やはり俺たちのオラリオ生活はまちがっている。   作:シェイド

32 / 58
コマチ視点のお話。


ダンジョン⑦

どもども~!!コマチ・ヒキガヤであります。

この度はコマチの生活とダンジョンでの出来事について話していきます!

 

 

***

 

 

コマチの起床は朝、まだ日が出るか出ないかくらいのときです。起きたらルームメイトである猫人のリコ・プラネットさんを起こします。大体どちらかがこの時間には起きるので、先に起きたほうがもう一方を起こすという方式をとっています。

そしてお互いが起きたら顔を洗って、少し体を動かします。その後朝食です。

朝食はリコさん、イリアさん、アニーさんと食べることが殆どで、偶にリヴェリアさん、ほんとぉ〜に稀にお兄ちゃんと食べます。

また、このリコさん、イリアさん、アニーさんはダンジョンでのパーティメンバーでもあります。

皆さんはコマチよりも先輩で、ダンジョンにも詳しいのでとてもスムーズなダンジョン探索が出来るのです。

さて、朝食を終えたらダンジョンへと向かいます。

今のところの最高到達地点は11階層。なので今日からは12階層に突入します!

コマチ達は全員Lv.1なので上層が限界です。中層に行けば多分死にます。どこかのステータスぶっ壊れな人みたいに行けそうだから単身で中層に行くような真似はしません。

 

『冒険者は冒険をしてはいけない』

 

これはギルドのヒューマンの受付のお姉さんに言われた言葉です。

冒険者と名乗っているのに冒険をしないのは矛盾していると思うけど、これは正しいことなのです。

もし、冒険の毎日を過ごしてたら絶対に死にます。とても危険なことです。そんなことコマチはしないけどね!

ではここでパーティの役割の紹介をしましょう。

まずはリコさん。この人は前衛でモンスターを討伐する数がが一番多いです。

次にイリアさん。この人も前衛です。どちらかというと防御に秀でた攻守の要………と言ったところです。

そしてアニーさん。この人は中衛です。中衛と言っても戦闘をしますが、このパーティのリーダー的存在です。彼女の判断がパーティの命。大切な役割です。

最後にコマチ!コマチは………斥候や遊撃担当です。

あ、絶対地味って思った人いたなぁ~!言っとくけど斥候役は結構重要な役割なんですぅ!

この4人で組んで、日々ダンジョンに挑み続けています!

 

 

***

 

 

――――――8階層。

 

今日のコマチ達の目標は12階層に到達することです。

しかし、ダンジョンを舐めてはいけません。

舐めてしまったら…………

 

「コマチ!右側を頼む!リコ!7階層への道を切り開いて!イリア!悪いがもう少し耐えてくれ!」

「はい!」

「もちろん!」

「わかってる!」

 

現在のコマチ達みたいに大量のモンスターに囲まれてしまうのです。

しかも、そのモンスターとはコマチにとっての因縁の相手でトラウマがある『キラーアント』なのです。

クソ!死ねぇ!!

 

「コマチ!?前に出過ぎるな!数に食われるぞ!」

「あ!ご、ごめんなさい!」

 

おっと、ちょっと感情が行動に出過ぎちゃったかな?気をつけなきゃ。

コマチはお兄ちゃんがいる限り死ぬわけにはいかないからね。

 

 

***

 

 

「ふぅ~。一時はどうなるかと思ったけど、無事12階層まで来れたね」

「そうだな」

 

今、コマチ達は目標だった、12階層へと来ています。

あの後一度7階層へと避難した私たちは、少し休憩を取ったあともう一度8階層へと行き、9、10、11、12階層と潜ってきたというわけなのです。

しっかしここは本当に霧が濃いね~。モンスターとかに包囲されてても気づけないかも。

…………あ。

 

「皆さん大変です!コマチ達の周りをモンスターたちが囲んでいます!」

「なんだと!」

「皆!戦闘準備!」

「わ、わかった!」

 

まさしくフラグと言うやつをコマチは建ててしまったみたいです。

周りには『オーク』を始めとしたモンスター達が包囲網を作っていました。その数は約10体ほど。

かなり厳しい状況ですが、乗り越えないと帰れないので気合入れて頑張ります!!

