時系列的には、ちょうどハチマン達がオラリオに来てから3ヶ月後ぐらいの時です。
もうオラリオに来てから3ヶ月がたった。初めは物珍しかったオラリオの町並みも、今では見慣れたものになってきている。
今日、俺はダンジョンの上層11階層に訪れていた。
すでにダンジョンに潜ってから2時間が経過し、かなりの魔石を手に入れている。
いつもならそこで引き上げるのだが、今日は目的があった。
上層の階層主の異名を持つ、インファントドラゴンの討伐だ。
インファントドラゴンは希少モンスターの一つとして数えられているが、俺はすでに奴らの多く出る場所を突き止めていた。
その場所は11階層内でも西側(正規ルートから見て)にある食料庫だ。
そこはインファントドラゴンが縄張りのように威張り散らしているせいか、他のモンスターが一切存在しない。
だからインファントドラゴンと遭遇したければ、そこに行けばいいという寸法だ。
「さて、何体いるかなー」
俺はインファントドラゴンとの対決を楽しみにしながら食料庫はと向かう。
食料庫へとたどり着いた俺は、早速ルームの中に入った。
インファントドラゴンはすぐに見つけれた。
数は1、2……3体か。
そのうち2体はのそのそ動き回っており、1体がめっちゃ飯にがぶりついていた。
「【悪夢】」
俺は十八番の強化魔法を自身にかけ、リクに新調してもらった太刀にも纏わせる。
「行くぜ!」
俺とインファントドラゴンの対決が始まった。
***
俺はまず飯にめっちゃがぶりついていたインファントドラゴンを倒しに行く。
ソイツはこちらのことに気が付かないのか、夢中で飯を食っている。
俺はソイツの首めがけて太刀を振るった。
ザンッという音を立て、俺の攻撃がインファントドラゴンに綺麗に決まる。
インファントドラゴンはそのまま灰へと姿を変え、魔石を落とした。
『ガアアアッ!!』
「おっと」
のそのそ動いていたインファントドラゴン二体が俺に気づき、炎のブレスを放ってきた。
俺はそれをかわしつつ、魔石もきちんと回収する。
『ゴアア!』
「!」
インファントドラゴンは俺めがけて突進してくる。
「はっ!」
俺は太刀を用いて攻撃を捌きながらちょくちょく反撃を放つ。
そろそろ本格的に倒しに行くとしますか。
『ガアアアッ!』
「悪夢」
俺は悪夢の二重がけを行い、さっきの倍の効力を得る。
「これで、二体目だ!」
俺はインファントドラゴンの突進を低姿勢となりかわしながら、太刀でぶった斬った。
これで残るは一体。
「・・・・」
『ゴアァァァァァ・・・』
俺も残った一体のインファントドラゴンも、これで終わらせるとばかりに、その瞬間を待つ。
先に動いたのはインファントドラゴンだった。
どんどん向かってくるスピードを上げながら、炎のブレスを吐きながら突進してくる。
その姿はまるで炎弾!
「悪夢!」
それに対して、俺は悪夢の三段重ねで迎え撃つ。
「うらあああああ!!」
『ガアアアアァ!!』
俺とインファントドラゴンはぶつかり合い、決着がついた。
勝者は俺。
インファントドラゴンは灰に姿を変え、ドロップアイテムであろう皮膚を落としていた。
リクエスト募集中です。
明日も同じ時間に出します。