらない。マガジンを撃ち切ったところでリオスが停める。
「初心者にしては、結構良い線だ。リロードも体験してみるか」
手取り足取り教え、リロードも素早く出来るようになった。リオスは彼らの学習能力に舌を巻いた。
「ここまで順調だと、教えることがなくなるかもな。しかし、銃の基本が出来てないから、徹底的に教えてやる」
リオスの体験訓練は夕暮れになり、外は暗くなっていた。
「お疲れさん。君達の口座にちょっとしたご褒美を送ったから、後日確かめてくれ」
リオスの言ってる意味が分からなかったが、後日、銀行の口座を見ると多額の現金が振り込まれていた。丁寧にリオスの口座から振り込まれているようだった。
下宿先に帰った卓也はテレビでニュースを見ていた。中米でピンク・ラビッツと名乗る武装集団が国の大半を占拠し、好き放題に暴れているという、報道が流れていたが、連日流れているためか対岸の火事のように見ていた。
「大変だなぁ。エンブレムがピンクのシルエットのウサギで、何故か二足歩行で鉄パイプ持ってるんだっけ。何の意図があるか知らないけど、趣味が変わってるなぁ・・・でも、リーダーの代わりに参謀が声明出してんのは何でだろう?」
呑気なこと言ってると、自分のスマホが鳴る。そこには自分の愛しい恋人の名前があった。
「もしもし・・・俺、就職先決まりそうだよ」
同じころ、リオスも同じニュースを見ていたが、卓也とは全く違う目線で見ていた。
「武器が思ったより本格的だな。ショットガン重装甲兵、ガトリング装甲兵、火炎放射兵までいる。多くは普通の兵士だが、想像以上に訓練を積んでるな。情勢に大きな変化があったら、ウチに仕事が来るかもな」
傭兵生活が長かったリオスの勘は、後に大当たりする。それが、卓也にとって悲しい再開のきっかけになることを知らずに。
今回、リオスには主人公達の親父分役を演じさせてもらう予定です