Army of Two The Pink Rabbits 作:MP5
リオスと共にメキシコについた卓也とアキラは、ファベーラに案内された。案内された家屋に入ると、ドアとカーテンを閉め、電灯が点く。中には右目が義眼の東洋人がいた。
「チャ・ミンスだ。T.W.O.の出資者で武器を扱ってる」
「新人の錦山卓也です」
「同じく、本瓦アキラです」
「噂には聞いてる、文字通りの新人だってな。お前たちにはこれを渡す」
大型のアタッシュケースを渡され、中を見る。卓也には訓練で使っていたM4A1・HK45・非常用としてM79グレネードランチャー。アキラにはCz社製サブマシンガン、スコーピオンEVO3・Cz75・ドラグノフが入っていた。
「弾もありったけ持って行け。この街はピンク・ラビッツ共の巣窟だ、ここを突破し中枢であるグアテマラのケツァルテナンゴに向かう。そこで実質的リーダー、ジュリアン・カルリーニを始末し、中米を安定させるのが仕事だ」
「あの、質問が。俺達だけで大丈夫ですか?」
「俺もいるし、現地協力者もいる。それに、向かってる最中に襲われてる民間人を助けたら、結構金やパーツをもらえるかもしれないぞ。どこでどう見られているか、よく考えて行動すれば思わぬ助けが来るかもな」
リオスの意味深な言葉に頷く。
「それと、俺からのプレゼントだ」
渡されたのはセラミック製の銀色の仮面。
「これは高性能GPSが搭載された最高のマスクだ、使いこなせばいざ道に迷っても困らないぞ。それと自由にペイントしてオリジナルデザインにカスタマイズすることが出来る。早速やってみるか?」
隣の部屋にスプレーなどの塗料が大量に置かれている。
「やってみます」
下地を白で塗り、雪の小面を連想させるようなデザインに描く。トドメに雪の字を筆で書き、リオスに見せた。
「なんだこりゃ、額に何て書いてんだ?」
「スノーです」
どこかシュールな絵に笑ってしまう。
「なんか笑えるな。どっちのマスクだ?」
「そりゃアキラのマスクはこれ。俺のは」
黒で塗りつぶし、頬部分に炎を描いてみせる。
「おいおい自分だけカッコイイのは冗談抜きだぜ?」
「仕上げです」
今度は筆で、肉という字を書き始めた。
「何考えてるかわかります?」
「腹減ってんだろ、虫が鳴いてる。仕事が終わったらビール飲もうぜ、日本の焼肉を楽しみながらな」
固いパンを食い終わると、外が騒がしいことに気がつく。隙間から覗くと、武装した男達が自分達のアジトが囲まれているのがわかった。
「タクヤ、この状況をどう乗り切る?」
「簡単ですよ」
窓を割ったかと思ったらM79を持ち、敵の集団に向けて榴弾を発射した。卓也の身体に赤いオーラが宿っているのがわかる。
(な、これはいったい・・・身体が軽い!)
M4A1に持ち替え応戦する。
「お前の方に敵が注目してアグロが溜まってんだ、この状態になると目立つ代わりにアドレナリンがギンギンになる!」
アキラはこの隙に裏口からチャを逃がす。
「いいかアキラ、敵がタクヤに集中してる時、お前は空気な存在になる。その隙に弱点を攻撃したり出来るようになるんだ。相棒と良い関係を築きあげるんだぞ」
「わかりました、ミンスさんも気をつけて」
無事を確認すると、戦場に戻り二人を援護する。10分経つ頃には殲滅が終わっていた。
「よし行くぞ、マスクのGPS機能で次行くところがわかる。敵もわんさか出てくるだろうからぶっ倒しながら進め」
マスクを被った三人は入り組んだファベーラを進みながら何処からか湧いて出てくる敵に応戦する。銃声と一般人の悲鳴が響き渡り、彼らが通った跡には敵の亡骸だけだった。
(もう何人倒したかわからない・・・よし、ずっと先の道にジープがあるな。それに乗って)
ファベーラを抜け、大きな幹線道路に出ると、重装甲を纏いショットガンを持った敵が現れた。奴の後ろに一般兵も大勢いることがわかる。ショットガンを撃ちながらこちらに近づいてくる。
「ショットガン重装甲兵だ、ヘルメットを撃ち落とせ!」
道端に停めてあった車を遮蔽物にし、M4A1で発砲し敵の注意を引く。敵が卓也に気を取られてる隙にドラグノフで撃ち抜いていく。思った以上の戦果にリオスも唸る。
「ナイスショット!」
十数分後、敵を殲滅しジープに乗ろうとするが、リオスが二人を止め、車体の下に潜り何かをいじっていた。
「待っていろ、何かある」
リオスの手にはC4があった。エンジンを起動させると起爆する仕組みだと言う。敵は全滅されてもいいように敢えて車を目立つ場所に置いたのだ。
「まるでこちらを誘っているようだ。気をつけて進むとしよう」
今度こそジープに乗り込み、ケツァルテナンゴへの一歩を踏み出した。
同時刻、ケツァルテナンゴのとあるビル。ボスらしき人物の前に中年の男、ジュリアン・カルリーニが現れる。
「斥候隊の全滅が確認されました。敵は素人だと侮っていましたが、案外武器の扱いに慣れているようです、次はどうします?」
「あなたに任せる。私は少し考え事がしたいから、ひとりにして」
「御意」
ジュリアンが部屋を出たあと、ピンク・ラビッツのシンボルであるピンク色のウサギの人形を愛おしそうに見つめ、怪しく笑う。
「やっぱり来たのね・・・ねぇウサギさん、私を捨てた男を許せる?・・・だよねぇ、許せないもんねぇ。あの時、協力者を名乗らなければ日本で甘い生活が待ってたのに、あの女のせいで台無しにされたもんねぇ・・・フフ・・・フフフフフフフ・・・」
頬ずりをし不気味な笑い声を上げながら自分の世界に浸っていった。組織では結構見られる光景らしいが、端から見れば異常にも見える。ジュリアンは頭を抱えながら次の作戦を練ることにした。
40ThDAY’sをやったことありますが、結構難しくてやりがいがありました
デビルズカーテルの続編しないかな?