 

「『オーク』はコマチが倒せ!残りの面子で他をやる!」

「「「はい!」」」

 

えー、コマチ『オーク』嫌いなのになー。

まぁ仕方ないです。

とりあえずショートソードを両手に持って構えます。

相手は『オーク』三体。油断なりません。

『オーク』がコマチに向かって猛然とダッシュして来ます。

 

「えっと最初に狙うべきは………」

 

コマチは最近お兄ちゃんと一緒にリヴェリアさんに勉強を教わっています。

前は寝てばかりでしたが、10歳になったコマチは居眠りなんてしません。

ちゃんと話を聞いています。

大型モンスターとの戦闘の時、最初に狙うべきは……

 

「足!」

 

向かってきた『オーク』の横を通り抜けながら、膝らへんに一発かまします。

これで奴の右足は使い物にならなくなり、今後が楽になります。

 

「残りはどうしよう………」

 

バランスを崩した『オーク』を倒した後に残る『オーク』を見れば、ニ体は立ちはだかるように横並びで仁王立ちしています。

うーん、戦いにくいなー。

コマチとしては一体一体攻めてきた方が楽にさばけるのですが………仕方ないですね。

 

「たあああああああ!!」

 

全力の速度で『オーク』ニ体に突っ込んでいきます。

『オーク』の片方はこれに反応が遅れて灰へと姿を変えましたが、もう一体は冷静なのか確実にコマチが避けきれない空中にいるときに腕で殴りに来ました。

 

「ぐぅ!」

 

両手に持っているショートソードで咄嗟にブロックしますが、力の差で吹っ飛ばされました。

 

「おっとっと」

 

なんとか体制を整えて着地し、残る『オーク』を見据えます。

『オーク』の方もコマチとおなじく一歩も動きません。

どちらもこの一撃にかけているような気がしました(まあコマチはかけていたんですが)。

 

先に動いたのは『オーク』。

コマチの一瞬の隙をついてか、勢いよくコマチへと向かってきます。

ま、隙なんて見せたのはワザとなんですが。

 

「ふっふっふ、残念だったね!」

 

手に持っていたショートソードを投げナイフの要領で投げて、『オーク』の眼を潰し、懐から三つ目のショートソードを出して貫く!

コマチは見事、『オーク』を三体、倒すことが出来たのでした!

 

 

***

 

 

そして時間は流れ………。

今、コマチは【ロキ・ファミリア】本拠地、黄昏の館のロキ様の部屋にいます。

久しぶりのステイタス更新です。

 

「今日はどうやったコマチ?」

「今日は12階層にまで到達できました!」

「おお~!!一年で12階層到達とは中々やな」

「………正直身内が異常すぎるせいであまり喜べないのが現状だけどね」

「ああーせやな」

「でも、少しずつだけど強くなってきてるって実感はあるからこれからも頑張る!」

「そうしたらええ。でも、あんまりはやまらんといてな」

「はーい」

「ささ、出来たで出来たで。更新完了や」

「えーっと、どれどれ………」

 

コマチ・ヒキガヤ

Lv.1

 

 力:C622

耐久:C610

器用:F483

敏捷:B771

魔力:I0

 

魔法、スキルなし。

 

 

「おおー!」

「ついに敏捷がB評価やで。これだとランクアップも可能そうやな」

「…………ふんす!」

「今度リヴェリアと一緒にダンジョンに行ってみたらどうや?リヴェリアが許可すればランクアップも夢やないで」

 

やりましたよ!ランクアップが出来るかも状態までやっときました。あとは偉業の達成です。難しそうだけど頑張ります!

 

「おーい、コマチ~?」

 

………これでお兄ちゃんとようやく並べます。多分、またすぐ突き放されちゃうけど。

それでも、この一歩は大事な一歩!頑張らなきゃ!

 

「はぁ~まあええ………今の内に後ろに回り込んで………」

「ふっふっふ」

「(な、なんや?)」

「バレバレですよロキ様!」

「なにぃ!?」

「(いや、もろにコマチの前から後ろに行こうとするって不自然なんだけど……)」

「さて、お兄ちゃんのところでも行こうっと!」

「あ、うちも行こうっと!」

 

今日もコマチは元気です!

 




どうしよう・・・・スランプ?文がなぁ・・・・。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。